ウマ娘超光速戦記 -TACHYON Transmigration-   作:LN58

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◆序章:後半 登場人物一覧 ✓

■ 桐生院チーム ……所属:ハッピーミーク(3年目:シニア級)

代々優秀なトレーナーを輩出してきた『名門』桐生院 葵のチーム。

当初はハッピーミークという素質あるウマ娘と名門トレーナーの組み合わせによるスタートダッシュが著しかったが、

徐々に桐生院Tとハッピーミークの間にあるズレが生じて、最終的には同期である2人のトレーナーに追い抜かされる格好となってしまった。

それでも、名門トレーナーとしての手腕は確かなものがあり、数多くのレースで勝利を重ねていけるだけの実力はあるが、人気はいまいち振るわず。

 

そんな折にサブトレーナーとしてチームに迎えたのが本作の主人公:斎藤 展望であり、

『名門』としての重圧にまた屈しそうになってしまっている桐生院Tを支えながら、

模擬レースで 古バとは言え “三冠ウマ娘”ナリタブライアンにハナ差でハッピーミークを勝たせていることから大きく立ち直っていくことになる。

 

メジロマックイーンの不調もあったが、『天皇賞(秋)』に堂々と勝利したことで名門トレーナーとしての面目と自信を取り戻すことができた一方で、

“無敗の三冠ウマ娘”を世に送り出した同期の天才トレーナーの存在が常に眩しく写っており、憧れの存在として いつしか恋焦がれるようになっていた。

しかし、自身が掲げていた担当ウマ娘を第一とする信条と憧れの人への想いの間でせめぎ合うことになり、

そこに名門トレーナーとしての重圧と責任感から無意識に()()()()()()()()()()()()()()()現実逃避したいという願望を膨らませるようになり、

『有馬記念』前日は担当ウマ娘の最終調整をサブトレーナーに任せて、自身は『東京大賞典』の観戦に向かってしまっていた。

実は、サブトレーナーになった斎藤 展望の存在もまた、己の力不足や劣等感を引き立たせることにもなっていた。

そのため、自分の気持ちの整理をつける建前で『東京大賞典』を観戦しにいくワガママを言い出したのを特に気にせず受け入れられたことに、逆に自分の存在価値がなくなったように感じてしまう。

その結果、『有馬記念』前夜において過去に“目覚まし時計”を何度も使ってまでハッピーミークを勝たせていたのに、全てを投げ出して楽になろうとしたことで真夜中にWUMAに襲われ続ける時の牢獄に囚われることになった。

最終的には憧れの人:才羽Tから直接のお叱りを受けたことで名門トレーナーであることの重圧と責任感から解放され、

それによって何者でもなくなってしまった喪失感と虚無感を斎藤Tが支える形で、自分の未熟さを受け容れることになり、『有馬記念』を無事に迎えることができた。

 

 

 

●プロフィール(20XX年当時) 

名前:斎藤 展望(さいとう のぶもち)

年齢:20代前半

所属:トレセン学園トレーナー 1年目

血統:父親(ヒト)-皇宮警察騎バ隊 / 母親(ウマ娘)-皇宮警察騎バ隊

 

誕生日:06月30日

身長:185cm 

体重:3ヶ月間の意識不明の重体によって減量気味

体格:ガタイが良い

 

好きなもの:唯一の肉親である妹

嫌いなもの:妹を苦しめるありとあらゆるもの全て

得意なこと:妹のためになること全て

苦手なこと:妹のためにならないこと全て

 

この物語の主人公であるが、トレセン学園のトレーナーになって早々に不慮の事故で当人は死んだも同然となり、

たまたま別の人間の霊魂が乗り移って肉体を動かしているので、プロフィールとなる前歴がまったく意味を成さない状態となっている。

また、本作に登場する 世界的な未確認侵略生物“WUMA”とは正反対の存在とも言える状態であるが、広い意味で同じ地球外生命体と言える存在である。

わかりやすく言うと、下記の嘘が本当になったものである。

 

「聞こえるか、隊長さん! 俺は宇宙人だ! ショウ・ザマの身体を借りている宇宙人だ!」

 

「聞こえるか! 俺はカシオペア座の第28惑星系の人間だ! あの人たちはまったく関係ない! 聞こえているか!?」

 

そのため、意識不明の重体から復活した後は完全に別人であり、別人のように周りに思われてしまう辺りは本質的にWUMAとまったく変わらない。

本人としては太陽系に最も近い恒星:プロキシマ・ケンタウリの惑星に辿り着いたのと同じ感覚で新惑星での日々を送っている。

実際、23世紀の未来人から見た 何かがちがう21世紀の過去の地球なんて時代遅れな異世界でしかなく、頼れる人もいないので全力で“斎藤 展望の人生”に乗っかることにしている。

 

内心では自身を人類最高峰の頭脳を持つ世紀の天才;波動エンジンの開発エンジニアと憚らないが、

それに負けず劣らずの皇宮警察のエリートの才能と血筋を受け継ぐ“斎藤 展望”の記憶を継承できなかったにも関わらず、

記憶喪失で誤魔化していることもあるが、妹:ヒノオマシや古い付き合いの藤原さんから受け容れられるほどの“斎藤 展望らしさ”が備わっているらしい。

また、自身が天才であることは客観的な事実ということもあり、それに奢ることもなく、非常に高度で柔軟な対応と誠心誠意の使い分けをすることができ、

宇宙開拓時代を迎えた23世紀の平和と繁栄の中で育まれた人生観と倫理観はそのまま21世紀でも通用している。

どちらかと言うと、波動エンジンの開発エンジニアであることよりも宇宙移民船のクルーであることにアイデンティティを置いているからこその責任感と連帯意識の高さなのだろう。

 

そうした経歴と実績から、妹と金のためにトレセン学園のトレーナーになった“斎藤 展望”の悪名高さで 日本人にしてはでかい図体で余計に目立つこともあって 周囲からは白眼視されてはいるものの、

復活後に直に接してみた人間からの評判はよく、トレセン学園でも理解者が 徐々にだが 増えつつある。

もっとも、その悪名高さを決定付けることになったのはトレセン学園の裏側にある『名家』と『名門』の対立の煽りを受けたものであり、彼自身が天皇家に親しい家柄なのも響いていた。

 

このように本作は原作『ウマ娘プリティーダービー』の本編では語られることのない広い世界を()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が冒険するのがテーマとなっている。

同時に、自身の計画である『宇宙船を創って星の海を渡る』ためのリソース確保に動きながら、

宇宙移民にとってもそうだが 既存の人間社会の大敵であるWUMAを撲滅するための果てしない戦いに身を投じることになる。

 

三女神像の因子継承の儀式によって、過去のトレセン学園で活躍した同じく無名の新人トレーナーの先人2人の因子を受け継いでいるが、具体的にはどういった効果や特典があるのか現状では不明。

一方で、異世界転生したことで四次元空間を漂流した感覚を記憶していたことで“特異点”と化しており、三次元存在が行使した四次元能力を一方的に支配することが可能となっている。

これにより、WUMAが空間跳躍を使った場合は逆にそれを利用して完全上位である時間跳躍で返り討ちにすることができるが、逆に相手が人間を超越した身体能力で圧してくると手も足も出ない。

そのため、能動的に四次元能力が発動できる装置が開発されない限りはWUMAの能力を逆手に取る綱渡りを強いられることになり、

一応、和田Tから没収した“目覚まし時計”のおかげで3回まで復活することが可能であるが、できる限りは死なないように全身全霊で立ち回ることになる。

ただ、WUMA対策は賢者ケイローンからの情報提供もあって着々と進んでおり、WUMAを殺す方法を幾通りも考案しており、

更には、アグネスタキオン特製の肉体改造強壮剤によってシニアクラスの角を圧し折るぐらいのパワーを得ているので、不意討ちからならWUMAは確実に殺せるぐらいには仕上がっている。

 

 


 

 

■ 才羽チーム ……所属:ミホノブルボン(3年目:シニア級)

 

●プロフィール(20XX年当時) 

名前:才羽 来斗(さいば らいと)

年齢:20代前半

所属:トレセン学園トレーナー 3年目

血統:父親(ヒト) / 母親(ヒト)

 

誕生日:04月11日

身長:174cm 

体重:トレセン学園のトレーナーとしてはそれなりの筋肉量

体格:普通の日本男子に見せかけて細マッチョ

 

好きなもの:天の道を行き 総てを司る男、太陽のような笑顔

嫌いなもの:子供の願いを踏み躙る未来の現実、曇った表情と泣き顔

得意なこと:不断の努力、失敗なんてない人生

苦手なこと:間違っていることに頷くこと

 

桐生院Tと同期の驚異の天才トレーナー。原作における育成モードの主人公に当たる存在。

無名の新人トレーナーでありながら適性が【短距離】(スプリンター)だったミホノブルボンを“クラシック三冠ウマ娘”に導いた正真正銘の天才。

ミホノブルボンが“お父さん”のような存在だと感じるほどの包容力と意志力があり、傍から見るとイケメンパパに見える甘いマスクの持ち主でもある。

また、優男に見えて『間違っていることに頷くこと』は決してしない剛直さ;裏返すと頑固な一面があり、それによって他者との衝突も辞さない苛烈なところもある。

 

基本的には担当ウマ娘の意志を尊重した接し方をしているが、その在り方が天衣無縫で、桐生院Tがライバルとして憧れの念を抱くほどである。

また、無敗ではなかったものの、『失敗なんてない人生』として敗北さえも糧にして ここ一番で絶対に勝つという勝負勘にも優れており、とにかく太陽のように前向きに生きる在り方を志向している。

 

2期後輩の意識不明の重体から復活した斎藤Tとは担当ウマ娘との付き合い方に関しての意見を交わしており、互いに感じ入るものもあって良き友人関係となっている。

ちなみに、言うまでもなく その在り方は()()()()()()()()()()()に憧れてのものであり、

あらゆることを卒なくこなす天才ぶりを発揮し、特に競走バのための健康スイーツを創作するパティシエとしても名が通っている。

ウマ娘のトレーナーになったのは同じ国民的ヒーロー業とも言える『トゥインクル・シリーズ』に出走するウマ娘たちを身近に応援するためである。

つまり、テレビ番組という晴れ舞台ではなく、現実世界における太陽の光が差さない場所に強い関心を持って目を向けていた――――――。

 

実は、“目覚まし時計”を幼い頃から使っていたことで、人間としての努力を重ねることの真髄を体得しており、

それによって“目覚まし時計”を一度も使わずに初めての担当ウマ娘を“無敗の三冠ウマ娘”に導くほどの能力と直感と天運を得るに至っていた。

そのため、秋川理事長の一番のお気に入りであり、彼のやること成すことを二言三言で了承するため、トレセン学園においてはまさしく名実共に天上の存在となっている。

一方で、自身に好意を持つようになっていた同期の桐生院Tには前々から憐憫の情を抱いており、

雁字搦めになって自身の良さを活かせなくなっている彼女のために、自身も『有馬記念』前夜で時の牢獄に巻き込まれた際は、あえて桐生院Tを突き放す態度で叱りつけている。

しかし、それは斎藤Tという優秀なサブトレーナーが彼女を支えてくれるからできたことでもあり、斎藤Tとは方向性は違えども通じ合っている仲となっている。

実際、桐生院Tに斎藤Tを会って話をするように薦めたのは才羽Tであり、自分よりも斎藤Tの方が桐生院Tと相性がいいことを見抜いていた。

そのため、斎藤Tにとっても桐生院Tにとっても恩人とも言える存在となっている。

 

 

■ 飯守チーム ……所属:ライスシャワー(3年目:シニア級)

 

●プロフィール(20XX年当時) 

名前:飯守 祐希(いいもり ゆうき)

年齢:20代前半

所属:トレセン学園トレーナー 3年目

血統:父親(ヒト) -警視総監 / 母親(ヒト) -学閥令嬢

 

誕生日:07月25日

身長:173cm 

体重:トレセン学園のトレーナーとしては結構な筋肉量

体格:甲子園球児だったのでガッチリしている

 

好きなもの:努力・熱血・友情

嫌いなもの:親の七光り、冷たい人間関係

得意なこと:直球勝負

苦手なこと:搦め手

 

桐生院Tのもうひとりの同期となる熱血トレーナー。原作における育成モードの主人公に成り損ねた存在。

本来は新人トレーナーらしく、先輩トレーナーのチームで経験を積んでから自分自身の担当ウマ娘を探そうとしていたが、

同期に桐生院Tと才羽Tという対照的な2人の注目株がいたことで、先輩トレーナーとの方針が合わなくなってチームを追い出されることになる。

そこから桐生院Tと才羽Tという優秀な同期と自分自身を比較しながら試行錯誤と自己研鑽を重ねていく中で、『選抜戦』から逃げ出してしまうライスシャワーと運命的な出会いを果たすことになる。

 

生まれは正真正銘のエリートで熱血甲子園球児だったのだが、家庭不和から父親に反発して まったく別の道を歩んでいったら、なぜかウマ娘のトレーナーになってしまっていた。

どうやら、親の七光りと言われないように できるだけ自分の実力が試せる場所を選んだら、そうなっていたらしい。

そのため、ウマ娘のトレーナーとしてはまったくのコネも実績もない無名の新人であったが、

気弱なライスシャワーとは相性が抜群であり、同期の桐生院Tや才羽Tと比べると遅咲きであったが、徐々に同期2人の担当ウマ娘との間にある実力差を埋めていくことになった。

『菊花賞』のミホノブルボンや『天皇賞(春)』のメジロマックイーンとは接戦の末に敗れて惜しくもG1勝利を逃すものの、

最終的には『宝塚記念』で桐生院Tのハッピーミークやメジロマックイーンを下してG1勝利を果たし、数多くのファンから祝福されることとなった。

担当トレーナーが元甲子園球児ということで元から知名度も高く、警視総監と学閥令嬢のご子息であったことも人気の高さに繋がっていたのだが、そのことを本人は知らない。

しかし、元甲子園球児とスターウマ娘の国民的スポーツ選手(ヒーロー)のコラボレーションの宣伝効果は高く、トレセン学園でもトップクラスの知名度とファンを獲得するに至る。

方向性は違えども、こういうところが才羽Tと共通しているわけである。

 

なお、『菊花賞』のミホノブルボン、『天皇賞(春)』のメジロマックイーンとはプライベートでも仲がよく、担当トレーナー同士でも関係は良好となっている。

そのため、『天皇賞(春)』で敗れた後に『宝塚記念』でリベンジした相手であるメジロマックイーンに対しては繋靭帯炎の発症した際に心を痛めることになる。

なお、このメジロマックイーンはミホノブルボンの担当:才羽Tの健康スイーツの大ファンであり、野球ファンということで甲子園球児だった飯守Tのサインをねだるなどトレーナーとも繋がりが深い。

 

2期後輩の意識不明の重体から復活した斎藤Tとは8月末の学生寮侵入事件での重要参考人という繋がりで知り合うことになり、

『警察官の息子である』という共通点をきっかけに意気投合することになり、互いにバラを贈呈し合うこととなる。

また、数少ない怪人:ウマ女の目撃者として あまり頼りたくはない警視総監である父親のコネから情報を引き出そうとしてくれている良き協力者になっている。

 

実は、理事長秘書:駿川 たづなとは随分と仲が良い模様。

 

 


 

 

■日本ウマ娘トレーニングセンター学園

 

●学園理事長:秋川やよい

 

●理事長秘書:駿川 たづな

 

 

●“皇帝”シンボリルドルフ

『ウマ娘 プリティーダービー』は一人一人が主人公となる群像劇である性質上、全員が全員の物語で登場することはないにしても、

少なくとも、『ウマ娘 プリティーダービー』の舞台であるトレセン学園の顔役として絶対に欠かすことができない大黒柱であり、

誰を主役にしても生徒会長:シンボリルドルフの存在を抜きにしてトレセン学園の物語を構成することができないぐらいに『ウマ娘』の中心人物として君臨している超重要人物。

本作では『アニメ版』のようなサザエさん時空ではなく、“皇帝”シンボリルドルフが入学して卒業するまでのトレセン学園の黄金期やその前後の時代や時間経過をきっちり設定しているため、

どうしても誰かを“クラシック三冠バ”に据えるためには踏み台となる世代を用意しなくてはならないことから、40年以上の日本競馬の歴史を中高一貫校の6年間に凝縮した原作設定から大きく改変せざるを得なかった。

本作では暗黒期という独自の過去設定を踏まえた上で形成された人格と生い立ちとなっており、夢の舞台で起こり得るだろう諸問題について頭を悩ませ続けてきた苦労人として描かれている。

 

これまで3人の無名の新人トレーナーとの出会いと別れを繰り返して、その最初の賢人であった暗黒期の通称“ウサギ耳”から渡された予言書『ウマ娘 プリティーダービー』に従って“ヒトとウマ娘の統合の象徴”としての道を歩んできた。

そして、自身が競走ウマ娘としてデビューを果たして“皇帝”として秋川理事長と共に築き上げる黄金期を共に歩んだ“皇帝の王笏”と渾名された担当トレーナーとは一生分の愛を育んで永遠の別れを体験しており、

自身が卒業する年にめぐりあった新年度早々にウマ娘に撥ねられて三ヶ月間の意識不明の重体に陥った悪名高い新人トレーナーこと“斎藤 展望”が最後に“新堀 ルナ”として全てを曝け出せる存在となった。

そして、これからも“皇帝”としてがんばっていくことを自身を導いてくれた無名の新人トレーナー3人に誓って、『有馬記念』を機に引退することとなる。

卒業後の進路は海外留学ということになっており、名実共に『名家』シンボリ家の総領娘としての道を歩むことになっている。

 

 

●“女帝”エアグルーヴ

現生徒会副会長。“三冠ウマ娘”ナリタブライアンとは同期のティアラ路線で勇名を馳せた“女帝”であり、順当に行けばシンボリルドルフ卒業後の次期生徒会長となる人物。

基本的にはシンボリルドルフよりキツめの性格だが、母は数々の偉業を成し遂げた競走ウマ娘であり、後進をも育成してきたため、偉大なる母親を理想としてトレセン学園を見事に牽引していくことだろう。

しかし、彼女の次に続くじゃじゃ馬揃いの個性豊かなトレセン学園の顔役となるカリスマ性を持つ競走ウマ娘がいないことが生徒会長:シンボリルドルフの悩みの種となっていた。

 

誇り高い理想主義者であるため、アメとムチにおいては綱紀粛正のムチの役割を担当しているため、基本的に問題児に対しては厳しい態度で臨む。

そのため、新年度早々に問題を起こしたトレセン学園一の嫌われ者:斎藤Tに対しても良い感情は持っておらず、アグネスタキオンとつるんで何をしでかすか、気が気でならない。

ただ、その出自や能力に関しては認めており、正直に言って自分では手に余る相手なので、もうひとりの生徒会副会長の方に丸投げすることで心の安定を図ろうとしている。

 

 

●“怪物”ナリタブライアン

もうひとりの生徒会副会長。“三冠ウマ娘”として勇名を馳せて姉妹揃っての『ドリーム・シリーズ』移籍が話題となる。

その圧倒的な強さに惹かれて人が集まってくるタイプであり、一匹狼であまり勤勉ではない彼女がもうひとりの副会長なのは現生徒会長:シンボリルドルフからの指名であり、

姉:ビワハヤヒデを抱き込むことで、本人はあまり乗り気ではなかったが、姉の顔を立てる面目でやる気も程々に、生徒会の一員として働かせることに成功している。

これも“三冠ウマ娘”であるナリタブライアンのネームバリューからトレセン学園の顔役として使わない手はないという思惑があり、

生徒会長:シンボリルドルフがエアグルーヴと比べて勤勉ではないナリタブライアンをそのままにしているのも、2人の次の世代となる生徒会役員に求められるハードルを下げるためでもあった。

そのため、事務能力や勤務態度は二の次としてトレセン学園の実力の高さを示すための番犬みたいな立ち回りを許していた。

実際、あまり仕事をしないことがわかっているので、生徒会副会長の肩書はあるものの、その威容でもって相手に言うことを聞かせて回る“簡単なお仕事”をする使いっぱしり:庶務のような扱いを受けている。

 

生徒会長:シンボリルドルフとはちがって実際にWUMAの脅威を目の当たりにして斎藤Tに助けられた経緯を持つことから、斎藤Tに対しては 姉妹共々 恩義を感じているため、彼女にしては珍しく気を遣った態度を見せている。

また、斎藤Tの最愛の妹:ヒノオマシには姉妹共々タジタジであるため、この兄妹に対しては非常にやりづらさを感じているが、自分とはちがった世界に生きている兄妹の在り方に関心を抱くようになった。

 

 

 

●“帝王”トウカイテイオー

本作におけるキーパーソンの一人であり、誰もがその実力や才能を認めながら“三冠ウマ娘”にも“無敗のウマ娘”にもなれなかった“悲運の天才”。

その悲劇性ばかりが取り沙汰されるが、実際には優駿たちの頂点を決めるG1レースで勝利を積み上げていることからもわかるように、

まさしく“天才”とも呼べる別格の強さを持っており、特に二度目の復活となる『ジャパンカップ』の復帰戦で勝利を収めている時点でその非凡さが窺える。

 

本作においては三度の敗北を語りたくなる“皇帝”とはまったく異なる道を歩んできた 傷だらけに成りながらも這い上がってきた“帝王”としての貫禄を身に着けることになり、

全盛期の自分に擬態した偽物のトウカイテイオー’を打ち負かした上で『有馬記念』で並み居る猛者たちに競り勝った堂々たる勝利によって、日本中から声援を集めることになった。

しかし、本人としては不屈の精神で這い上がることができたが、担当トレーナーである岡田Tの方が精神的に限界であったこともあり、

“皇帝”から与えられた“帝王”としての新勝負服で昨年のリベンジを果たして有終の美を飾ったことにより、昨年の『ジャパンカップ』では果たされなかった引退を堂々と宣言するに至った。

その後は同期の好敵手だったメジロマックイーンと共に次期生徒会メンバーになることが内々で決定している。

 

基本的には“皇帝”シンボリルドルフを中心にしたトレセン学園の物語であるため、他所の担当ウマ娘であるトウカイテイオーと主人公:斎藤Tの繋がりは希薄である。

ただ、公にはできない岡田Tの現場復帰や偽物成敗の立役者であり、“皇帝”シンボリルドルフも困ったことがあったら彼を頼るように言い残していること、

長らく学園の話題から離れて三度目の復活を期して孤独なトレーニングを積み重ねていたこともあってか、斎藤Tのことは噂でしか知らないため、

よくは知らないけれどもシンボリルドルフや担当トレーナーが揃って信頼している人物として一定の敬意をもって接することにしている。

 

 

●“名優”メジロマックイーン

トウカイテイオーの同期にして好敵手の“最強の長距離ウマ娘(ステイヤー)”の称号を得た『名家』メジロ家の令嬢。

『宝塚記念』の後に故障によって引退も已む無しと思われていたが、一念発起して『京都大賞典』でコースレコードを打ち立てて『天皇賞(秋)』で5着で引退となっているため、メジロ家の意地を世間に見せつけることに成功。

後にトウカイテイオーの『有馬記念』での劇的勝利を飾って引退したことによって何かと比較されることになったが、かつての世代の中心であった2人が上位リーグである『ドリーム・シリーズ』に進めなかったことを悔しく思うファンも数多い。

その後は、生徒会長:シンボリルドルフから贈り物として新衣装を贈られてもいることを大々的に宣伝しているため、同期の好敵手だったトウカイテイオーと共に次期生徒会メンバーになることが内々で決定している。

 

本作においてはトウカイテイオーと比べるとそこまで比重が置かれている存在ではなく、トウカイテイオーの同期の良き好敵手という立ち位置に収まっている。

事実、シンボリルドルフを中心としたウマ娘たちの視点と岡田Tや和田Tたちを中心とした担当トレーナーたちの視点を公平に学ぶため――――――、

あるいは、メジロマックイーンと和田Tに起きた悲劇を通じて“目覚まし時計”による時間の巻き戻しと時の牢獄の事象を学ぶための配役だったと言える。

そのため、主人公:斎藤Tとの関係はトウカイテイオー以上に希薄で、まさに他人。他所のウマ娘。

トウカイテイオーと同様に自分たちの進退を賭けた復帰戦に全てを賭けてトレーニングに集中していたため、復活後の“斎藤 展望”の評判については詳しいことはまったく知らない。

一方で、担当トレーナー:和田Tからすれば、『天皇賞(秋)』で担当ウマ娘と心中しようとしていたのを何周にも渡ってあの手この手で追い掛け回して救いの手を差し伸べ続けた大の恩人なので、

担当ウマ娘のトウカイテイオーとメジロマックイーンは知らなくても、担当トレーナーの岡田Tと和田Tにとっては斎藤Tは頭が上がらない存在となっている。

 

 

●“万能”ビワハヤヒデ

“三冠ウマ娘”ナリタブライアンの実の姉で、姉妹揃って上位リーグ『ドリーム・シリーズ』への移籍もするほどの強豪であることから“最強姉妹”として名が通っている。

ただし、後述する『ウマ娘 プリティーダービー』における設定上の最大の矛盾となる“ミスターシービー問題”によって、

ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアンの3名の“クラシック三冠ウマ娘”が同時に高等部に所属するように設定すると、ナリタブライアンの実の姉であるビワハヤヒデらBNW世代が『クラシック三冠』を絶対に勝つことができなくなってしまう――――――。

これを解決するためには、そもそも同世代の好敵手が登場していない上に影が薄いミスターシービーを最初からいなかったものとして扱えば、

ナリタブライアンを高等部1年生にしてBNWをティアラ路線のエアグルーヴと同年代:高等部2年生にすれば史実通りの戦績にできるが、

今度は本作でやったトウカイテイオーとメジロマックイーンの悲劇を採り入れようとするとナリタブライアンが2人と同年代になる矛盾が生じてしまう。

生徒会長:シンボリルドルフの存在は『ウマ娘 プリティーダービー』においては絶対であり、生徒会長:シンボリルドルフともっとも関係が深いトウカイテイオーを抜きにトレセン学園の物語を組み立てるのは違和感があるので、

本作においてはBNWは『“七冠バ”シンボリルドルフに迫った同世代の好敵手だった』という割りを食った設定となっている。

 

トレセン学園の生徒の中では業務上の付き合いがある担当トレーナーを抜きにして斎藤Tに好意的に接して逆スカウトしてきた唯一のウマ娘であり、

“怪物”と恐れられた妹:ナリタブライアンの影響で、あらゆる可能性を模索して偏見を持たずに公平な態度でアグネスタキオンにも接することができるような懐の深い人柄のため、斎藤Tとしても気品があって理知的で聡明な彼女に好印象であった。

すでにシーズンも後半で卒業を控えている他所のチームの担当ウマ娘であったので逆スカウトのお誘いはありがたくも丁寧にお断りすることになったが、

初対面での逆スカウト以降から互いの妹を交えた親しい交友関係を築くことになり、シンボリルドルフの次に斎藤Tのことを信頼しているウマ娘となった。

斎藤Tの正体が23世紀の宇宙移民船のクルーであることを踏まえると、アグネスタキオンの次に相性がいいウマ娘であり、

理知的で偏見を持たずに公平な態度で物事に取り組むという理解のある性格のため、斎藤Tのライフワークとなる新製品開発のモニターになることも快く引き受けていたことだろう。

彼女のハイパー癖毛も再現された23世紀の科学力で何とかしてしまえる自信があり、常識的でおしゃれや身嗜みもしっかりとしている彼女を通じて未来の便利グッズ開発に着手しやすい。

また、戦友であるBNWや実の妹:ナリタブライアンを巻き込んでモニターにすることもできていたことから、

もしも“斎藤 展望”に転生していなければ、ビワハヤヒデの担当トレーナーになる可能性も十分にあったかもしれない。

ただし、23世紀の天才エンジニアの能力を最大限に活かせるのは『生活能力が無くて』『試作品の整備や検査ができて』『開発資金を提供できる』アグネスタキオンなので、

アグネスタキオンやナリタブライアンと比べれば極めて真っ当な真人間であるビワハヤヒデはベターであってもベストではなかった……。

 

 

 

●“黄金の不沈艦”ゴールドシップ

公式でも学年不明の存在であり、『ゴルシだから』の一言で何でも許される『ウマ娘』におけるデウス・エクス・マキナ。

神出鬼没かつ意味不明の言動や思考によって周りの人間を振り回している変人奇人だが、総生徒数2000名弱の全国から選りすぐりの個性豊かな競走ウマ娘が結集するトレセン学園では屈指の変人奇人だが 要注意人物扱いされてはいない。

実際、彼女の奇行の被害者になるのは常に身内や同類と一方的に認めた相手ばかりであり、シンボリルドルフやエアグルーヴ相手に傾くような真似は一切しない。

むしろ、節操なく他人を被験体にしようとするアグネスタキオンの方が問題児であり、ゴールドシップはしっかりと相手と状況を見極めた上でギリギリを攻めている節がある。

23世紀の天才エンジニアである斎藤Tとしては 真意は不明だが芯のあるイタズラ者であることはしっかりとわかった上で応対しているので、時折 本音とも言えるものを打ち明けられることがある。

 

 

 

 

 

●“超光速の粒子”アグネスタキオン(アグネスターディオン)

学者肌の『名家』アグネス家の“最高傑作”とも言われている変人奇人の問題児であり、“触れるべからずのタキオン(アンタッチャブル・タキオン)”として学園の要注意人物となっている。

自身の競走バとしての天性の才能を自覚しながらも 自身の脚が能力に追いついていない問題を克服する自己改造のヒントを得るためにトレセン学園では実験三昧の日々を送っていた。

本作においては同期のマンハッタンカフェがすでにシニア級となっているのに対して、ずっと“待つことを選んだ”というIF展開を遂げており、

長年に渡る肉体改造強壮剤の使用によって少しずつ強靭な肉体を得ていき、『本格化』を迎えていないので いきなりシニア級の猛者たちと戦えるほどの能力は持っていないが、デビュー前の競走バとしては順当に歳を重ねたこともあって最強のステータスを持つに至る。

しかし、マンハッタンカフェたちを圧倒した初めての『選抜レース』での勝利からスカウトしに来たトレーナーたちのあまりの無理解に失望して全ての誘いを素気なく払い除けて実験室に閉じ籠もっていたことで、

ようやく肉体が自身の能力に耐えられるぐらいに強靭になったところで自身が積み上げた悪評によってスカウトしてくれそうなトレーナーもいないことで粛々とトレセン学園の退学を受け容れるつもりではあった。

 

ところが、新年度早々にウマ娘に撥ねられて3ヶ月間の意識不明の重体になっていた悪名高い新人トレーナーが彼女を助けに深夜の実験室に訪れたことで転機が訪れることになり、

最初は他と同じように自身の研究に対して否定的であったものの、肉体改造強壮剤の有用性を即座に見抜いて取引関係を結ぶことになって、初めて得ることができた理解者に心が躍ることになった。

また、たまたま新薬の実験に失敗して意識を失ってしまったことで自身に擬態したWUMAが擬態対象が死んだものと誤解して そのまま人格がアグネスタキオンの精神に染め上げられた結果、

元々“もうひとりの自分”を欲しがっていたこともあって自分を殺しに来ていたWUMAが擬態したアグネスタキオン’の存在も快く受け容れ、灰色に染まっていた日々が色付くようになった。

 

以来、来年にデビューすることを前提に3人で秘密のチームを組むことになり、アスリートとして健康的な生活を送らせることともうひとりの自分の正体が露見しないために昼間に活動するようになって、外出も多くなった。

そして、何かと斎藤Tが彼女の側にいて実験の被験体にされている姿が目撃されたため、2人の関係は様々な名目で注目する野次馬によって噂されるようになった。

実際、23世紀の天才エンジニアが評価するように卓越した頭脳と知識と情熱を持つロマンチストな科学者である彼女とは非常に相性が良く、

生活能力が皆無なところも23世紀で普及していた全自動家財道具を21世紀で実装するための実験台としては理想的であり、まったく欠点になっていない。

むしろ、生活能力はなくても、ある程度の新開発の試作品のメンテナンスや性能検査を行えることが重宝されており、必要となれば実家であるアグネス家からの出資も受け取れるので、最高のビジネスパートナーとなっていた。

つまり、アスリートの養成機関であるトレセン学園の人間なのに、本業とは関係ないところで本領発揮して意気投合している間柄で、

彼女が競走ウマ娘として自身の夢を掴むためにトレーナーをモルモット扱いするように、トレーナーの方も彼女を新製品開発のモニターとして利用し合っているわけなのだ。

また、新製品開発は不摂生で無頓着な協力者の生活環境や習慣を整える目的も兼ねて行われているため、

たとえば、新製品開発のために実験室で洗顔や洗髪のテストを行うようになり、それで人前に姿を見せた彼女から頻繁にちがうシャンプーの香りや清潔感が漂うことで、彼女を知る者たちに大きな変化があったことを臭わせることになった。

そのため、ここまで親密な距離感になった人間はいなかったということで、斎藤Tのことを得難い存在として大切に思っている。

なお、WUMA対策や新製品開発で忙しいので手作り弁当なんてものは斎藤Tから振る舞われていないが、

その代わりに様々な宇宙食や携帯食料、保存食を取り寄せて食レポをつけるように言われているので、粗食なのは変わらないが悪食は改善されて割と舌は肥えている。

因子継承は『ドリーム・シリーズ』に移籍が決まったビワハヤヒデとナリタブライアンのものを受け継いでいる。

 

 


 

 

■並行宇宙の地球の支配種族“フウイヌム”

 

●“もうひとつの超光速の粒子”アグネスタキオン’(スターディオン)

本来は実験室に籠もりきりのアグネスタキオンと“成り代わり”をしようとしていたWUMAだったが、

ちょうどよく擬態対象が新薬の実験で死んでしまったと勘違いしてしまったことで擬態直後の殺人衝動が失われ、

そのまま擬態対象そのものに成りきったことで、擬態対象が息を吹き返しても常日頃から“もうひとりの自分”を欲していたこともあって、互いに納得し合って共存を果たすことになった。

現状では唯一無二の人類側のWUMAであるため、WUMA研究やWUMA対策において非常に重要なキーパーソンとなるが、

本物がターフの上で走ることに意義があるために、偽物である自分が実験室に籠もって夜型の生活を送っているので、トレセン学園ではその存在を知る者はほとんどいない。あるいは本物と区別がつかない。

 

完全に擬態対象に成りきってしまったことから正体はジュニアクラスのWUMAの一個体に過ぎないのだが、擬態対象であるアグネスタキオンの知能の高さから最上位のエルダークラスの血統であることが推測され、

擬態した状態で進化を進めて自我を確立させることで人間としての自我を維持したまま人類の味方となるWUMAが誕生するのではないかと進化のための方策を探っていたところ、

三女神像の因子継承において、斎藤Tを介して賢者ケイローンと偽物のシンボリルドルフ’に擬態していたヒッポリュテーの2人のエルダークラスの因子を受け継いだことで、エルダークラスを超越したスーペリアクラスに進化している。

これによって、本来あるべきWUMAとしての帰属意識は完全に消去され、擬態対象であるアグネスタキオンの人格をベースにシンボリルドルフやヒッポリュテーの意識や体験が混ぜ合わさった自我が確立され、

擬態を解除しても敵性存在に戻ることはなくなり、上位クラスのWUMAからの命令に絶対服従させられる危険性も解消されている。

そして、“特異点”である賢者ケイローンの因子を受け継いで空間跳躍を超越した時間跳躍を使えるようになっている他、シニアクラスの超能力やエルダークラスの飛翔能力も展開できるため、地上最強の超科学生命体へと進化を果たしている。

しかし、時間跳躍の負担は三次元の肉体では激烈なもので、おいそれと使えば賢者ケイローンのように肉体を失ってしまう恐れがあるため、最後の切り札として慎重に使用を検討するものとなっている。

 

そのため、因子継承をしてからは擬態対象であるアグネスタキオンとは完全に別人として扱われるようになり、

“もうひとつの超光速の粒子”としてスーパーターディオン(Super-Tardyon);略してスターディオン(S-Tardyon)の名が与えられることになった。

また、元々が上位クラスの命令に絶対服従かつ擬態対象の人格に染め上げられるジュニアクラスだったことも影響して、

因子継承で受け継いだエルダークラス:ヒッポリュテーとそれが擬態していたシンボリルドルフの記憶や体験が色濃く反映されることになり、

本物のアグネスタキオンよりも高圧的でワガママで初心で独占欲が強い性格になりつつあるが、基本的には実験室の外には出さないので対外的な問題は起こらない。

ただ、因子継承の原因となった()()()()()を斎藤Tがいつまでも引き摺る羽目になり、本物のアグネスタキオンよりも感情に素直なっている上に正体が最強格のWUMAなので非常に気を遣う存在となっている。

 

 

●“超科学生命体の禁忌に触れた特異点”賢者ケイローン

本作における物語の導き手であり、壮大な冒険の始まりを担う役割を持った存在。

普段はヒノオマシに飼われて飼育日記をつけられて可愛がられているコーカサスオオカブトだが、時間跳躍能力でどこへでもワープしてくることができ、斎藤Tの四次元能力の感覚を研ぎ澄ますのが役割。

元々は並行宇宙の地球を支配する怪人:ウマ女の種族“フウイヌム”において最上位のエルダークラスであり、

他種族に対して公然と差別するのが当然の“フウイヌム”では非常に理知的で公平な考え方を持っていた根っからの学者肌であった。

そのため、元々は研究熱心で“フウイヌム”の繁栄のために幅広い分野で研究を重ねて知見を得ていたことで賢者と呼ばれるほどの叡智と名声を得ていたのだが、

その知的好奇心がついに元々の擬態能力によって他の文明社会を侵略する超科学生命体の起源に迫ったことで禁忌に触れたとして処刑されそうになってしまう。

そのため、独自の理論から超科学生命体として組み込まれていた空間跳躍能力を超越した時間跳躍能力を実現するに至り、侵略中の()()()()()()()に逃走した後に、10年前の過去となる現在の地球:本編の舞台へと飛来している。

その禁忌の中にあった予言から救世主となる存在を探し求め、8月半ばの隕石が降ってきた日にコーカサスオオカブトの肉体に宿ることになった。

 

コーカサスオオカブトの成虫の寿命は半年以内とされているため、その死期は近いが、それまでに可能な限りの情報や知識を引き出すことになり、

アグネスタキオン’への因子継承とそれによるエルダークラスを超越したスーペリアクラスの誕生と地球人類の味方となる地上最強の超科学生命体の誕生が果たされたことで大方の役目を果たすことができた。

あとは、現在の地球にまで追跡してきた“フウイヌム”の追手を一掃する段階となり、絶望の未来を救う“ヒトとウマ娘の統合の象徴”たる存在が生き延びることができるように祈りながら、種族の過ちを償うべく死地に赴くのみ。

本来のエルダークラスの肉体こそは失われているものの、それによって四次元空間を直に体験してきた感覚を記憶し続けている“特異点”の1つであり、

それによって、三女神の意志を受け取ることやWUMAの超能力を封じることができるため、虫ではなくて もっと長生きできる生物に転生できていれば強力な味方に成りえただけに、寿命が短いのは残念極まりない。

 

 

●“愛欲を知ってしまった超科学生命体”ヒッポリュテー

偽物のシンボリルドルフ’に擬態していた初めて遭遇したエルダークラス;有翼一角獣の怪人であり、

因子継承でヒッポリュテーの記憶と体験を受け継いだアグネスタキオン’の証言によれば、並行宇宙の地球における同胞であるウマ娘の解放を目論む“フウイヌム”たちの尖兵であり、

手駒となるジュニアクラスや部隊長となるシニアクラスを総括する司令塔:エルダークラスとして主に府中市のトレセン学園を持ち場にして侵略を指揮していたようである。

そのため、ヒッポリュテーを討ち取ったことによって府中市近辺のWUMAの活動が停滞したことは間違いなく、敵の幹部としての重要性は然ることながら、

斎藤Tが彼女を討伐したことと唇を奪われたことが結果としてスーペリアクラス:アグネスタキオン’(スターディオン)の進化に繋がったため、

登場期間は短く すでに討伐されているものの、斎藤Tにとっては一夜の過ちということもあって、物語上では非常に重要な存在となっている。

 

現状、その為人は初遭遇時の言動やアグネスタキオン’に引き継がれた記憶や感情から窺い知ることができるのみだが、

少なくとも、偽物のシンボリルドルフ’に擬態して演じることができるだけの知能と演技力はあることは確定している。

そして、擬態対象を抹殺するのが性であるWUMAらしく、本物のシンボリルドルフを亡き者にしようと画策していたのも確かであり、エルダークラスなので自我を持つことから抹殺する時期を選べることから慎重に機を窺っていた。

その際、偽物のトウカイテイオー’や岡田T’を使って“成り代わり”の指揮と調整も行っていた。

そこからWUMAの擬態能力の長所と短所が浮き彫りになり、WUMAもそこまで万能ではないことが判明している。

また、WUMAの侵略経路も因子継承でアグネスタキオン’に受け継がれた記憶で判明しており、

あらゆる意味でWUMA研究とWUMA対策の指標ともなった存在でもあり、WUMA殺しの“特異点”が相手だったことや因子継承というイレギュラーがあったにせよ、WUMAにとっては最大の痛手となった。

 

 

●“自分こそが偽りの偶像”トウカイテイオー’

担当トレーナー共々、世間からも忘れ去られようとしていた存在に擬態して成り代わりをしようというWUMAたちにとっては格好の標的であったこともあり、

『ジャパンカップ』にて本物のトウカイテイオーに成り代わって全盛期の姿で三度目の復活劇を果たしたことで世間を湧かせた偽りの存在。

偽物の岡田T’がシニアクラスであり、部下となるジュニアクラスである偽物のトウカイテイオー’の調整を行っていた。

そのため、偽物のトウカイテイオー’自身はトウカイテイオー本人だと思いこんでいるが、“三冠ウマ娘”の夢が絶たれる前の全盛期の肉体と精神となるように調整されているため、本物とはかなりの認識のズレがある。

しかし、本物が昨年の二度目の復活で『ジャパンカップ』を制したように、元々のトウカイテイオーの能力がずば抜けていたため、2年目:クラシック級の最盛期の姿でも他を圧倒する能力を発揮していた。

おまけに、中身は擬態能力を有する強靭な身体能力のWUMAであるため、怪我に悩まされることもないことから、WUMAの目論見通りに『トゥインクル・シリーズ』を席巻できるはずだった。

ところが、ハナ差でトウカイテイオーが成りたくて成れなかった“無敗の三冠ウマ娘”ミホノブルボンに競り負けたことで、

いきなりだが偽物のシンボリルドルフ’に擬態したエルダークラス:ヒッポリュテーが建てた計画が頓挫してしまう。

そして、負け知らずの精神状態に調整されていたことで敗北を受け容れられず、WUMAの本能が表面化し、そのままだとふとした拍子に正体が露見しかねなかったので、

本来は担当トレーナーである偽物の岡田T’が対処すべき案件だったのだが、学生寮には生徒以外は進入できない規則のため、

エルダークラス:ヒッポリュテーが深夜のトレセン学園の学生寮に姿を現すことになり、精神状態の調整と計画の軌道修正を施すことになった。

しかし、その様子を監視していた斎藤Tの許に姿を現した裏切り者のケイローンに誘い込まれて、結果として指揮官であるヒッポリュテーが討ち取られてしまうことになり、WUMAの侵略計画の綻びを生むことになった。

 

その後は軌道修正された計画に従って相変わらず自身をトウカイテイオー本人だと思い込んで『有馬記念』での巻き返しを図るものの、

指揮官であるヒッポリュテーが一夜にしていなくなったことで、偽物の岡田T’は軌道修正した計画を知らされておらず、偽物のトウカイテイオー’から今後の方針を聞き出すこともできないまま、

本物のシンボリルドルフとWUMA殺しの斎藤Tが立案した本物のトウカイテイオーの復活劇の布石となるWUMA討伐作戦に嵌められ、偽物の岡田T’に擬態したシニアクラスは討ち取られてしまう。

また、新衣装を着込んだ本物のトウカイテイオーとの互いの存在を賭けた模擬レースでハナ差で負けたことで落ち込んだ偽物のトウカイテイオー’であったが、

SATが仕掛けたWUMA捕縛作戦の一部始終と、偽物の岡田T’が正体を現した瞬間を目撃してしまい、思わずその場から逃げ出したことにより、

SATに斎藤Tが取り押さえたことを抜きにしても、どうあがいても偽物のトウカイテイオー’を追跡するタイミングを失ってしまい、まんまと逃げられてしまった。

そのため、シンボリルドルフからお叱りを受けた『警視庁』が独自に捜索隊を編成して捜索に当たっているが、中身がWUMAであるために通常の競走ウマ娘では考えられないような行動範囲を持っていたため、捜索は難航している。

 

 


 

 

■斎藤 展望の関係者

 

●プロフィール(20XX年当時) 

名前:斎藤・ヒノオマシ・陽那(さいとう ひのおまし ひな)

年齢:10代前半

所属:中等部 1年目

血統:父親(ヒト)-皇宮警察騎バ隊 / 母親(ウマ娘)-皇宮警察騎バ隊

 

誕生日:12月30日

身長:168cm 

体重:両親を失って無茶をやって故障して以来ずっと塞ぎ込んで食が細かった

体格:同年代の競走バと比べると逞しい警察バの血統

 

好きなもの:唯一の肉親である兄上

嫌いなもの:兄上を苦しめるありとあらゆるもの全て

得意なこと:兄上のためになること全て

苦手なこと:兄上のためにならないこと全て

 

 

●プロフィール(20XX年当時) 

名前:藤原 秀郷

年齢:50代前半

所属:警視庁警備部災害対策課

血統:父親(ヒト) / 母親(ヒト)

 

誕生日:03月07日

身長:175cm 

体重:災害が起きる度に不規則な生活で磨り減るが、すぐにリバウンドする

体格:現場に出ることが少なくなったせいで弛んできた

 

好きなもの:家族(斎藤家の忘れ形見もその範疇)

嫌いなもの:家族を脅かすもの

得意なこと:面倒見の良さ

苦手なこと:家族サービス

 

 




●ミスターシービー問題;またの名をBNW問題(二次創作する上での世代設定の矛盾)
基本的に二次創作であり、『ウマ娘』自体がそれぞれが主人公となる群像劇のため、どういった設定を組み込もうと面白ければ それで結構なことなのだが、
ただ、あらゆる二次創作をする上で『ウマ娘』において決して外すことが出来ない基本設定;『ウマ娘』の舞台であるトレセン学園の顔役である生徒会メンバーの基本設定を洗い出すと、
40年以上の日本競馬の歴史を6年間の中高一貫校に詰め込んだ『ウマ娘 プリティーダービー』で可能な限りウマ娘たちの史実を採り入れようとすると、どうしても割りを食ってしまうのがミスターシービーとBNWであった。
正確に言えば、『生徒会副会長:ナリタブライアンとBNW:ビワハヤヒデが姉妹であること』がシンボリルドルフ、エアグルーヴ、ナリタブライアンら生徒会メンバーの戦績を設定する上で頭を悩ませる原因となる。


1、“皇帝”シンボリルドルフ、“女帝”エアグルーヴ、“怪物”ナリタブライアンは少なくとも史実通りの活躍をしていることを評価されたことで生徒会メンバーとなっていることが推測できる。

2、ビワハヤヒデはナリタブライアンの実の姉であり、一緒に在学しているのでナリタブライアンよりも1,2年上の世代であることは確定。

3、“女帝”エアグルーヴはティアラ路線なので問題ないが、クラシック路線を制した“皇帝”シンボリルドルフがいるため、普通はBNWは“皇帝”とはちがう世代になるはず。

4、ところが、史実で“皇帝”シンボリルドルフが目標としていたシンザン以来となる昨年度の“クラシック三冠バ”ミスターシービーも実装されていた――――――。



Q、ミスターシービー、彼女に続く“クラシック三冠バ”と紹介されることが多い“皇帝”シンボリルドルフ、そしてBNWの戦績はいったいどうなる――――――?


――――――以上が、『ミスターシービー問題』の概要である。


A、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアンの全員が高等部で“クラシック三冠バ”であると仮定すると、
3人は絶対に同じ世代にならないが、同時にナリタブライアンの姉:ビワハヤヒデらBNWはミスターシービーかシンボリルドルフの“三冠バ”達成に阻まれてクラシック戦線を勝てなかったことになる。

B、ミスターシービーという『ウマ娘』では影の薄い存在を一切無視して世代設定を組み立てる場合、
必然とBNWがシンボリルドルフ世代とナリタブライアン世代を回避しなくてはならないので、ティアラ路線の“女帝”エアグルーヴと同世代にすればBNWが“クラシック三冠バ”の引き立て役になってしまうという史実との矛盾はなくなる。
あるいは、高等部3年:BNW、高等部2年:シンボリルドルフ、高等部1年:エアグルーヴ、ナリタブライアンとする変わり種もあるが、矛盾を解消しようとするあまりにかなり違和感がある設定となっている。


一見するとB案であれば何の問題がないように思えるが、前提として『“クラシック三冠バ”ミスターシービーの存在を無視している』ことを史実再現の面で容認できるのかという感情的な問題になってくる。
もっとも、実装されているウマ娘の傾向を見れば、オグリキャップからの第二次競馬ブーム以降の世代を中心に実装されており、
大きく年代の離れているマルゼンスキー、ミスターシービー、シンボリルドルフの3人が同世代の好敵手なしでポツンと実装されているので()()()()()()()()の扱いとなっている。
そのため、史実を踏まえると当たり前のように『ウマ娘』の中心人物となっている生徒会長:シンボリルドルフこそが一番に異質な存在だったということがわかることだろう。


しかし、このように『ウマ娘』の生徒会メンバーの戦績を設定してみると高等部の世代がガッチガチに固められており、創作の自由がかなり狭まってしまった。
そこから脱却するために、公式の方でも明確に学年設定がなされていない自由な気風のサザエさん時空のオールスターゲームなのを見習うことにした。
そこでメジロマックイーンが中等部なのにライスシャワーが高等部、トウカイテイオーよりも世代が上になっているナリタブライアンというような設定になる原作における時空の歪みを最大限に利用した本作で採用した『ミスターシービー問題』に対する回答が以下のようになる。


C、ミスターシービーという『ウマ娘』では影の薄い存在を一切無視して、偉大なる“皇帝”のためにBNWには涙を飲んでもらう。

・実際に本作で設定した世代設定
高等部3年:シンボリルドルフ、BNW
高等部2年:エアグルーヴ、ナリタブライアン
高等部1年:メジロマックイーン、トウカイテイオー


こうしないとシンボリルドルフが在籍している状態でメジロマックイーンとトウカイテイオーの悲劇を描けないので、こういう世代設定となった。
一方で、シンボリルドルフが目標としたのがミスターシービーという史実性は過去の中高一貫校の6年間の中で『薫陶を受けた』とすることで解決。
なので、本作におけるBNWは“皇帝”シンボリルドルフと同世代のクラシック戦線で覇を競った強豪になっている。

このように『ミスターシービー問題』は二次創作において『ウマ娘』でのキャラ設定と史実をどのように取捨選択して採り入れるかに悩まされる最たるものであり、
よりにもよって、トレセン学園の生徒会メンバーの戦績が固定されるために高等部の世代が生徒会メンバーの踏み台になることから、高等部のウマ娘を活躍させづらくなってしまうのだ。
だから、高等部1年までの戦績を自由に設定できるように、本作ではBNWは会長の踏み台となり、史実ではエアグルーヴと世代が近い最強世代なんかは会長より前の時代に活躍したウマ娘という『アニメ版』とはちがった世代設定としている。

この辺り、皆がどう考えているかをアンケート調査という形で訊ねてみたい。ぜひともアンケートに協力してもらいたい。

『ウマ娘』で生徒会メンバーの戦績を考察すると矛盾が発生する『ミスターシービー問題』についてどう考えるか

  • ミスターシービー、トレセン学園在学説
  • ミスターシービー先輩はもう卒業したじゃん
  • ミスターシービーなんてウマ娘はいなかった
  • BNWは同期のエアグルーヴと頑張ってたよ
  • BNWは“三冠ウマ娘”の踏み台でもいい
  • やめやめ。生徒会が登場しなければ問題なし
  • どうでもいい。自由に創作すればいいよ
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