第一話~始まりの季節~
春、出会いと別れ、始まりの季節であり終わりの季節である。
メジロタイタンは日本ウマ娘トレーニングセンター学園にいた。冬の間、タイタンはトレーニングと勉強で死にかけていた。全ては日本ウマ娘トレーニングセンター学園、通称トレセン学園入学の為。急な総裁からの入学命令であったが、拒否する事は出来ない。メジロ家に名を列ねるとはそう言う事なのだ。
さて、そんな必死の思いで入学したトレセン学園だが、見知った顔が居た。"クイーン・デンドロビウム"、タイタンの数少ない友人であり、ライバルであったウマ娘である。
「久しぶり~。まさかあんたも此処に入るとは思わなかったよ~。」
「私もつい12月まではそう思ってたよ。」
「家の事情ってやつ?あんたも大変だね~。」
「本当に、あのクソババアを何度殺してやろうと思った事か…。」
「あはは…。まぁ、こうして一緒になれたんだし、悪いことばっかじゃないでしょ?」
「…まぁ、それもそうね…。」
この友人はタイタンから見てとても眩しい人種である。友人は多く、本人もさっぱりした性格なので男女問わず人気が高い。レースの時を除いてだが。
「そう言えば、選抜レースはどうするの?」
「まだ、悩んでるかな。と言うか、貴女はどうなのよ?確か、中距離か長距離でしょ?」
「うーん。出来ればメジロの巨人さんと競ってみたいかな?」
「私は…。」
挑発的な目で私を見てくる。しかし、来年入ってくる筈のマックイーン達と闘う事を決めていた。だから選抜レースには出ても、デビューは遅くするつもりであった。その為、適当な理由をでっち上げて来年まで選抜レースに出ないという事まで考えていた。
「真面目に考えときなさいよね。デビューを遅らせる事とトレーナーを見つける事は別問題よ?」
「そうよね…。」
きっと、クイーン・デンドロビウムはトレーナーを見つけるだろう。なら、私はどうだろうか。メジロのトレーナーからの評価は平凡。しかし、血統はメジロ家。そのせいで悪目立ちしてしまっている。その為、声自体は掛けられる事は考えられてもトレーナー探しが上手くいくビジョンがまったく見えていないまであった。
「ここだけの話だけどさ。アタシの従姉が入ってるチームがあるんだけどさ…。」
「唐突ね?」
「内々にだけど、そこに入る事になってるのよアタシ。」
「…話が見えないわね。」
「あんたも一緒に入らない?」
「それは…。大丈夫なの?」
「どんな形であれ、メジロ家のウマ娘の育成が出来るなら食い付いて来るわよ。そういうトレーナーだしね。」
「…。」
二の句を告げない、否、何と言うべきか迷っていると手を引かれていた。
「善は急げよ。アタシのライバルが何もしないまま沈んでいく事は許せないしね。」
「私は…。」
「別にデビューが遅くても、闘いの場は有る。例えばURAファイナルとかね!」
何故、友人がここまでするのか分からないまま、メジロタイタンは友人に手を引かれてまだ見ぬ海へと漕ぎだした。
新キャラ登場!ではないんだなぁこれが!
彼女は第二話の会話の中で登場しています。
タイタンにとっての良き理解者兼ライバル枠です。
マックイーン達は倒すべきラスボスだからね。ライバルにはなれないのも多少はね?
口調も普段とは違う感じになるのは当たり前だよなぁ?
マックイーン達とは年の差があるので、一年間は足踏み期間です。
こ↑の↓章はあまり時間はかけずにいきたいと思います。
最後に、高評価・お気に入りしてくれた兄貴姉貴達いつもありがと茄子。