ミホノブルボン「マスターが失踪しました」テイオー「マジ?」 作:第六位
上手くいけば20話くらいで終わります。
テイオー「どうしてなのさ」
ミホノブルボン「因みに新しく入ったテイオーは知らないと思いますがマスターの失踪はこれで3回目です」
テイオー「そんなに!?」
ミホノブルボンがテイオーにトレーナーの過去の失踪について説明していると、セグウェイに乗ったゴールドシップがやってきた。
ゴールドシップ「何話してるんだ?」
テイオー「あ、ゴルシ! あのね、トレーナーが失踪したんだって」
ゴールドシップ「あー、またかよ。でもすぐに見つかるだろ」
ミホノブルボン「はい。私も最初はそう思っていました。しかし今回のマスターはいつもとは違うようです」
ゴールドシップ「違う、とは?」
ミホノブルボン「手がかりが掴めないのです」
テイオー「そんなことあるの? トレーナーはトレセンでも結構有名だし目撃情報があってもおかしくないと思うけど」
ミホノブルボン「取り合えずチーム”アルタイル”のメンバーを招集しましょう。作戦会議です」
ゴールドシップ「おっし。任せたテイオー!」
テイオー「ボク!?」
ゴールドシップ「あったりめえだろ? 一番新人なんだからよお」
テイオー「別にいいけどさ。でも何で急に先輩ムーブしてるの?」
ゴールドシップ「それがゴルシちゃんの生き様だからさ……」
テイオー「わけわかんないよー!」
カレンチャン「えーまたカレンのお兄ちゃんが脱走したの?」
テイオー「『また』ってことはカレンもこんなこと経験したことあったんだ」
カレンチャン「うん。でもすぐに見つかったよ」
シンボリルドルフ「前回はダクトを移動しているのを私が発見したな」
テイオー「カイチョー凄い! でもどうしてそんなとこを見つけたの?」
シンボリルドルフ「ふふっ。耳を立てて捜していただけだよ。私達ウマ娘がしっかり聞き耳を立ててたら小さい音も聞こえる」
テイオー「すっごーい! 流石カイチョー!」
ゴールドシップ「お前シンボリルドルフのことだったら何でも尊敬するのな……」
カレンチャン「(全然話が進まなさそう……。カレンが積極的に動かないと!)」
カレンチャン「まずはお兄ちゃんの家に行ってみない? 何か手がかりがあるかも」
ミホノブルボン「同感です。マスターの家に不法侵入するのは少々気が引けますが今はそれが最善だと判断します」
ゴールドシップ「誰かトレーナーの住所しってる奴いるかー?」
ミホノブルボン「私が知っています。先ほど行ったばかりですし」
テイオー「ボクも行ったことあるよー! トレーナーは家に入れるのを拒むけど何だかんだで入れてくれるんだー」
シンボリルドルフ「私も知っている。生徒会での仕事の相談を直接しにいったりしていたからな」
カレンチャン「(ええっ!? もしかして知らないのカレンとゴルシだけ? バレたら恥ずかしいから知ってるふりしとこうかな)か、カレンも知ってるよ」
ゴールドシップ「なんだよー知らないの私だけかよー。んじゃ案内頼むわー」
一方その頃。
トレーナー「だあああああ!! 脱走計画書家に忘れたああああああ!」
高速に入った俺は運転席で叫んでいた。俺が脱走を計画して1年。そう、俺の担当がチーム同士の争いを除く全ての試合で勝利をしてからだ。俺は自分の意義を失っていた。
だってテイオーとか骨折しても何の問題もなく復帰後に優勝するし、ルドルフなんて誰が担当しても優勝するポテンシャル最初から持ってるし、他の奴らもそうだ。もう、俺があいつらの隣にいる必要が無い。あともうトレーナー辞めたい。
俺がトレーナーとなり、結果を残し始めてからどんどん俺のスケジュールは過密になっていった。インタビューもしょっちゅうされるし、断り続ければ家に押しかけてくるし……。結局大量の貯金を抱えることになった俺は3つ家を購入した。
半年前に一度脱出を試みたことがある。あの時は詰めが甘かった。まさかダクトを移動している時に見つかるとは……。
しかし今回は完璧だ。いや、そのはずだった。
トレーナー「しかし万が一のことも考えて脱走計画書を暗号含みに作っていたのは正解だったな」
そう。俺は俺なりに知識とひらめきを発揮してその計画書に暗号を記したのだ。勿論俺はわかるわけだが、ノーヒントでそれを解読するのは至難の業だろう。解き明かしたとしてもその時には俺はもう遠くにいる。勝ち確定だ。
トレーナー「解読してみな……脱走の全てをそこに置いてきた……」
俺は
ミホノブルボン「ステータス異常混乱を確認。マスターの家の位置に違いがあります」
シンボリルドルフ「フム……しかし私が行ったところは確かに「豊原」の名が記してあったが」
テイオー「えー、ボクも確かにそう書いてあった家にトレーナーが住んでいるの見たけどなー」
ゴールドシップ「ミホノブルボンも違うんだろ?」
ミホノブルボン「はい。しかしここから導き出される結論は」
カレンチャン「お兄ちゃんは3つ家を持ってるってこと?」
ミホノブルボン「恐らくは」
ゴールドシップ「取り合えずよーここで立ち止まってたらトレーナーの思うがツボだぜ。一つ一つ周ろうや」
シンボリルドルフ「そうだな。ではまずはミホノブルボンの言う家に行こう」
ミホノブルボン「了承しました。ナビゲーションを始めます」
テイオー「そういえばカレンが知ってる家はどこなの?」
カレン「え? 多分、ミホノブルボンさんが知ってるところと同じだと思う」
カレン「(分かんないよ! お兄ちゃん沢山稼いでいると思うけど3つも家買う? 普通! お兄ちゃんはどちらかというとお金をあまり使わないタイプだと思っていたけど……)」
ミホノブルボン「マスターの家はこの先3kmほどです。私達なら走ればすぐです。マスターに時間を与えないという意味でも走るのを提案します」
テイオー「そうしよう! ボク最近思いっきり走れていないから久しぶりに本気で走っちゃうぞー!」
カレンチャン「(え、カレン短距離専門なんだけど)」
シンボリルドルフ「フッ……ダッシュで脱出を阻止する……」
「「「……」」」
シンボリルドルフ「ゴホン、それでは行こうか」
ゴールドシップ「私達の戦いはこれからだ!」
カレンチャン「(それ言ったらダメなやつ……)」
文字量はそんなに多くないです。