ウマ娘超光速戦記 -TACHYON Transmigration- 作:LN58
-シークレットファイル 20XX/09/02- GAUMA SAIOH
国民的スポーツ・エンターテイメントの殿堂:トレセン学園で起きた8月末の不祥事に対して最大限の誠意を示すために理事会・生徒会・トレーナー組合の役員が総出の緊急記者会見が執り行われた。
実際には完全に事件の全貌が判明したわけではなく、重要参考人である飯守Tに至っては意識が回復したのは事件の翌日以降なので、
まだ何もわかっていないことを無事に終わらせたかのように言うことこそ不誠実に思えるが、それだけトレセン学園のブランドイメージに傷がつくことを上層部が恐れていたことが窺える。
そう、これは目眩ましのパフォーマンスに過ぎず、生徒会長:シンボリルドルフを始めとする錚々たる顔ぶれを並べて観衆に有無を言わせないようにする世論操作の茶番劇でもあった。
というより、事件の主犯である怪人:ウマ女の存在を世間に公表するわけにもいかないからなのだ。
もちろん、自分が知らぬ間にバケモノに擬態されて好き勝手された一番の被害者:飯守Tと担当ウマ娘:ライスシャワーの名誉回復のために早急に記者会見が開かれたのだが、
実のところ、飯守Tとライスシャワーのサクセスストーリーを引用して 今回の事件で発覚したトレセン学園の数々の不手際から観衆の目を逸らさせるために積極的に利用されたのだった。
そのことに対して、“ヒトとウマ娘の統合の象徴”として在り続けようとする“皇帝”シンボリルドルフは内心ではどう思って記者会見に臨んでいたのだろうか――――――。
生中継の様子をその飯守Tと一緒に病室で見ていただけに、飯守Tは自分が警視総監の息子だから過剰なまでの美談を演出させているように映ったという。
それもそのはずで、原則的にトレセン学園の生徒しか出入りできない学生寮;巨大な住宅団地の治安維持をするためには明らかにERTだけではカバーしきれていないことが露呈している。
そこからERTでの対処が困難な場合に警察への応援も要請されていたのだが、やはり2000名弱の生徒たちを収容できる巨大な住宅団地に展開できるだけの人員を確保することなど不可能であった。
そうしてERTも警察もまごまごしているうちに、事件を解決に導いたのが評判が非常に悪かった新人トレーナーだなんて知られたら、世間の反応はいったいどうなることか――――――。
そのため、ERTとしても警察としても今回の緊急記者会見に関しては正体不明のバケモノに襲われることになったという証言に活路を見出したとばかりに全力で乗っかり、
今回の事件は『ライスシャワーの熱狂的なファンが担当トレーナーに変装して学生寮に押し入った』というカバーストーリーで押し通すことになったのだ。
もっとも、馬のマスクを被った全身白タイツのふざけた格好の怪人:ウマ女なる存在をはたしてどれだけの人間の脳が受け付けるかを考えると、そう説明した方が全員が納得できるものでもあった。
現場の混乱や半信半疑のバケモノの存在などを考えると、いつまで経っても納得のいく答えが出ようはずがないのだから、結果としてはこれが最善だったのかもしれない。
ただ、今回の観衆の目を逸らすために取り上げられた美談の主役である飯守Tとしては2年前のライスシャワーの『選抜戦』のことを思い出すことになり、
不安と恐怖からレースから逃げ出して部屋に閉じこもってしまった かつてのライスシャワーのような状態に今現在なっている生徒たちの存在にまったく触れなかったことに遺憾の意を示していた。
ちなみに、飯守Tは部屋に閉じこもったライスシャワーを『選抜戦』の出走させるために特別に学生寮に入れさせてもらった貴重な経験があったのもあり、自分の偽物が学生寮に押し入ったこの事件のことを苦々しく思っていた。
現在も、警察が トレセン学園全施設の監視カメラの映像を網羅して 事件全体における飯守Tに化けた偽物の行動を洗い出しているのだが、
ここで問題視されるのは、学生寮に押し入った飯守Tに化けたバケモノが
保守点検や視察あるいは緊急事態でもない限りは生徒以外の人間の出入りが原則禁止されている――――――。
そのため、いかに担当トレーナーであっても ライスシャワーの寮室やよく利用する場所などを勝手知ったるかのような足取りで真っ先に向かっていたという不自然さも浮かび上がっていたのである。
ただ、少なくとも まともな精神状態ではない狂人と遭遇して軽いパニック状態になった生徒たちの証言なので、どこまで信用できるものなのかは定かではないが、
もし本当に怪人:ウマ女が擬態した対象の記憶や感情さえもコピーできてしまうのかどうかの検証も丹念に行われていた。
もしくは、擬態した対象の記憶や感情を読み取れるということは、周囲の人間の記憶や感情も読み取れてしまうのではないかという可能性も確かめるべく。
重要参考人である飯守Tとライスシャワーも事の重大さを知らされているため、証言に対する確認作業への協力と部屋の移動が言い渡されていた。
詳細は私も知らされていないが、現場で実際にある程度の生徒から証言を聞くことができていた副会長:ナリタブライアンが憐憫の眼差しを向けていたのだから、ライスシャワーの
ともかく、ネットの反応を見るに緊急記者会見のパフォーマンスは大成功のようである。私も見ていてレース後のヒーローインタビューを見ているような錯覚に陥ったぐらいだ。
これを機に緊急記者会見で飯守Tとライスシャワーの知名度はぐんと伸び、ファン数が急上昇。この勢いはしばらく続くことだろう。
一方で、『飯守Tが犯人を捕まえた』という事実は緊急記者会見にはなかったにも関わらず、
飯守Tが警視総監の息子である事実と照らし合わせて『自分に化けた偽物を成敗した』と実しやかに囁かれるようになっていた。
これはどうも例のバケモノ:WUMAを退治したのが
冷静に考えると こんなどうでもいいデマを流してしまった辺り、警察も今回の事件での失態を揉み消そうとかなり必死であるのが透けて見えてしまう。
まあ、斎藤 展望が
ただ、生徒会長:シンボリルドルフたちの人気と飯守Tとライスシャワーの美談で華やかに幕を閉じた緊急記者会見の裏で、
生徒会のバックの『名家』、トレーナー組合のバックの『名門』、それから警察;正確には『警視庁』といった権力機構が今回の責任をなすりつけあっていることを考えると、いたたまれないものがある。
――――――やりたいことはいっぱいある。
斎藤 展望の唯一の肉親:ヒノオマシが両親の後を継いで立派な皇宮警察の一員となれるように支えてやらなくてはならないし、
この時代で波動エンジン搭載の宇宙船を完成させて宇宙開拓時代以前の手つかずの太陽系をぶらりと1周するだなんてことに思いを馳せてもいる。
そのための資金集めと技術開発と人脈作りもやっておかなくちゃならない。私の力で200年先取りした技術革新を世界に巻き起こすための計画だってある。
だが、しかし、何よりも安全保障が確立されてこその文明的活動でもあるわけで、人類種の天敵によって生存圏が脅かされる状況を放置することなどありえない。
やはり、怪人:ウマ女を逸早く駆逐するための装置や仕組みを自分で創り上げないといけないのが、
問題は怪人:ウマ女の完璧なまでの擬態能力で記憶や感情までも完璧に盗まれるし、見分けがまったくつかないし、正体を暴いたらウマ娘も真っ青の戦闘力と異形だし――――――。
23世紀の地球とは異なる進化と歴史を歩んだこの21世紀の青い星は
呑気にウマ娘のトレーナーなんてやっている場合じゃないと思うけれども、トレセン学園のトレーナーとしての知名度を利用して投資を集めることも考えていたから、やめるわけにもいかないか。
もう、手っ取り早く『名家』『名門』『警視庁』のお墨付きということで、23世紀の天才エンジニアである私に時間と設備と資金を気前よく与えてはくれないものか――――――。
しかし、このまま何も対策をしないわけにもいかない。
怪人:ウマ女の擬態を見破ったところで実際に倒すための手段を最優先で編み出しておかないと詰みである。
とりあえず、感電トラップぐらいの電撃ならダメージになるのは確認済みなので、超強力なスタンガンを携帯するようにするしかないのかもしれないが、効率が悪すぎる。
だったら、相手は凶悪犯罪者ではない害獣とみなして猟銃とするべきか。これなら怪人:ウマ女の気を引いたところを遠くから狙い撃てるので確実性が増す。
問題は23世紀では当たり前だったID銃がまだ開発されていないし、銃規制の厳しい21世紀の日本ではスイスのように携帯できないのが難点だ。
なら、トレセン学園のトレーナーが持ち歩いていてもおかしくない身近なものはないか――――――、なおかつ21世紀の科学力でも実現可能なもの――――――。
あったよ! 電気推進宇宙船にも原理が使われているアーク放電! それを使ったプラズマジェットブレード!
何々? 21世紀のプラズマジェットの屋外使用は大型の発電機がないと使用できない――――――?
ステンレス鋼やアルミニウム合金の加工に使われていて、一瞬で生物の身体なんて溶解させて切断するんだから連続使用なんて考えなくていい!
そして、斎藤 展望の両親が遺していったコネから重工とのコネも得ているから、使い捨てのパワーセルなんて そこで造らせて持ってこさせればいい。
偽装に使う誘導棒もいろいろなバリエーションがあるみたいだな。これなら怪しまれずに携帯できそうだ。とりあえず、使いやすさを検証するためにサイズ違いをいくつか取り寄せてみるか――――――。
設計図もさっさと渡して肝心要のパワーセルの量産体制を整えさせよう。人間の手で握るものなんだから、内蔵するパワーセルの規格なんて いつの世も変わらない――――――。
――――――ホント、トレセン学園のトレーナーをやっている場合じゃないよな、これって?
――――――トレセン学園:生徒会室
シンボリルドルフ「まったく、よくやってくれたよ、本当に」
シンボリルドルフ「しかし、校門をはじめとする設備に無断で改造を施しているのは いくら非常事態であっても称賛はできないな」
斎藤T「あ、修理費用なら『警視庁』の方に請求しておいてください」
シンボリルドルフ「それはまた どういう了見で?」
斎藤T「トレセン学園一の嫌われ者:斎藤 展開こそが事件を解決したという
シンボリルドルフ「……まったく、本当にきみというやつは」フフッ
シンボリルドルフ「しかし、今回の件できみが完全な畑違いの人間であることは理解できたよ」
シンボリルドルフ「それだけに、ご両親のことは本当に残念でならない」
斎藤T「ええ。天皇・皇后 両陛下をお守りする大任がありながら永遠にお暇をいただいてしまったのですから、死んでも悔やみきれないことでしょう」
シンボリルドルフ「……それは実の娘の命を守るためであってもなのか?」
斎藤T「それが宇宙船『地球号』の中に『名門』や『名家』を生み出したのではありませんか?」
シンボリルドルフ「…………ままならないものだな、世界というものは」
シンボリルドルフ「今回の事件の責任問題は理事長が即座に誠意を示したことによって、理事長が責を負うことになったよ」
シンボリルドルフ「しかし、先手を打ってトレセン学園の理事会・生徒会・トレーナー組合の役員を総結集させる緊急記者会見を開くことによって、全てを巻き込んだ形で学園の全てに責任を負わせることになった――――――」
シンボリルドルフ「……これは賭けでもある」
シンボリルドルフ「言うなれば、国会の解散総選挙みたいなものか。誰かの責任ではなく 全員に責任にとらせることで 世間に中央トレセン学園の在り方を問う――――――」
シンボリルドルフ「私も総生徒数:2000人弱の生徒会の長として次代にバトンを託す覚悟をしなくてはならない……」
シンボリルドルフ「その一方で、トレーナー組合というのは気楽なものだ。所詮は雇われる側の人間で、雇用関係がなくなれば、他のトレセン学園に籍を移すだけでいいのだからな……」
斎藤T「そうですね。ヒトよりも遥かにウマ娘にとっての10代が盛りであることを考えると、トレーナーとウマ娘の間の物の考え方や社会的基盤には何もかも差がありすぎます」
シンボリルドルフ「そう、ヒトの甲子園球児のエース投手が若くして肩を壊すのと、同い年の競走バのウマ娘が脚を故障するのとではリスクが比べ物にならん」
斎藤T「…………これが宇宙移民が想定すべき異種族間交流と異種族間摩擦の現実か」ボソッ
シンボリルドルフ「む?」
斎藤T「いえ、私は大人の世界のしがらみを教わることもないまま父と母を失い、そこからは脇目も振らずに妹と金のために生きてきました」
斎藤T「おかげで、事件を解決してやったってのに表彰されることもない。札付きの新人トレーナーの汚名返上も叶わないままですよ」
シンボリルドルフ「それなら、私の一存できみの名誉回復と表彰だって――――――」
斎藤T「でも、今が一番居心地がいいんですよね。桐生院Tのチームに入れたし、元から仕上がっているハッピーミークが勝てば私の評価点になりますから」
斎藤T「つまり、安定した収入がもらえて 自由でいられる時間も確保されている――――――。最高じゃないですか」
斎藤T「ね? だから、
シンボリルドルフ「!」
シンボリルドルフ「きみは本当にそれでいいのか? きみの悪評を払拭する機会を与えてはいけないのか?」
斎藤T「ねえ、知ってます、会長?」
斎藤T「羅針盤の発明によって一定の方位がわかるようになったことで西洋で大航海時代が到来しましたよね」
斎藤T「でも、羅針盤がない遥か昔の日本の縄文時代はそんなものがなくても立派に大航海時代をやっていたんですよ?」
シンボリルドルフ「それは聞いたことはあるが……」
斎藤T「私は金の臭いがする場所を求めて海を渡る大商人。安く物を仕入れて高く売りつけて大儲けすることで、あっちは物が売れてハッピー。こっちは物が買えてハッピー。みんなハッピーになれるんですよ?」
シンボリルドルフ「――――――
斎藤T「そういうことですよ、会長。さすがは『名家』の誉れです」
シンボリルドルフ「わかったよ、斎藤T。きみの気持ちは理解した。勝利の喜びとはちがうが、これほど嬉しいものはない」
シンボリルドルフ「なあ、どうしてきみはそこまで割り切ることができるんだ?」
斎藤T「――――――『父と母が妹を託したから』じゃないでしょうかね?
斎藤T「だから、妹の養育費と治療費のためにトレセン学園のトレーナーになることだってできました」
斎藤T「そして、そこで得た悪評と眠り続けた3ヶ月間のおかげで、こうして生徒会室で茶を飲むことができました」
シンボリルドルフ「……きみは自分の運命を、神を呪ったことはないか?」
斎藤T「会長はそうだったんですね?」
シンボリルドルフ「ああ。私のことを特に慕ってくれていた“無敵の三冠ウマ娘”になれるだけの才能のあった子を襲った悲劇を目の当たりにしてだな――――――」
シンボリルドルフ「あの時は『天が与えた才能を同じ天が奪うのか』と絶叫したよ。その才能に生きた者を空っぽにするのが天の思し召しだなんて認めたくはなかった……」
斎藤T「――――――会長は無駄なことは進んでしたいですか?」
シンボリルドルフ「そんなことがあるはずがない。私たちウマ娘は特に10代が盛りでヒトよりも与えられた時間に限りがあるのだから」
斎藤T「――――――会長は弱者を虐げることに悦びを感じますか? 競走相手の闘志を折るほどの圧倒的な勝利を望みますか?」
シンボリルドルフ「それも否だ。私にとっては、勝利より“たった三度の敗北”を多くに語り聞かせたい」
斎藤T「――――――会長は在籍しているトレセン学園の2000名弱の生徒の命と自分の命のどちらが大切ですか?」
シンボリルドルフ「愚問だな。私は生徒会長だ。私の存在はトレセン学園の全ての生徒たちの血と汗と涙でできている」
斎藤T「では、次の会長に相応しい人物の候補はありますか?」
斎藤T「会長が自分の首を差し出した後もトレセン学園の黄金期を導くことができる逸材は誰ですか?」
斎藤T「偉大なる“皇帝”の後継者としてのお役目に耐えきれずに先代が築き上げたトレセン学園の黄金期を凋落に導く者の名前は?」
シンボリルドルフ「そ、それは…………」
斎藤T「そうですか。では会長、まだまだあなたが引退するには早いようです」
――――――あなたがいなくなることで路頭に迷うことになるウマ娘たちのことを真に想うのなら。
斎藤T「
シンボリルドルフ「…………!」
シンボリルドルフ「そんなことを言わないでおくれ。きみのような忠義者こそ評価されるべきなんだ」
斎藤T「残念ながら、忠義なんてものは畑違いですので ここでは収穫できません」
斎藤T「お望みであるならば、まずはしっかりと大地を耕して種を播いて芽吹くよう根付かせてくださいませ」
シンボリルドルフ「……わかった。きみのいうとおりだ。少し弱気になっていたかもしれない」
斎藤T「会長、会長の言う『神』が何を指し示す言葉なのかはわかりませんが、」
斎藤T「人は祖に基づき、祖は神に基づく――――――」
斎藤T「他の国は知りませんが、少なくとも この国で生を受けたヒトは天神地祇、ウマ娘は三女神という元を辿れば皇祖皇霊に行き着くんです」
斎藤T「ですから、祖神の血の通った親心を信じて、子孫繁栄の御心のまにまに 目の前で起きた悲劇、繰り返される悲劇、語る者のいない悲劇を食い止めるための道を歩んでくださいませ」
斎藤T「全ては その道のために生かされ 殺されていると考えるのが天の教えです」
斎藤T「会長もマクロな視点とミクロな視点を使い分けることがあるように、皇祖皇霊もマクロな視点で子孫を助け ミクロ視点で子孫をくじくということです」
シンボリルドルフ「では、トウカイテイオーの身に起きたことをどう考えばいい?」
斎藤T「近代ウマ娘レースにロードレースがないのはウマ娘の高すぎる身体能力を制限して保護する目的があると桐生院Tから教わりました。競走バは戦闘バとはちがいますから」
斎藤T「そして、近代ウマ娘レースの黄金期を迎えた今、夢の舞台の奈落に屍の山が築かれた現状を変える時が来たのではありませんか?」
シンボリルドルフ「世代交代が進んでいっているのに対し、現状のルールや仕組みが旧態依然になっていると?」
斎藤T「ええ。門外漢が偉そうなことを言わせてもらうと、選手の能力水準が向上すれば安全基準が相対的に低くなりすぎるのは当然の話ではないですか」
斎藤T「安全第一です。アスリートの世界では馴染みがないでしょうが、」
斎藤T「工場経営者にとっては労働者の安全第一が結果として労働意欲と生産性の向上に繋がるのがわかって、現在の豊かな暮らしが実現されているのです」
斎藤T「勝負の世界においては『甘い』と切り捨てられることもあるでしょうが、あなたがトウカイテイオーに対して抱いたことを他の多くの人が味わっているとするなら――――――?」
――――――さあ、どうします、“皇帝”シンボリルドルフ?