ライスシャワー×マンハッタンカフェ ウマ娘アンソロジー   作:ぴちかー党

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 美味しいものを食べた時、「口福」を感じ同時に「幸福」な気持ちになるそんなお話


口福で幸福なひととき(ライス×カフェ×タキオン×マルゼンスキー)

 どんなにつらい事に直面しようとも、美味しい食事をとれば{口福}を感じそして{幸福}な気持ちになる。 そして逆に、どんなに質素な料理でも、親類・気のおける仲間と食卓を囲めば{幸福}を感じ、口に入れたものすべてが{口福}に感じる。それが人というものなのだ

 

 

「・・・口福と・・・幸福」

 

「おやカフェ、君に読書の趣味があったとは以外だね」

 

 

 ライスとの旅行から帰ったあの日、カフェは旅館で貰った本をきっかけに読書に目覚めた

 読書家は、大きく分けて2つに分類される。

 

 1つ目はあくまでも、職場や学校での{ネタ}を得るため、世間が今注目している本を作者・ジャンル問わず、ひたすらに広く浅く読む者。もうひとつは、読書をしていくうちにお気に入りの作家が見つかり、その作家が執筆した、その作家が執筆でお薦めする作家の作品だけを狭く深く読むものである。

 

 

カフェの場合はどうやら後者であった。

 

「ずいぶん熱心に読んでいたね。どんな内容だい?」

 

「・・・はい」

 

カフェから渡された本をパラパラとめくり、内容を確認するタキオン。

そして、信じられないといった様子で声をあげる

 

「ふむふむ・・・こいつは驚きだ。コーヒーとボーッとすることしか興味がない君が、まさかグルメに目覚めたなんて。一体昨日何があったんだい?」

 

「・・・あえていうなら・・・すごいこと?」

 

「君がいうと中々意味深に聞こえるのは気のせいかな?」

 

「それより・・・早くライスさんたちの部屋に・・・」

 

「あーそうだったね。今日は僕達お呼ばれしてたんだっけ」

 

 マルゼン姐さんの気まぐれで、カフェ・タキオンを招待しパーティーを開くことになっていたその日、タキオンも珍しく乗り気であった。時計をみると間もなく指定時刻を示そうとしていた。

マンハッタンカフェが静かに2度彼女の部屋をノックする

 

「はーい、空いてますよー」

 

「・・・お邪魔します」

 

「失礼するよ」

 

 マルゼンスキーの応答を確認し二人は扉を開ける。

あいにくながら、ライスシャワーの姿は部屋には見えなかった

 

「いらっしゃい。カフェちゃんに・・・タキオンちゃんも!本当に来てくれたのね。マルゼンさん感激」

 

「いっとくけど、僕はカフェに誘われたから出向いたまでさ。速く部屋に戻って実験をしたいのが本音だよ」

 

「ライスちゃん、丁度お買い物に購買にいってるのよー。今なにか持ってくるから待っててねー」

 

「・・・あの、お構い無く」

 

「僕はお茶を所望するよ。出来れば淹れたての温かいお茶がいいかな」

 

「・・・タキオン」

 

「はいはーい。それじゃあ、こっちはタキオンちゃん。カフェちゃんはコーヒーでよったわよね?」

 

彼女達を招き入れ、ちゃぶ台に案内するマルゼン姐さん

そして、いそいそと人数分の紙コップを用意し要領よく飲み物を用意する。

 

「・・・ありがとうございます。いただきます」

 

「はい、召し上がれ。・・・ところでカフェちゃん」

 

 

カフェの近くにより、わざとらしく声を低くする。マルゼン姐さん

 

 

「昨日はライスちゃんとお楽しみだったって本当?ライスちゃん嬉しそうだったわよー」

 

「・・・お楽しみですか?・・・そうですね。

・・・ライスさんと一緒に色んな所に行ってとても充実していました」

 

「まぁ、以外にやり手なのね」

 

「・・・はぁ?よくわかりませんが」

 

「マルゼン君、絶対わかってからかっているだろう?」

 

「さーて、なんのことかしら?」

 

 

 あからさまに、あらぬ誤解を思い浮かべ勝手に盛り上がるマルゼン姐さん。

そんな様子を冷ややかに見つめるタキオン。そんなことはつゆも気にせず姐さんはカフェの右肩に手を添える。そして

 

 

「いい?カフェちゃん。Boys be ambitious!少年よ大志を抱け。今のうちに一杯色んなことを経験するのよ。それが将来きっと役に立つんだから。」

 

「・・・はぁ・・・よくわかりませんが、覚えておきます」

 

「すぐ忘れても構わないと思うよ」

 

「あら、駄目よ。若いうちの経験は本当に貴重なんだから。物事を始めるのに遅いということはないけど、やっぱり早いにこしたことはないんだから。」

 

「だから、その誤解を生む言い方はやめた方がいいと思うけどね僕は。」

 

 

タキオンとマルゼン姐さんがそんな他愛もない話をしていると、タイミングよく彼女が帰ってきた

 

 

「も、戻りましたー」

 

「あら、お帰りなさい。カフェちゃんが首を長くして待ってたわよ」

 

「・・・あの・・・そういうわけでは」

 

「構わなくていいよ、からかっているだけさ」

 

「ふふっ、それよりライスちゃん。お願いしてたもの全部置いてあったかしら?」

 

「は、はい。どうぞ」

 

「どれどれ~?白菜、豚肉、えのきにシメジ、アサリに春菊、お豆腐。バッチグーよ!」

 

「随分買ってきたね。君いったい何を作る気だい?」

 

 

ライスが提げた買い物袋一杯の食材には、その他にも海の幸山の幸がところせましと。

そして、あまり統一性が見られずざっくばらんに詰め込まれていた

それらの材料をキッチンに運び手早く下処理をしながらマルゼン姐さんが答える

 

 

「決まってるじゃない。この時期に皆が集まって作る料理といったら、小鍋だてよ」

 

「小鍋だて?初めて聞くね鍋じゃなくてかい」

 

「・・・知ってる・・・さっきの本で読みました」

 

「カフェちゃん。どんなお料理なの」

 

「・・・確か」

 

「はいそこまでー。答えはできてからのお楽しみ~」

 

人差し指をカフェの口にそっとあて、悪戯っ子のように楽しげに微笑むマルゼン姐さん

彼女達の{小鍋だて}パーティがはじまる




 原作をプレイしていると料理がうまい馬娘はマルゼン(一人の時を除く)・ダイワスカーレット・あとはどの馬娘なんですかね?

 イメージだけならスーパークリークですが

*当初こちらの作品は「よい匂いのする一夜」後に投稿する予定でしたが、頭に思い浮かんだ作品を順次投稿していくスタイルにより、若干時系列がおかしくなっております。ご容赦下さい
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