家の中へ入ると、魔理沙は私をリビングではなく寝室へ連れていった。
「ねえ!?なんで寝室なの!?」
私は魔理沙に言うが、そんな言葉も無視して私はベッドに寝かされた。
「ねえってば!!」
腕を強い力で掴まれて動けない。
「まず…アリスはパチュリーの事が好きなのか?」
魔理沙は私にそんな質問をしてきた。
「………す、好きだけど…」
「へぇ、そうか。じゃあ私のことは好きか?」
「ええっ!?」
本人の前で好きか嫌いかなんて言えない…。
「い、至って普通……よ?」
「普通…か、そうか」
「………どうなの?魔理沙は…」
「何がだ?」
「私のこと…どう思ってるの?」
我ながらなんて質問をしているんだ……。
「好きだぜ。世界一な」
「………///」
「…っと、そろそろ私も帰らなきゃいけないな」
掴んでいた腕を離すと、魔理沙はリビングへ行った。
私はしばらく天井をボーッと見つめて、それからリビングに向かった。
今日はもう疲れたわ…って、まだ3時だけれど。
…
「今日はありがとな!」
魔理沙はさっきのことなんて無かったかのような態度で手をふった。
「ええ…」
「誰にも言うんじゃないぞ?」
「わ、分かってるわよ…!///」
「へへ、じゃあな」
そう言って魔理沙は家を出た。
「……///」
今の私は、私にもよくわからない私になっていた。
…
窓辺の机で本を読んでいるが…さっきのことで集中ができない。
(魔理沙が私の事を好きだったなんて……)
私は魔理沙の事をよく話す友達、としか思っていなかった。でも魔理沙はそうじゃなかったようだ。
一方の私はパチュリーの事が好きだ。魔理沙はパチュリーに敵対心を持っている(私のせいで)と言っていた。じゃあ、パチュリーは魔理沙のことをどう思っているんだろうか?
(聞くのは……あんなことがあった後だからなぁ…)
あんな強引なやり方をしなければ良かったのに…。
私は馬鹿だったようだ。後先の事を考えずに行動してしまう。それはいっつもそうだ。
「はあ……」
深くため息をつくと、後ろからトントンと背中を叩かれた。上海だ。
「あらどうしたの?上海」
上海はついてこい、と言っているかのように寝室へ入って行った。
…
ベッドの上に、小さなメモ書きが置いてあった。
『アリスへ
今日はなんかごめんな。いきなりこんなことしちゃって…。
でも好きなのは本当だから、信じてな!
後、霊夢んとこに行って、パチュリーの事を相談してみなよ。』
「……」
私は魔理沙とは長い付き合いだ。だから、分かる。
「この字、魔理沙の字じゃないわ」
魔理沙はもっと下手くそで大きな字を書くはずだ。こんな綺麗なさらさらした感じの字は何度練習しても絶対に書けない。
…だとしたら、誰が書いたのだろうか?
とりあえずメモに書いてあるとおりに博麗神社へ行ってみるか。
「今日はなんかもう厄日だわ…本当に」