ミホノブルボン「マスターが失踪しました」テイオー「マジ?」 作:第六位
というかウマ娘効果凄いですね……
こんなに早くUA伸びたの初めてです
ミホノブルボン「到着しました」
カレンチャン「…………(早すぎるよ! なんで皆後半から加速してるの!? 序盤はカレンは余裕あったけど先を越すわけにもいかないし……)」
テイオー「あれー? 思ったより小さいね」
ゴールドシップ「そうか? トレーナーらしいと私は思うけど」
シンボリルドルフ「私が行った家はもう少し大きかったな」
ミホノブルボン「念のためチャイムを押します。……反応なし。突入を提案します」
テイオー「折角ここまで来たんだしやるしかないよね!」
カレンチャン「容赦ない……」
テイオーはドアに何か引っかかっていた音がしたがお構いなしに無理やりドアノブを引いてドアを開ける。
シンボリルドルフ「豪快だな」
テイオー「えへへ」
カレンチャン「ええ……」
ゴールドシップ「どした? カレン」
カレンチャン「え? な、何でもないよ」
トレーナーの特訓によりテイオーのパワーはssになっていた。
ミホノブルボン「潜入開始です。これよりミッション『手がかり探し』を遂行します」
ゴールドシップ「よーし! やったるぞ!」
一方そのころ
トレーナー「ええ? 事故があって高速がこの先使えないだと。仕方がない……一旦近くの道の駅にでも停めて良いルート探すか」
俺の車に流れている曲は俺の担当がウィニングライブで歌った曲を録音したものだ。
トレーナー「……いつからだろうな。俺の担当しかセンターにならなくなったのは」
間もなく全ての試合は2番争いと化した。それと同時にウィニングライブを見に来る人も少なくなっていったため、俺は歌とダンスの特訓にも力を入れだした。せめて来てくれる人にはもっと楽しんでほしかったからだ。
俺は一応2,3位になった時の振り付けも教えていたのだが、しかし本人達は頑なにセンターの振り付けしか練習してなかったな。怒っても仕方ないからあまり強くは言ってなかったけど。
トレーナー「でも案外俺の失踪はスルーされたりするかもな。ただの過大評価だし、それっぽいこと言ってたら勝手に優勝していっただけだしなあ」
それなりに努力した自信はある。スキンシップも結構取ってた気がする。でも隣にいるのは俺じゃなくても良かったはずだ。それにあれ以上あいつらに詰め寄られたら俺の理性が持たない。無防備すぎんだよ……。
俺は当時の記憶を思い返した。
ミホノブルボン「マスター」
トレーナー「ん? どうしたブルボン」
ミホノブルボン「……ん」
ミホノブルボンは俺の前に来ると両手を広げて目をつぶった。そのまま顎をくいくいと。
何? 相撲なのか? 火ノ丸相撲にでもハマったんか?
ミホノブルボン「……はあ。マスター、その状態のまま動かないでください」
トレーナー「え、いやだけど」
ミホノブルボン「……」
うわ、分かりやすくイラっと来てる。ブルボンもいつの間にか表情豊かになったなあ。
トレーナー「ええと、ブルボンさん?」
ミホノブルボン「マスター、どうして逃げるのですか」
トレーナー「今のブルボンが怖いからだよ」
ミホノブルボン「……私にもっと感情豊になれっておっしゃったのはマスターではないですか」
トレーナー「そういえばそうだったな。あはは……」
俺が後ろ歩きで距離を測っていると、それと当時にブルボンも詰め寄ってくる。ここで俺が背を向けて走っても一瞬で追いつかれる。どうにかせねば。
そうだ! 少々犠牲が伴うがしょうがない。
トレーナー「ほい、ブルボン」
俺はブルボンに事務に使う用のスマホを投げた。ブルボンは慌てながらキャッチする。
ミホノブルボン「これは一体?」
トレーナー「開いてみてくれ」
ミホノブルボン「しかしこれはマスターが仕事で使う物だと存じています」
トレーナー「いいからさ。そこに俺とお前に関する大事なのが入ってるんだよ」
ミホノブルボン「……それは私とマスターが一緒に見るべきなのでは? どうぞこちらへ」
そう言ってブルボンは自分の胸を叩いた。隣じゃなくてそこなのね……。
トレーナー「俺はお前に見てほしいんだよ」
ミホノブルボン「……もしやそれは」
トレーナー「そ、そう! 多分それ! ほら、使い方くらいはわかるでしょ」
ミホノブルボン「……」
トレーナー「ど、どどうした?」
なんだかわからんが勘違いしてくれているブルボンを上手く利用してこの場を逃れようと思ったのだが中々ブルボンがスマホを起動させようとしない。不味い。俺の狙いは機械音痴のブルボンがスマホの誤作動を起こして戸惑っている内に逃げ出すというものだったのだが……。この前はリモコンを破壊したらしく、俺の元に持ってきた頃にはそれはリサイクルできるギリギリのレベルでしか原型を留めていない謎の機械となっていた。あれ以降ブルボンは何かを故障した、あるいはしそうになった時には近くの人間をその場で頼って解決するようになった。しかしこの場には俺しかいない! そして俺は断固拒否する!
因みにそのスマホの重要なデータは全部クラウド保存しているので大丈夫です。よって、あれはブルボンをその場に停めるトラップとなっているのだ!
ミホノブルボン「開けてほしいです」
トレーナー「……あげません」
ミホノブルボン「?」
トレーナー「(して)あげません!!」
ミホノブルボン「!?!?」
はっ! 今一瞬人格をスペシャルウィークに乗っ取られたような……。
ミホノブルボン「了、、解、しました……。自分で挑戦してみます」
トレーナー「お、おう。そうしてくれ」
ミホノブルボン「……」
なんてこともあったなあ。あの後結局ブルボンは何もできずに近くを通ったカレンに頼ったもののそこにあった数多のアプリの中からトレーナーの示した情報を見つけ出すことができず、しょんぼりするのであった。あ、俺は無事その日はその後何の問題もなく帰宅できました。午前2時に。
いや、さ。意外と大変なんだこれが。ウマ娘達とのコミュニケーションだけじゃなくて外部との仕事も沢山ある。それは俺だけじゃなくブルボン達もだ。だからスケジュール管理なり特訓メニューの改良なりを毎日していかないといけないのだ。更には上からトレーニングに関する本を書けとか言われる始末。ブラックすぎるだろ……。
トレーナー「でも! これでそんな日々からもおさらばだ! だーはっはっは!」
担当ウマ娘達のうまぴょいをBGMに叫ぶ男が一人。そして彼が受け持っていたウマ娘達もまた行動を起こしていた。
トレーナーの貯金額はゴルシが溶かした馬券の値段よりも多いです。