ウマ娘超光速戦記 -TACHYON Transmigration- 作:LN58
■ 桐生院チーム ……所属:ハッピーミーク(4年目:スーパーシニア級)
代々優秀なトレーナーを輩出してきた『名門』桐生院 葵のチーム。
当初はハッピーミークという素質あるウマ娘と名門トレーナーの組み合わせによるスタートダッシュが著しかったが、
徐々に桐生院Tとハッピーミークの間にあるズレが生じて、最終的には同期である2人のトレーナーに追い抜かされる格好となってしまった。
それでも、名門トレーナーとしての手腕は確かなものがあり、数多くのレースで勝利を重ねていけるだけの実力はあるが、人気はいまいち振るわず。
そんな折にサブトレーナーとしてチームに迎えたのが本作の主人公:斎藤 展望であり、
『名門』としての重圧にまた屈しそうになってしまっている桐生院Tを支えながら、
模擬レースで 古バとは言え “三冠ウマ娘”ナリタブライアンにハナ差でハッピーミークを勝たせていることから大きく立ち直っていくことになる。
メジロマックイーンの不調もあったが、『天皇賞(秋)』に堂々と勝利したことで名門トレーナーとしての面目と自信を取り戻すことができた一方で、
“無敗の三冠ウマ娘”を世に送り出した同期の天才トレーナーの存在が常に眩しく写っており、憧れの存在として いつしか恋焦がれるようになっていた。
しかし、自身が掲げていた担当ウマ娘を第一とする信条と憧れの人への想いの間でせめぎ合うことになり、
そこに名門トレーナーとしての重圧と責任感から無意識に
『有馬記念』前日は担当ウマ娘の最終調整をサブトレーナーに任せて、自身は『東京大賞典』の観戦に向かってしまっていた。
実は、サブトレーナーになった斎藤 展望の存在もまた、己の力不足や劣等感を引き立たせることにもなっていた。
そのため、自分の気持ちの整理をつける建前で『東京大賞典』を観戦しにいくワガママを言い出したのを特に気にせず受け入れられたことに、逆に自分の存在価値がなくなったように感じてしまう。
その結果、『有馬記念』前夜において過去に“目覚まし時計”を何度も使ってまでハッピーミークを勝たせていたのに、全てを投げ出して楽になろうとしたことで真夜中にWUMAに襲われ続ける時の牢獄に囚われることになった。
最終的には憧れの人:才羽Tから直接のお叱りを受けたことで名門トレーナーであることの重圧と責任感から解放され、
それによって何者でもなくなってしまった喪失感と虚無感を斎藤Tが支える形で、自分の未熟さを受け容れることになり、『有馬記念』を無事に迎えることができた。
新年を迎えてからはハッピーミークが最初の3年を走り抜いて4年目:スーパーシニア級になることで新年度から新しい担当ウマ娘を迎える立場となっている。
それまでハッピーミークとの二人三脚を継続していくべきか否かを真剣に考え、『URAファイナルズ』での最後の二人三脚に全てを出し切るべく、
そのけじめとしてこれまで自分を支えてくれたサブトレーナーの斎藤Tには来年度から担当ウマ娘をデビューさせる兼ね合いもあって距離を置くことにしている。
そして、『URAファイナルズ』決勝トーナメント進出で、あらためてハッピーミークがどれだけ強いウマ娘なのかを内外に示すことになり、担当トレーナーとしての手腕が再評価される流れとなった。
そのため、去年の低迷期を支えてくれた弟子筋となる斎藤Tには深い感謝を示しつつ、『URAファイナルズ』での賞金の分前をしっかりと振り込んでおり、師弟関係は非常に良好となっている。
●プロフィール(20XY年当時)
名前:
年齢:20代前半
所属:トレセン学園トレーナー 2年目
血統:父親(ヒト)-皇宮警察騎バ隊 / 母親(ウマ娘)-皇宮警察騎バ隊
誕生日:06月30日
身長:185cm
体重:3ヶ月間の意識不明の重体によって減量気味
体格:ガタイが良い
好きなもの:唯一の肉親である妹
嫌いなもの:妹を苦しめるありとあらゆるもの全て
得意なこと:妹のためになること全て
苦手なこと:妹のためにならないこと全て
この物語の主人公であるが、トレセン学園のトレーナーになって早々に不慮の事故で当人は死んだも同然となり、
たまたま別の人間の霊魂が乗り移って肉体を動かしているので、プロフィールとなる前歴がまったく意味を成さない状態となっている。
また、本作に登場する 世界的な未確認侵略生物“WUMA”とは正反対の存在とも言える状態であるが、広い意味で同じ地球外生命体と言える存在である。
わかりやすく言うと、下記の嘘が本当になったものである。
「聞こえるか、隊長さん! 俺は宇宙人だ! ショウ・ザマの身体を借りている宇宙人だ!」
「聞こえるか! 俺はカシオペア座の第28惑星系の人間だ! あの人たちはまったく関係ない! 聞こえているか!?」
そのため、意識不明の重体から復活した後は完全に別人であり、別人のように周りに思われてしまう辺りは本質的にWUMAとまったく変わらない。
本人としては太陽系に最も近い恒星:プロキシマ・ケンタウリの惑星に辿り着いたのと同じ感覚で新惑星での日々を送っている。
実際、23世紀の未来人から見た 何かがちがう21世紀の過去の地球なんて時代遅れな異世界でしかなく、頼れる人もいないので全力で“斎藤 展望の人生”に乗っかることにしている。
内心では自身を人類最高峰の頭脳を持つ世紀の天才;波動エンジンの開発エンジニアと憚らないが、
それに負けず劣らずの皇宮警察のエリートの才能と血筋を受け継ぐ“斎藤 展望”の記憶を継承できなかったにも関わらず、
記憶喪失で誤魔化していることもあるが、妹:ヒノオマシや古い付き合いの藤原さんから受け容れられるほどの“斎藤 展望らしさ”が備わっているらしい。
また、自身が天才であることは客観的な事実ということもあり、それに奢ることもなく、非常に高度で柔軟な対応と誠心誠意の使い分けをすることができ、
宇宙開拓時代を迎えた23世紀の平和と繁栄の中で育まれた人生観と倫理観はそのまま21世紀でも通用している。
どちらかと言うと、波動エンジンの開発エンジニアであることよりも宇宙移民船のクルーであることにアイデンティティを置いているからこその責任感と連帯意識の高さなのだろう。
そうした経歴と実績から、妹と金のためにトレセン学園のトレーナーになった“斎藤 展望”の悪名高さで 日本人にしてはでかい図体で余計に目立つこともあって 周囲からは白眼視されてはいるものの、
復活後に直に接してみた人間からの評判はよく、トレセン学園でも理解者が 徐々にだが 増えつつある。
もっとも、その悪名高さを決定付けることになったのはトレセン学園の裏側にある『名家』と『名門』の対立の煽りを受けたものであり、彼自身が天皇家に親しい家柄なのも響いていた。
このように本作は原作『ウマ娘プリティーダービー』の本編では語られることのない広い世界を
同時に、自身の計画である『宇宙船を創って星の海を渡る』ためのリソース確保に動きながら、
宇宙移民にとってもそうだが 既存の人間社会の大敵であるWUMAを撲滅するための果てしない戦いに身を投じることになる。
三女神像の因子継承の儀式によって、過去のトレセン学園で活躍した同じく無名の新人トレーナーの先人2人の因子を受け継いでいるが、具体的にはどういった効果や特典があるのか現状では不明。
一方で、異世界転生したことで四次元空間を漂流した感覚を記憶していたことで“特異点”と化しており、三次元存在が行使した四次元能力を一方的に支配することが可能となっている。
これにより、WUMAが空間跳躍を使った場合は逆にそれを利用して完全上位である時間跳躍で返り討ちにすることができるが、逆に相手が人間を超越した身体能力で圧してくると手も足も出ない。
そのため、能動的に四次元能力が発動できる装置が開発されない限りはWUMAの能力を逆手に取る綱渡りを強いられることになり、
一応、和田Tから没収した“目覚まし時計”のおかげで3回まで復活することが可能であるが、できる限りは死なないように全身全霊で立ち回ることになる。
ただ、WUMA対策は賢者ケイローンからの情報提供もあって着々と進んでおり、WUMAを殺す方法を幾通りも考案しており、
更には、アグネスタキオン特製の肉体改造強壮剤によってシニアクラスの角を圧し折るぐらいのパワーを得ているので、不意討ちからならWUMAは確実に殺せるぐらいには仕上がっている。
奥多摩攻略戦においてWUMA討伐作戦が遂行され、本格的なWUMAの侵略を未然に防いだことでWUMA掃討作戦へと移行したが、
すでに人類社会に溶け込んでしまったWUMA残党の処分に頭を悩ませながら、次々とトレセン学園に襲いかかる新たな脅威に敢然と立ち向かうことになり、
地球文明の継承者として冠婚葬祭の一切を取り仕切ることができる祭司長としての特技で悪霊祓いができることから、トレセン学園に蟠る夢破れたウマ娘たちの悪霊が化けた妖怪を退治する日々を送ることになった。
また、WUMAの侵略から更なる未来から暗殺用人造人間が送り込まれてくることにもなり、ただ単に並行宇宙からの侵略者から解放された程度では真の平和は訪れない異種族共生社会の未来にも想いを馳せることになる。
極めつけには、日本のウマ娘レース『トゥインクル・シリーズ』を利用して世界に災いをもたらそうとするナチス残党を母体とする国際的なドイツの闇組織の暗躍も知ることになる。
そのため、去年のWUMAとの死闘はその序章に過ぎないと言わんばかりの新たな超常的な脅威の数々に立ち向かう宿命を背負わされることになったが、
奥多摩攻略戦の時とは異なり、信頼できる協力者や活動拠点、新たな発明やノウハウを得たことによって孤立無援ではなくなったため、幾分かは役割分担によって負担が軽減されている。
それでも、異能者である自身が主力となって脅威にぶつかるしかない状況は変わらないため、いかにして事態の解決のために使えるものを活かし切るかの采配が一層重要となってきた。
そのため、『甲種計画』『乙種計画』『丙種計画』『丁種計画』を4つの柱にして平和な未来へと舵を取るタイムパラドックスの実現に向けて作戦行動をとっている。
また、紆余曲折を経て激動のトレーナー1年目を終えて、アグネスタキオンを担当ウマ娘にしてウマ娘レースに挑むことになるが、
それまでにただの無名の新人トレーナーでは絶対に掴み取れないコネを得ているため、“学園一の嫌われ者”から一転して“学園一の切れ者”として注目を集めることになり、
実質的に日本ウマ娘レース業界では天上人の扱いを受けている有馬一族の御曹司でかつビワハヤヒデの担当トレーナーであった鐘撞Tの再来と評価される。
事実、主にトレセン学園生徒会との繋がりが深い他、名門トレーナー:桐生院 葵の弟子筋でもあり、担当ウマ娘が“アグネス家の最高傑作”アグネスタキオンであり、
自身もまた古代から天皇家の近衛を務めてきた皇宮警察の超エリートの生まれという正真正銘の『名族』であることが知れ渡った結果でもあった。
そのため、あらゆる意味で“門外漢”ではあったものの、日本ウマ娘レース業界においては天上人と讃えられるほどの功績を築き上げた有馬 頼寧に通じる名士として徐々にトレセン学園の外部で存在感を発揮し始めている。
■ 才羽チーム ……所属:ミホノブルボン(4年目:スーパーシニア級)
●プロフィール(20XY年当時)
名前:
年齢:20代半ば
所属:トレセン学園トレーナー 4年目
血統:父親(ヒト) / 母親(ヒト)
誕生日:04月11日
身長:174cm
体重:トレセン学園のトレーナーとしてはそれなりの筋肉量
体格:普通の日本男子に見せかけて細マッチョ
好きなもの:天の道を行き 総てを司る男、太陽のような笑顔
嫌いなもの:子供の願いを踏み躙る未来の現実、曇った表情と泣き顔
得意なこと:不断の努力、失敗なんてない人生
苦手なこと:間違っていることに頷くこと
桐生院Tと同期の驚異の天才トレーナー。原作における育成モードの主人公に当たる存在。
無名の新人トレーナーでありながら適性が
ミホノブルボンが“お父さん”のような存在だと感じるほどの包容力と意志力があり、傍から見るとイケメンパパに見える甘いマスクの持ち主でもある。
また、優男に見えて『間違っていることに頷くこと』は決してしない剛直さ;裏返すと頑固な一面があり、それによって他者との衝突も辞さない苛烈なところもある。
基本的には担当ウマ娘の意志を尊重した接し方をしているが、その在り方が天衣無縫で、桐生院Tがライバルとして憧れの念を抱くほどである。
また、無敗ではなかったものの、『失敗なんてない人生』として敗北さえも糧にして ここ一番で絶対に勝つという勝負勘にも優れており、とにかく太陽のように前向きに生きる在り方を志向している。
2期後輩の意識不明の重体から復活した斎藤Tとは担当ウマ娘との付き合い方に関しての意見を交わしており、互いに感じ入るものもあって良き友人関係となっている。
ちなみに、言うまでもなく その在り方は
あらゆることを卒なくこなす天才ぶりを発揮し、特に競走バのための健康スイーツを創作するパティシエとしても名が通っている。
ウマ娘のトレーナーになったのは同じ国民的ヒーロー業とも言える『トゥインクル・シリーズ』に出走するウマ娘たちを身近に応援するためである。
つまり、テレビ番組という晴れ舞台ではなく、現実世界における太陽の光が差さない場所に強い関心を持って目を向けていた――――――。
実は、“目覚まし時計”を幼い頃から使っていたことで、人間としての努力を重ねることの真髄を体得しており、
それによって“目覚まし時計”を一度も使わずに初めての担当ウマ娘を“無敗の三冠ウマ娘”に導くほどの能力と直感と天運を得るに至っていた。
そのため、秋川理事長の一番のお気に入りであり、彼のやること成すことを二言三言で了承するため、トレセン学園においてはまさしく名実共に天上の存在となっている。
一方で、自身に好意を持つようになっていた同期の桐生院Tには前々から憐憫の情を抱いており、
雁字搦めになって自身の良さを活かせなくなっている彼女のために、自身も『有馬記念』前夜で時の牢獄に巻き込まれた際は、あえて桐生院Tを突き放す態度で叱りつけている。
しかし、それは斎藤Tという優秀なサブトレーナーが彼女を支えてくれるからできたことでもあり、斎藤Tとは方向性は違えども通じ合っている仲となっている。
実際、桐生院Tに斎藤Tを会って話をするように薦めたのは才羽Tであり、自分よりも斎藤Tの方が桐生院Tと相性がいいことを見抜いていた。
そのため、斎藤Tにとっても桐生院Tにとっても恩人とも言える存在となっている。
■ 飯守チーム ……所属:ライスシャワー(4年目:スーパーシニア級)
●プロフィール(20XX年当時)
名前:
年齢:20代半ば
所属:トレセン学園トレーナー 4年目
血統:父親(ヒト) -警視総監 / 母親(ヒト) -学閥令嬢
誕生日:07月25日
身長:173cm
体重:トレセン学園のトレーナーとしては結構な筋肉量
体格:甲子園球児だったのでガッチリしている
好きなもの:努力・熱血・友情
嫌いなもの:親の七光り、冷たい人間関係
得意なこと:直球勝負
苦手なこと:搦め手
桐生院Tのもうひとりの同期となる熱血トレーナー。原作における育成モードの主人公に成り損ねた存在。
本来は新人トレーナーらしく、先輩トレーナーのチームで経験を積んでから自分自身の担当ウマ娘を探そうとしていたが、
同期に桐生院Tと才羽Tという対照的な2人の注目株がいたことで、先輩トレーナーとの方針が合わなくなってチームを追い出されることになる。
そこから桐生院Tと才羽Tという優秀な同期と自分自身を比較しながら試行錯誤と自己研鑽を重ねていく中で、『選抜戦』から逃げ出してしまうライスシャワーと運命的な出会いを果たすことになる。
生まれは正真正銘のエリートで熱血甲子園球児だったのだが、家庭不和から父親に反発して まったく別の道を歩んでいったら、なぜかウマ娘のトレーナーになってしまっていた。
どうやら、親の七光りと言われないように できるだけ自分の実力が試せる場所を選んだら、そうなっていたらしい。
そのため、ウマ娘のトレーナーとしてはまったくのコネも実績もない無名の新人であったが、
気弱なライスシャワーとは相性が抜群であり、同期の桐生院Tや才羽Tと比べると遅咲きであったが、徐々に同期2人の担当ウマ娘との間にある実力差を埋めていくことになった。
『菊花賞』のミホノブルボンや『天皇賞(春)』のメジロマックイーンとは接戦の末に敗れて惜しくもG1勝利を逃すものの、
最終的には『宝塚記念』で桐生院Tのハッピーミークやメジロマックイーンを下してG1勝利を果たし、数多くのファンから祝福されることとなった。
担当トレーナーが元甲子園球児ということで元から知名度も高く、警視総監と学閥令嬢のご子息であったことも人気の高さに繋がっていたのだが、そのことを本人は知らない。
しかし、元甲子園球児とスターウマ娘の国民的
方向性は違えども、こういうところが才羽Tと共通しているわけである。
なお、『菊花賞』のミホノブルボン、『天皇賞(春)』のメジロマックイーンとはプライベートでも仲がよく、担当トレーナー同士でも関係は良好となっている。
そのため、『天皇賞(春)』で敗れた後に『宝塚記念』でリベンジした相手であるメジロマックイーンに対しては繋靭帯炎の発症した際に心を痛めることになる。
なお、このメジロマックイーンはミホノブルボンの担当:才羽Tの健康スイーツの大ファンであり、野球ファンということで甲子園球児だった飯守Tのサインをねだるなどトレーナーとも繋がりが深い。
2期後輩の意識不明の重体から復活した斎藤Tとは8月末の学生寮侵入事件での重要参考人という繋がりで知り合うことになり、
『警察官の息子である』という共通点をきっかけに意気投合することになり、互いにバラを贈呈し合うこととなる。
また、数少ない怪人:ウマ女の目撃者として あまり頼りたくはない警視総監である父親のコネから情報を引き出そうとしてくれている良き協力者になっている。
実は、理事長秘書:駿川 たづなとは随分と仲が良い模様。
新年を迎えてからは、学園裏世界に蔓延る悪霊が化けた妖怪を退治する丁種計画に参加しており、丙種計画以前のWUMA討伐作戦に参加できなかった鬱憤を晴らすかのごとく精力的に妖怪退治に協力してくれている。
元より去年の8月末のWUMA事件から元熱血甲子園球児だった頃のハードトレーニングも行って密かに鍛え直していたこともあり、昔とった杵柄、野球で鍛えた能力が上手い具合に斎藤Tが編み出した妖怪退治のノウハウにマッチして地道に人知れず大活躍を重ねている。
■日本ウマ娘トレーニングセンター学園
●学園理事長:秋川やよい
●理事長秘書:駿川 たづな
●“皇帝”シンボリルドルフ(6年目:スーパーシニア級 引退)
『ウマ娘 プリティーダービー』は一人一人が主人公となる群像劇である性質上、全員が全員の物語で登場することはないにしても、
少なくとも、『ウマ娘 プリティーダービー』の舞台であるトレセン学園の顔役として絶対に欠かすことができない大黒柱であり、
誰を主役にしても生徒会長:シンボリルドルフの存在を抜きにしてトレセン学園の物語を構成することができないぐらいに『ウマ娘』の中心人物として君臨している超重要人物。
本作では『アニメ版』のようなサザエさん時空ではなく、“皇帝”シンボリルドルフが入学して卒業するまでのトレセン学園の黄金期やその前後の時代や時間経過をきっちり設定しているため、
どうしても誰かを“クラシック三冠バ”に据えるためには踏み台となる世代を用意しなくてはならないことから、40年以上の日本競馬の歴史を中高一貫校の6年間に凝縮した原作設定から大きく改変せざるを得なかった。
本作では暗黒期という独自の過去設定を踏まえた上で形成された人格と生い立ちとなっており、夢の舞台で起こり得るだろう諸問題について頭を悩ませ続けてきた苦労人として描かれている。
これまで3人の無名の新人トレーナーとの出会いと別れを繰り返して、その最初の賢人であった暗黒期の通称“ウサギ耳”から渡された予言書『ウマ娘 プリティーダービー』に従って“ヒトとウマ娘の統合の象徴”としての道を歩んできた。
そして、自身が競走ウマ娘としてデビューを果たして“皇帝”として秋川理事長と共に築き上げる黄金期を共に歩んだ“皇帝の王笏”と渾名された担当トレーナーとは一生分の愛を育んで永遠の別れを体験しており、
自身が卒業する年にめぐりあった新年度早々にウマ娘に撥ねられて三ヶ月間の意識不明の重体に陥った悪名高い新人トレーナーこと“斎藤 展望”が最後に“新堀 ルナ”として全てを曝け出せる存在となった。
そして、これからも“皇帝”としてがんばっていくことを自身を導いてくれた無名の新人トレーナー3人に誓って、『有馬記念』を機に引退することとなる。
卒業後の進路は海外留学ということになっており、名実共に『名家』シンボリ家の総領娘としての道を歩むことになっている。
そして、暗黒期を終焉に導き 黄金期へと導いた彼女の存在こそが黄金期が次の時代を迎えるために超えるべき壁となっていた――――――。
●“女帝”エアグルーヴ(6年目:スーパーシニア級 活動休止)
新生徒会長。“三冠ウマ娘”ナリタブライアンとは同期のティアラ路線で勇名を馳せた“女帝”であり、シンボリルドルフ卒業後に次期生徒会長を務める人物。
基本的にはシンボリルドルフよりキツめの性格だが、母は数々の偉業を成し遂げた競走ウマ娘であり、後進をも育成してきたため、偉大なる母親を理想としてトレセン学園を見事に牽引していくことだろう。
しかし、彼女の次に続くじゃじゃ馬揃いの個性豊かなトレセン学園の顔役となるカリスマ性を持つ競走ウマ娘がいないことが前生徒会長:シンボリルドルフの悩みの種となっていた。
誇り高い理想主義者であるため、アメとムチにおいては綱紀粛正のムチの役割を担当しているため、基本的に問題児に対しては厳しい態度で臨む。
そのため、新年度早々に問題を起こしたトレセン学園一の嫌われ者:斎藤Tに対しても良い感情は持っておらず、アグネスタキオンとつるんで何をしでかすか、気が気でならない。
ただ、その出自や能力に関しては認めており、正直に言って自分では手に余る相手なので、もうひとりの生徒会副会長の方に丸投げすることで心の安定を図ろうとしている。
●“怪物”ナリタブライアン(6年目:スーパーシニア級 → 上位リーグ『ドリーム・シリーズ』昇格)
生徒会副会長。“三冠ウマ娘”として勇名を馳せて姉妹揃っての『ドリーム・シリーズ』移籍が話題となる。
その圧倒的な強さに惹かれて人が集まってくるタイプであり、一匹狼であまり勤勉ではない彼女が副会長なのは前生徒会長:シンボリルドルフからの指名が続いたからであり、
姉:ビワハヤヒデを抱き込むことで、本人はあまり乗り気ではなかったが、姉の顔を立てる面目でやる気も程々に、生徒会の一員として働かせることに成功している。
これも“三冠ウマ娘”であるナリタブライアンのネームバリューからトレセン学園の顔役として使わない手はないという思惑があり、
前生徒会長:シンボリルドルフがエアグルーヴと比べて勤勉ではないナリタブライアンをそのままにしているのも、2人の次の世代となる生徒会役員に求められるハードルを下げるためでもあった。
そのため、事務能力や勤務態度は二の次としてトレセン学園の実力の高さを示すための番犬みたいな立ち回りを許していた。
実際、あまり仕事をしないことがわかっているので、生徒会副会長の肩書はあるものの、その威容でもって相手に言うことを聞かせて回る“簡単なお仕事”をする使いっぱしり:庶務のような扱いを受けている。
前生徒会長:シンボリルドルフとはちがって実際にWUMAの脅威を目の当たりにして斎藤Tに助けられた経緯を持つことから、斎藤Tに対しては 姉妹共々 恩義を感じているため、彼女にしては珍しく気を遣った態度を見せている。
また、斎藤Tの最愛の妹:ヒノオマシには姉妹共々タジタジであるため、この兄妹に対しては非常にやりづらさを感じているが、自分とはちがった世界に生きている兄妹の在り方に関心を抱くようになった。
●“帝王”トウカイテイオー(4年目:スーパーシニア級 引退)
本作におけるキーパーソンの一人であり、誰もがその実力や才能を認めながら“三冠ウマ娘”にも“無敗のウマ娘”にもなれなかった“悲運の天才”。
その悲劇性ばかりが取り沙汰されるが、実際には優駿たちの頂点を決めるG1レースで勝利を積み上げていることからもわかるように、
まさしく“天才”とも呼べる別格の強さを持っており、特に二度目の復活となる『ジャパンカップ』の復帰戦で勝利を収めている時点でその非凡さが窺える。
本作においては三度の敗北を語りたくなる“皇帝”とはまったく異なる道を歩んできた 傷だらけに成りながらも這い上がってきた“帝王”としての貫禄を身に着けることになり、
全盛期の自分に擬態した偽物のトウカイテイオー’を打ち負かした上で『有馬記念』で並み居る猛者たちに競り勝った堂々たる勝利によって、日本中から声援を集めることになった。
しかし、本人としては不屈の精神で這い上がることができたが、担当トレーナーである岡田Tの方が精神的に限界であったこともあり、
“皇帝”から与えられた“帝王”としての新勝負服で昨年のリベンジを果たして有終の美を飾ったことにより、昨年の『ジャパンカップ』では果たされなかった引退を堂々と宣言するに至った。
その後は同期の好敵手だったメジロマックイーンと共に次期生徒会メンバーになることが内々で決定し、翌年に正式な手続きを経て生徒会書記に当選する。
基本的には“皇帝”シンボリルドルフを中心にしたトレセン学園の物語であるため、他所の担当ウマ娘であるトウカイテイオーと主人公:斎藤Tの繋がりは希薄である。
ただ、公にはできない岡田Tの現場復帰や偽物成敗の立役者であり、“皇帝”シンボリルドルフも困ったことがあったら彼を頼るように言い残していること、
長らく学園の話題から離れて三度目の復活を期して孤独なトレーニングを積み重ねていたこともあってか、斎藤Tのことは噂でしか知らないため、
よくは知らないけれどもシンボリルドルフや担当トレーナーが揃って信頼している人物として一定の敬意をもって接することにしている。
●“名優”メジロマックイーン(4年目:スーパーシニア級 引退)
トウカイテイオーの同期にして好敵手の“最強の
『宝塚記念』の後に故障によって引退も已む無しと思われていたが、一念発起して『京都大賞典』でコースレコードを打ち立てて『天皇賞(秋)』で5着で引退となっているため、メジロ家の意地を世間に見せつけることに成功。
後にトウカイテイオーの『有馬記念』での劇的勝利を飾って引退したことによって何かと比較されることになったが、かつての世代の中心であった2人が上位リーグである『ドリーム・シリーズ』に進めなかったことを悔しく思うファンも数多い。
その後は、前生徒会長:シンボリルドルフから贈り物として新衣装を贈られてもいることを大々的に宣伝しているため、同期の好敵手だったトウカイテイオーと共に次期生徒会メンバーになることが内々で決定しており、生徒会会計に当選となる。
本作においてはトウカイテイオーと比べるとそこまで比重が置かれている存在ではなく、トウカイテイオーの同期の良き好敵手という立ち位置に収まっている。
事実、シンボリルドルフを中心としたウマ娘たちの視点と岡田Tや和田Tたちを中心とした担当トレーナーたちの視点を公平に学ぶため――――――、
あるいは、メジロマックイーンと和田Tに起きた悲劇を通じて“目覚まし時計”による時間の巻き戻しと時の牢獄の事象を学ぶための配役だったと言える。
そのため、主人公:斎藤Tとの関係はトウカイテイオー以上に希薄で、まさに他人。他所のウマ娘。
トウカイテイオーと同様に自分たちの進退を賭けた復帰戦に全てを賭けてトレーニングに集中していたため、復活後の“斎藤 展望”の評判については詳しいことはまったく知らない。
一方で、担当トレーナー:和田Tからすれば、『天皇賞(秋)』で担当ウマ娘と心中しようとしていたのを何周にも渡ってあの手この手で追い掛け回して救いの手を差し伸べ続けた大の恩人なので、
担当ウマ娘のトウカイテイオーとメジロマックイーンは知らなくても、担当トレーナーの岡田Tと和田Tにとっては斎藤Tは頭が上がらない存在となっている。
●“万能”ビワハヤヒデ(7年目:スーパーシニア級 → 上位リーグ『ドリーム・シリーズ』昇格)
“三冠ウマ娘”ナリタブライアンの実の姉で、姉妹揃って上位リーグ『ドリーム・シリーズ』への移籍もするほどの強豪であることから“最強姉妹”として名が通っている。
ただし、後述する『ウマ娘 プリティーダービー』における設定上の最大の矛盾となる“ミスターシービー問題”によって、
ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアンの3名の“クラシック三冠ウマ娘”が同時に高等部に所属するように設定すると、ナリタブライアンの実の姉であるビワハヤヒデらBNW世代が『クラシック三冠』を絶対に勝つことができなくなってしまう――――――。
これを解決するためには、そもそも同世代の好敵手が登場していない上に影が薄いミスターシービーを最初からいなかったものとして扱えば、
ナリタブライアンを高等部1年生にしてBNWをティアラ路線のエアグルーヴと同年代:高等部2年生にすれば史実通りの戦績にできるが、
今度は本作でやったトウカイテイオーとメジロマックイーンの悲劇を採り入れようとするとナリタブライアンが2人と同年代になる矛盾が生じてしまう。
生徒会長:シンボリルドルフの存在は『ウマ娘 プリティーダービー』においては絶対であり、生徒会長:シンボリルドルフともっとも関係が深いトウカイテイオーを抜きにトレセン学園の物語を組み立てるのは違和感があるので、
本作においてはBNWは『“七冠バ”シンボリルドルフに迫った同世代の好敵手だった』という割りを食った設定となっている。
トレセン学園の生徒の中では業務上の付き合いがある担当トレーナーを抜きにして斎藤Tに好意的に接して逆スカウトしてきた唯一のウマ娘であり、
“怪物”と恐れられた妹:ナリタブライアンの影響で、あらゆる可能性を模索して偏見を持たずに公平な態度でアグネスタキオンにも接することができるような懐の深い人柄のため、斎藤Tとしても気品があって理知的で聡明な彼女に好印象であった。
すでにシーズンも後半で卒業を控えている他所のチームの担当ウマ娘であったので逆スカウトのお誘いはありがたくも丁寧にお断りすることになったが、
初対面での逆スカウト以降から互いの妹を交えた親しい交友関係を築くことになり、シンボリルドルフの次に斎藤Tのことを信頼しているウマ娘となった。
斎藤Tの正体が23世紀の宇宙移民船のクルーであることを踏まえると、アグネスタキオンの次に相性がいいウマ娘であり、
理知的で偏見を持たずに公平な態度で物事に取り組むという理解のある性格のため、斎藤Tのライフワークとなる新製品開発のモニターになることも快く引き受けていたことだろう。
彼女のハイパー癖毛も再現された23世紀の科学力で何とかしてしまえる自信があり、常識的でおしゃれや身嗜みもしっかりとしている彼女を通じて未来の便利グッズ開発に着手しやすい。
また、戦友であるBNWや実の妹:ナリタブライアンを巻き込んでモニターにすることもできていたことから、
もしも“斎藤 展望”に転生していなければ、ビワハヤヒデの担当トレーナーになる可能性も十分にあったかもしれない。
ただし、23世紀の天才エンジニアの能力を最大限に活かせるのは『生活能力が無くて』『試作品の整備や検査ができて』『開発資金を提供できる』アグネスタキオンなので、
アグネスタキオンやナリタブライアンと比べれば極めて真っ当な真人間であるビワハヤヒデはベターであってもベストではなかった……。
実は、“皇帝”シンボリルドルフの同期として卒業まで『トゥインクル・シリーズ』を走り抜いた“万能”ビワハヤヒデの大記録が黄金期を支えたもう1つの象徴になっていたことが判明し、
学園生活を最後まで現役を貫き通したことから右腕となるエアグルーヴや腹心となるフジキセキ以上にシンボリルドルフからの評価が高く、シンボリルドルフが進む道を照らす太陽となっていた。
また、卒業式直前になって かつての担当トレーナー:鐘撞Tがトレセン学園に帰還したことにより、遅まきながら“万能”ビワハヤヒデのレース人生が報われることにもなり、あらゆる意味でシンボリルドルフとは対照的なトレセン学園での日々を送ったと言える。
●“黄金の不沈艦”ゴールドシップ(出走歴不明)
公式でも学年不明の存在であり、『ゴルシだから』の一言で何でも許される『ウマ娘』におけるデウス・エクス・マキナ。
神出鬼没かつ意味不明の言動や思考によって周りの人間を振り回している変人奇人でかつ、総生徒数2000名弱の全国から集まった選りすぐりの個性豊かな競走ウマ娘が結集するトレセン学園でも屈指の変人奇人だが、意外なことに生徒会からは要注意人物の扱いはされていない。
実際、彼女の奇行の被害者になるのは常に身内や同類と一方的に認めた相手ばかりであり、シンボリルドルフやエアグルーヴ相手に傾くような真似は一切しない。
むしろ、節操なく他人を被験体にしようとするアグネスタキオンの方が問題児であり、ゴールドシップはしっかりと相手と状況を見極めた上でギリギリを攻めている節がある。
23世紀の天才エンジニアである斎藤Tとしては 真意は不明だが芯のあるイタズラ者であることはしっかりとわかった上で応対しているので、時折 本音とも言えるものを打ち明けられることがある。
■トレセン学園暗黒期:チーム<シリウス>&チーム<アルフェッカ>
●“悪魔の権化”
●“一等星”シリウスシンボリ
●“貴公子”シンボリグレイス
●“ウサギ耳の淫獣”ムラクモT ……トレセン学園所属トレーナー
●“スーパーカー”マルゼンスキー
●“芦毛の怪物”オグリキャップ
●“魔王”スーパークリーク
●“白い稲妻”タマモクロス
●“ターフの偉大なる演出家”ミスターシービー
●“皇帝の王笏”鈴音T ……トレセン学園所属トレーナー
●
■????
●プロフィール(20XY年当時)
名前:
年齢:20代後半
所属:トレセン学園トレーナー 7年目
血統:父親(ヒト) -有馬一族トレーナー / 母親(ヒト) -有馬財閥令嬢
誕生日:12月26日
身長:182cm
体重:3年間の監禁生活で痩せ細っている
体格:3年間の監禁生活で痩せ細っているが、高身長かつスレンダーなウマ娘に生まれ変わった
好きなもの:一所懸命
嫌いなもの:諂佞阿諛
得意なこと:万能一心
苦手なこと:驢鳴犬吠
トレセン学園卒業式の直前にいきなりウマ娘に性転換した姿で登場した“皇帝”シンボリルドルフの最大のライバルと評された“天上人”たる名門トレーナー。
名門トレーナーの中でも屈指の名門;ギネス記録認定を受けるほどの国民的スポーツ・エンターテインメントの最高峰『有馬記念』に名を残す“有馬 頼寧”の出身である久留米藩有馬家に連なる御曹司であり、
水天宮の宮司を務めている御本家の分家にあたる有馬財閥令嬢と名門トレーナー一族としての有馬一族との間に生まれた超エリートの貴公子であり、その扱いは“皇帝”すら超えた“天上人”ですらあった。
また、生まれも超エリートなら能力や才覚も超一流の完璧超人であり、それでいて名門中の名門である自身の出自を鼻に掛けない飄々とした振舞いも世の淑女の憧れの的であり、浮世離れした雰囲気に加え 何でもできるし 気さくにふれあえる自由人として抜群の存在感を発揮している。
そのため、シンボリルドルフが秋川理事長と共に“ウマ娘のウマ娘によるウマ娘のためのウマ娘レース”を標榜した黄金期の開闢を阻む“トレーナーのトレーナーによるトレーナーのためのウマ娘レース”を望む暗黒期の勢力の期待の星となっていたが、
実際には自身が有馬一族の御曹司というだけで媚び諂ってくる連中には吐き気を催しており、有馬財閥の御曹司という恵まれた身分のため、ウマ娘レースに求めるものがレースの賞金や勝ち負けではなく、“
そのため、周囲の期待や思惑など何処吹く風で 当時は入学前の妹の噂がすでに届いていたことで評価が下げられていたビワハヤヒデの『妹と最高のレースをする』という“勝利の方程式”が琴線に触れることになり、周囲の反対を押し切ってビワハヤヒデを担当ウマ娘を選ぶことになる。
結果として、“皇帝”シンボリルドルフは史上初の“無敗の三冠バ”となり 対決は全敗を喫するものの、“
そのため、『名家』のトップである“皇帝”シンボリルドルフと『名門』のトップである“天上人”鐘撞Tは対立関係にあるのかと思いきや当人同士は極めて良好な関係となっており、
“万能ステッキ”という二つ名もシンボリルドルフの担当トレーナーが世間的には“皇帝の王笏”という嘲りの意味を込めた評価を受けていることへの意趣返しであり、
互いにそれぞれの立場から“ヒトとウマ娘の統合の象徴”として生きていくことを誓い合っているため、当時のシンボリルドルフの全盛期を支える一人であったことは疑いようがない。
しかし、3年目:シニア級のシーズン後半で、シンボリルドルフの担当トレーナーが失踪する事件によってシンボリルドルフの無敗が止まり無期限活動休止になるのに続いて鐘撞T自身が不治の病によって倒れることになり、
念願の姉妹対決となった同年の『有馬記念』がシンボリルドルフに続く“三冠バ”となったナリタブライアンの勝利に終わったことを見届けて、本格的な治療のためにビワハヤヒデとのトレーナー契約を解除することとなる。
そこから“皇帝の王笏”と呼ばれた無名の新人トレーナーを失ったシンボリルドルフは傷心に苛まれながらも最年少で生徒会長の座に就くことになり、抜群のカリスマ性と指導力を発揮して黄金期を本格的に牽引することとなった。
一方、“天上人”であった有馬一族の名門トレーナーを失ったビワハヤヒデは“勝利の方程式”を完成させるべく彼が紹介したトレーナーの許で走り続けることになり、結果として卒業までシニア級G1レースを走り続けてウイニングライブの常連にまでなり、いつの間にか“神メ”シンザンに次ぐ大記録を達成することになった――――――。
ここまでが黄金期前半におけるシンボリルドルフとビワハヤヒデの物語となり、高等部からの黄金期後半においてはどちらのトレーナーも消息を絶って3年が経っていたというのが、本作のスタートラインとなっている。
そして、シンボリルドルフとビワハヤヒデがトレセン学園を卒業する直前にウマ娘へと性転換手術を施されて斎藤Tと最後の日曜日で思い出話に花を咲かせていた担当ウマ娘の許に帰ってきたのであった。
その衝撃的な再会にビワハヤヒデもナリタブライアンも驚愕するものの、姿形が変わっても何も変わっていないことを確かめ合った担当トレーナーと担当ウマ娘は抱擁を交わしたのであった。
しかし、それで愛し合う二人が結ばれるのかと思いきや、担当トレーナーはトレーナーの立場から“ヒトとウマ娘の統合の象徴”である道を選び、担当ウマ娘は“勝利の方程式”を証明し続けるために更なる舞台へと駆け上がる道を選ぶのであった――――――。
それまでナチス残党を母体とするドイツウマ娘レースの将来を憂えて日本ウマ娘レース業界の乗っ取りを企む国際的なドイツの闇組織による陰謀によってウマ娘化の実験台にされて3年間監禁されていた。
ヒトにはないウマ娘特有の耳と尻尾が生えている他、ウマ娘の身体能力を再現するべく、身体のあちこちが自身の細胞からクローン製造されて強化を施された人工臓器や人工筋肉に置換された改造人間であり、
アグネスタキオン特製の肉体改造強壮剤によって強化された斎藤Tと互角の身体能力を発揮しているが、どちらにせよヒト以上ウマ娘未満といったところであるため、身体的特徴の再現は成功しても身体能力の再現に関しては失敗していると思われる。
また、ウマ娘に性転換したとは言っても生殖器はそのままであるため、世界初の“ウマ息子”とも呼べるウマ娘の番になれるだろう新種の生命体になっていることから、自身の存在が世界に大きな波紋を呼ぶことを恐れて、
3年間の闘病生活の末に頭がおかしくなってウマ娘のように振る舞うようになったオカマさんならぬ“オウマさん”を演じる羽目になり、かつての“天上人”の姿を知る者からすれば愕然とする他ない。
有馬家宗家が安徳天皇に仕えていた千代尼を祖とする水天宮の社家であることから広い意味で天皇家に仕えていた家系ということもあり、皇宮護衛官の家系である斎藤 展望とは『名族』同士で通じ合うものがある。
事実、斎藤 展望を逆スカウトしたビワハヤヒデが担当ウマ娘であったように、ウマ娘やウマ娘レースに求めるものが他とはまったく異なるわけであり、まさしく馬が合う関係であった。
しかし、馬が合う関係であっても本質的には有馬一族の御曹司と23世紀の宇宙船エンジニアでは根本的な部分で大きなちがいがあるため、学園一危険なウマ娘:アグネスタキオンに向ける感情はまったく異なる。
そこが斎藤 展望がビワハヤヒデからの逆スカウトを嬉しく思いながらも辞退した理由でもあり、自由人である道楽息子が学園一危険なウマ娘に手を出して火傷をしないように距離を置いていた理由でもある。
●“皇帝を継ぎし帝王の次に来る者”ソラシンボリ(受験生) 欧字表記:Solar Symboli
母親は中央トレセン学園卒業生のスカーレットリボンであり、品行方正の優等生であった彼女が知らぬ間に在学中に妊娠していたため、この学園の不祥事を隠蔽するために療養と称してシンボリ家に身柄を引き渡されて出産している。
そのため、ソラシンボリは不祥事を隠蔽するために書類上では孤児から引き取られたシンボリ家養子という扱いであるが、
スカーレット族の傾向である女性としての華やかさとシンボリ家に多く見られる鹿毛と流星という外見的特徴を併せ持つことから“生まれながらのスターウマ娘”としてシンボリ家当主に将来を期待されることになった。
それにより、シンボリ家の惣領娘となるシンボリルドルフと同様の英才教育を受けているため、実質的にシンボリ家の令嬢であり、シンボリルドルフ卒業後のトレセン学園にシンボリ家の影響力を残し続けるために送り出されている。
実母であるスカーレットリボンはソラシンボリ出産後はそのことを秘匿してトレセン学園を卒業し、シンボリ家の奨学金制度で大学進学を果たし、シンボリ家のコネが強い職場の紹介を受けて社会経験と実務経験を積んだ後、実の子であるソラシンボリと一緒に暮らしたい一心でシンボリ家の侍女となっている。
戸籍上では親子関係はなく シンボリ家で立派に育て上げられた我が子に拒絶されるかもしれない不安を抱いていた母親の心配など何処吹く風で 聡いソラシンボリは一目で母親であることを見抜き、親子の感動の再会は果たされるのであった。
以来、ソラシンボリの専属使用人として
なお、ソラシンボリの名は異世界の英雄の魂に由来する真名ではなく、シンボリ家に引き取られることになった令嬢としての偽名であり、欧字表記ではSolar Symboliで“
スカーレットリボンの子としての本名は“皇帝”シンボリルドルフと“帝王”トウカイテイオーに続く存在になることを運命づけられたド直球の名前であるとのこと。
競走ウマ娘としての能力は入試の時点で“本格化”を迎えて平均身長を大きく上回る体格をしており、ランドセルを背負っていたとは思えないほどに豊満な体つきをしながら、その表情は飄々としながら遠くを見つめる陰のあるものとなっており、一目で只者ではない雰囲気を醸し出している。
具体的には1期先輩の
入試のハロン走ではその組の1位やその日の記録1位どころかその年の受験生全体での最速記録を叩き出す異次元の走りを見せており、彼女の後に走る受験生たちの心をを容赦なく圧し折り 大勢を受験会場である学園から退場させるほどであった。
シンボリ家の隠し玉として惣領娘のシンボリルドルフすらも知らずに育て上げられたシンボリ家のウマ娘であるために一般的な知名度はなかったものの、もしも堂々と名を知らしめていた場合は入学前から“怪物”として姉以上に有名であったナリタブライアンを超える“シンボリルドルフの再来”として俄然注目を集めていたことだろう。
しかし、それは表の顔である“皇帝”シンボリルドルフの後継者として只者ではない雰囲気を出さざるを得ないソラシンボリとしての“私”であり、
本名を明かせない素顔の“ボク”の顔は“帝王”トウカイテイオーを彷彿とさせる好奇心旺盛でいたずら好きでありながら透明感のある食わせ者である。
才能豊かで挫折を知らずに無邪気に奔放に育ってきたトウカイテイオーよりかは事情が事情だけに年不相応の落ち着きと知見を持っているが、
黄金期を切り拓く先駆者として“ヒトとウマ娘の統合の象徴”足らんと勤め上げた傑物である惣領娘のシンボリルドルフほど重責を担っているわけでもなく、
結果としては実の親子で一緒に暮らすようになった自身の生い立ちについてもあっけらかんとしているため、不幸な境遇さえも笑顔に変えていける“夢のヒーロー”になることを夢見ているぐらいだ。
事実、“私”としての目標はシンボリ家のウマ娘として“皇帝”シンボリルドルフであるべきなのだが、“ボク”としての憧れは栄光から一気に転落しながらも奇跡の復活を遂げてみせた“帝王”トウカイテイオーであった。
その両者の在り方やちがいを踏まえた均整の取れた性質を持っており、シンボリルドルフの王者の風格とトウカイテイオーの天性の才能に加えたスカーレット族の華やかさがウマ娘の極致に至らせている。
もちろん、さすがに4年間の雌伏の時を経てトウカイテイオーの全盛期に一歩劣る程度にまで高められた本作のアグネスタキオンにはいきなりは敵わないが、成長性はトウカイテイオー以上だったアグネスタキオンさえも超えていると評価されている。
また、斎藤Tとはシンボリ家との密約で“アグネス家の最高傑作”アグネスタキオンには絶対に勝てないことを踏まえてシンボリ家がアグネスタキオンが追究するウマ娘の可能性の“果て”を全力支援する代わりに、
学園におけるシンボリ家の影響力を維持する算段で、入学生の段階でメイクデビューを果たす所謂“エリートウマ娘”にならないようにスカウト攻勢から庇護する役割を斎藤Tは担うことになっており、
初対面の感触としては斎藤Tが何度も時間の巻き戻りを利用してソラシンボリのことを知り尽くしているために好印象であり、何よりもソラシンボリの好奇心旺盛で恵まれた才能に深い知見性はアグネスタキオンに通じるものがあるので相性がいい。
アグネスタキオンにしても可愛い後輩であるダイワスカーレットと同じスカーレット族の血筋であることから他人のような気がしないようなそうでないような不思議な感覚を抱いており、大恩あるシンボリルドルフの縁者であることからも無下に扱うことはない。
ソラシンボリもまた『名家』の勤めがいかなるものかを知りつつ“夢のヒーロー”に憧れているため、栄光の影で人知れず奮闘してきた“皇帝”や“帝王”に負けず劣らずの偉業達成のために現在進行形で力を振るっている斎藤Tとアグネスタキオンに尊敬の念を抱いており、この時点で並のトレーナーのスカウトに心を揺さぶられることはなくなっている。
●“生命の泉から零れた一雫”アクアビット(受験生) 欧字表記:akevitt
民族の坩堝と化したヨーロッパを象徴する様々な国籍の血が流れているパート2国:ノルウェーからの留学生であり、
元から日本のアニメやゲームに夢中の男勝りな女の子であったが、トレセン学園暗黒期に活躍したオグリキャップに憧れて極東の地のトレセン学園への留学を決意している。
そのために、恵まれた支援制度を利用してヨーロッパ各国のバ場を研究して芝のサンプルを手土産にスカウトを有利に進めようという強かな面もあり、一人で極東の地に留学を決心するだけの利発さと周到さを持つ。
ただし、そういう研究熱心で用意周到な性格になったのもウマ娘大国に数えられないパート2国における現実;ウマ娘に対する世間からの扱いや評価を幼くして理解しているからであり、
ヨーロッパ発祥のウマ娘レースが元々が王侯貴族の道楽であることから非常に国家の負担が大きいものであるために納税者や貧困層から湯水の如くウマ娘レースの興行に資金が投下されていることへの恨みをぶつけられることもあった。
また、ウマ娘というヒト社会における少数種族を見たことない移民からバケモノ扱いされて襲われることもあるために、ウマ娘の特徴である耳としっぽを隠せるユニセックスの身形に日常的に身を窶す必要もあった。
それ以上に、
本名は
その時に明かされたのが父方がまさにその“
そうした重たい歴史を背負っているために、面倒かつ複雑極まりない民族問題や戦争犯罪の歴史を忘れて人間として大切なことを包み隠さず表現して熱い気持ちにさせてくれる日本のアニメやゲームに夢中になっていたわけなのであり、
ドイツ語の
競走ウマ娘としての能力は国家の支援を受けてやってきた北欧からの留学生ということで極めて高く、入試のハロン走ではその組で独走して堂々の1位を獲得して余裕の合格を受けるほど。
また、本場ヨーロッパのウマ娘レースの研究をしてきたこともあって、様々なバ場の芝に適性があることが強みであり、国際色豊かなヨーロッパの血統もあって体格にも恵まれている。
ただし、世界的に長距離走が段々と廃れていることもあって長距離適性に不安が残るため、日本セントレジャーこと『菊花賞』を目指すクラシック路線は不向きだと自己分析している。
かと言って、フェミニズム運動に端を発するティアラ路線も日本人が考える以上にヨーロッパ人として重たく受け止めるものがあり、目標とするレースが現状としては定まらないままでいる。
強いて言うなら、本人としてはギネス記録にもなった『有馬記念』に出走できるようなスターウマ娘になりたいと思うぐらいで、憧れの夢の舞台に足を踏み入れることができただけでも感涙といったところ。
トレセン学園の入試次いでに『URAファイナルズ』準決勝トーナメントを都内で観戦していた際にトレセン学園の新人トレーナー:斎藤Tと知り合うことになり、入学後にスカウトしてもらうべく懸命に自己PRをしたことで興味を持たれ、無事にトレセン学園の門を再びくぐれるように御守りを渡されている。
そして、わざわざ空港まで身体を光らせて見送りに来るほどであり、斎藤Tから入学前からヘッドハンティングの対象と見込まれており、出会ってしまったばかりに留学生の運命は大きく変わっていくことになる。
●“摩天楼の幻影”マンハッタンカフェ(5年目:スーパーシニア級)
学園一危険なウマ娘:アグネスタキオンとセットの扱いでシンボリルドルフから異例の待遇を受けていた学園一不気味なウマ娘。
学園裏世界に蟠る悪霊たちの存在を感知する霊能力者であり、幼い頃から“お友だち”と呼んでいるウマ娘の幽霊の走りに憧れを抱き、それに追いつくことを目的に『トゥインクル・シリーズ』に出走しているという誰にも理解されない動機で走る。
そのため、周囲からは不気味な印象を持たれることになって実力はあってもスカウトを敬遠されるという、アグネスタキオンとはちがった方向性で孤立していた。
最終的に“お友だち”のイメージを未来の自己像と解釈したベテラントレーナーの懸命な努力と説得の末に妥協し、トウカイテイオーとメジロマックイーンに後れて同世代のメイクデビューを果たすこととなった。
本作においては同世代がトウカイテイオーとメジロマックイーンだったことで史実のようなG1勝利を掴めず、かと言って次世代であるミホノブルボンやライスシャワーにも遅れを取ってきた影の薄い三番手に甘んじている。
ところが、史実とは大きく異なり、学園一不気味なウマ娘の担当を引き受ける条件として決して無理をしないことを徹底したおかげで、
トウカイテイオーやメジロマックイーンといった世代の中心が次々と引退していく中、世代の生き残りとして『URAファイナルズ』出走を果たすことになった。
それでも、勝ちきれずに『URAファイナルズ』準決勝トーナメントで敗退するものの、斎藤Tとアグネスタキオンの思惑に乗せられてメジロマックイーンの元担当トレーナー:和田Tと再契約して史上初の“春シニア三冠”を目指すために奮起することになる。
腐れ縁となっている学園一危険なウマ娘:アグネスタキオンが大きく変わるきっかけになった学園一の嫌われ者の斎藤Tはその経歴や学園での動向の異質さもあるのだが、かつての自分がそうだったようにアグネスタキオンの被験体にされていることを深く同情されていた。
そのため、何かと斎藤Tのことを同じ被害者仲間として気遣ってきており、実は学園一の嫌われ者という評判の斎藤Tがアグネスタキオンと出会ってから話す機会を持つことになった一人となっている。
そうした縁もあって『URAファイナルズ』敗退によって引退するのを引き止められたことで、斎藤Tが“お友だち”と会話できる以上にその正体まで見破ることができる人物だと判明することになった。
そのため、知らない仲じゃない斎藤Tの陣営に参加することになり、新年度から物凄く後れてメイクデビューを果たすアグネスタキオンと陰と陽となって陣営を大きく導く両翼となっていく。
●“超光速の粒子”アグネスタキオン(未出走 → 1年目:ジュニア級)
学者肌の『名家』アグネス家の“最高傑作”とも言われている変人奇人の問題児であり、“
自身の競走バとしての天性の才能を自覚しながらも 自身の脚が能力に追いついていない問題を克服する自己改造のヒントを得るためにトレセン学園では実験三昧の日々を送っていた。
本作においては同期のマンハッタンカフェがすでにシニア級となっているのに対して、ずっと“待つことを選んだ”というIF展開を遂げており、
長年に渡る肉体改造強壮剤の使用によって少しずつ強靭な肉体を得ていき、『本格化』を迎えていないので いきなりシニア級の猛者たちと戦えるほどの能力は持っていないが、デビュー前の競走バとしては順当に歳を重ねたこともあって最強のステータスを持つに至る。
しかし、マンハッタンカフェたちを圧倒した初めての『選抜レース』での勝利からスカウトしに来たトレーナーたちのあまりの無理解に失望して全ての誘いを素気なく払い除けて実験室に閉じ籠もっていたことで、
ようやく肉体が自身の能力に耐えられるぐらいに強靭になったところで自身が積み上げた悪評によってスカウトしてくれそうなトレーナーもいないことで粛々とトレセン学園の退学を受け容れるつもりではあった。
ところが、新年度早々にウマ娘に撥ねられて3ヶ月間の意識不明の重体になっていた悪名高い新人トレーナーが彼女を助けに深夜の実験室に訪れたことで転機が訪れることになり、
最初は他と同じように自身の研究に対して否定的であったものの、肉体改造強壮剤の有用性を即座に見抜いて取引関係を結ぶことになって、初めて得ることができた理解者に心が躍ることになった。
また、たまたま新薬の実験に失敗して意識を失ってしまったことで自身に擬態したWUMAが擬態対象が死んだものと誤解して そのまま人格がアグネスタキオンの精神に染め上げられた結果、
元々“もうひとりの自分”を欲しがっていたこともあって自分を殺しに来ていたWUMAが擬態したアグネスタキオン’の存在も快く受け容れ、灰色に染まっていた日々が色付くようになった。
以来、来年にデビューすることを前提に3人で秘密のチームを組むことになり、アスリートとして健康的な生活を送らせることともうひとりの自分の正体が露見しないために昼間に活動するようになって、外出も多くなった。
そして、何かと斎藤Tが彼女の側にいて実験の被験体にされている姿が目撃されたため、2人の関係は様々な名目で注目する野次馬によって噂されるようになった。
実際、23世紀の天才エンジニアが評価するように卓越した頭脳と知識と情熱を持つロマンチストな科学者である彼女とは非常に相性が良く、
生活能力が皆無なところも23世紀で普及していた全自動家財道具を21世紀で実装するための実験台としては理想的であり、まったく欠点になっていない。
むしろ、生活能力はなくても、ある程度の新開発の試作品のメンテナンスや性能検査を行えることが重宝されており、必要となれば実家であるアグネス家からの出資も受け取れるので、最高のビジネスパートナーとなっていた。
つまり、アスリートの養成機関であるトレセン学園の人間なのに、本業とは関係ないところで本領発揮して意気投合している間柄で、
彼女が競走ウマ娘として自身の夢を掴むためにトレーナーをモルモット扱いするように、トレーナーの方も彼女を新製品開発のモニターとして利用し合っているわけなのだ。
また、新製品開発は不摂生で無頓着な協力者の生活環境や習慣を整える目的も兼ねて行われているため、
たとえば、新製品開発のために実験室で洗顔や洗髪のテストを行うようになり、それで人前に姿を見せた彼女から頻繁にちがうシャンプーの香りや清潔感が漂うことで、彼女を知る者たちに大きな変化があったことを臭わせることになった。
そのため、ここまで親密な距離感になった人間はいなかったということで、斎藤Tのことを得難い存在として大切に思っている。
なお、WUMA対策や新製品開発で忙しいので手作り弁当なんてものは斎藤Tから振る舞われていないが、
その代わりに様々な宇宙食や携帯食料、保存食を取り寄せて食レポをつけるように言われているので、粗食なのは変わらないが悪食は改善されて割と舌は肥えている。
因子継承は『ドリーム・シリーズ』に移籍が決まったビワハヤヒデとナリタブライアンのものを受け継いでいる。
しかし、年が明けてからは担当トレーナーとなった斎藤Tのペースで新生活が始まったため、今までずっと研究室で籠もりっきりだった彼女にとっては斎藤Tのペースに追い縋るのに必死な毎日を送っており、思っていたよりも楽しくない日々となってしまっている。
実際、表舞台に立つために変わっていかなければならないと頭で理解している一方で、もうひとりの自分にこれまでのライフスタイルを継続させるように役割分担してしまったことで、もうひとりの自分である
それだけ、もうひとりの自分と規格外の新人トレーナーとの出会いは彼女の価値観や人生観を揺るがすことになり、その存在に圧倒されてしまった無力感が自身の限界の殻を破る桁上りのゼロの始まりでもあった。
そして、その道を共に往くのはマンハッタンカフェ――――――。
目指すは明るい未来を目指すためのタイムパラドックス;歴史を変える大記録の達成であり、永遠に語り継がれるウマ娘の神話“クラシック八冠ウマ娘”!
■並行宇宙の地球の支配種族“フウイヌム”
●“もうひとつの超光速の粒子”
本来は実験室に籠もりきりのアグネスタキオンと“成り代わり”をしようとしていたWUMAだったが、
ちょうどよく擬態対象が新薬の実験で死んでしまったと勘違いしてしまったことで擬態直後の殺人衝動が失われ、
そのまま擬態対象そのものに成りきったことで、擬態対象が息を吹き返しても常日頃から“もうひとりの自分”を欲していたこともあって、互いに納得し合って共存を果たすことになった。
現状では唯一無二の人類側のWUMAであるため、WUMA研究やWUMA対策において非常に重要なキーパーソンとなるが、
本物がターフの上で走ることに意義があるために、偽物である自分が実験室に籠もって夜型の生活を送っているので、トレセン学園ではその存在を知る者はほとんどいない。あるいは本物と区別がつかない。
完全に擬態対象に成りきってしまったことから正体はジュニアクラスのWUMAの一個体に過ぎないのだが、擬態対象であるアグネスタキオンの知能の高さから最上位のエルダークラスの血統であることが推測され、
擬態した状態で進化を進めて自我を確立させることで人間としての自我を維持したまま人類の味方となるWUMAが誕生するのではないかと進化のための方策を探っていたところ、
三女神像の因子継承において、斎藤Tを介して賢者ケイローンと偽物のシンボリルドルフ’に擬態していたヒッポリュテーの2人のエルダークラスの因子を受け継いだことで、エルダークラスを超越したスーペリアクラスに進化している。
これによって、本来あるべきWUMAとしての帰属意識は完全に消去され、擬態対象であるアグネスタキオンの人格をベースにシンボリルドルフやヒッポリュテーの意識や体験が混ぜ合わさった自我が確立され、
擬態を解除しても敵性存在に戻ることはなくなり、上位クラスのWUMAからの命令に絶対服従させられる危険性も解消されている。
そして、“特異点”である賢者ケイローンの因子を受け継いで空間跳躍を超越した時間跳躍を使えるようになっている他、シニアクラスの超能力やエルダークラスの飛翔能力も展開できるため、地上最強の超科学生命体へと進化を果たしている。
しかし、時間跳躍の負担は三次元の肉体では激烈なもので、おいそれと使えば賢者ケイローンのように肉体を失ってしまう恐れがあるため、最後の切り札として慎重に使用を検討するものとなっている。
そのため、因子継承をしてからは擬態対象であるアグネスタキオンとは完全に別人として扱われるようになり、
“もうひとつの超光速の粒子”として
また、元々が上位クラスの命令に絶対服従かつ擬態対象の人格に染め上げられるジュニアクラスだったことも影響して、
因子継承で受け継いだエルダークラス:ヒッポリュテーとそれが擬態していたシンボリルドルフの記憶や体験が色濃く反映されることになり、
本物のアグネスタキオンよりも高圧的でワガママで初心で独占欲が強い性格になりつつあるが、基本的には実験室の外には出さないので対外的な問題は起こらない。
ただ、因子継承の原因となった
あれから奥多摩攻略戦において同胞であるWUMAを手に掛けて同胞殺しの罪を背負うことになるが、それ以上に運命共同体ともなるかけがえのないパートナーの存在を意識することによって罪悪感に駆られることなく、我が物顔で百尋ノ滝の秘密基地の管理人の座に収まった。
その結果、実験室の外の世界に踏み出した本物のアグネスタキオンが表沙汰にできない実験や研究を担うようになり、段々と偽物であるはずの彼女の方が学園一危険なウマ娘らしくなっていく逆転現象が発生することになった。
実際、WUMAの完璧に擬態する能力はある種の不老を実現したものであり、永遠の不変をもたらすものでもあったため、偽物である彼女がもうひとりのアグネスタキオンであるというアイデンティティを守り通そうとするほど、かつての学園一危険なウマ娘であった頃の孤高さを際だたせていくことになる。
それでいながら、シンボリルドルフの因子もヒッポリュテーの因子から間接的に継承しているため、自身がウマ娘でありながらウマ娘ではない擬態した存在であることも相まって、ウマ娘の可能性の“果て”に対する情熱はなくなっており、怪人:ウマ女の意識からウマ娘という種に対する諦観や憐憫の念を抱くようになっている。
しかしながら、それでいて
このように因子継承の果てに、アグネスタキオンに完全に成りきった存在でありながら あらゆる意味で本物とは正反対の側に立つ存在になりつつあり、トレセン学園所属の競走ウマ娘という肩書を持たなくなったもしもの姿がそこにあった――――――。
●“超科学生命体の禁忌に触れた特異点”賢者ケイローン
本作における物語の導き手であり、壮大な冒険の始まりを担う役割を持った存在。
普段はヒノオマシに飼われて飼育日記をつけられて可愛がられているコーカサスオオカブトだが、時間跳躍能力でどこへでもワープしてくることができ、斎藤Tの四次元能力の感覚を研ぎ澄ますのが役割。
元々は並行宇宙の地球を支配する怪人:ウマ女の種族“フウイヌム”において最上位のエルダークラスであり、
他種族に対して公然と差別するのが当然の“フウイヌム”では非常に理知的で公平な考え方を持っていた根っからの学者肌であった。
そのため、元々は研究熱心で“フウイヌム”の繁栄のために幅広い分野で研究を重ねて知見を得ていたことで賢者と呼ばれるほどの叡智と名声を得ていたのだが、
その知的好奇心がついに元々の擬態能力によって他の文明社会を侵略する超科学生命体の起源に迫ったことで禁忌に触れたとして処刑されそうになってしまう。
そのため、独自の理論から超科学生命体として組み込まれていた空間跳躍能力を超越した時間跳躍能力を実現するに至り、侵略中の
その禁忌の中にあった予言から救世主となる存在を探し求め、8月半ばの隕石が降ってきた日にコーカサスオオカブトの肉体に宿ることになった。
コーカサスオオカブトの成虫の寿命は半年以内とされているため、その死期は近いが、それまでに可能な限りの情報や知識を引き出すことになり、
アグネスタキオン’への因子継承とそれによるエルダークラスを超越したスーペリアクラスの誕生と地球人類の味方となる地上最強の超科学生命体の誕生が果たされたことで大方の役目を果たすことができた。
あとは、現在の地球にまで追跡してきた“フウイヌム”の追手を一掃する段階となり、絶望の未来を救う“ヒトとウマ娘の統合の象徴”たる存在が生き延びることができるように祈りながら、種族の過ちを償うべく死地に赴くのみ。
本来のエルダークラスの肉体こそは失われているものの、それによって四次元空間を直に体験してきた感覚を記憶し続けている“特異点”の1つであり、
それによって、三女神の意志を受け取ることやWUMAの超能力を封じることができるため、虫ではなくて もっと長生きできる生物に転生できていれば強力な味方に成りえただけに、この世界に来てからの寿命が短いのは残念極まりない。
●“愛欲を知ってしまった超科学生命体”ヒッポリュテー
偽物のシンボリルドルフ’に擬態していた初めて遭遇したエルダークラス;有翼一角獣の怪人であり、
因子継承でヒッポリュテーの記憶と体験を受け継いだアグネスタキオン’の証言によれば、並行宇宙の地球における同胞であるウマ娘の解放を目論む“フウイヌム”たちの尖兵であり、
手駒となるジュニアクラスや部隊長となるシニアクラスを総括する司令塔:エルダークラスとして主に府中市のトレセン学園を持ち場にして侵略を指揮していたようである。
そのため、ヒッポリュテーを討ち取ったことによって府中市近辺のWUMAの活動が停滞したことは間違いなく、敵の幹部としての重要性は然ることながら、
斎藤Tが彼女を討伐したことと唇を奪われたことが結果としてスーペリアクラス:
登場期間は短く すでに討伐されているものの、斎藤Tにとっては一夜の過ちということもあって、物語上では非常に重要な存在となっている。
現状、その為人は初遭遇時の言動やアグネスタキオン’に引き継がれた記憶や感情から窺い知ることができるのみだが、
少なくとも、偽物のシンボリルドルフ’に擬態して演じることができるだけの知能と演技力はあることは確定している。
そして、擬態対象を抹殺するのが性であるWUMAらしく、本物のシンボリルドルフを亡き者にしようと画策していたのも確かであり、エルダークラスなので自我を持つことから抹殺する時期を選べることから慎重に機を窺っていた。
その際、偽物のトウカイテイオー’や岡田T’を使って“成り代わり”の指揮と調整も行っていた。
そこからWUMAの擬態能力の長所と短所が浮き彫りになり、WUMAもそこまで万能ではないことが判明している。
また、WUMAの侵略経路も因子継承でアグネスタキオン’に受け継がれた記憶で判明しており、
あらゆる意味でWUMA研究とWUMA対策の指標ともなった存在でもあり、WUMA殺しの“特異点”が相手だったことや因子継承というイレギュラーがあったにせよ、WUMAにとっては最大の痛手となった。
●“自分こそが偽りの偶像”トウカイテイオー’
担当トレーナー共々、世間からも忘れ去られようとしていた存在に擬態して成り代わりをしようというWUMAたちにとっては格好の標的であったこともあり、
『ジャパンカップ』にて本物のトウカイテイオーに成り代わって全盛期の姿で三度目の復活劇を果たしたことで世間を湧かせた偽りの存在。
偽物の岡田T’がシニアクラスであり、部下となるジュニアクラスである偽物のトウカイテイオー’の調整を行っていた。
そのため、偽物のトウカイテイオー’自身はトウカイテイオー本人だと思いこんでいるが、“三冠ウマ娘”の夢が絶たれる前の全盛期の肉体と精神となるように調整されているため、本物とはかなりの認識のズレがある。
しかし、本物が昨年の二度目の復活で『ジャパンカップ』を制したように、元々のトウカイテイオーの能力がずば抜けていたため、2年目:クラシック級の最盛期の姿でも他を圧倒する能力を発揮していた。
おまけに、中身は擬態能力を有する強靭な身体能力のWUMAであるため、怪我に悩まされることもないことから、WUMAの目論見通りに『トゥインクル・シリーズ』を席巻できるはずだった。
ところが、ハナ差でトウカイテイオーが成りたくて成れなかった“無敗の三冠ウマ娘”ミホノブルボンに競り負けたことで、
いきなりだが偽物のシンボリルドルフ’に擬態したエルダークラス:ヒッポリュテーが建てた計画が頓挫してしまう。
そして、負け知らずの精神状態に調整されていたことで敗北を受け容れられず、WUMAの本能が表面化し、そのままだとふとした拍子に正体が露見しかねなかったので、
本来は担当トレーナーである偽物の岡田T’が対処すべき案件だったのだが、学生寮には生徒以外は進入できない規則のため、
エルダークラス:ヒッポリュテーが深夜のトレセン学園の学生寮に姿を現すことになり、精神状態の調整と計画の軌道修正を施すことになった。
しかし、その様子を監視していた斎藤Tの許に姿を現した裏切り者のケイローンに誘い込まれて、結果として指揮官であるヒッポリュテーが討ち取られてしまうことになり、WUMAの侵略計画の綻びを生むことになった。
その後は軌道修正された計画に従って相変わらず自身をトウカイテイオー本人だと思い込んで『有馬記念』での巻き返しを図るものの、
指揮官であるヒッポリュテーが一夜にしていなくなったことで、偽物の岡田T’は軌道修正した計画を知らされておらず、偽物のトウカイテイオー’から今後の方針を聞き出すこともできないまま、
本物のシンボリルドルフとWUMA殺しの斎藤Tが立案した本物のトウカイテイオーの復活劇の布石となるWUMA討伐作戦に嵌められ、偽物の岡田T’に擬態したシニアクラスは討ち取られてしまう。
また、新衣装を着込んだ本物のトウカイテイオーとの互いの存在を賭けた模擬レースでハナ差で負けたことで落ち込んだ偽物のトウカイテイオー’であったが、
SATが仕掛けたWUMA捕縛作戦の一部始終と、偽物の岡田T’が正体を現した瞬間を目撃してしまい、思わずその場から逃げ出したことにより、
SATに斎藤Tが取り押さえたことを抜きにしても、どうあがいても偽物のトウカイテイオー’を追跡するタイミングを失ってしまい、まんまと逃げられてしまった。
そのため、シンボリルドルフからお叱りを受けた『警視庁』が独自に捜索隊を編成して捜索に当たっているが、中身がWUMAであるために通常の競走ウマ娘では考えられないような行動範囲を持っていたため、捜索は難航している。
■斎藤 展望の関係者
●プロフィール(20XX年当時)
名前:
年齢:10代前半
所属:中等部 1年目
血統:父親(ヒト)-皇宮警察騎バ隊 / 母親(ウマ娘)-皇宮警察騎バ隊
誕生日:12月30日
身長:168cm
体重:両親を失って無茶をやって故障して以来ずっと塞ぎ込んで食が細かった
体格:同年代の競走バと比べると逞しい警察バの血統
好きなもの:唯一の肉親である兄上
嫌いなもの:兄上を苦しめるありとあらゆるもの全て
得意なこと:兄上のためになること全て
苦手なこと:兄上のためにならないこと全て
●プロフィール(20XX年当時)
名前:藤原 秀郷
年齢:50代前半
所属:警視庁警備部災害対策課
血統:父親(ヒト) / 母親(ヒト)
誕生日:03月07日
身長:175cm
体重:災害が起きる度に不規則な生活で磨り減るが、すぐにリバウンドする
体格:現場に出ることが少なくなったせいで弛んできた
好きなもの:家族(斎藤家の忘れ形見もその範疇)
嫌いなもの:家族を脅かすもの
得意なこと:面倒見の良さ
苦手なこと:家族サービス
●織田T ……横浜トレセン予備校“根岸校”所属トレーナー
●北斗T ……横浜トレセン予備校“根岸校”所属トレーナー
●大和T ……警視庁トレセン警察校“府中校”所属トレーナー
●柳生T ……警視庁トレセン警察校“府中校”所属トレーナー
◆20XX年度 トレセン学園 生徒一覧 (中途退学または卒業済み)
高等部3年……シンボリルドルフ、ビワハヤヒデ、(ウイニングチケット)、(ナリタタイシン)
高等部2年……エアグルーヴ、ナリタブライアン、ヒシアマゾン、フジキセキ
高等部1年……トウカイテイオー、ナイスネイチャ、ツインターボ、メジロマックイーン、メジロパーマー、メジロライアン、ダイタクヘリオス、イクノディクタス、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ジャングルポケット、(アグネスゴールド)
中等部3年……ミホノブルボン、ライスシャワー、サクラバクシンオー、ニシノフラワー、ハッピーミーク
中等部2年……エアシャカール、アグネスデジタル
中等部1年……ウオッカ、ダイワスカーレット
来年度入学……キタサンブラック、サトノダイヤモンド、リトルココン、ビターグラッセ、ソラシンボリ、アクアビット