ウマ娘超光速戦記 -TACHYON Transmigration-   作:LN58

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第6話   天才に向き合い続ける熱血トレーナー

-西暦20XX年09月02日の航星日誌- GAUMA SAIOH

 

8月31日に起きたトレセン学園の学生寮に不審者が侵入したという重大事件は、予想通り、カバーストーリーによって隠蔽されることになった。

 

なにしろ、物的証拠が残っているならいいのだが、飯守Tに化けていたとされる怪人:ウマ女の存在はにわかには信じ難く、

 

今回は証人も多数いるので警察もとりあってくれてはいたが――――――、無視はされていない。しかし、どうにも反応が鈍い。

 

一方、この事件で一番の被害を受けたのは 何を隠そう ライスシャワーの担当である飯守Tであり、

 

私も怪人:ウマ女が擬態したものだとは見抜けなかったので、生徒会にも警察にもERTにも不審者が飯守Tだと言い触らしてしまっていた。

 

飯守Tには その日 担当のライスシャワーと一緒にショッピングモールで買い出しに行っていたアリバイが証明されている。

 

 

よって、今回の事件のカバーストーリーは『ライスシャワーの熱狂的なファンが担当トレーナーに変装して学生寮に押し入った』となっている。

 

 

それでも、『人の口に戸は立てられぬ』わけなので、当日に口コミで広がった憶測や伝聞を一掃するために、

 

トレセン学園の理事会・生徒会・トレーナー組合の役員が総結集した緊急記者会見を早々に開いて 飯守Tとライスシャワーの名誉を守ることに努めた。

 

また、巨大な住宅団地であるトレセン学園学生寮の警備体制の見直しも検討されることになった。

 

 

その記者会見を意識を取り戻したばかりの飯守Tと見た後、私が飯守Tを不審者として通報していたことを見舞い品持参で詫びた。

 

 

それよりも、事件解決のためとは言え、飯守Tの寮室に無断侵入してデータを盗んだことを全身全霊で詫びた。とばっちりもいいところだからだ。

 

しかし、飯守Tは情に厚い好青年であり、最初は事情を説明されて気難しい表情になったが、次の瞬間にはあの状況で正しい行動を取り続けたことを絶賛してくれたのだ。

 

自分も必要になったら他人の部屋に押し入ってでも大事をなそうとするだろうと。

 

というのも、なんと飯守Tは警視総監の息子だったので正義感が強く、皇宮警察の息子である私と非常に()()()()()のだ。

 

もっとも、夫婦仲が冷え込んでいて警視総監である父親からもろくに相手にされなかった反抗心でトレセン学園のトレーナーになったという経緯なんだそうだが、

 

それでも、トレセン学園のトレーナーバッジを獲得するだけのエリートの血筋を感じさせる能力は保証されていた。

 

つまり、うまぴょいの指導も行えるぐらいのエンターテイナーであることは疑いようがない。才羽Tと同じく、この人となら一緒にうまぴょいを完走できると確信したぐらいだ。

 

それはそれとして、見舞金という名目でこちらの誠意を受け取らせることにはなったが。

 

 

だが、事件において担当ではないナリタブライアンを身を挺して庇ってみせた勇気はまさしく本物であった。

 

 

言動からやや知性よりも直情的な感情が先行していることが見え隠れしているが、その情熱がライスシャワーに必要なものだったことは実績が証明している。

 

才羽Tのミホノブルボンの後塵を拝することが多いのだが、それでも数多くのレースで上位入賞してきているので、

 

小柄な体躯で“クラシック三冠バ”ミホノブルボンに追随する勢いで長距離走を完走する姿に感動を覚えるファンも多く、

 

ライスシャワーはいつしかミホノブルボンをも超えることも期待されている人気の名バとなっていた。うん、私の担当のハッピーミークより人気なんだ、勝利数は少ないのにね。

 

そう、才羽Tという不世出の天才によって優勝を阻まれ、担当が二番手に甘んじているイメージが強い飯守Tではあるが、

 

最初から二人の目標はレースに勝つことではなく、尊敬している才羽Tとミホノブルボンのように直向きでありたいと願っているからこそ、

 

勝敗や結果に拘泥することなく、ライスシャワーが 本来 備えている ありのままの良さをレース場で表現することができているのだ。

 

才羽Tの浮世離れした感性と清らかさと比べると 自分のことを熱血馬鹿の凡人と評する非常に俗っぽい感性と暑苦しさが目立つ人物ではあるものの、

 

若輩でその境地に達している時点で、才羽Tに匹敵する才覚の持ち主であると私はそう評価している。

 

 

――――――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

つまり、出走するレースに合わせてウマ娘を調整するのとは正反対。出走するウマ娘に合わせてレースを選んでいるだけなのだ。

 

似ているようでまったくちがう。やはり、本物は本物を知るのだ。

 

これを自然と実践できているのが才羽Tと飯守Tであり、それだけの素養を担当ウマ娘であるミホノブルボンとライスシャワーは持っていたというわけでもある。

 

 

Eclipse first, the rest nowhere.(唯一抜きん出て 並ぶ者なし)

 

 

これこそがトレセン学園のモットーの真意なのだろう。

 

現実に自分を合わせるのではなく、自分の手で現実を合わせこんでいく主体性こそが、天運をものにする者たちの最大の武器なのである。

 

別な言葉で言い換えれば、『人事を尽くして天命を待つ』――――――今日のレースの女神はそんなあなたにこそチュゥする!

 

だからこそ、私は先輩には――――――。

 

 


 

 

飯守T「しっかし、あんな見たこともないようなバケモノが世の中にいるだなんてな! しかも、俺に化けるだなんてよ!」

 

斎藤T「ええ。正体はメスと判別できる異形でしたが、男性のヒトである飯守Tに完全な擬態をすることができるので、ウマ娘に化けることも可能でしょう」

 

斎藤T「しかも、“怪物”ナリタブライアンが本能的に恐怖を感じるほどの相手ともなると、ヒトよりも強靭なウマ娘では対処できないことが予想されます」

 

飯守T「とんでもないバケモノだな、そいつは。あの時はブライアンに背負われて駆けつけたけど、ライスシャワーももうちょっと身体が大きかったら俺のことを担いでいけるだけの力があるってのに」

 

斎藤T「……怖くはなかったのですか?」

 

飯守T「たしかに、得体の知れないバケモノを前にしてビビっちまったよ」

 

飯守T「でも、俺はそれ以上に怖いものがあるから、気づいたら身体が勝手に動いちゃっててさ……」

 

斎藤T「――――――『それ以上に怖いもの』ですか?」

 

 

飯守T「ああ。俺が痛い思いをするよりも()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だよ」

 

 

斎藤T「なるほど。素晴らしいですね」

 

斎藤T「私も皇宮警察の両親から生を受けた身です。自分の命よりも大切なもののために力を発揮できる人間のことを尊敬します」

 

飯守T「いやいや、それを言ったら あのバケモノを倒したっていう斎藤Tもすごいよ! 俺の仇をとってくれてありがとな!」

 

斎藤T「では、お礼として表彰式で一緒にうまぴょいする権利を進呈します。才羽Tも巻き添えです」

 

飯守T「お、いいねぇ! 俺たちがトレセン学園のトレーナーになるために鍛えたダンスのキレを見せつけてやろうぜ!」

 

 

ハハハハハハハ・・・!

 

 

飯守T「けど、真剣な話、あんなバケモノがいるってのに何の対策も打たないなんて、親父は何を考えてんだよ? いや、わかるけどさ?」

 

斎藤T「それについては、個人的なコネを使って対策してもらおうと思っています」

 

飯守T「お、皇宮警察だった両親のコネ?」

 

斎藤T「ちょっとちがいますけど」

 

 

コンコンコン・・・

 

 

斎藤T「あ、ちょうど来たみたいですね」

 

飯守T「入ってどうぞ!」

 

藤原さん「よう、お邪魔するぞ、警視総監のご子息様」ガチャ・・

 

藤原さん「俺は皇宮警察騎バ隊の斎藤夫婦とは昔からの付き合いの藤原 秀郷。警視庁警備部災害対策課のもんだ」

 

飯守T「あ、はじめまして! 父がお世話になってます、飯守 祐希です。トレセン学園のトレーナー3年目です」

 

藤原さん「いや、警視総監は直接の上司じゃないから別に世話にはなっていないが、まあいい」

 

藤原さん「テン坊の話は聞いているな?」

 

藤原さん「怪人:ウマ女――――――、通称:WUMA(世界的な未確認侵略生物)による事件を凶悪犯罪とはせずに怪人災害と認定して対策しようって話になっているんだ、警備部では」

 

斎藤T「罪を犯した場合は罰することで許される――――――。であるなら、許す必要のない怪人の存在は災害という理屈です」

 

飯守T「警備部っていうと、SATですよね!」

 

藤原さん「ああ。Special Assault Team(特殊強襲部隊)にも頑張ってもらうことになる」

 

藤原さん「まあ、一番は『俺が2度も怪人と遭遇して撃退した功労者のテン坊の知り合いだった』っていうコネで成り立っているんだがな」

 

藤原さん「まったく、腐れ縁っていうのか、あの2人の子供たちの面倒をこうも見ることになるとはな。俺にはちゃんとカミさんも娘もちゃんといるってのに」

 

飯守T「じゃあ、警視庁で表彰式する時は才羽Tも呼んでください。3人でうまぴょいしますから」

 

藤原さん「あ、ああ。考えておくよ……」ハハハ・・・

 

藤原さん「おいおい、いきなり良い友人をできたみたいだな、お前さん?」

 

 

斎藤T「ええ。かけがえのない戦友です。一緒に宇宙に連れ回したいですね」

 

 

藤原さん「そいつはよかったな」

 

藤原さん「だが、お前さんがハーフだってことは忘れんなよ? 一人で突っ走ったら止まらなくなるんだからさ?」

 

斎藤T「はい。常々弁えておきます」

 

藤原さん「さて、飯守T。まだ政府からのWUMAの存在について正式な発表がなされない以上は他言無用だ」

 

飯守T「はい」

 

 

私たちが遭遇したバケモノ――――――、怪人:ウマ女は警察関係者の間では“WUMA”と呼ばれることになっている。

 

これは半月前の8月15日の深夜に交戦状態となった第一発見者の私と妹が名付け親となっており、

 

私が見たままバケモノを“ウマ女”と呼んでいたのを妹が最初の証言で伝説上の妖怪“NUE”のような正体不明の存在ということで“ウーマ”と答えたのがきっかけである。

 

そして、アルファベットにしたら“UMA:Unidentified Mysterious Animal (未確認生物)”という単語があったので、

 

怪人:ウマ女の存在は通称“UMA:Unidentified Miscreant Alien (未確認侵略生物)”で通るのかと思いきや、

 

いやいや、トレセン学園のトレーナーがバケモノの名前に“UMA”を使うもんじゃないと呆れられてしまった。

 

どういうことかと言うと、国民的スポーツ・エンターテイメント『トゥインクル・シリーズ』を主催し それに出走するウマ娘たちが集うトレセン学園を運営するURAは、

 

正式名称“Uma-musume Racing Association(ウマ娘競走協会)”であるため、あんなバケモノとウマ娘が混同されるような略称はやめろということになったのだ。

 

こことはちがう進化と歴史を歩んだ地球の記憶を持つ私からすれば、いやいやウマ娘もウマ女も似たようなもんだと思っていたが、とりあえず黙っておくことにした。

 

すると、中国語で“午馬(ウーマ)”という()()()()()()()()()()()()()()()()()がいるという話になり、中国語風にWを付け足して“WUMA:Worldwide Unidentified Miscreant Alien(世界的な未確認侵略生物)”となったのだ。

 

なので、警察関係者の間でも馬のマスクを被った全身白タイツのふざけた格好のあれは怪人:午馬(ウーマ)女としても通用することになった。

 

まさか、馬が伝説の生き物として一応は認知されていることには驚いたが、よくよく見ると伝統的な干支に書かれている午馬はどれもこれも麒麟のような派手な馬飾りが標準装備されていた。

 

そのため、馬飾りの下の姿を誰も見たことがないというわけで、誰も怪人:ウマ女が本当に午馬の獣人であることを理解できていないのだった。

 

 

ライスシャワー「お兄さま!」ガバッ

 

飯守T「おお、よしよし。心配させて悪かったな、ライス」ナデナデ

 

ライスシャワー「はい! 本当に心配したんですよ! お兄さまがいなくなったら、ライスは――――――」スリスリ

 

斎藤T「“トレーナー”と書いて『お兄さま』と読ませているのですか、飯守T?」

 

飯守T「それを言ったら、才羽Tだって“トレーナー”と書いて『マスター』と呼ばれているじゃないか」

 

 

――――――俺のことを“お兄ちゃん”と呼んでいいんだよ!

 

 

ライスシャワー「ライスはみんなを不幸にしちゃう――――――。それを変えたくて!」

 

ライスシャワー「ライス、本当に嬉しかったですよ。引っ込み思案ですぐに落ち込んじゃうのをお兄さまはいつも元気にしてくれますから」

 

飯守T「最初に見かけた時、なんて声を掛けてあげたらいいのか わかんなかったんだけどさ」

 

飯守T「でも、俺は俺なんだ。俺にしかなれない」

 

飯守T「配属してすぐに担当ウマ娘を勝たせていく同期の名門トレーナーや天才トレーナーともちがうってことを2人の真似をして必死に追いかけて ようやくそれがわかったんだ」

 

斎藤T「最初はサブトレーナーとして様子を見ていたってわけなんですね」

 

飯守T「ああ。俺、普通にサブトレーナーとして先輩のチームで下積みしてから自分で担当の子と勝負に行くもんだと思ってたから、」

 

飯守T「2年前の俺たちが新人の時の『選抜戦』――――――、さすがは名門の桐生院Tが仕上げたハッピーミークもすごかったけど、」

 

飯守T「一番に度肝を抜かれたのはベテランTに指導を受けて【短距離】で走るはずだったミホノブルボンが才羽Tの采配で【中距離】で勝利したことでさ」

 

飯守T「あそこから俺もすぐに担当ウマ娘を見つけて勝負の世界に行こうって決めてたんだ」

 

飯守T「そうしたら、どうしても先輩と2人の同期を見比べて意見するようになってさ。生意気になったから先輩を怒らせてチームを追放されちゃって」

 

飯守T「俺も単純だったから、2人の同期のようにやれるもんだと思ってたんだけど、無名の新人トレーナーの誘いに応じてくれる子なんて簡単に見つからないから、いろいろと苦労してきたんだ」

 

斎藤T「でも、その状況にめげずにトレーナーとしての自己研鑽と研究を重ねていったおかげで、飯守Tはライスシャワーのお兄さまになれたわけなんですよね?」

 

飯守T「ああ。俺にはコネも才能もないから、新人らしく努力で差を埋めるしかなかったからさ」

 

斎藤T「手本にしたのが桐生院Tと斎藤Tの対照的な2人で本当によかったですね」

 

飯守T「本当だよ。2人の超優秀な同期を見比べながら自分で真似できそうなところと真似できないところを徹底的に分析したら、自然とライスも勝てるようになっていったし」

 

斎藤T「最終的にはハッピーミークを一度は下してますし、『次はミホノブルボン!』ってところですか?」

 

飯守T「そんなところ」

 

斎藤T「う~ん、担当につく前の話とは言え、担当ウマ娘を負かしたライバルと親しくしているのって裏切りかな?」

 

飯守T「そんなことないよ。新人の副トレーナーなんて来年になったら自分のチームを作って旗揚げする未来のライバルなんだし」

 

飯守T「ミホノブルボンとの直接対決は年の瀬の『URAファイナルズ』の前の『有馬記念』が最後のチャンスってところかな」

 

斎藤T「その割には気負うところがないですよね」

 

飯守T「まあ、惜しくもライスが勝ちきれなかった『天皇賞(春)』でメジロ家三代で三連覇したメジロマックイーンが()()()()()()()()()()()を思うとね……」

 

 

飯守T「ライスには無茶をさせたくないんだ。『沈黙の日曜日』の二の舞 三の舞なんて見たくないし」

 

 

斎藤T「…………そうですか」

 

斎藤T「ライスシャワー、あなたのその名は風雨に晒されながらも苦難の末に多くの人々に生きる力と喜びを与えるもの――――――」

 

斎藤T「いつかは暗黒大陸を黄金色に染める力があるのですから、禍福は糾える縄の如し、苦しみがあるからこそ喜びがあることを忘れないでください」

 

ライスシャワー「ありがとうございます、斎藤T!」パア!

 

斎藤T「飯守T、あなたが大切に育てて実らせた輝く笑顔ですよ」

 

飯守T「おいおい、才羽Tみたいなことを唐突に言ってくるなよ。その、照れるだろう?」

 

斎藤T「いや、どうしても皇宮警察の息子として“米”に関して一家言があって」

 

飯守T「あ、そっか。伊勢神宮だと境内で米を収穫して神前に奉納するんだっけ?」

 

斎藤T「そうそう、それを天皇陛下が大神と一体となって召し上がるわけですから」

 

斎藤T「名は体を表す――――――、そうなるか そうならないかの運命の分岐点を見事に乗り切ったわけです」

 

飯守T「へへへ、そう言われるとトレーナー冥利ってもんだぜ。まあ、俺なんて まだまだなんだけどさ」

 

 

飯守T「なんていうか、才羽Tと似ているんだけど どこかちがうよな、お前って。飄々としてスケールが大きい感じがするのは同じなんだけど」

 

 

飯守T「でも、才羽Tよりは親しみやすい感じはするな」

 

斎藤T「才羽Tも 結構 わかりやすい人なんですけどね」

 

斎藤T「さあ、これから担当ウマ娘:ハッピーミークの好敵手として、これからの健闘を祈って、花束贈呈!」

 

斎藤T「はい!」ドン!

 

飯守T「お、おおお!?」

 

ライスシャワー「わあああ!」

 

 

斎藤T「黄金のバラ。造花だけど純金箔。永遠の輝きを放つ――――――」

 

 

ライスシャワー「す、凄いです! これ、本当にもらってもいいんですか?」

 

斎藤T「もちろんですよ。でも、どちらかと言うと()()()ではなく()()()()()()()の贈呈ですね」

 

飯守T「え、俺もなの?」

 

斎藤T「そうですよ。これはナリタブライアンとビワハヤヒデからのあの時のお礼の品でもあるんですから」

 

斎藤T「共に『URAファイナルズ』で雌雄を決する時を心待ちにしているそうです」

 

飯守T「まいったな、返しきれないよ、こんなの……」

 

ライスシャワー「じゃあ、これ、ライスの青いバラをお返しに」

 

斎藤T「いいのですか?」

 

飯守T「いいっていいって。勝負服に使っている予備だし。同じ造花だから不釣り合いかもしれなけれど」

 

 

ライスシャワー「どうぞ受け取ってください! ライスの夢はすでに叶ったから!」

 

 

飯守T「ああ。それを俺たちの命の恩人に託すよ」

 

斎藤T「……わかりました。ありがたく頂戴します、先輩方」

 

ライスシャワー「うん!」

 

斎藤T「――――――でもね?」

 

飯守T「?」

 

ライスシャワー「?」

 

斎藤T「世の中の事象っていうのはみんな波なんだよ。周波数なんだよ。山と谷なんだよ」

 

斎藤T「今の幸せの後に必ず新たな幸せを求める旅が始まる。その繰り返しなんだ、人生は」

 

斎藤T「だから、これからも次のレベルを目指してめげずに進歩発展向上していくんだ。それが天地自然の在り方なんだ」

 

ライスシャワー「はい!」

 

飯守T「ああ! 『有馬記念』の結果を楽しみに待っててくれよ、後輩!」

 

斎藤T「楽しみに待ってます」

 

 

――――――バラの花言葉は『愛』。青いバラの花言葉は『夢は叶う』『神の祝福』。

 

 




●プロフィール(20XX年当時) 
名前:飯守 祐希(いいもり ゆうき)
年齢:20代前半
所属:トレセン学園トレーナー 3年目
血統:父親(ヒト) -警視総監 / 母親(ヒト) -学閥令嬢

誕生日:07月25日
身長:173cm 
体重:トレセン学園のトレーナーとしては結構な筋肉量
体格:甲子園球児だったのでガッチリしている

好きなもの:努力・熱血・友情
嫌いなもの:親の七光り、冷たい人間関係
得意なこと:直球勝負
苦手なこと:搦め手
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