お疲れ様です。今回もありがとうございます。
うみのいえ辺りですでにチーム分けは完成していましたが、タロジロ問題のせいで解散し、再編成しました。実はジョージくんは大将じゃなかったと考えると、ジョージくん、出世してますよ、ジムリーダーに近づいてますよ(その裏で消されたマイクくんというキャラもいます)。ジムトレーナーのモチーフは原作のジムトレーナーです。アサナンにバルビートとまぁ、変なタイプが多くて助かります。
これまでで一番楽しく書いたキンセツジムチャレンジ、どうぞ、お楽しみくださいませ。
追記:タグ追加しました。今後、というか、そのうちそういうのを少しだけ書くので一応。お気をつけください。
1 10/4 キンセツシティ
5人のトレーナーが1つのチームになって、相手チームの大将を倒す。それがキンセツシティのジムチャレンジだった。
使用ポケモンは各人1匹で、戦闘不能になった時点で退場する。ただし、自軍の大将が勝ち残ればジムリーダー、テッセンさんへの挑戦ができる。逆に言えば相手のトレーナーを4人倒しても自軍の大将がやられればその場で敗北し、そのチャレンジは失敗となる。
大将はジムトレーナーから選ばれ、残りの8人はチャレンジャーと余りのジムトレーナーで構成される。
くじ引きの結果は、こうだった。
「なんで俺がこいつと一緒に…」
「こっちの台詞だ」
「シャモくん、頑張ってお兄ちゃん倒すよ!」
「ハルカ、最終目標は俺じゃなくて大将だぞ」
「兄貴! 今回はリベンジさせてもらうっすよ!」
「ムロで倒されルチアちゃんも盗られて、俺はお前が許せんぞ! シャモおおおおおおお」
「旅に出るためだ。シャモさんが相手でも容赦はしない!」
「非雷組が固まってやがるぜ! ジョージ様がぼこぼこにしてやるよ!」
「マコトさん、今回こそ勝ちましょう!」
「電気飛ばすことしか能が無いやつに言われたくないわねジョージ」
同窓会というか、宴会というか。
チームが決まるとジムは騒がしいことこの上ない空間になってしまった。
というか、俺狙い多くないか? ユウキさんにミツルくんにタロウ。そして、
「だれ?」
「リョウタだ! ムロジムで戦った! カイナでルチアちゃんを一緒に応援した!」
存在しない記憶がある気がしなくもないが。
ぼさぼさの黒髪を見て思い出した。確かエネコのトレーナーだ。
「これまで2度負けたが、今回こそ勝つ!」
2度も戦った記憶はないのだが。今度こそ存在しない記憶だぞ。
首をかしげる俺を見て、リョウタは真っ赤になって憤慨する。
「ルチアちゃんに選ばれるのは俺だったハズなのにぃぃ~!」
「あーー、」
なるほど。
カイナシティで俺は1人で人混みに入ったのだが、それはリョウタの中では共に応援していたことになっているのだ。そして、俺がアイドル·ルチアのコンテストスカウトに選ばれたことを『敗北』と捉えたようだ。
無理に因縁を付けたがっているようにしか思えないが、彼は本気でそう信じているのだろう。
トレーナーたちが騒いでいると、テッセンさんが声を張り上げた。
「チャレンジャーたちよ! 試合は明日の正午からだ。作戦を練るなり明日に備えて休むなり、好きにするのだ!」
トレーナーたちはチームごとに集まり、今後の行動について話すこととなった。
「ひとまず自己紹介をしなければな。私はマコト。ジムトレーナーだが修行の身。みんなと仲良くしていきたい。よろしく」
胴着を来たポニーテールの少女は、人型のポケモンを連れていた。
『アサナン、めいそうポケモン。タイプ:かくとう、エスパー。めいそうで精神エネルギーを高めている。1日にきのみを1個だけしか食べない。あまり食べないことも修行の一つ』
「かくとうポケモンなのに、でんきのキンセツジムにいるのは何故だ」
ポケモン図鑑の音声に被るように、トシマサがマコトに質問した。
「ここはでんきのジムだが、別タイプのポケモンででんきに長けたポケモンを育てたいからな。だからここに来たんだ」
「なるほどな。そっちのジムトレーナーも同じ理由か」
トシマサが指したのは、3人目のジムトレーナーである、むしとりしょうねんだ。
「そうだよ。ボクはモトヒロ。今日こそあっちの大将を倒すんだ!」
モトヒロが連れているのは、赤と紫色のホタルのような虫ポケモンだ。
『バルビート、ほたるポケモン。タイプ:むし。尻尾の明かりをつかって集団で夜空に幾何学的な図形を描く。イルミーゼの出す甘い香りが大好き』
知らないポケモンが出てきたが、まぁその内出会えるだろう。
図鑑を出さずにモトヒロのポケモンをでんき以外と当てたトシマサは、俺よりもポケモンの知識を持っているのだろう。癪だが顔に出さないようにしよう。
「なんだその顔」
「なんでもねぇよ。それで、あっちの大将が…」
結局顔に出てたか。俺は無理やり話を反らすことにした。チームメンバーが相手チームの方を見ると、ちょうど向こうはジムを出ていくところだった。
「でんき使いがいないチームは寂しいなァ! 俺様が全部痺れさせてやるよ。じゃあな!」
大将であるジムトレーナーは髪を染めたギタリストの男。名前は確か、
「ジョージ、今日は負けない。次のジムリーダーになるのは私だ」
「ハッ! でんきタイプを持たないお前がでんきタイプのジムリーダー? 笑わせるな。落ちこぼれのモトヒロと一緒に追い出してやるよ」
ジョージはそう言い残し、ジムから出ていった。
ミツルくんが後に続いて、
「すみません。でも、負けませんから」
と言い、タロウとユウキと外へ行った。
「ふん! 覚悟しておくんだな!」
最後にリョウタが、荒々しく足を踏み鳴らしてジムを後にした。
なんとなく人物相関図がわかってきた。
何にせよ、俺が一番狙われそうなのは明白だった。
2 10/4 キンセツシティ
午後、俺はチームメンバーから離れてポケモンセンターに来ていた。ヌマクローの様子を身に来ていたのだ。柔らかいベッドの上でヌマクローは眠っていた。
ジムにはヌマクロー抜きで戦うしかないな。
正直、じめんタイプのヌマクローはどうしても使いたかったが、こいつの完治を待っていると次の挑戦まで期間が開く。なるべくホウエン地方の各地を回っておきたいから、今回、不完全の状態で戦いたい。
ジム戦とジムチャレンジの作戦を考えていると、突然ボールからラナが出てきた。
「あの」
「どうした、急に出てきて」
「ヌマくんのそばにいても、いいですか?」
ジム戦前の怪我。手持ちのみんなが不安にならないわけがない。それがラナだったのは意外だが。
「お前が抜けると戦力的に厳しいんだが」
「それでも、僕はヌマくんに付き添いたいんです。わがままなのは分かっています。でも…」
これは、俺が折れるまで食い下がるだろうな。
「わかった。ジム戦の間、ヌマクローを頼む」
「…! はい!」
さて、これで俺のポケモンは残り5匹。ただしアゲハントとオオスバメ、そしてレベルは高いがメノクラゲ。この3匹がでんきタイプに対して弱点を突かれてしまう。だが、ジムチャレンジ含め、2体は出さないといけない。さて、どうしたものか。
マコトたちと合流した俺は、そこで作戦の内容を知らされた。
「私は大将だから、まずアサナンを倒されるわけにはいかない。後方でめいそうをして耐久を上げつつ、攻められたらいつでも攻撃できるようにしたい。そこでチームを、私の護衛をする人と向こうに攻撃をしかける人に分けようと思う。みんなが使うポケモンを教えてくれるかな?」
トシマサはホエルコ、ハルカちゃんはドンメルを繰り出した。そして俺は、
「オオスバメ!」
考えた結果、とくぼうに長けたメノクラゲをジム戦に回し、こうげきに長けたオオスバメをジムチャレンジで使うことにした。
「2人ともでんきのジムなのに!?」
ハルカちゃんが驚きの声をあげる。
「でんきのジムだからこそだ。ここで勝ったところで、ジムリーダーに勝てなきゃ意味がない。でんきに強いポケモンが多いならまだしも俺は多くないからな」
「ちなみに誰なんだよ。コダックやマリルは使いづらいだろうし」
「なんでお前に言う必要があるんだ?」
なんでこの人俺には当たりが強いんだ?
「よし、ならばアタッカーにはシャモとトシマサ、ブロッカーはハルカとモトヒロにやってもらおう。どうかな?」
すかさずハルカちゃんが手を挙げる。
「私のポケモンはじめんタイプだよ。相手のポケモンを倒すなら私の方がいいんじゃない?」
「いや、ハルカちゃんが対策しているのはでんきタイプに対してだ。ミツルくんやリョウタはでんきタイプを出してくるかわからないよ」
「シャモの言うこともそうだが、あちらの大将はジョージだ。試合が長引くと直接出てくるあいつを、私と共に止めて欲しいんだ」
「なるほど。わかった!」
「ボクはジョージのポケモンに対して相性が良くないけど、足止めをしてみせる。その隙に倒して」
ブロッカーの話はまとまった。
「俺たちアタッカーだが、誰が誰を相手にする」
「そうだな。…大将以外全員が俺を狙ってくるイメージしかないんだけど」
「自惚れてる暇があるなら真面目に考えろ。ユウキはお前を狙うとは思えん。ミツルも、口ではああ言っていたが、勝つためにお前を無視する可能性だってある。タロウとリョウタの性格は知らんが、お前の顔を見て100%やって来るのか? どうなんだ?」
トシマサは安直な予想を許さない。俺は先ほどの相手チームからかけられた言葉を真に受けすぎていた。ユウキさんは間違いなく俺と戦わない。そういう、直接的な戦闘はしかけてこない。ミツルくんは正直よくわからない。タロウは、どうだ。心のどこかで俺のところへ来てくれないかと、期待してないか? あいつは強さに拘っている。勝つために、俺を素通りする可能性は大いにある。
トシマサは俺に提案してきた。
「仕方ない。お前はとりあえず全員に噛みつけ。喧嘩を売れ」
「は?」
「ポケモントレーナーってのは、売られた喧嘩を買ってしまうようなどうしようもない奴らだ。お前が噛みつけば、まず食らいつく。で、俺が横槍を刺して倒す。それで確実に1人は倒せる」
「人の心とかないのか?」
「勝てばいいんだよ。ルールの範疇でな」
「しかし、それでは何人かは突破してきてしまうのでは? アタッカー2人で確実に1人ずつ倒せるとはいえ」
トシマサの作戦に対して、マコトが異を唱える。それに対してトシマサは、用意していたかのように答える。
「こいつは噛みつくだけ噛みついたらあとは用済みの餌だ。魚を釣ったら次の獲物を狙わせる」
「人のこと釣り餌に例えるのやめてくれない?」
「全部は無理だ。それをモトヒロがキャッチしてハルカが狩る。これでいいだろう」
作戦は決まった。トシマサは1人別れて、俺たち4人はファミレスに行くことになった。
問題は入るときになってからだ。
「わわわわわわ私は入れない! 修行の身ゆえ、無駄な栄養素を摂ることは禁じているのだぁ!」
「いいじゃないめったにないんだから! ほらチートデーだよチートデー! マコトはもっと食べるべきだー!」
街灯にしがみつくマコトを、モトヒロが力一杯引っ張る。街灯の方がミシミシと鳴ってないか?
ハルカちゃんは面白がって参加していた。
「マコトちゃ~ん。大きなハンバーグやあまーいスイーツ、ドリンクだって飲み放題だよ~」
「やっ、やめろハルカ! なんだそのうらやま…悪魔のしゃっ囁きは!」
「よだれ出てるぞ」
ハッ! と手を放して顔を拭いた隙に、モトヒロとハルカちゃんはマコトをファミレスに連行した。
席に通されると、各座席のタブレットから注文するよう言われた。便利な世の中になった。
「ほら、みんな注文聞くよ」
「はいはいはい私チーズインハンバーグ!」
真っ先にハルカちゃんが声を張り上げた。
「ボクはポテト。あとチャーハンとからあげ」
茶色い。
「なんだその旨そうな響きは! わ、わわっわたしも、私もチーズインハンバーーーグ! あ、あとサラダ」
「はいはいっと。俺は普通のハンバーグにするか」
全員分のメニューを打ち、ボタンを押して注文を済ませた。あとマコトは『これでゼロカロリー』などと呟いていたが、サラダを食べるだけではダメだよと現実を教えるべきだろうか。
マコトはその後、ドリンクバーで全てのジュースを混ぜ、アイスを頼み、なんだかんだで欲望の限りを尽くした。
「殺せ!」
「大げさな」
3 10/5 キンセツシティ
正午、10人のトレーナーが互いの陣に集合して最後のチェックをしていた。
「足引っ張るなよ」
「2度も負けているヤツが言うセリフかよ」
バトルフィールドは巨大なフロアを改造したもので、チームごとに特徴のあるものになっていた。
俺たち側は工事現場のように鋼鉄のジャングルジムが組まれたフィールドになっていた。登るのに時間がかかるが、上を取られると厄介だ。身軽なポケモンが有利だ。
一方、ミツルくんやタロウたちのフィールドは岩肌の大地になっていて、ゴツゴツした尖った岩は1つ1つが背丈より少し低いが、登りやすく、飛び回るポケモンや、背丈の低いポケモンは強く立ち回れるだろう。
オオスバメもホエルコも、岩肌のフィールドに強い。攻撃面は問題ないだろう。問題は自陣のハルカちゃんたちだ。ドンメルもバルビートも、上から攻撃されて大丈夫だろうか。
一抹の不安を抱えたまま俺たちはフォールドの外に並んだ。
「使用ポケモンは各自1体のみ! 審判は、大将のポケモンが戦闘不能になった場合のみ宣言します! チャレンジャー含めたトレーナーの皆さまは、フィールドの中に入りバトルに参加してください! どうぐ、きのみの使用は一切禁止で、戦闘の続行ができなくなったトレーナーは、ポケモンをボールに戻してください!」
つまり、自分で自分のポケモンの体調を見ながら一緒にバトルに参加しなくてはならないというわけか。ポケモンの戦闘不能の判定が曖昧になるため、その辺りも警戒していかないとな。
おまけに自分もフィールドに入るから、巻き込まれないようにしないといけない。気を回すことが多いもんだ。
「説明は以上になります! 質問がある方は!」
「試合中に進化してしまった場合、続行しても?」
審判の問いかけに向こうにいるである、ユウキさんが質問した。
「同一個体のポケモンであれば構いません!」
「了解した。ありがとう」
ユウキさんと審判の話が終わると、トシマサが声をかけてきた。
「適当に小突いたらまずユウキを倒す。いいな?」
「え、ああ、わかった」
今のユウキさんの質問を受けての指示か、それとも何かあるのか。俺はトシマサの真意を知ることなくフィールド入りをした。
全員のフィールド入りを確認した審判が、再度大声で宣言する。
「それでは、それぞれポケモンを出してください!」
その声を聞いて、10人は一斉にポケモンを繰り出した。
「ホエルコ」「お願いドンメル!」「バルビートぉ!」「よろしくお願いします。アサナン」「オオスバメ、頼む!」
「ラクラァーイ!」「ゴーリキー!」「やるよ、ラルトス!」「タネボー」「リィーーーシャン!!」
「試合開始!」
俺とトシマサはオオスバメとホエルコの後ろを走り、ジャングルジムを駆け抜ける。ハルカちゃんとマコトはすでにめいそう、どわすれ等の技を指示して防御を固めていた。モトヒロとバルビートはジャングルジムを登り、相手の襲撃に対応できる位置に向かった。
ジャングルジムを抜けると、一気にフォールドの模様は変化し、岩肌エリアにやって来た。風に吹かれた砂がすねに当たって痛いが気にしてられない。
目の前にはジャングルジムに向けて走る3組。ミツルくん、リョウタ、そしてタロウだ。
「自ら来たな、シャモ! リーシャン、ねんりき!」
リョウタは鈴のような姿をした、中に浮いたポケモンを連れていた。
『リーシャン、すずポケモン。タイプ:エスパー。跳ねるたびにリリンと音を出す。高い周波数の鳴き声で相手の耳を聞こえなくする』
トシマサの作戦は、俺が引き付けてトシマサが狩るといったものだ。つまり最初から俺に噛みついているリョウタは無視していいな。
目を離していた隙にミツルくんとタロウは俺の横を通りすぎていった。
(タロウ…っ)
だめだ。噛みつきそうになるのをこらえろ。
俺が餌になってはいけない。
「リーシャン、まきつく!」
「オオスバメ、でんこうせっか!」
「ラルトスにころがる!」
「ローキック!」
一度に4者の攻撃が交わる。俺を狙ったリーシャンの攻撃がホエルコに阻まれ、ミツルくんを止めに行ったオオスバメの攻撃が、
「タロウ!?」
ゴーリキーの蹴りに止められる。俺を無視して通り抜けようとしていたのはブラフだったのか。
ミツルくんはこちらの不意討ちに驚きもしない。読まれていた? この作戦が。
俺はタロウと、トシマサはリョウタの相手をすることになってしまった。ユウキさんはこちらに来ていない。ハルカちゃんのように大将を守っているか、それとも抜かれたか。どちらにせよ、この状況は作戦に想定されていない。一刻も早く切り抜けなければならない。
「おい! 第一目標はもういい。まずはこの2人をなんとかする!」
「プランBとか無いのかよ!」
「今からやるんだよ、みずでっぽう!」
トシマサの指示の直後、リーシャンがゴーリキーめがけて飛んできた。みずでっぽうに撃ち抜かれたのだ。
もつれて倒れる2体に、俺とトシマサは珍しく言葉もなしに息を合わせた。
「ころがる!」
「つばめがえし!」
起き上がろうとしたところへホエルコがプレスするように突撃して、サンドイッチにされたリーシャンは目を回して倒れた。続いて、起き上がれないでいるゴーリキーに向けて攻撃をしかけるオオスバメだったが、直前で不可視の壁に防がれた。
「一撃だけですが、シャモさん。あなたに勝ちます!」
サイケこうせん。ラルトスが使えない技だ。
それもそのはず。攻撃していたのは、いつの間にかラルトスから進化していたキルリアだった。
進化の許可を訊いていたのはこのためか。進化する直前まで、昨日鍛えられたのだ。
オオスバメは岩肌の奥まで吹き飛ばされた。こんな序盤に倒れるようなヤワなやつじゃないが、大ダメージだ。
「みずでっぽう!」
「ローキック!」
ホエルコとゴーリキーの激突を横目で見ながら、俺は敵地を突き抜ける。
オオスバメはすぐに見つかった。派手に飛んでいったが受け身をとったらしく、酷いダメージを受けている様子はなかった。
今からトシマサに合流しても遅いな。俺は大将の所へ行くことにした。
ジムの壁が見え、対岸に辿り着いた。トレーナーが1人待ち構えていた。
「よっ」
ユウキさんだった。
「まさかっ!」
相手チームの大将がいない。そしてマコト曰く、彼は自ら出てくる場合があるという。
「止めたんだけどな。でも1人釣れたんだ。確実に仕留めるとしよう」
5対5団体戦、俺たちのチームはいきなり各所でピンチになってしまった。
レポート
10月5日 キンセツシティ
手持ち
LV20 アゲハント メス
LV22 オオスバメ メス
LV29 メノクラゲ メス
LV21 ヤミラミ オス
LV17 ゴクリン オス
図鑑
42匹(新:アサナン、バルビート、リーシャン)
5対5団体戦、組分け
大将マコト アサナン 大将ジョージ ラクライ
シャモ オオスバメ リョウタ リーシャン
トシマサ ホエルコ ミツル ラルトス
ハルカ ドンメル タロウ ゴーリキー
モトヒロ バルビート ユウキ タネボー
私の意図から外れてドンドン戦闘狂になっていくタロウくんに涙が止まらない。