魔法使い達のねじれた物語   作:あさひ

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2話 恋

「ふう…、やっとついたわね」

 

「歩くと意外と遠いんだな」

 

「そうね…って、どうしてほうきで飛んでこなかったの?」

 

「えっ?ああ、うん、いろいろと理由があってな」

 

「何よそれ。まあ私には関係ないんだろうけど」

 

「ああ、そうだな。関係ない。そんな事より早く入ろうぜ」

 

「はいはい。」

 

私は無駄に大きくて立派な紅魔館の裏口の扉(図書館に繋がる扉)を押した。

 

「パチュリー?いるー?」

 

パチュリーを呼んでみたが、返事はない。

 

まあこんなに大きな図書館だし、声が聞こえないのもしょうがない。

 

「とりあえず入っちゃおうぜ」

 

「え、いいのかしら…?」

 

「大丈夫大丈夫!いっつもやってるからさ」

 

「は、はぁ…その度胸の良さだけは認めるわ」

 

私は魔理沙の後を渋々と追っていった。

 

 

魔理沙が面白そうな本を懸命に探している中、私はパチュリーを探していた。

 

いつもこの椅子に座っていると思うんだけど…。

 

「……アリス、何をしているの」

 

すると、いきなり背後から声が聞こえた。

 

いそいで振り向くとそこにはパチュリーの姿があった。

 

「あっ、パチュリーいた!探したのよ?」

 

「…何か用でもあるの?」

 

「ええ、ちょっと魔理沙もいるから、こっちへ来て」

 

パチュリーの細い腕を掴んで、図書館の隅の暗い場所へと連れていった。

 

「な…何よ、いきなり」

 

そんなパチュリーの体を、私はいきなり抱き締めた。

 

「ふぇっ!?ア、アリス!離しなさいって…!!」

 

真っ赤な顔でパチュリーはそう言った。

 

「しっ…!静かに」

 

「ねぇ離してっ!やめてよっ!」

 

ジタバタと暴れるが、パチュリーの力は私の力には敵わない。

 

「やめて…!女同士でこんなことするなんて!!」

 

確かに女同士でこういうことをするのはおかしいと普通は思う。

 

でも、私は全く思わない。

 

「き…気持ち悪いわ!」

 

気持ち悪い。

 

その言葉を聞いた瞬間、私の腕の力はいっきに緩んだ。

 

そして、パチュリーはその隙にどこかへ走って行ってしまった。

 

「……気持ち悪い…………」

 

そう呟くと、私は本棚に寄りかかった。

 

やっぱり、私はパチュリーに嫌われているのだろうか?それとも嫌われてはいないのか?

 

どっちにしろ、今の事で私の事を嫌ったに違いない。

 

 

 

だけど、私がパチュリーの事を愛しているのに変わりはない。

 

 

「おいアリス、そろそろ帰ろうぜ?」

 

私はあれからずっと床をぼーっと見ていた。

 

「うん…そうね」

 

「どうしたんだ?元気ないな」

 

「ううん、少し眠いだけよ」

 

「そうか……?」

 

眠いのは確かだが、私が元気がない理由はそれだけじゃない。

 

魔理沙に、相談するか…しないか……

 

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