ライスシャワー×マンハッタンカフェ ウマ娘アンソロジー   作:ぴちかー党

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マンハッタンカフェとライスシャワーが初めてお泊まり外出をするお話


よい匂いのする一夜・上(ライス×カフェ)

 トレセン学園開校記念日

 馬娘養成機関トレセン学園。早いもので開校1周年を翌日に控えたこの日、生徒会長シンボリドルフから全校生徒に向けてとあるしたつが伝えられた。それが{明日0800~翌々日0800までの門限撤廃及び外泊の許可である}

勿論開校記念日及び翌日は祝日に変更、さらには、外出区域制限一時撤廃のおまけ付きである。

 

 

即ち、0800の門限に間に合うのならば沖縄に行こうが、北海道に行こうが、はたまた海外にいくことだって可能なのである.

学園開校以来の大盤振る舞いに生徒達は歓喜した。その日の夜、学園寮がどんな状況になっていたかは、容易に想像できるであろう。

 

そして、勿論あの馬娘達も例外ではなかった。

 

===トレセン学園寮===

(明日は朝イチにカフェちゃんと外出して、電車に乗ってそれからそれからー・・・)

「ぜ、全然眠れないよー」

 

 他の生徒達同様、ライスシャワーも眠れぬ夜を過ごしていた。

 それも仕方のないことであろう。会社員・学生・馬娘誰でも休日前の金曜日はそんなものである。誰も彼もがみな至福の休日プランを考え頭が冴えに冴えてくる。そして、例え眠りに落ちても目覚まし要らずに5時には起きる。

 

 

 平日には考えられぬことである。

 死語となってしまった「花金」状態である。恐らくこの言葉を知っている馬娘は誰一人・・・いや、ライスシャワーと同室の彼女ならしっていようか・・・

奇しくも、その言葉を知っているであろう馬娘が眠れぬライスを心配し話しかているようだ

 

 

「どうしたの、ライスちゃん。もしかして華金に興奮してねむれないのかなー」

 

「マ、マルゼンさん・・・ライス起こしちゃいましたか。ごめんなさい」

 

「ぜんぜんいいわよー。どうせ私も眠れないし問題ナッシング!!

それよりやっぱり、ライスちゃんも明日どこかお泊まりにいくの?」

 

「は、はい。カフェちゃんと一緒にいってきます」

 

「あら、いいじゃない。あたしも一緒についていってもいいかなー?勿論車ならいつでもだせるわよー」

 

「ど、どうぞ。ライス皆でお泊まりした方が楽しいと思うから」

 

「もうライスちゃんったら冗談よ。流石にお友達との水入らずにずけずけ入っていくほど無粋じゃないわよ」

 

「そ、その、ライスは全然そんなこと」

 

「ライスちゃんはそう思っても、マルゼンさんはそうは思わないの。あと多分カフェちゃんもね」

 

「ふぇ、カフェちゃんですか・・・」

 

「なんでもないわー。さあとりあえず眠れなくても、目を閉じてるだけでも違うから。明日寝不足で満足に楽しめませんでしたなんて、本末転倒よ」

 

「は、はい。おやすみなさい」

 

 こんな、微笑ましい会話が聞こえてくるライスシャワーとマルゼンスキーの1室。

そして、そんな部屋と対照的なのは・・・

 

「えぇーどういうことだいカフェ。明日は実験に付き合ってくれるって約束だったじゃないか」

 

「・・・そんな約束していません」

 

トレセン学園寮 マンハッタンカフェ・アグネスタキオンの1室

真夜中の部屋にタキオンの驚きに満ちた声が聞こえてきた

 

「いいや、したね。今日君がボーッ窓を眺めているとき、僕は確かに君の意識に問いかけた。そして、君はその瞬間確かにうなずいたんだ」

 

「・・・あの・・・それって口には出していないってことですよね」

 

「勿論さ。君と僕は常に阿吽の呼吸、多くを語らずとも僕がなにを考えているかなんて全て、一瞬で」

 

「・・・わかりません」

 

「そんな・・・じゃ、じゃあ僕もついてくよ。今さら2人が3人に変わったところでたいした問題じゃないはずだよ」

 

「・・・もう・・・2人分で宿の予約をとってしまったので」

 

 マンハッタンカフェにしては珍しく、嘘をついていた。実際にはライスの言う通り宿はおろか目的地さえ決まっていなかった。その嘘がライスシャワーとの水入らずを邪魔されたくなかったなのか、はたまた別の理由が有るのかはその表情からは読み取れない。

 

「うーん。じゃあ、宿の名前だけでもおしえてくれないかい?そこに偶然、たまたま僕が予約をいれて、たまたま隣の部屋なら問題ないだろう」

 

「・・・教えません・・・秘密です」

 

「くそ、これもダメか。ええいわかったよ勝手に僕を置いてきぼりにしてお出掛けするといいさ。その代わり僕はトレーナーにいつも以上に過激な実験をするよ。君ではなくトレーナーにね」

 

「・・・そう、ですか」

 

「それだけかい、反応が薄すぎるよ。そこはなんかこう悔しがったりとか、怒ったりとか、なんかあるんじゃないかい?」

 

「・・・特には・・・ご自由に」

 

「くそ。こうなったら自棄だ。徹底的にトレーナーにやつあた・・実験してやる」

 

こうして、それぞれの夜は更けていく。

 彼女達それぞれの明日への希望を胸に、ライスシャワーとマンハッタンカフェ彼女達がどんな休日を過ごすのかはわからない。

 今わかっていることはただひとつ、アグネスタキオンのトレーナーが悲惨な実験に付き合わされるだけ、ただそれだけである。




長くなりそうだったので、一旦ここで区切ります

各作品2000時程度で納めるのがちょうどいいと思っておりますので、続きは次回にご期待ください
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