-_-/トウカイテイオー
びくぅんっ!
「わけわかんないよー!!」
「うおぉおっ!? っ……ど、どした? テイオー……!」
「……、……あれ?」
身体が跳ねるみたいに動いて、目が覚めた。ら、トレーナー室の天井が視線の先にあった。
その天井より手前に、サブトレーナー。
「あれ……? ボク寝ちゃってた……?」
「リハビリ中だからって頑張りすぎだーって言ってるのに、お前聞かないんだもの」
「えー? それはごめ……え? リハビリ?」
「? リハビリだろ? 菊花賞に向けて足治してるんだから」
「菊花賞? 足を治す? 誰が?」
「……テイオーどした? 本気でどした? おかしな夢でも見たか?」
「…………えっと。今、ボクって何冠取ったんだっけ」
「なんだお前まーた自慢かー? ルドルフに憧れた時代と同じ二冠に到達したからって、あんまり燥ぐなよー?」
「二冠……」
え? なんで? だってボク、カイチョーと同じ七冠……あれ?
……いや、ううん、覚えてる。日本ダービーで勝って、足に違和感覚えて、診てもらったら骨折で。菊花賞には間に合わないって言われて……それでもボクが出たいって言ったら、トレーナーとサブトレーナーは絶対に出させてやるって言ってくれて。
「………」
タイム……スリップ? 上手く考えがまとまらないけど、それ以外に考えられない。
この場面だって覚えてるし、なんなら翌日になにがあったかも思い出せる。
「テイオー?」
「───」
どうしてこうなったかはわからない。
わからないけど……ボクは今、どうやら“選択”を迫られているらしい。
走る楽しさ、厳しさ、悔しさは堪能した。これからは走る以外で、と思った矢先にまた走ることで得られるものの前に立つことになった。
ボクはどうしたい? また走る? それとも、走った所為でその青春の中で得られなかったものを求めてみる?
(……そんなの、決まってるじゃん)
走ろう。
そして、今度こそカイチョーを越えてみせる。
マックイーンにだって、ライスにだって負けるもんか。
さっき見てた夢の中、サブトレーナーの心までもが聞こえるような、不思議な夢だった。
あれらの全てが本当にサブトレーナーが思ってくれていることだったら、ボクが頑張らない理由なんてこれっぽっちもない。この人は本当に、心の底からウマ娘に寄り添った考え方をしてくれているってことになるから。
「ねぇサブトレーナー。ずっと昔にさ、小さなウマ娘に走り方を教えなかった?」
「? ……おー、あったあった、公園で泣きながら足を叩いてる子が居てな? どうしたんだって訊いてみたら、速く走りたいのに動いてくれないって言うんだ。本格化も始まってないんだから、そんな速く走れるはずがないのに。一応俺ももうその時にはサブトレーナーしてたから、力になれるかもしれないって言ってアドバイスしてな。懐かしいなぁ」
「…………あ、あのさぁー!? サブトレーナーぁっ!?」
「……いやほんとどした? なんか声が裏返ってるぞ?」
「ききき気の所為じゃないかなぁ!? あ、そういえばボク今日ちょっとしゃっくり気味だったかも!」
「しゃっくり気味ってなんだよ……けどしゃっくりか。しゃっくりを止めたい時は、鼻を摘まんで、摘まんだまま鼻から息をぐーって吸うんだ。治る時はそれで一発だ。お医者さん漫画で指で耳穴をぐーっと押すってのがあったけど効かんかったから、試行錯誤して編み出した俺オリジナルのしゃっくり止めだ」
「えー? そんなんでホントに治るの?」
「耳に栓をするようなイメージで、耳を抜く時は鼻塞いで鼻から息を出そうとすると、耳がぽしゅっと抜ける感じになるだろ? や、耳自体が抜けるんじゃなくて。それを応用した不思議なしゃっくり止めだ」
「サブトレーナーが編み出したの? ……ってそーじゃないってば! あのさ! ……あのさ、サブトレーナー」
「おう」
自分でも分かるくらいにおかしいボクの反応に、サブトレーナーは穏やか過ぎるくらいの態度でボクを待っててくれる。
この人はいつもそうだ。
ここから頑張った日々の中でも、ボクがまだまだ小さな頃からも。
どこか似てるなって思ってた。……ううん、それは“そうだ”って知れたから言えることだ。ボクは、教えてもらったあの日から今まで、あのお兄さんのことを完全に忘れていたんだ。
走れたのはボクの努力があったからだ。これがボクの実力だ。胸を張ればその通りだってあの頃のお兄さんもサブトレーナーも笑って頷いてくれるだろう。
けど、違う。
徹夜でボクの復帰プランを練ってくれたトレーナーが居て、いつだって相談に乗ってくれたり支えてくれたりしてくれるサブトレーナーが居たから、ボクは万全の状態で進むことが出来たんだ。
「さっ……サブトレーナーは、さ。どうして……そんなにまでウマ娘を支えられるの? 担当とか専属トレーナーになったんなら分かるよ? でもさ、サブトレーナーはスピカだけじゃなくてリギルやカノープスのサブトレーナーもしてる。お願いされた時は、ライスのチームのサブまで。本当に本当に尽くしてくれるって分かるくらい、大事に思ってくれてるって分かったんだ。だから、その……~……ボクは……」
上手く言葉がまとまってくれない。
どうしたらこんな気持ちが、感謝が、この人に届くのだろう。
どうしたら、ボクはこの想いをこの人に届けられるのだろう。
幼い頃から走ってばかりだった。
自分で言うのもなんだけど、走ることに関しては感覚的なことばっかりで纏めてて、頭はそんなによくないと思う。
こんな時にそのツケがくるなんて思いもしなかった。
「ん、んん? ライス? ……ああまああとでいいか。で、“どうして”、だったな。……んー……俺達トレーナーはさ、ウマ娘一人一人の大事な青春の時間を、ともに駆けるわけだよな。俺やトレーナーの頑張り次第で左右される部分がどうしたって出ちまう状況で。なのに相手が強いから~って理由で半端に練習させて、それでその娘は、“あの頃の自分は全力で努力した!”って胸張って当時を振り返られるかな。いつか思い返した時に泣いてしまうんじゃないかって。そう思うと、半端なんて出来やしないよ。この考え方は、ルドルフがおハナさんのところと契約した時から……いや、トレーナー目指そうって思った時からずーっと変わってないよ」
「……えへへっ、カイチョーにサブトレーナーになって精神面で支えてくれーって言われたんだよね? オヤジギャグノートを人質に取られて」
「そうなんだよ……ってなんでお前がそれ知ってるんだ!?」
「まーまーいーじゃんかさー。それより、ねぇ、ねぇねぇサブトレーナ~、とーれーぇーなーぁ~♪」
「おっ、おう、どした?」
身体を傾けて、ぽてりと寝転がる。そう、最初に天井が見えて、その手前にサブトレーナーが見えた。つまりボクは膝枕をされていた。そんな状況に、ボクから身を投じる。
「“サブトレーナー”やめて、ボクの専属になってくれないかな。良い夢を見せてやるぞよ~? ボク、最低でもカイチョーと同じ七冠は確実に取るつもりだから」
「また随分と自信たっぷりに言うなぁ。菊花賞に出られるかって状況だっていうのに」
「出られるよ。だって、トレーナーもサブトレーナーも頑張ってくれてる。今のボクならどんな期待にだって……ううん」
どんな期待にだって、っていうのは間違いじゃない。
でもそれは、サブトレーナーからの期待なら、って意味で。
……胸が熱い。どくんどくんって心臓が高鳴ってる。
この人が……この人が居たからボクは。この人が願ってくれるなら、ボクは。
天皇賞のどちらも、敗けたのはボクの驕りからだ。マックイーンの時も、ライスの時も。
身体は仕上がっていた。でも、全然自分の走りじゃなかった。
期待してくれている人の目が怖くて逸らした日々だってあった。
でも、この人はずっとずぅっと傍で支えてくれた。他のチームのサポートだって大変だろうに、ずっと。
だから……今度はボクの番だ。
言っとくけど、ボクは受けた恩は絶対に返すウマ娘だからね?
経靭帯炎から復活してみせたマックイーンほどの奇跡なんてそうそう起こせないだろうけど、今ボクがここに居ること自体が奇跡だ。
「テイオー?」
「あ、えと。えへへ。思えばさ、ウイニングライブをサブトレーナーが止めてくれたから、骨折も悪化しなかったんだよね」
「ターフの上で手ぇ振ってるお前、足を気にしてただろ? ライブに行く前に呼び止めて、確かめてみれば案の定だ。折れた足でライブになんか出てみろ、余裕で菊花賞には間に合わんかったぞ」
「うん。ごめん。ありがとう。あの時はファンのみんなにいっぱいいっぱい迷惑かけちゃったね」
「お前はまず徹夜して頑張ってる沖野Tに感謝しろ、馬鹿者」
「ん、もちろんだよ。でもさ、やっぱり───一番は」
一番は、サブトレーナーに感謝したい。
手当、とか言って足を撫でてくれると、本当に痛みが和らいだ。
痛まないようにゆっくりする筋肉トレーニングには本当に助けられた。
本当に本当に感謝してるんだよ? だから───とか思ってたら、トレーナー室の扉がばたーんって開かれた。
あれ? この日、誰かここに来たっけ。……こんなこと、なかった気がするんだけど。
「はぁっ……はぁ……! ───! 見つけましたわ……サブトレーナーさん!」
「? え? マックイーン?」
来たのはマックイーンだった。珍しく息を切らして、ボクとサブトレーナーを見ている。
「どうしたんだそんなに息を切らして……」
「どうしたこうしたもありませんわ……! あ、あの、サブトレーナーさん。急にではありますが言わせて頂きます」
「お、おう。なんか知らんけど、おう」
「……そのっ……! ……わ、わたくしの専属トレーナーになっていただけないでしょうか!!」
「………………OH?」
……え? なに? なにこれ。
なんでマックイーンが…………こんなの知らない、こんなこと無かった筈、なのに……って。
「……あのさ、マックイーン。キミ、何処から飛んできたマックイーン?」
「飛ぶ? …………!?」
「あー、その顔はやっぱりそうなんだ。ちなみにボクは七冠達成したあと」
「……では、同じ頃、ということですのね」
「それよりどーいうことか訊いていい? どういうつもりでサブトレーナーにそんなこと言ってるのさ」
「どうしてもなにも。……足に怪我が見つかり、もう走れないと自覚してしまった時、誰よりも、わたくしよりもわたくしの足は治ると信じて励ましてくれたサブトレーナーさんです。ともに歩みたいと思い続け、その矢先に過去へのタイムスリップ。……狙わないわけがないでしょう?」
「へー、そうなんだ。でもお生憎様だねマックイーン。もうボクの方が先に専属になってーってお願いしたから」
「なっ!? それは卑怯というものでしょう! この頃のあなたはほぼ常にサブトレーナーさんにお世話してもらい、いつも近くに居たのです! スリップすればすぐ近くに居るのなら、少しは遠慮なさいな!」
「いやだ。他のなんでもはもう諦められるかもだけど、ボクはこの人だけは諦めない!」
言って、膝枕状態で体の向きを変えて、サブトレーナーの腰にぎゅーっと抱き着いた。
「テイオー……あなたという人は……!」
急に体勢を変えた所為で、骨折した方の足がビキーンって痛くなって、しばらく動けなかったのは内緒だ。
「いや、おーい……? なんでいきなりそんな話に……。ていうか俺の意見とかは」
「あ、そ、そうですわねっ、なによりサブトレーナーさんの意見を仰がなくてはなりません。ふふっ、さ、テイオー? 誰が先か、などは無駄だということがよく分かったところで、サブトレーナーさんの話を聞きましょう」
「うわぁずっこい! マックイーンすっこいー!!」
「なんとでもおっしゃいなさいな。ふふっ」
マックイーンは悪戯が成功した子供みたいな無邪気さで笑った。
あの雨の日、ターフの上で絶叫するみたいに泣いていた顔が嘘みたいな笑顔。
友達として嬉しいって思うし、ライバルとしてそうこなくっちゃって思う。でも、この人だけは誰にも取られたくないって想いが浮かんでくると……ボクの心の中に、ボクの知らない嫌な気持ちが浮かんできた。
「───」
「テイオー?」
胸に手を当てて、その嫌な気持ちを捨てた。
サブトレーナーはそういう気持ちは喜ばない。醜い方向の気持ちよりも、押し付けじゃないものを好んだ筈だから。
「それで、サブトレーナー? ボクとマックイーンと、どっちを取るのさ」
「や、待て待て急ぐな。そもそもお前ら、俺に何を求めてるんだ。言っておくけど俺、トレーナーになりたいと思ってトレーナーになったのは確かだけど、指導力は下の下もいいところだったんだぞ? おハナさんに指導プログラム組んでもらって、育成指導シミュレーターってのやってみたけど平均点をおーきく下回ったし」
「そういえばサブトレーナーはさ、サブについてるところのトレーナーのことは大体苗字にTってつけて呼ぶけど、リギルの東条トレーナーのことだけはおハナさんって呼ぶよね。なんでか訊いていい?」
「それはわたくしも気になっていましたわ。是非わたくしも」
「いい質問だ。そしてもはや何度も答えて来た質問でもある。実は親戚同士で、子供の頃から顔合わせをしたことはけっこーあったりした。まあ姉みたいなもんなんだよ」
「あら、そうでしたの」
「姉かー……確かに東条トレーナーって、お姉さん感あるもんね」
「沖野Tとはたま~にいい雰囲気になってるから、恩人同士、くっついてくれると嬉しいんだけどな~とは思ってる」
あの二人がくっつく…………まあ、二人ともすごーくウマ娘のこと考えてくれる人だし、くっついたらすごいことになりそうだ。
「あ、でもカカァ天下になることは絶対の絶対に約束されてる気がする」
「あ、それボクも思った」
「だよなー?」
「決めつけてしまっては可哀想でしょう? もしかしたらウマ娘に対する気持ち同様、寄り添うと決めたらお二人とも物凄く思い合うかもしれませんわ」
「…………おお、有り得そうだ」
「えー? でもトレーナーだよ? トレセン学園のトレーナーやってるのに万年金欠気味の人が、どう尽くすのさ」
「お金の使い道というものが、“遊びや飲食”から“愛妻”に変わるだけですわ」
「おー! なるほどー! すごいよマックイーン、それはボク考えもしなかった! だってトレーナーだし!」
「いやすまん実は俺も! けど遊びや飲食から愛妻に……いいなぁそれ!」
サブトレーナーと二人で、「あ、あらそうですか?」とテレテレしてるマックーインにすごいすごい言い続けた。「も、もうやめてくださいませっ!」と真っ赤になるまで。
「で、サブトレーナーの結論は?」
「いきなり話戻すなおい。……って言ってもなぁ。あ、じゃあ一人ずつ俺の指導受けてみるか? 自分で言うのもなんだけど、沖野Tやおハナさんみたいにあれしろこれしろこれはこうしろ~って指示出来ないぞ?」
「むー……それって、じゃあ、どう指導出来るの? そこまで聞いちゃうと、もうサブトレーナーがどうしてトレーナーのバッヂを受け取れたのか、これっぽっちもわかんないんだけど」
「一応、指導してくれた教官にはな? 超実践流っていうのか……寄り添える姿勢は誰より強くて高い、って評価は貰えてるんだ。問題なのは担当、というか。専属トレーナーになった時に、相手であるウマ娘がついてきてくれるかどうかの問題、だとか」
「まあ。それはウマ娘が厳しさに付いてこれなくなる、ということですの?」
あ。流れからして“聞き捨てなりませんわね”とか言いそ「聞き捨てなりませんわね」言った! 思ってた矢先に言った!
なんか他の誰かより知ってるつもりの相手が、思った通りに行動した時ってちょっぴりだけど嬉しいよねー?
「……なんですのテイオー、ニヤニヤしてこちらを見て」
「んーんー♪ べっつにー♪」
「……もう。それで? ウマ娘に対して付いてこれなくなる、寄り添う方向の指導、というのはどういうものを指しますの?」
マックイーンは照れ隠しみたいに溜め息一つ、サブトレーナーに言葉を投げた。
ボクもそれが訊きたいんだから、遮るつもりも邪魔する必要もない。
質問を投げかけられたサブトレーナーは、困ったように頭をコリコリ掻くと、やがて教えてくれた。
「うちの家ってさ、何代も何代も遡っても、ひとつのことを絶対に守る、ふる~い伝統を持つ家だったりするんだ」
「? えーと、しきたり、ってやつ?」
「そうそれ。もちろん生きてりゃ枝分かれするみたい血は増えていくし、そういう仕来りが薄れて忘れるって家もあった。けど、俺の家はずーっとそれを続けて、戦後もそれを貫き通した」
「戦後……それは随分と歴史がおありですね」
「江戸時代から続いているらしい。それより前はちょっと分からん。で、その仕来りが問題なんだけど───“日ノ本因子”、って知ってるか?」
「ひのもといんし?」
「いえ……聞いたこともありませんわ」
「だよなぁ……えっとな? 昔の日本人ってさ、ああまあ敗戦後に食事事情も姿勢管理も変わっちまう前の日本人のことなんだけど、身体能力がほぼウマ娘と変わらなかったのな」
「───え?」
「……サブトレーナーさん、それはさすがに……」
「いやいやいや疑いたい気持ちは分かる。俺としてもそれが当然として生きてきて、自分以外の日本男児があんまりにもアレなことに疑問を抱いたもんだ」
けど、とサブトレーナーは続ける。
サブトレーナーはトレーナー室にあったノートパソコンを開いて、あるページにアクセスすると、ボクたちにそれを見せてくれた。骨折中だからってわざわざこっちに来てくれるところに、細かなやさしさを感じるのっておかしいかな。うん、まあ、いい。ボクは嬉しい。
というわけで、古い写真付きのページを見たわけだけど……写真からして“え?”ってなった。大きな米俵を幾つも担いだ女の人の写真がそこにあったから。
記事による昔の日本人は、女性でも300kgの重さのものを背負えて、飛脚っていう仕事をしていた人は、4日で620kmを、超一流の飛脚は二日で500km以上の距離を往復出来たって。
……え? なにこれ。
「あ、あの……サブトレーナーさん? これは……噂に聞く“どっきり”、というもの、では……」
「事実だ。で、俺の家は古き日本を大事にする仕来りがあって、ずっとそれらを続けてきた。他が静かに変えられていく中で、ひっそりこっそり。基本的に昔の日本人は姿勢から来る力の使い方が凄く上手くて、そこから歩法や力を伝える方法なんかを広げていって、そこに明確な筋トレが加われば、ウマ娘に匹敵する日本男児の出来上がり、ってわけで───あー……ほれ」
サブトレーナーがてこてこと歩いて、見るからに重そうな書類群が収まった棚を、ひょいと持ち上げてみせた。
「「!?」」
これにはボクもマックイーンもダイキョーガク。
え、え? じゃあ? 足は? 速いの? それとも持久力だけはあるから、二日で500km……ワケワカンナイヨー!!
なお、しゃっくり止めは凍傷オリジナルです。
既に誰かが確立していたらごめんなさい。……いや、まあ、普通に考えて出回ってるよね? でももししゃっくりが出たら、どうぞ試してみてください。