...その後、眠ってしまったオグリの付き添いをしていると、窓の外は夕日が沈み初めていた。かなり長い時間付き添ってしまった。
タマにはトレーニングに戻ってもらった。
何があったのかしつこく聞かれたが、さすがに担当でもない娘を巻き込む訳にもいかないので、特に何も言えなかった。
そろそろ、トレーニングが終わる時間だ。
もう戻らなければ。
オグリを保健室に預けて、トレーナー寮に戻る。
その時、後ろから声がかかる。
ゴルシ「おい、トレーナー」ゴゴゴゴゴ
耳が後ろに垂れている。お怒りだ。
トレーナー「...やあ、ゴルシ様...何かご用意でしょうか...?」アセタラタラ
ゴルシ「さっきまで、何してたんだ?」ゴゴゴ
トレーナー「...ちょっと、オグリの付き添いを...」
ゴルシ「...なぁ?トレーナーァ?」
トレーナー「はい...なんでしょうか...?」
ゴルシ「私は、あいつらにあんまり関わるなって言ったよなぁ?」
トレーナー「はい...」
ヤバい...めっちゃキレてる...ライスの天皇賞の時と同じ...いやそれ以上...
ゴルシ「どうして、約束破っちまったんだぁ?」
トレーナー「...オグリの様子を見たら、つい...」
あんな担当の様子を見たら、付き添うだろ?な、そうだろ?
ゴルシ「トレーナー...お前は、お人好し過ぎんだよ...」
え?
ゴルシ「どうして、自分のことを嫌って、そして傷つけるやつまで、助けようとするんだ?」
トレーナー「そりゃあ...俺がトレーナーだからだよ。
ゴルシ「....」
トレーナー「俺はな、トレーナーってのは夢を叶える職業だって思ってる。
ウマ娘のみんなの夢を聞いて、時には考えて、そして一緒に叶える、そんな職業だと信じてる。
だからこそ、どんな時でもその娘の為にできることならなんだってやるのさ。
...たとえ、嫌われててもな。」
ゴルシ「...」
トレーナー「...」
やっべ、熱く語り過ぎた。すげー気まずい。
ゴルシ「...そんなんだから、私みたいなやつに引っかかんだよ。」
トレーナー「...?」
ゴルシ「...お前以外いねえよ、そんなこと言えるやつ。そんなんだから、初対面に人誘拐するやつの担当になっちまうんだよ。」
ああ...そういえばこいつ俺のこと選考レースの時俺に袋かぶせて誘拐してたわ。
というか自覚あったのかよ。
なんかそのまま気があって担当になったけど。そしてルn...ルドルフにめっちゃ怒られたな...
今じゃいい思い出だけど。
トレーナー「ああ...そういえばそうだったな」
ゴルシ「...正直、わかってた。絶対に、お前はあいつらの心配しちまうって...」
ゴルシ「でもな...トレーナー...もう少し、自分の心配もしてくれ...」
ゴルシ「お前じゃ私達ウマ娘の力に勝てないのはわかってるだろ?もしあいつらに襲われたら大怪我しちまうかもしれないんだぞ?
...そんなこと...私は考えたくもない...」
トレーナー「...」
ゴルシ「お願いだ...トレーナー...無理だけはしないでくれ...頼むよぉ...」ジワ
トレーナー「ゴルシ...」
その後、泣き顔のゴルシと改めて無茶はしない約束をした。
寮に送った後、心配してくれたことに少し喜びを感じつつも、泣かせてしまった後悔の念に駆られる。
その日は、あまり寝つけなかった。
昨日のゴルシの言葉が頭から離れない。
確かに、俺はもし彼女たちに何かされたら抵抗することはできないだろう。でも、自分の担当を放っておくことなどできない...
そんなことを考えてながら寮を出ると
オグリ「...お、おはよう、トレーナー」
ゴルシ「よっ」
なぜか二人に出待ちされていた。
トレーナー「おはよう二人とも」
オグリ「...さっき、ゴールドシップに薬のことを聞いたんだ。すまない、トレーナー。あんなことを言ってしまって...」
トレーナー「気にするなよ。あの薬のせいなんだから」
オグリが表情を曇らせる。
オグリ「実は...その薬は私t「おい」
ゴルシ「まだ言っちゃだめだろ?計画は続いてるんだからな」ゴゴゴ
オグリ「っ!そうだったな...すまない」
トレーナー「?なんの話だ?」
オグリ「い、いや何でもないぞ!」アセタラタラ
ゴルシ「あ、ああ、何でもないぜ!」アセタラタラ
絶対なんかあるだろ...
ゴルシ「そ、そんなことよりトレーナー、今日は何するんだ?」
トレーナー「...何をするといっても、みんなの指示もできないからなぁ...書類仕事...後は見回りくらいだな...」
今の俺は、みんなにトレーニングをさせてやれないが、薬の切れたときの為に準備はできる。
今は耐えきって、絶対にみんなとまたトレーニングをしようと心に決めた。
はずだった。
いつからか、彼女たちによる嫌がらせが始まった。
トレーナー「なんだ...これ...」
最初はトレーナー室が荒らされていた。
散らばった書類と壁に書かれた暴言の数々。
これを誰かに見られたら大問題になっていただろう。その日は部屋の片付けで手一杯になってしまうほどだった。
ライス/ブルボン「......」
ある日、弁当が捨てられた。
食堂にも行けないので、自分で弁当を作っていたのだが、いつの間にか捨てられていた。
スペチャン「...トレーナーさんのお弁当?知りませんよ!
触りたくもありません!」
スズカ「...スペちゃんを余り困らせないでくれませんか?」ゴゴゴ
グラス「...あら♪スペちゃん、今日も並走トレーニングしましょう?」(無関心)
ある日、中庭の花が枯れた。
俺がエアグルーヴにプレゼントしたビオラや、生徒会に寄贈したスミレが無惨にも散ってしまっていた。
トレーナー「....なあ、エアグルーヴ、何があったか知らないか?」
エアグルーヴ「...ああ、その花か。知らないな。その花壇の世話はしなかったからな。わかったら早く立ち去れ、たわけ。」
ある日は、水をかけられた。
着替えようとトレーナー室に向かっていたら、
桐生院さんと会った。
葵サン「...先輩!びしょ濡れじゃないですか!どうしたんですか!」
葵「どう見ても大丈夫じゃないです!一体何が...
って、先輩待って下さい!先輩!」
葵「....」
日がくるたび、
ダイワスカーレット「...なに?口出さないでちょうだい。...は?一緒に一番をとる?なに言ってるの?
さっさとどっか行ってちょうだい。」
くるたび、
ナリタタイシン「...なに?ゲームやってるんだけど。...ウォームアップ?やるわけないでしょ?
あんたなんてアタシのトレーナーじゃないわ。
...早くどっか行って。蹴っ飛ばすよ?」
くるたび、
ビワハヤヒデ「...タイシンの様子がおかしいのだが、何かしらn「おい」
ナリタブライアン「姉貴の...前から立ち去れ...」
ビワハヤヒデ「...!ブライアン...!何を言って...!?」
ブライアン「早く...!早く立ち去れ...!忌々しい影め....!」
くるたび、
くるたび、
くるたび、
くるたび。
...
マックイーンに呼び出された。
...今度は、なんだろうか。
そこには、ルドルフ、テイオー、マックイーン...
そして、キタちゃんと、サトちゃん。
...どうして、君たちがここに。
マックイーン「...単刀直入に言います、私たちの担当から降りて下さい。...何故?メジロ家の恥になってしまうからに決まってますわ。」
ルドルフ「...君に言葉は求めない、ただ、立ち去ってくれればいい。...考えてなおしてくれ...?だから言葉は...ルナ...!?...君に....その名前で呼ばれる筋合いはない...!!!」
テイオー「...ねえ、やめてよ。カイチョーが困ってるでしょ...?...なに?どいてよ。ボクのトレーナーでもないくせに。」
キタサンブラック「...ねえ、テイオーさんの夢の邪魔をしないで?テイオーさんの邪魔をするなら...」
サトノダイヤモンド「...私たちの担当の心配は要りません。マックイーンさんと私で代わりのトレーナーさんを見つけますから...」
そっか...俺は...
もう、トレーナーじゃないのか。
ゴルシ「...なあ、トレーナー!出てきてくれよ!
お願いだ!」ドンドン
オグリ「私たちが...私が...もっとしっかりしていれば...!トレーナー!お願いだ...扉を開けてくれ!」
二人とも、もうやめてくれ..
もう、俺はトレーナーじゃないんだ...
寮から出る気が湧かない。ゴルシたちが毎日呼びにくる。もう、だめなんだ。やすませてくれ。
今日もやってきた。やすませて。おねがい。
???「トレーナーさん。いらっしゃいますよね?」
...この、こえは。
トレーナー?「たづなさん?」
次回はぼくのスマホにウンスが実装されたら
どうするんだい⁉︎トレーナー君!
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そうだ、田舎に帰ろう。(駆け落ち√)
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ただの悪い夢さ…(救われ?√)
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黄泉竈食ひ(ggってみよう!)