五河士織な物語   作:高町廻ル

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五河士織なお風呂

「へ…?十香…?」

 

 士織は風呂場に入ってきたその正体に驚いた声を出してしまう。

 扉を開けて入ってきたのは前をタオルで隠している十香だった、その隠しきれない肉体美につい言葉を失う。それと同時に心なしか元気がなさそうに士織の目には映った。

 何とか思考を回復させた士織は言葉を投げかける。

 

「えっと…と、十香どうしたの?」

「うむ…少しだけシオリと話をしたくてな…琴里に相談したらこうすると喜ぶと聞いてだな……」

 

 その言葉を聞いて彼女は頭痛が発生する。

 

(喜ぶって何なの……)

 

 五河士織にそんな趣味は無い…ハズだ…十香の体を見て少しドキドキするのは突発的な状況に驚いているだけだし、相手の見事すぎるプロポーションについつい見とれたのもその異性同姓関係なく羨んでしまうその芸術的な美に言葉を失っただけだ。

 違うったら違うのだ。

 

「話したい事…?……取りあえず体を洗おっか…ここお風呂だし…そこ座って、洗ってあげるから」

「う、うむっ」

 

 十香は士織に指示に逆らうことなく風呂場の中にある台に座る。

 持っていたスポンジで背中を洗っていくのだが改めて思った事を口にする。

 

「いや本当に十香って体にシミ一つないね、肌もすべすべで羨ましい」

「む、そうか?よく分からんがシオリも肌は白いだろう?」

「んー何て言ったらいいのか…」

 

 十香の言葉に士織は苦笑してしまう。

 言ってしまえば十香は何もしなくてもその美貌を維持してしまう混じりっ気のない天然物なのだが、士織は素質はあるのかもしれないが毎日頑張って肌やスタイルを維持している養殖だ。

 力を入れて万が一にも肌を傷付けないように細心の注意を払いながら洗っていく。それは有名な名画の修理をするかのような神経をすり減らす勢いでだ。

 

「うーっ…気持ちいいのだ……」

「ふふっ…楽しんでもらえて恐縮ですわお客様」

「シオリのそのヘンな口はなんだ?」

 

 体を洗い終わると次は髪の毛を洗う。士織が手を、その細い指を動かすたびにこそばゆい感覚と頭皮を揉まれるマッサージのような効果を示して気持ちよさそうに身をよじっている。

 士織は相手が喜んでくれるのなら嬉しい事この上ない。

 そして泡を流したのちトリートメントを付けてつやつやにして、湯船につからないように団子状にセットをする。

 

「……狭いね」

「……むう」

 

 湯舟は高校生二人が入るには割とギリギリな大きさだったため、お互いに無理矢理体を引っ付けてねじ込むようにして入る。

 

「…………」

「…………」

 

 お互いの湯舟の中でのポジションは決まって一応落ち着いたのだが会話が途切れる。

 元々十香が強引に風呂場に飛び込んできたのは何か士織に話したいことがあるという建前だったはずだ。だがその本人が口を閉ざすのでは何をどうしたらいいのか分からない。

 ふと十香の顔を見る。

 

(というか本当に可愛い……目はパッチリしているし…鼻筋はスッとしてるし…唇はぷっくりと…って何考えてるんだ私は……)

 

 そんな思考を巡らせてしまい素早く頭を振って変な考えを頭の片隅に追いやる。ここ半年でキスだの百合だのを植え付けられたせいで、変な事ばかり考えているなと思う。

 

「……シオリ…?」

 

 どこか挙動不審な相手に不安そうな声で問いかける十香。

 やらしい思考を巡らせてしまった相手に声をかけられては冷静になどいられない。

 

「へっ!何でも無いよっ。それで最初に言ってた話したい事って何かなっ!?」

「む、おお…そうだった」

 

 あまりの迫力に十香は少しだけ引いてしまう。だがすぐさま相手の迷惑になる事は覚悟で自分がここに来た事を思い出す。

 ここで重い口を開く。

 

「うむ…夕餉の際にシオリが言った事が引っかかってな……」

「私が…?」

 

 士織は相手に何か傷つけることを言ったかな?というリアクションしか出来ない。

 

「琴里に言った事だ」

「琴里に…?」

 

 言われて数時間前の出来事を必死に想起する。

 

『琴里にもいつかは一人で自立できるように料理とそのコツとか教えるからね』

 

 それは別段深い意味があって言った事ではない。ただふと口をついて出てきただけだった、だからこそ深層心理が何気なく働いたのかもしれない。

 いつかは精霊の皆と一緒に居る時間は無くなって、それぞれの道に進むだろう。

 これまでに培ってきた絆が無くなるわけでないが、一緒にできる共通の時間は年を重ねれば減るのはごく自然なことだ。

 そしてきっとそれは思っているよりも遠い未来ではないだろうと。

 

「自立…しなければいけないのは分かってはいるのだ…いつまでもラタトスクやシオリにおんぶにだっこではいられない…分かっている…のだ…だが、それを考えると胸がとても苦しくなるのだ……」

 

 十香は俯きながら不規則に揺れているお湯の水面をじっと見つめている。

 決して士織は悪い事や間違ってことを口にしたわけではない。ラタトスクの最終目的は精霊が人間として普通の生活を送れるようにする事であり、自分の力で生活出来るようにサポートする事が使命なのだ。

 だが封印された経緯を考えれば精霊の皆は大なり小なり五河士織という個人に強く依存しているのは否めない。だが彼女が居なければ生活することが出来ないのでは普通の人としての生活とは言えない。

 その事を理解出来ているはずの琴里ですら瞬時に首を縦に振る事が出来なかったのだ。

 

「別に変な意味なんて無いんだよ……」

「分かっているのだが、それでも寂しいのだ……」

「…………」

 

 十香の独白に何を言ったらいいのか分からなくなる。

 ここまで気落ちしていても力が逆流する予兆は無いため、動揺こそしているがキチンと自分の足で立ち上がらなくてはいけない事は理解も納得も出来ているのだ。

 だが人は理性と感情は別の存在として認識している、だからこそ人つき合いは難しいのだ。

 そして不確定だった気持ちを理解、そして共有出来た時に嬉しくなる。

 

「…………実のところはね」

 

 士織は文化祭の一件から今日に至るまで、心の中にひっそりとしまい込んできた思いを吐露する。

 それは精霊の精神状態が不安定になる可能性を考えれば言わない方がいいのは分かってはいた。だが何故かこの時は口が止まらなかった。

 

「十香がさ…DEMに攫われた時に…正直なところもう駄目だって思ったんだ……」

「……シオリ…?」

 

 いつもよりも気弱さが目立つ相手の様子に十香は不安そうな表情を見せる。

 それはステージで美九に勝ったのに勝負を反故にしようとして暴れて、その隙を突かれて攫われてしまったあの一件。

 諦めないと気持ちを強く持ってはいたが、正直なところダメだろうと思っていたのだ。あの時狂三が助力に来なければ完全に諦めていた。

 

「あの時エレンってウィザードに刺された時に…ああ、ここで死んじゃうんだって思って…虚しくて…悔しくて…」

 

 今こうやって一緒にお風呂に入っているのは本当に奇跡に奇跡が重なっているに過ぎない。決して士織の力だけで勝ち取った時間ではないのだ。

 

「…思うんだよ…もしかしたらこの先死んじゃうかもって…いや死んでもおかしくないって……その時に精霊の皆には…しっかりと人の中で暮らして欲しいって…思うんだ……」

 

 それはとても情けない独白だった。

 精霊の力を封印しておいて、もし仮に自分が死んだら一人で頑張れというのはあまりにも勝手すぎる発言だろう。だがそう考えてしまうほど精霊を攻略するのは簡単ではないし、DEMの持っている戦力と、逸脱しそして理解不能な倫理観はラタトスクを凌駕しかねない。

 何よりも人として普通に暮らして欲しいと願っている十香を、何度も危険な戦場に引きずり出してしまっている。その事実がより彼女の無力感や遣る瀬無さを増大させていく。

 

(何やってるんだろ私…こんな所なんて見せちゃダメなのに……)

 

 士織はそう思うのだが止まることが出来ない。既に彼女の瞳には涙が滲んでしまっている。

 

「……?」

 

 すると突如として彼女の視界が暗くなる。

 

「私もあの時は辛かった…その時の事はよく分からないが暴走してシオリを傷つけたと思う……」

 

 抱きしめられているのだ。十香が風呂から上半身だけを出して水中で膝立ちのままそう言った。

 厳密には十香にあの時反転した記憶は存在していないが、周りの風景やボロボロになった士織を見れば自分が何かをしたかなどはすぐに理解できた。

 十香は口元を相手の耳に近づけて更に言葉を繋いでいく。

 

「いまだに迷惑をかけている私に説得力など無い……でも」

 

 これまで少し自信なさげに陰っていた表情に僅かな自身が満ちていく。

 

「私はいなくならない、絶対にだ。シオリを一人なんかにはしない、一人で逝かせなどしない。何よりもお前の守りたいものは既に私にとっても守りたいものだ…だからこそ…一人で背負わないでくれ…一緒に守らせて欲しいのだ」

 

 戦いの渦に巻き込まれても一向に構わないといった。一緒に傷ついていいからともに歩みたいと彼女はそう言ったのだ。

 その言葉を理解した時、士織の体の震えは不思議と無くなっていた。

 これまで口説けと言われても愛とか恋とかよく分からなかったが、一緒に居たいという胸を熱くしてくれるこの気持ちを今この瞬間に理解することが出来た。

 

(ああ、そうか…これが……)

 

 士織は十香の肩を掴むと少しだけ体から離す。その行動には拒絶の感触は無かった、相手に触れる際に優しく労わる様な不思議な温かさがあった。

 

「シオリ?」

 

 十香は相手のその行動に怪訝そうな表情をする。そして顔を見るとそこには少しだけ目をはらしてこそいたが優しく、そして覚悟を決めた強い人がいた。元気が出て何よりと思うのだがどうやら何かがおかしい。

 士織の腕が相手の肩から離れると相手の頬に添えられる。その行動に十香はまるで金縛りにあったかのように動けなくなる。

 

「……し、おり…?」

「これが…やっと気がついた…私の気持ち……」

 

 そう言うと士織もまた相手の同じように膝立ちになって顔をゆっくりと近づけていく。

 それは相手に体を許す行為の一つで、信頼し合った関係性のある相手としか成立しない愛情表現。それは十香も人として生活する中でおぼろげながらも理解は出来ている。

 十香はそれを拒否しない。突然の事に驚いているというだけではない、士織が相手なら受け入れてもいいと思ってしまっている。

 そして二人の距離がゼロになりかけたその瞬間―

 

「ひぅぅっ……」

「シオリ?シオリッ!?」

 

 突如として士織は目を回して倒れようとしてしまう。彼女は顔を真っ赤にして目を回してしまっている。

 当たり前だが十香が入ってくる前から士織は入浴していたため、暑さが脳までたどり着いてしまっている。

 

(こ、こんな大事な所で湯あたりぃ!?)

 

 そうして彼女の意識は真っ暗な暗闇の中に沈んでいった。

 

 

「うわあっ!?」

 

 五河士道はベッドから飛び起きた。

 季節は秋でまだまだ外は暗い。慌てて目覚まし時計を見ると時刻は五時を回った辺りだった。

 

「…ゆっ…夢っ…?」

 

 一般的に夢とは人の記憶や知識の整理をする際に起きる現象だと考えられている。それであるがゆえに夢で見ることは全てその本人が知っている事しか内容に反映されないと言われている。

 そして夢というのはその人が深層心理内に抱えている無意識な願望が現出するとも言われている。

 女性化した事。そして何よりも十香と一緒に風呂に入ってお楽しみだった事、それも相手のあられもない姿をハッキリとイメージ出来た事、そして最後に封印ではなく私情または劣情からキスをしようとした事。

 

(うわあああっ…!…何なんだよそれはあっ!)

 

 それが自分の抑えてきた願望だったのかと悶絶してしまうのだが、そこで部屋の机の上に置かれている一冊の漫画を視界に捉える。

 それは前に美九からおすすめされて借りた漫画だった。

 その内容は、人は生まれた直後は無性であり、十二歳を境目に男か女か自然と性分化が行われていく世界で、主人公はいつまでも性別が変わることなく高校生を迎える。そんなある日、男と女の両方の幼馴染から同じ日に告白された事を境に男になるのか、女になるのかを選ばざるを得なくなるという幼馴染達の恋愛模様を綴るという内容だった。

 設定だけでなく、美麗な絵柄に、そして何よりもストーリーの主軸である揺れ動く恋模様に士道は大いに興味が惹かれてハマった。

 恐らく夢の中で女性化したのはその影響と考えられる。

 

(ん…?…って待てよ…ってことは…俺は女になる事を望んでいる……?)

 

 必死に否定しようとするあまり、考えてはいけない事を考えてしまう。考えないようにすればするほど思考は止まらなくなってしまう。

 

「うあああぁ……」

 

 布団をかぶり直して何とか忘れようとするのだが、目が冴えわたってしまい寝付くことが出来なかった。

 

 

「お、おにーちゃん…顔色悪いよ…?」

「ああ…そうか……?」

 

 朝起きてリビングに入った琴里を出迎えたのは、死にそうな表情をした士道だった。

 

「…………」

 

 琴里はそんな覇気のない状態で精霊を不安がらせてはいけないと考え、リボンを白から黒色に変更する。

 

「ふん、そんななよっちい態度じゃ鬱陶しいだけね。悩み事があるならさっさと言いなさい」

 

 一見暴言に見えるが、マイルドに解釈するなら悩みがあるならいつでも相談に乗るよと言っている。

 だが今の士道には精神的なゆとりが無い。

 

「悪い…今はそれに付き合ってる余裕はないんだ……」

「んな!?」

 

 一切提案に掠りすらしない相手の態度に、琴里は驚きの声をあげてしまう。そして頭に来てしまう。

 

「へ、へぇ…いつからそんなに偉くなったのかしら…そんな無礼な態度を取るなんて…これは『マイ・リトル・シドー3 愛の行く先には』の全CGコンプリートの刑ね、それも士道の黒歴史をここぞとばかりにネットの海に放出ね。さーてどうなることやら……」

「ああ…そうか…」

「!?」

 

 ここまで言ってなお琴里の言葉にまともに反応しない事に発言した本人は愕然としてしまう。

 黒歴史と言っても先ほど見た夢ほどの黒歴史は中々存在しないだろう、今の彼はそれで頭がいっぱいになってしまっている。

 

 

「シドー!遅いから迎えに来たぞ!……元気が無いな…何かあったのか?」

「ッ!?と、十香……」

 

 朝の一件のせいで不機嫌さが消えない琴里と一緒に家から出ると、そこには問題の人物である十香が現れる。

 士道はその声の主を見るのだが、夢のせいで意識してしまいいつも以上に胸元や足や、そして顔などを見てしまう。それは男としておかしい事ではないのかもしれないが、夢のせいで途轍もない罪悪感が彼を襲ってくる。

 

(唇柔らかそう…って…!…何考えてんだ俺はっ…!?)

 

 邪すぎるその思考を遮るためにフイっと顔をそむけてしまう。

 

「えっ……」

 

 十香は一見すれば拒絶ともとれるその態度に愕然としてしまう。

 そのやり取りを見て琴里は慌てて問い詰める。

 

「ちょっちょっと士道っ!何してんのよ!?十香にそんな態度を取るなんて何考えてんのよ!?」

「う…わ、悪い……」

「謝るのは私じゃないでしょ!」

 

 あまりにもな覇気のなさに流石に琴里もブチ切れ寸前だ。

 

「と、十香ごめん。ついだな…その顔を見たら恥ずかしくてだな…」

「恥ずかしい?ど、どういうことなのだ?そんなに私は変な顔をしているのか?」

 

 嫌われているわけでは無いと安心したのだが、顔を見て恥ずかしいと言われたら、相手が何を伝えたいのか分からずにひたすら自分の顔をペタペタと触る十香。

 しっとりとして柔らかそうなほっぺがその手によってムニュムニュと動く。

 士道はその言葉にこれじゃまた変な誤解を生んでしまうと慌てて弁明を計る。

 

「いや十香の顔が変とかじゃなくて…そんな可愛い十香とキスしたんだなって思うと恥ずかしくて、だ、な……あっ……!」

「んなっ…!」

「はぁ!?」

 

 士道はここで墓穴を掘ってしまったと思ったが時すでに遅しだった。

 おおよそ彼の口から飛び出してくるとは思えないそのセリフに、十香だけでなく琴里も驚愕の声を漏らしてしまう。

 この時ラタトスクのサポートが十全だったら、十香のご機嫌メーターは振り切っていたことは間違いなかった。

 嬉しくてトリップ状態の十香を尻目に琴里は不機嫌から一転して本気で心配そうな言葉を掛ける。

 

「し、士道…本当にどうしたの…?」

「悪い…もう聞かないでくれ……」

 

 あまりにも情けない己の姿に士道は俯くほかなかった。

 

「だーりん!」

 

 静かな住宅街の静かな空間を切り裂く女の声が響いた。

 恐らくだがこの街でかつ公道で「だーりん」なんて単語を使うのはたった一人しかいないだろう。

 

「美九…」

「はーい!あなたの愛しの美九ですよーって元気ありませんねぇ。寝不足ですか?」

 

 彼女はどこか元気のない士道にいち早く気が付いたのか心配そうにする。

 

「いやそういうわけじゃ無いんだけどな……」

「はあー…そーですか…」

 

 聞かれたくなさそうなので彼女はその話題には深く切り込まない事にした。

 一方でここにやってきた美九に違和感を感じたのは琴里だ。

 

「美九あなたどうしたの?うちは学校まで遠回りよね?」

「そうですそうです。だーりんに聞きたいことがあったんですー。昨日貸した漫画どうでしたかー?とてもお気に入りで感想を聞きたくて来ちゃいましたー!」

 

 彼女の目的は貸した漫画が刺さったかどうか聞きたいとの事だった。

 彼女からすれば自分の好きなものを相手も好きになってくれたら嬉しいと思って貸したものなのだ。

 

「…漫画」

 

 士道は漫画というその単語を聞いて少しだけ動揺を見せる。今日見た夢がまたぶり返してしまった。

 悪夢であったのだが、夢に影響を与えるほど士道にとっては一生に残る一冊だったのは間違いないのだ。何より美九渾身のおすすめなのだ、無下にはしたくない。

 そして悩んだ末にバッグから例の漫画を取り出して素直に答えた。

 

「……凄く面白かったよ」

「わあっ!嬉しいですぅ!」

 

 美九は手をパンと叩いて朗らかな笑みを見せる。

 

「まだ続きがあるので今度持ってきますねー」

「いやいい……」

「へ?」

 

 彼女は面白いといったのに続きは読みたくないという意図のよく分からない回答に固まってしまう。

 

「漫画なんてこりごりだ……」

「えー?」

 

 美九はよく分からないとばっちりを受けた。


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