初投稿って何なのだ?
~深考ウィンディ~
浦木トレーナーは険しい顔で選抜レースを見ていた。デンドロビウムはそこまで心配していない。あの娘は強い。しかし、メジロタイタンはどうか。未だベテランとは程遠く、中堅には届かないが新人でも無い己から見てもあの娘は走るウマ娘では無いように見えた。
ガタン
ゲートが開く。ウマ娘達が一斉に飛び出す。あの二人も同様に飛び出した。デンドロビウムは先行策で行くようだ。しかし、完全に遊んでいる。あるいは"待って"いるのか。
メジロタイタンも先行でいくと踏んでいたが群れの後方に着けていた。序盤だというのにかなりハイペースなレース展開となっている。恐らく"メジロ"タイタンを警戒した結果なのだろう。しかし、タイタンは焦った様な表情はしていない。
レースが動いたのは中盤に入ってからであった。タイタンが仕掛けたのだ。ロングスパート。タイタンの居た後続集団はそれを見ても垂れてくるだろうとまだ脚を溜めている。しかし、先行集団は違った。デンドロビウムがプレッシャーを掛けながら走っていたため消耗している。そこから更に新たな脅威が飛び込んできたのだ。そしてデンドロビウムも加速してきた。完全に先行集団はペースを乱された。先行集団が全体で垂れて来た事で後続集団もコースを塞がれ前へ行く事が難しくなっていた。
「巧いな…。」
周囲は完全に崩壊させられたレースに感嘆の声を上げている。
もはやレースは二人の一騎打ちとなっている。しかし、デンドロビウムが勝つだろう。タイタンは根性で喰らい付いている。デンドロビウムは己の才能を遺憾なく発揮してレースを楽しんでいる。外から見ていて圧倒的なまでの壁がそこに有るように見えていた。
浦木光はメジロタイタンを育ててみたいと思わされた。
フィジカルではなく、才能でもなく、技術と根性で走る。タイタンをかつての自分に重ねながら浦木トレーナーは二人へ声を掛けた。
「目茶苦茶やるじゃん。」
レースの後、デンドロビウムとタイタンはチームアルビオンの部室に居た。改めて正式にスカウトされ、チームの顔合わせをする為である。
「貴女に言われると嫌味にしか聞こえないわ。」
「そんな事はないよ~。まさかあんなロングスパート掛けてくるなんて思わなかったんだよ?」
「…、まだ小学生の頃のレースで貴女も同じことをやってたじゃない」
「だって、アタシより速いのが居るなんて思わなかったんだもん。」
どこまでも傲慢で、才能溢れる親友にコンプレックスが刺激される。デンドロビウムはいつだってそうだった。出来るのにやろうとしない。そこそこで終わらせる。しかし、自分の一位が脅かされると奪りにくる。故に小学生時代は絶対王者であり続けた。
「あんたのそういう所は大嫌い。」
「アタシはタイタン大好き!」
狙って言っているのだろう、ズレた返しを聞き流しタイタンは待つ。チームアルビオンは新興のチームで、所属するウマ娘は有名ではない。しかし、知っている者は知っている古兵達がこのチームに在籍している。それを知ったのはスカウトされた後であったが。ともかく、自分はそんな強者達と走れる。走らされる。
彼女達はどんな走りでタイタンを鍛えてくれるのか。まだ見ぬ先達を思い、隣で喋り続ける親友に相づちを返しながら時が経つのを待ち続ける。
遅くなったかな。なってへんかもしれん。自信無いわ。
毒にも薬にもならない話でしたね…。
今回の話は捨て回、はっきり分かんだね…。
応援してくれている兄貴姉貴達いつもありがと茄子。
スローペースですが完結まで走り切ります。(鋼の意思)
これからも応援よろしくお願いいたします!