「ボンビー!アザゼル社長!!きっと、お孫さんは立派になるねん!!5倍の価格で物件買ってきたねん!!
アザゼル社長!!今はキャッシュレスの時代やねん。だから僕のカードに六億チャージしたねん!!」
ある日のこと。冥界堕天使領土で、グリゴリの総督を務めるアザゼルはストレス性の脱毛に悩んでいた。無理もない、原因は多々有るのだが探せば沢山だ。と言うか、その脱毛症に成ってしまった主な原因が我等がはっちゃけた魔獣創造を宿した人物 千手エンマが原因である。
「ああ…今月も髪が抜けていく」
人間が使う育毛剤を用いているが、なかなか抜ける量に生えて成長する量が追い付かない。お陰様でアザゼルの登頂付近には10円ほどの円形で脱毛しており、彼は力無く溜め息を吐き出した。
「あの魔獣創造の野郎…激臭シュールストレミングの他に、こんな置き土産残して行きやがって」
「ボンビー!!」
アザゼルは大きな溜め息を吐き出した。彼の真後ろにはどういう訳か、アザゼル以外には見えないしアザゼル以外には声が届かない存在が有り難迷惑をアザゼルにプレゼントしていた。
そのアザゼル以外には見えない何かは頭に蓋が空いた蝦蟇口財布を帽子として被った人物であり、アザゼルはソイツが誰なのか知っている。最近発売された双六ゲーム、桃太郎電鉄のお邪魔キャラである貧乏神ことボンビーである。このボンビー…様々な派生形態が存在しており、今の貧乏神としての状態がデフォルト、マシに成ったチビボンビー、財閥さえも一瞬で破産させる暴力を持つキングボンビーと言った存在が居るのだ。今は未だデフォルトの貧乏神だが、キングボンビーに進化すれば本当に洒落に成らない程の速度で破産する。アザゼルの資産は大国の国家予算×何百程の資産を持つが、キングボンビーの力の前には無意味。
「ボンビーの損害もそうだが…此方もヤバイぞ」
アザゼルは頭を抱えた。最近はボンビー以外にも頭を抱えている事があるのだ。それは…
「コカビエル達、何処に行った…」
信頼する部下の1人であり、最高幹部の一人だった最上級堕天使 コカビエルが数多の部下を引き連れて行方を眩ましたのだ。コカビエルが引き連れて失踪した部下の数は3000人であり、堕天使の軍勢全体からすれば微々たる人数だが3000人居れば人間の世界制圧(エンマとか以外)出来ると考えれば充分すぎる戦力である。その戦力とコカビエルが突如として消えたのだ…しかも理由を告げずにである。
「コカビエル…お前は何がしたいんだ?どうして行方を眩ました?」
「ボンビー!!」
そしてアザゼルの預金から十億が消えた。
では…一方のコカビエルはと言うとヨーロッパに居た。
エルフのように長い耳をした悪人面の堕天使が上空に立つ。彼こそはコカビエル。聖書にも名前を記された最上級堕天使であり、人々に星の観測を教えた者だ。
「さてと…これぐらいすれば良いな」
コカビエルの視線の先は大地が真っ赤に染まり、瓦礫の山が広がっていた。元々、此処は天界の下部組織だった教会の拠点の1つだったが、既に見る影は無かった。
「いや、これでは天使を出し惜しみするミカエルが動くことはない。
そもそも天界は戦力が不足している。4年前、埋葬機関のシエルの脱退等を受けて奴等は出し惜しみを加速させた。エクスカリバーを奪った程度では動かんだろう」
コカビエルは掴んだ何かを見る。それは1本の剣だった。教会は様々な伝説の武具を保有している。その1つに世界で最も有名な伝説の剣が有るのだ。その剣の名前はエクスカリバー。伝説の騎士王アーサー・ペンドラゴンが担う約束された勝利の剣…それそのものである。
だが、不思議な事にエクスカリバーは三大勢力同士で過去に争った大戦で7つに砕けてしまったのだ…それで良いのか伝説のエクスカリバー。だが、流石は伝説のエクスカリバーだ。天界は砕けたエクスカリバーを錬金術で7つの剣に分けて、それぞれ用いていた。
そしてコカビエルはそのエクスカリバーを3つ、盗み出す事に成功したのである。エクスカリバーを奪えば、もう此処には用はない。だから、コカビエルは…
「此処には用はない。此処まですれば、流石に天使も出てくるだろう」
コカビエルは左腕を空に掲げる。すると、遥か遠くに何かが光り、巨大な星が堕ちてきた。
星が大地に堕ちる。そして1つの町が完全に地図から消え去り、後には巨大なクレーターだけが遺された。
2週間後。教会本拠地であるヴァチカン。
全てのエクソシストの本拠地と言える場所である聖地であり、言わば人類最後の砦。天使に認められた神器を宿した戦士、伝説の武器に定められた戦士の多くが此処を拠点に活動している。
「戦士ゼノヴィア、戦士イリナ。貴方達2人に任務を言い渡します」
優秀な数多の戦士に指令を言い渡せる老人は2人の少女に命令を下す。その2人の少女はどちらも人間であり、年齢は一誠と同じだろうか?未だあどけなさが残る十代半ばの2人と言えるだろう。
「はい。それで任務とは?」
ゼノヴィアと呼ばれた青い髪でショートカットの少女が問う。彼女は背中に聖なる力が込められた布で刀身が巻かれて隠された大剣を背負っており、その大剣は伝説のエクスカリバーの1つである。
「コカビエルが信徒を惨殺し、町を滅ぼして我等のエクスカリバーを強奪した事はご存知ですね?2人にはコカビエルとその配下を抹殺し、エクスカリバーを奪還して欲しいのです」
2人に課せられた任務はコカビエルとその配下の抹殺、及びエクスカリバーの奪還だ。普通ならば先ず不可能な任務だろう、しかし彼女達は唯の人間ではない。彼女達は伝説のエクスカリバーに選ばれた存在なのだ。
「エクスカリバーに勝てるのはエクスカリバーだけ。だからこそ、私達なのですね?」
「そうです。戦士イリナ」
エクスカリバーに勝てるのはエクスカリバーだけ。だからこそ、彼女達が選ばれたのだ。
イリナと呼ばれた少女は栗毛ツインテールの髪をしており、彼女はエクスカリバーをアクセサリーに変化させて携帯している。
「ではお行きなさい。神の名の元に、異端を排除し世界に秩序を」
「「御意」」
ゼノヴィアとイリナは一礼し、老人の前から去った。2人が去り、老人は天を見上げる。
「しかし千手エンマめ。一対、どういう事だ。異端審問を受けた魔女アーシアに手を出せば、教会と天界にシュールストレミングをばらまくと?ふっ馬鹿馬鹿しい。
あの程度の男で何が出来る。伝説の武器に選ばれた訳ではない分際で」
実は教会と天界はエンマから1つの忠告を受けていた。それは天界及び教会がアーシアに手を出せば、エンマの手で激臭兵器シュールストレミングΩ(新作)が解き放たれる物である。
しかし、教会と天界はこれを戯れ言と判断。確かに教会は多少はエンマの力を知っている。死徒二十七祖番外ロアを仲間と共に宇宙空間に追放、最上級堕天使サタナエルと愉快な仲間達の抹殺、等々だ。しかし、それがどうした?それぐらいなら神に選ばれた人間でも出来ることだ。
「やあ、一誠。折角だし、実家に案内するよ」
「五条先生!?」
そして一誠は千手の家へご招待。
「ふっふふ…このシュールストレミングΩは良いぞ~」
エンマはシュールストレミングを改良していた。
次回、一誠…千手の家にご招待。
小話希望アンケート()は時系列
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シュールストレミング改良記録
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ドドリアンボム被害者の会
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五条先生の青い春(スラドク+月姫)
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孤児院の日常
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一誠の理不尽修行
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エンマの青い春(魔法使いの夜)
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YouTubeネタ(色々)