ライスシャワー×マンハッタンカフェ ウマ娘アンソロジー   作:ぴちかー党

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 絵を描くことが大好きなカフェがお出掛けがてら、スケッチのネタを探す
そんなお話


ライスとカフェときままな絵画

「・・・ネコさん。そのまま・・・そのまま動かないでね」

 

「ニャー」

 

トレセン学園とある教室

授業が終わり、いつものようにボーッと空を眺めていたカフェ。

 ふと気がつくと、いつの間にか全身真っ黒クロスケの子猫がその片隅で日向ぼっこをしていた。

 

 

 そっと、机の中からスケッチノートを取り出し、そのクロネコのスケッチを開始する彼女。スケッチのあらかたが完成しあと一息・・・往々にして不足の事態はこのようなときに発生する。

 

 

「か、かふぇちゃん。久しぶりに平日おでかけとかどうかな?」

 

 

不意にドアが開き、ライスカフェの姿が見える

 

 

「・・・あっ・・・ネコさん」

 

 

 その音に驚いたクロネコは一目散に教室を走り去さった。そしてしばしの沈黙のあと{やってしまった}という顔をしたライスがスケッチ途中の絵を、別になんということはなく眺めているカフェ

 

 

「か、かふぇちゃん。ごめんなさいごめんなさい、ライスのせいで猫ちゃんが」

 

「・・・大丈夫・・・こういうこともスケッチの醍醐味のひとつですから。

それより・・・今日のおでかけ」

 

「本当にごめんなさい。ライス今日はカフェちゃんの行きたいところについてくよ」

 

「・・・そうですか・・・それなら、ちょっとよりたいところがあるのですが」

 

 

===トレセン学園 購買部===

「歓迎!!滞在時間は短めにな」

 

 

 購買部販売員兼、トレセン学園理事長{秋川やよい}二人を迎え入れる

 

 

「・・・あの・・・こういう物を探しているのですが」

 

 

理事長にとある紙、恐らくは購入したい物リストを渡すカフェ。

「まっておれ」と彼女たちに言い残し、バックヤードに消えていく理事長。そしてしばらくすると

 

 

「発見!!購入は即決にな」

 

「カフェちゃん。それって・・・」

 

「・・・インスタントカメラ・・・今日のおでかけに必要」

 

 

理事長から懐かしのインスタントカメラ、写◯んですを購入し早速町に繰り出すカフェとライス。彼女たちの最初の目的地は

 

「いらっしゃい。カフェちゃんにライスちゃん。今日もいつものコーヒーでいいかい?」

 

青空商店街、カフェお気に入りの喫茶店

カフェは、買ったばかりのカメラをマスターに向け

 

 

「・・・マスター・・・ピース」

 

「うん?おっとっと。かっこよくとってくれよ」

 

満更でもない表情で、カップにコーヒーを注ぐ仕草でポーズを決めるマスター

そして、そのようすをフィルムに納めると・・・

 

「・・・お邪魔しました」

 

「え、か、かふぇちゃん!あ、あのお邪魔しました」

 

「うん?2人ともコーヒーって行っちゃったよ。なんだったんだ」

 

 

その後もカフェは、目に写る「これは・・」と思うものをフィルムに納めていく。

 

「まま、今日のご飯は?」

 

「今日は奮発して花丸ハンバーグよ。」

 

「やったー。早くお家帰ろう」

 

ーーーパシャーーー

2枚目は、帰路を急ぎ手を繋ぎながら帰る親子

 

 

「これで、王手!」

 

「こいつぁやられたー。今の手待った!」

 

「ダメだよ。これで3どめだよ」

 

ーーーパシャーーー

3枚目は縁台で将棋を指すご老人

 

 

「じいさん。次はあっちのお店にいきましょう」

 

「まだ、行くんかー。いい加減帰りてぇよ」

 

「そういわず、久し振りの水入らずの買い物なんですから」

 

「ったくよー」

 

ーーーパシャーーー

4枚目は口では小言をいいつつ満更でもないお爺さんとお婆さん夫婦

 

 

ーーーパシャ、パシャ、パシャーーー

 その後も、空き地でキャッチボールをしている親子。たたき売りをしている八百屋の親父、足早に駅にすいこまれるサラリーマン。タバコ屋のお婆ちゃん

 

 

目につく者全てを、スケッチの題材としてそのカメラに納めていく。

 すべてにおいて小うるさい現代において、このように自由にカメラを向けられる。こんなところは他にはないのであろうか?

 カメラを向けられた者のなかには「かっこよくとってくれよ」と言わんばかりにポーズを決めるジェントルマンもいたほどで、ここからもこの商店街の・・・いやこの地域の人柄がわかるというものであろう。

 

 

 

 そして、彼女たちの時間は、「あっ・・・」という間に過ぎていき、門限の時間が差し迫っていた。

 

「今日は一杯歩いたねー。かふぇちゃん」

 

「・・・いっぱい・・・いい絵ができそう」

 

「よかったー。じゃあ少しは今日の罪滅ぼしができたかな?」

 

 

黙って、首をたてにふるカフェ。

その様子を喜んでいるライスに、沈みかけている夕焼けが丁度いいあんばいに重なった

 

「カフェちゃん?」

 

カメラを構え、フィルムに納めようとしていくカフェ。

カメラの先を振り返り、夕焼けのシャッターチャンスに気付くライス

 

 

「あ、ちょっと待ってて。今ライスどけるから」

 

「・・・大丈夫」

 

「ふえっ?」

 

「・・・動かないで・・・そのままで大丈夫です」

 

夕焼けとライス。カフェが写したい2つの対象をレンズに捉え、シャッターを押す

 

 

「・・・故障?」

 

「ちょっと見せて・・・あっ、撮影のカウンターが0になってるね」

 

「・・・カウンター?」

 

「うん。ここ、ここが0になっちゃうと撮れなくなっちゃうの」

 

「・・・本当だ・・・0になってます」

 

「ちょっと待っててね、ライス急いで買ってくる」

 

「・・・平気です・・・もう撮りましたから。それより帰りましょう

・・・忘れないうちにスケッチしたいので」

 

「うん?ライスよくわからないけど、わかったよ!!」

 

 

心のフィルムに納めた、夕焼けとライス。

その姿が鮮明なうちにスケッチを開始するべく、家路へと急ぐ彼女達。

商店街からは、1800を知らせる{夕焼けチャイム}が流れ始めていた




 今回題名に使わせていただいた「気ままな絵画」
なかなか、面白い詩集ですので興味のあるかたは是非読んでみてください
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