魔法使い達のねじれた物語   作:あさひ

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6話 宴会

宴会の時間が来た。

 

早苗はあの後自分の神社へ帰って行ったが、私はずっと博麗神社にいた。

 

「まだ来ないかしら?」

 

霊夢はこたつを片付けた広い部屋で、ゴローンと寝転がって呟いた。

 

「そうね、みんな時間に疎いんだから」

 

そんなことを言っていると、戸がガラガラと音を立てて開いた。

 

「おーう、霊夢とアリスか!」

 

入ってきたのは萃香だった。

 

「あー萃香、肴は持ってきた?」

 

霊夢は面倒臭そうにポリポリと頭をかいて立ち上がった。

 

「へ?肴?…ああ、酒ならたらふく持ってきたぞ!」

 

「酒じゃなくて肴よ!肴持ち込み式の宴会って言ったじゃないのー!」

 

「うあー、ごめん霊夢…」

 

申し訳なさそうに謝る萃香。すると、その後ろの戸が、また再び開いた。

 

「あ、もう来てたのね。一番乗りかと思ったんだけど」

 

「流石に萃香には敵わないと思ってましたが…、まさかアリスも来てるなんて意外ですわ」

 

来たのはレミリアと咲夜だ。

 

「あ、霊夢。肴ってこんな物で良いのかしら?」

 

咲夜は手に持っていたお皿を霊夢に渡した。

 

「うわあ…流石咲夜ね、ありがとう」

 

皿には肉や魚など色々な食べ物がのっていた。

 

「こんなの物朝飯前よ」

 

 

しばらくして、幻想郷に住む殆どの妖怪や人間達が博麗神社へとやってきた。

 

「今日は呑むわよーっ!!」

 

宴会会場の目立つところで、豪快に瓶ごとお酒を飲む霊夢。その隣では、萃香もお酒を飲んでいた。

 

その様子を笑いながら見ていると、肩をぽんぽんと叩かれた。

 

「アリスさん、お話いいですか?」

 

「え、ああ、さっきのことね。いいわよ」

 

「じゃあちょっと外出ましょっか…」

 

早苗は立ち上がり、ざわざわとしている会場の後ろをこっそりと通り、外に出た。

 

 

私と早苗は縁側に腰をかけた。

 

夜の境内は人里や紅魔館付近よりもうんと暗い。でも今は、宴会の明かりが中から差し込んでいて、外も明るかった。

 

「あの、アリスさん…」

 

早苗は星と月しか見えない空を見上げながら、私を呼んだ。

 

「…な、何?」

 

「魔理沙さんのベッドに置いてあった手紙、あれ私が書いたんですよ」

 

「…ええ、分かってる。って事は、魔理沙はあなたに…その、私との関係とかを…言ったって事よね?」

 

あのメモには、魔理沙が私のことを好きという事が書かれていた。そしてそれを早苗が書いている。なら、こうなるはずだ。

 

「そうですね。それで、魔理沙さんにベッドに手紙を置いておくように頼んだんです」

 

「どうして手紙だったの?」

 

「口で言うと…その、」

 

そこで早苗の声が途切れる。

 

「?どうしたの、早苗」

 

しばらく、私の目をじーっと見て…口を開いた。

 

「アリスさんをわざわざここに呼び出したのは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いなくなってもらうためですから」

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