ウマ娘超光速戦記 -TACHYON Transmigration-   作:LN58

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当選報告  吾が道は一を以て之を貫く

自身を“門外漢”と位置づけるあのトレーナーは今回の『生徒会総選挙』はこれまで黄金期の象徴となった生徒会役員それぞれの卒業式に当たると評していた。

 

会長:シンボリルドルフは文字通りのトレセン学園からの卒業で、会長職を引き継ぐ“女帝”エアグルーヴにしてみれば“皇帝”シンボリルドルフに導かれてきた時代からの卒業――――――、

 

そして、私の場合は上位リーグへの移籍のために国民的スポーツ・エンターテインメント『トゥインクル・シリーズ』からの卒業を意味していた。

 

そのため、長年に渡って影で支えてくれていた裏方の入れ替えはあっても 表向きはこれまで固定だった生徒会役員の3人は先日の『生徒会総選挙』で大きく道が別れることとなった。

 

実際、元会長:シンボリルドルフは去年で引退、新会長:エアグルーヴは生徒会活動のために活動休止、私は現役だが上位リーグへの移籍のために実質的にトレセン学園の生徒の範疇から食み出した存在になっている。

 

これまでは副会長が2人いた生徒会も、今回からは名実共に会長の右腕だった方の副会長が会長職を引き継ぎ、会長に指名されて 渋々 生徒会役員をしていた方の副会長は据え置きとなった。

 

ただ、あのトレーナーは“女帝”と“怪物”による2人で1つの“共同皇帝”となって新しい時代の平々凡々の生徒会の在り方を恙無く実践することが前任者の願いとも言っていた。

 

たしかに、私もエアグルーヴも、トレセン学園に所属するひとりの競走ウマ娘としてもそうだが、“皇帝”が秋川理事長と一緒に築き上げたものに勝る功績を打ち立てられる気がしなかった。

 

だからこそ、“皇帝”に比肩するカリスマになることを“皇帝”自身が後継者に期待してはいない――――――。

 

むしろ、肩の力を抜いて“皇帝”が切り拓いた黄金期の遺産をできるだけ多くの人たちが享受できるように黄金期の精神の履行と遵守だけが求められていた。

 

無理に二代目・三代目としての特色や功績を打ち立てる必要はどこにもなく、革新派の中の保守派として革新派の中の革新派が成功させたものがしっかりと世に根付くのを見届けるのが役目なのだと言ってくれた。

 

ただ、生徒会の二代目・三代目としてはそれでよくとも、個人の鍛錬や修養の成果を披露することは必要であるらしく、そこが個々人のアピールポイントになるそうだ。

 

基本的に 生徒会活動だけじゃなく あらゆる職種の仕事も技術進歩で自動化が進んでいくことで時間の余裕ができるようになり、それでできた余暇でいかに自分の個性を磨くかが未来における価値観になるという。

 

なので、黄金期の遺産を大事に使わせてもらいながら、ワークアンドライフバランスの追究による個性の充実の実践して多方面で才能を発揮することが新しい時代における自由で開放的な校風の黄金期の継承者の在り方なのだと。

 

ただし、“個人の充足”と“個性の充実”は別物であると、あのトレーナーは語気を強めて注意した。

 

どういうことかと言えば、子曰く『古の学者は己の為にし、今の学者は人の為にす』、学問は己を向上させるためのものであって己の名誉や出世のための道具じゃないことを説いたのだ。

 

更には、『修身斉家治国平天下』を説き、本気で世の中のことを考えるならば、自分自身を立派にして 周りの人間も立派になるように働きかけられるようじゃないと 空回りするだけだとも。

 

そういった教えを私がトレーニング後のシャワーを使って夕飯にがっついている時にいろいろと言ってくるものだから、私は自然と古聖の教えに耳を傾けるようになり、

 

姉貴に見てもらいながらの最低限の勉強以外では一度も足を運ぶことがなかった図書室の蔵書に自然と手を伸ばすようになっていた。

 

 

――――――思えば、私の周りには望むと望まざるとにかかわらず常にたくさんの人たちが集まってきた。

 

 

大抵は私の競走ウマ娘としての走りに闘争心を折られて去っていく中で、私はトレセン学園に来てからは思ったよりもたくさんの人たちに囲まれて学園生活を送ることができていた。

 

それが誰のおかげなのかを考えると、やはり何かと世話を焼きたがりな姉貴のおかげでもあるのだが、

 

それ以上に自由で開放的な校風の中でただただ走ることが本当に大好きなバカたちにも居場所を与えてくれた会長のおかげであったことに今更ながらに気付かされた。

 

そして、初めて手にした論語を読んで、孔子が掲げる仁義礼智信の中で何が一番に大事なのかをあのトレーナーに問いかけたら、当意即妙というのだろう、淀みなくすぐに答えを返した。

 

 

――――――吾が道は一を以て之を貫く。

 

 

ああ、これは論語にあった一節だと気づくことができた。すぐに流し読みして大半の内容は忘れていたように思えても、これは憶えていたのだ。

 

だから、わかった。この答えは『忠恕』であるのだから、孔子の言う仁義礼智信の中で一番に大事なものが何なのかは聞くまでもなかった。

 

けれど、あのトレーナーはそこにオリジナリティのある文言も追加した。

 

 

――――――吾が道の一と汝が道の一が合わされば二とならん。三とならん。四とならん。五とならん。

 

 

それが人の道であり、仁の心なのだと私はこの時は深く感銘を受けたものだ。

 

そういった考えで“皇帝”シンボリルドルフのことを振り返ると、夢の舞台とは裏腹に過酷なレースの世界であるトレセン学園で どうしてあんなにも全てのウマ娘たちに別け隔てなく接しようと心を砕いていたのかが少しだけわかったような気がした。

 

いや、シンボリルドルフだけじゃない。フジやアマさんにしてもそうだし、姉貴やエアグルーヴにしてもそうだ。

 

どうして頂点に立てるのはたった1人だけの非情なレースの世界で才能のなかった落ちこぼれや自分の地位を脅かそうとする競争相手を含めたあらゆる他人のために頑張れるのかを今更になって考えるようになった。

 

そういった心境の変化が、これまでは会長の指名で副会長職に任命され続けてきたが、いよいよ私自身が立候補して形ばかりの投票で当選した際の副会長としての所信表明演説に現れたようだった。

 

 


 

 

ナリタブライアン「いつもは会長――――――、いや、前会長の“皇帝”シンボリルドルフの指名で副会長職をやらされてきた私だが、」

 

ナリタブライアン「今回ばかりはエアグルーヴが今までそうであったように同じように壇上で言わせてもらう。長々と喋る気はない」

 

ナリタブライアン「わかっていると思うが、私はすでに上位リーグ『ドリーム・シリーズ』への移籍が決まっている」

 

ナリタブライアン「だから、いよいよ開催される『URAファイナルズ』は私にとっては一足先の卒業レースということにもなる」

 

ナリタブライアン「そうなれば、普通はオフシーズンとなる夏季と冬季に開催されるレースに向けてのトレーニングを行うことになり、『トゥインクル・シリーズ』に出走するウマ娘とはまったくちがうローテーションを組むことになる」

 

ナリタブライアン「だからといって、あと1年は私はトレセン学園の生徒であり、『トゥインクル・シリーズ』を走り抜いたお前たちの先達にもなるわけだ」

 

 

ナリタブライアン「だからこそ、私は“豊富”の二文字を掲げてお前たちの挑戦を待つ!」

 

 

ナリタブライアン「豊かであれば下々の民は生きていける。その辺に種を蒔いておけば勝手に作物が育つような場所にいられる幸せがお前たちにはある」

 

ナリタブライアン「けれども、富がなければ格好がつかない。だからこそ、富、力、名声を求めてお前たちが崇拝する英雄たちは冒険に繰り出してきた」

 

ナリタブライアン「そして、私は“怪物”だ。昔から財宝を隠し持っているのが相場で決まっているような“怪物”だ」

 

ナリタブライアン「“無敗の三冠バ”じゃなくても腐っても“三冠バ”の私の財宝が欲しければくれてやる!」

 

ナリタブライアン「探せ! 豊かさに甘んじることなく、お前たちが誇れる富を掴み取れ!」

 

 

――――――だからこそ、私は“豊富”の二文字を掲げてお前たちの挑戦を待つ!

 

 

本当は 姉貴に用意してもらった 所信表明演説のメモをそれらしく読み上げるつもりだった。

 

けれども、この時ばかりは初めて自分の言葉で自分の熱意を自分の責任の下に観衆に叩きつけることになったのだ。

 

当然、場は突然のことで静まり返り、ウイニングライブ前の簡単な所信表明を終えて舞台裏で勝負服に着替えている新生徒会長:エアグルーヴの唖然とした表情が目に浮かぶ。

 

もちろん、生徒会役員に当選して同じ壇上で所信表明演説の順番を待っていた書記:トウカイテイオーと会計:メジロマックイーンも言葉を失っていた。

 

これは完全に滑ってしまった――――――。大学受験を控えている姉貴のことを思うと、途端にシャレにならない冷や汗が流れ、ターフの上での高揚感とは異なる壇上での緊張感に足が竦みそうになった。

 

 

しかし、数瞬遅れて この場でどっと大きな笑い声を上げる人がいた。

 

 

そして、その笑い声につられて講堂から所々で笑い声が溢れ出し、そこから堰を切ったように講堂内が大きな歓声と熱気に包み込まれ、一瞬の静寂が嘘のように盛大な拍手に変わったのだ。

 

私が呆気に取られていると、私の肩に手が乗せられ、いつの間にか会長;すでにこの場で前会長となっていた“皇帝”シンボリルドルフに力いっぱいの握手をしていた。

 

そう、最初に講堂で笑い声を上げたのは 他ならぬ この前生徒会長:シンボリルドルフだったのだ。

 

 

シンボリルドルフ「そうか、ブライアンも副会長としての自覚を持つようになってくれたんだな」

 

ナリタブライアン「……会長や姉貴、フジやアマさん、それにたくさんの人たちに支えられてきたことにようやく気づいただけのことです」

 

シンボリルドルフ「ああ。それでいいんだ。よくやってくれたよ」

 

シンボリルドルフ「私は嬉しいよ」

 

ナリタブライアン「……会長」

 

 

シンボリルドルフ「まさか、きみ自身の言葉で行った所信表明演説で渾身のギャグをかましてくれるだなんてね」

 

 

ナリタブライアン「……ん?」

 

シンボリルドルフ「そうか、ブライアンも私と同じ結論に至ったわけだ」

 

シンボリルドルフ「これからもその調子で頼むよ」

 

ナリタブライアン「……何の話です?」

 

シンボリルドルフ「とぼけなくてもいい。私も壇上で言うことができなかった渾身作なんだから、もっと自信を持っていい」

 

 

シンボリルドルフ「さっきの“豊富”の所信表明演説は“豊富(wealth)”と“所信表明演説(policy speech )”の2つを“抱負(resolution)”で掛けた見事なものじゃないか!」ニッコリ!

 

 

ナリタブライアン「は」

 

ナリタブライアン「………………あ!」

 

ナリタブライアン「なああああああああああ!?」ガビーーーーーーーーン!

 

トウカイテイオー「……ああ、ブライアン先輩もカイチョーの悪いところを受け継いじゃった」ジトー

 

メジロマックイーン「……さすがは“怪物”ナリタブライアンですわね。無自覚とはやりますわね」

 

ナリタブライアン「いや、ちがう。私はそんなつもりは――――――」

 

ナリタブライアン「ハッ」

 

エアグルーヴ「………………ブライアン」ズーーーン・・・

 

ナリタブライアン「いや、ちがうんだ、エアグルーヴ! 私は一言も“抱負”だなんて言ってないじゃないか……!」

 

エアグルーヴ「いや、誰がどう聞いても最初に“ホウフ”と所信表明で言われたら『“抱負”の二文字を掲げて』としか聞こえないだろう……」

 

エアグルーヴ「脈絡なく“ホウフ”と言われて“ホウフ”が“豊かさと富”だとすぐに思い浮かべられるか、たわけぇ!」

 

 

――――――エアグルーヴのやる気が下がった!

 

 

ナイスネイチャ「こ、これはツボに……、ツボに……!」フ、フフフ・・・

 

ウオッカ「カッケー! さすがはブライアン先輩だぜ!」ウオオオオオオオ!

 

ビワハヤヒデ「ブライアン、大きくなったな……」ホロリ・・・

 

 

こうして新生徒会長:エアグルーヴとその推薦人によるウイニングライブもエアグルーヴのやる気が下がったことで若干の乱れが生じたものの、

 

来年度:20XY年度に向けた新生徒会役員を決める『生徒会総選挙』は生徒会長:エアグルーヴ、副会長:ナリタブライアン、書記:トウカイテイオー、会計:メジロマックイーンの満場一致の当選で幕を下ろすことになったのだが、

 

学校新聞やブログで大きな話題を呼んだのが、副会長:ナリタブライアンが生徒会長:エアグルーヴと前生徒会長:シンボリルドルフの役割を分け合った結果、ダジャレ担当にもなっていたという意外な事実であったという――――――。

 

 

そう冷静にトレーナー室でいつものように夕飯をたらふく腹に入れていた時に顛末を聞かされた時、

 

この時は姉貴も同席していたから、私はどうしようもなく 壇上であんな所信表明演説をさせた元凶に言いようのない腹立たしさを感じ、罰としておかわりを何杯も要求したのだった。

 

それぐらいしか、あのトレーナーに対して私が強気に出られるものがなかったのだが、そっとお椀を出すと何も言わずにすぐにおかわりを用意してくれるところに居心地の良さを覚えていた。

 

そして、あのトレーナーは決して姉貴のようにベタベタと甘やかしてくることもなく、アグネスタキオンと一緒に『親しき仲にも礼儀あり』として常に礼節を弁えた態度を貫き、

 

そのことが私のことをひとりの人間として接している誠実さやひとりの人間として見てもらえる喜びみたいなものをそこはかとなく感じ、向き合う度に自然と背筋を正していた。それでいて堅苦しくないと感じるのだから不思議だ。

 

そういう意味では、私が見てきた中であのトレーナーは私がこれまで見てきた誰よりも大人に感じられ、

 

最愛の妹をどうにかして皇宮警察にするために精神的に追い詰められた状態から解放された後の本来の姿はこんなにも大人の魅力に溢れた存在なのだと何気ない仕草や気遣いの中で感じることができた。

 

そう、妹のことになると我を忘れるところなんかは姉貴にそっくりだったわけで、姉貴もいいかげんに妹離れすれば、きっとあのトレーナーのように立派な大人になれるはずだ。そう確信させる手本となる大人があのトレーナーだった。

 

最初の評判こそ最悪だったものの、憑き物がとれたかのように三ヶ月間の意識不明の重体から復活した後は、

 

あれほどトレーナー組合の手先じゃないかと疑ってかかっていた会長や姉貴が今では誰よりも頼りにしている存在になるほどなのだから、

 

もちろん、私とあのトレーナーは所属するリーグがちがうので二人三脚を組むことは決してないが、こうして卓を囲むことはできるのだ。

 

だから、会長や姉貴とはちがって もう1年だけトレセン学園にいられることの幸運を 私はしっかりと噛みしめるように心に誓った。

 

 

それだけに、いまだかつて誰もしたことがない中等部の3年をまるまる見送って退学勧告ギリギリまでトレーナーの厳選をした末に学園一の嫌われ者を自分のものにした学園一危険なウマ娘には素直に敬意を表したい。

 

 

私も幼くして周りから“怪物”としての能力でさんざん周囲から恐れられて孤独に走ってきたが、

 

あの頃、“クラシック三冠バ”を期待されていたのは私なんかよりも圧倒的に人気で人望があった全戦全勝のフジキセキだったのだから、本当に人生とは何が起きるかわからないものだ。

 

そして、私に続く世代として こうして同じ壇上に立つことになった“帝王”トウカイテイオーと“名優”メジロマックイーンとで熾烈な激闘が繰り広げられてきたわけだが、

 

本当はその同期に“アグネス家の最高傑作”と評されていたアグネスタキオンが『選抜戦』で圧倒的な勝利を収めており、誰もがその走りに惹かれてスカウトしようと夢中になっていたのだ。

 

実際、“最強の長距離ウマ娘(ステイヤー)”という前評判のメジロマックイーンのライバルになるのは“アグネス家の最高傑作”アグネスタキオンだと誰もが予想していた中、メジロマックイーンは過度な食事制限で『選抜戦』で実力を発揮できなかったことで評価を落とし、

 

最終的には国民的なアイドルになった“帝王”トウカイテイオーにしても、一般家庭の生まれで“皇帝”シンボリルドルフの追っかけであることや自身の能力を鼻にかける性格だったこともあって、その天才ぶりが学園中に知れ渡るには時間を要した。

 

 

なので、当時はアグネスタキオンこそが私に続く“クラシック三冠バ”の最有力候補として注目を集めていた。

 

 

しかし、スカウトの交換条件で持ち掛けられたアグネスタキオンの実験の被害と恐るべき本性が知れ渡るに連れて、学園一危険なウマ娘として敬遠されるようになり、それから今日に至るまで会長の全力の擁護があって在籍を許されていたような危うい立場にあった。

 

そういった意味では、トレーナーなんてものはまったく誰でもよかった『選抜戦』当時の私以上にトレーナーを選んだ難物だったわけであり、アグネスタキオンは最初から私以上の大物だったのだ。

 

そう、誰よりもアグネスタキオンは自分の信じた道を貫いた。

 

貫いた結果、自分の信じる道を言葉と態度と背中で語れる最高のトレーナーを引き当てることに成功した。

 

 

――――――吾が道は一を以て之を貫く。

 

 

究極の一を持つものが二となり、三となり、四となり、五となる奇跡を生んだ。

 

なので、入学当初は同期の“悲劇の天才”と“悲劇の名優”を圧倒する走りを『選抜戦』で見せつけていた正真正銘の“最高傑作”がいよいよ満を持してターフの上に降り立つのだから、レースの勝敗なんて見えている。

 

いくら中高一貫校の6年間のうちで自由に時期を選んでデビューできるとは言え、退学勧告ギリギリまで粘って得た4年間の雌伏の時を経てデビューを果たすアグネスタキオンに勝てるウマ娘なんて絶対にいない。

 

そのことがいったいどういった状況を招くことになるかは私には予想がつかないが、“皇帝”シンボリルドルフにとっての股肱之臣となった皇宮警察の家系のあのトレーナーがフジキセキと同じ平々凡々な結果でアグネスタキオンのレースを終わらせるはずがないのだから。

 

それに、そのフジに教えられたのだが、学園一の嫌われ者は学園一危険なウマ娘に魔法の首輪を掛けていたのだ。それも決して砕けることのない永遠の輝きの金剛石。

 

黄金に光り輝く新人トレーナーから永遠の輝きの金剛石を与えられた稀代の天才が往く道はいかなるものとなるか――――――。

 

 

――――――人知れず聖夜に世界を救っていた英雄の愛バが築き上げることになる伝説を私は誰よりも見たいと思うようになっていた。

 

 

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