博麗神社。
「霊夢ー?いるー?」
長い階段を登り切り、大きな声で霊夢を呼ぶ。
「んぁ?あ、アリスじゃない」
すると、本殿の裏の倉庫から霊夢が出てきた。
「ああ、霊夢いた。ちょっと話があるの」
「話?私は今夜の宴会の準備で忙しいのよ」
「いや、本当、ちょっとでいいから!」
「はあ……仕方ないわね」
…
「で、話って何よ話って?」
霊夢にお茶を渡された。
「うん、この手紙…誰の字か分かる?」
私は、さっきベッドの上に置いてあった手紙を渡した。
ちょっと問題の部分は切り取っておいたけどね。
「えー…?わかんないけど…早苗とかこんな字書くんじゃない?」
東風谷早苗。守矢神社の風祝だ。
どうして早苗が…?
「そういえば、後で早苗が遊びに来るんだけど、それじゃない?」
「手紙で私を呼び出したって事?」
「まあそうなんじゃない。待ってなさいよ、向こうもなんか用事があるんだろうし」
「そうね…」
…
「霊夢さーん!」
数分待っていると、早苗がやってきた。
「あ、早苗。やっと来た」
「あれ、アリスさんもいるんですね〜」
「え!?あ、うん、どうも」
「とりあえず霊夢さん、宴会の準備、早くしませんか?バンバン手伝いますよ」
「あー、そうね。ありがとう」
「よかったらアリスさんもお手伝いを…!」
「べ、別にいいけど」
「よかった〜。じゃあ早くやりましょう!」
…
なんでこんな重い箱を持たされるハメになるの。
「うぐぐ…!」
「アリスさん大丈夫ですかっ!?」
早苗がこっちにやってくる。
「う、うん、大丈夫よ…」
「本当ですか?いいですよ、私持ちます」
すると、箱が早苗にスイッと渡った。
「早苗…意外と力持ちなのね…」
「まあ、毎日このぐらいの重さの物持ってますからね〜」
そう言うと、早苗はハッと何かを思い出した。
そして、耳元で囁かれる。
『今日の宴会、少しお話があるので』
「えっ!?」
それだけ言って、早苗は向こうへ行ってしまった。
…
「早苗とアリス、手伝いありがと」
「いえいえ〜」「別に…」
(今夜の宴会はなんだかすごいことになってしまいそうだなぁ…)
そんなことを思いながら、私は霊夢と早苗の会話を聞いていた。
「早苗、どうなの?」
「まあ約束はしましたので!」
「それは良かったわね」
「霊夢さんはいないんですか?」
「いないいない、絶対」
「もうー、本当霊夢さんはつまらない人ですねぇ」
「ちょ、つまらない人ってひどいわね」
二人が何をしゃべっているのかは分からないが、この二人が仲がいいのだけは分かる。
それはただ単に仲が良いという意味なのか、それとも………の意味なのか…。
(うあああ、もうどうしちゃったのよ私!?)