魔法使い達のねじれた物語   作:あさひ

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3話 突然

家についた。

 

帰路の途中、魔理沙とは一言も喋らなかった。

 

それは、さっき紅魔館で起こった事が理由でもあるけど、魔理沙が周りのキノコに夢中だったからっていう理由もある。

 

「じゃ、再びお邪魔するぜー!」

 

元気な声を出して私の家に入っていった。

 

そんな魔理沙を、今はとても羨ましく思ってしまう。どうしてかしら…。

 

その理由は、私にもよくわからない…けど、なんとなく分かっている気もしている。

 

「おい、どうしたんだ?アリス。入らないのか?」

 

向こうから魔理沙の声が聞こえた。

 

「え、あ、ええ…今行くわ」

 

 

「やっぱり冷めてたぜ」

 

さっき魔理沙に淹れてあげた紅茶は、やっぱり冷めていたようだった。

 

「あーもう、嫌なの?」

 

「あ?別にいいけど」

 

「そう」

 

すると、魔理沙は何かをハッと思い出したようだった。

 

「そういえば!」

 

「何?」

 

「アリス、お前……元気ないよな」

 

え!?ま、まさか見られた!?そうだったら……。

 

「そ、そんなことないわよ」

 

「なーんか今日おかしいって、お前絶対」

 

「おかしくない!おかしくないわ!」

 

魔理沙は無駄に感が鋭い。

 

絶対今回の件もバレている気がするわ…もう……どうすればいいのかしら……。

 

「……アリス」

 

すると、いきなり魔理沙は目つきをきつくして私を見つめた。

 

「な…何よ…?」

 

「ちょっとこっち来てくれ」

 

魔理沙はドアの方へ歩いて行き、家を出て行った。

 

私もいそいで家を出た。

 

 

「どこ行ったのかしら…?」

 

来い、と言われて来てあげたのに…どこにもいない。

 

すると、その途端に視界が暗くなり、体を締め付けられた。

 

「えっ、何!?ちょっと!?」

 

何が起きたのか理解できず、パニックになる。

 

「大丈夫だ、アリス、私だよ」

 

この声は……魔理沙だ。

 

「魔理沙!?離しなさいよ!」

 

そ、その…これは抱きしめられている…のか…な?

 

「離さないぜ」

 

「な、なんでッ…!せめて目隠しぐらい取ってよ!!」

 

「あー、じゃあ目隠しだけな?」

 

すると、視界が明るくなった。魔理沙は後ろにいるようだ。

 

「…ねえ魔理沙、何のつもり?」

 

抱きしめられたまま、私はそう聞いた。

 

「私、お前が図書館の隅の方でパチュリーといちゃついてたのを見たんだよ」

 

!?

 

やっぱり見られていたのね…。

 

「…そ、それで?」

 

「パチュリーは普通に友達と思ってたんだ。だけど」

 

「だけど?」

 

 

「敵対心だな、こりゃぁ」

 

 

……どういうこと?

 

私はてっきり魔理沙がパチュリーの事を好きなのだと思っていた。

 

だけど…まるっきり反対なようだ。

 

「それってまさか私の事…」

 

「ああ、好きだ」

 

いきなりそんなこと言われたって…!

 

「あ、あの、魔理沙!一旦家に戻りましょう?」

 

「ああ、いいぜ」

 

するといきなり体がふわっと宙に浮くような感じがした。

 

「へっ!?」

 

目の前には魔理沙の顔があった。

 

お姫様だっこ…!?

 

「え!?ちょ、重いから降ろして!?」

 

「重くなんかないぜ!」

 

魔理沙はニッと笑った。

 

「ふぇぇ……!?/////」

 

魔理沙に対して赤面したのは初めてかもしれない……。

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