「あら?千手さんのお家に行くの?彼処は中々良かったわよ」
「千手さんって本当に子供達から慕われているんだな。お父さん、感心するよ。あの人、俺より年下だけど子供達の事を常に考えてるもんな」
一誠が久遠寺法律事務所に飛ばされている間、孤児院 千手の家に滞在していた一誠の両親はそう言った。2人の感想から分かる通り、千手の家は子供達や普通の来客にとっては安全な所なのだろう。
「WELCOME、兵藤一誠くん。ようこそ我が家へ。まあ、楽しんでいってくれよ」
「こんな魔境の何処が孤児院だ!!孤児院かも知れないけど、明らかにデンジャラスなんて代物じゃねぇぇぇぇえ!!」
千手の家の庭先。子供達が楽しくポケモン(伝説のポケモン含む)と楽しく遊んでいる場所だったが、そこを一誠の叫びが木霊した。本日は日曜日、多くの人々は仕事が休みであり、我等がリアル五条先生こと五条始も普段着姿で過ごしているが、今日はそんな孤児院に来客が居た。もうお分かりだろう、我等が突っ込み役である兵藤一誠君(彼女居ない歴=年齢)である。
「伝説のポケモン居るわ!!変な植物生えてるわ!!てか、なんじゃありゃ!!どっから見てもベーコンじゃないか!!なんでベーコンが葉っぱみたいに自生してるの!?えっ!?」
一誠が叫びながらとある方向を見る。そこには木々が生えていたが、その1つの木の葉っぱがまさかの分厚いベーコンだったのだ。まるで、バーベキュー等で焼かれてそうなベーコンであり、良く見ると縁の部分が緑色である。ベーコンが葉っぱとして自生するのは間違いなく現実ではない、と言うことは間違いなくあの男がヤったのだろう。
「これかい?これはベーコンの葉って言ってね。JUMPのマンガ、トリコに出てくる葉っぱだよ。食べる?美味しいよ」
このベーコンのような葉っぱはベーコンの葉。マンガ トリコに出てくる緑黄色野菜であり、ベーコンのような味わいとほんのり塩味…そして豊富な植物性タンパク質を含んでいるのだ。野菜なのでベジタリアンも安全だ。
そして…始はそのベーコンの葉を枝からもぎ取り、もりもりと食べ始めた。
「あっ!庭に生えてる食材は自由に食べて良いからね?木の幹がバウムクーヘンに成ってる物も有るから美味しいよ」
「アンタの実家、ツッコミ処しかないよ!!てか、木がバウムクーヘンってどういうこと!!」
千手の家には様々な植物が自生(ぶっちゃけエンマのせい)している。木の実かと思い、開ければ中見がカレーライスに成っている木の実。バウムクーヘンの木、仙豆、巨大なトウモロコシ、探せば探せば沢山出てくる。なぜ、こんなへんちくりんな植物が増えたのかと言うと…
『トリコに出てくる食材が旨そうな奴が多いのが悪いんだよ』
とエンマ曰くである。確かにトリコに出てくる食材の中には実在したら間違いなく美味しい物が沢山あるのでしょうがないだろう。
「てか、五条先生…エンマさんは?」
「エンマ先生?あの人はウキウキで実験室に籠って、食材の改良を行ってるよ。まあ…内容は知らない方が良いんじゃないかな?知ったら、10日は匂いが取れないよ」
「匂い?」
「シュールストレミングって知ってるかな?」
シュールストレミング。一誠はその缶詰を知っている。バラエティー番組等で度々名前を聞いたことがある、激臭缶詰だ。缶詰として封されているが、発酵は永遠と進んでいきやがては爆発して激臭を撒き散らす食べられる戦略兵器。匂いが着けば1週間は取れず、衣類に染み付いた匂いは2度と取れない。
「えっ?シュールストレミング…てまさか…」
「そのシュールストレミング。まあ、エンマ印のシュールストレミングは匂いも味も限界突破だよ。2度と食べたくないけど」
エンマ印のシュールストレミング。味も匂いの刺激も限界突破!隠し味にドドリアンボムを加えた、至高の逸品である。現在、オンオフェのペーストを加えたシュールストレミングΩを開発中だとか。
一通り、庭の探索を終えた一誠と始。その後、一誠は始の紹介でこの千手の家に住み込みで働く職員や出身者を紹介される事に成った。
「一誠にはね…折角だから、俺の可愛い弟と妹達を紹介するよ。まあ、弟や妹と言っても血の繋がりは無いんだけどね」
「まあ、孤児院ですもんね」
五条始は千手の家の出身。今では多くの子供達が暮らしている千手の家であったが、昔は子供達の数も少なかった。孤児院として成立して長い時間は未だ経過しておらず、少なくとも始が拾われた時には此処まで規模は大きくなく、当時は子供達の数も両手で数えられる程しか居なかったのだ。
「五条先生って最古参の子供だったんですか?」
千手の家に住まう子供達は皆が始の弟や妹のような存在。そうならば始はこの孤児院で最古参であり、子供達の中では最年長と言う事だろう。
「そうだね…男子なら最年長だね。間違いなく」
と言った始。そんな始に案内されながら、ツッコミ係である一誠は始の後ろを着いていきながら千手の家の本殿の中を進む。この本殿は元々、久遠寺財閥の令嬢が暮らしていた屋敷であり…当時の名残があるのか魔術的な仕掛けがそこそこ残っていた。
「序でに、俺の可愛い嫁さんも紹介してあげる。色目使っちゃダメだよ?」
「人妻に色目使わないですよ!!」
そして一誠はそこそこ大きな部屋に案内された。そこには数名の男女が居ており、全員が一誠よりも少し年上であり少なくとも始と同年代であった。
「一誠、紹介してあげる。此処に居るのは俺とエンマ先生と一緒に、4年前の事件から活躍してるメンバーさ。サポート専門も居るけど、今の一誠より遥かに強い人材だよ」
そこには先日、リアス・グレモリー御一行がやってきた際に始と共に応接間の警護(有事の際の鎮圧要員)をしていたアレンを含めた人物が居たのだ。
1人はアレンだが、もう1人は黒い髪の少女であり歳はリアス・グレモリーと同年代と思わる。恐らくは高校生かそれぐらいだろうか。だが、悲しい位胸は絶壁である。
次は赤い髪をした双子と思われる女性。歳は始と同世代だと思われ、容姿は双子故かそっくりである。片方は割烹着のような和風エプロン姿であり、もう片方はメイド服を着ている。始と同世代ならば高校は卒業している可能性が高く、恐らくは此処の従業員だろう。
次の女性は少し髪の色素が抜けた影響なのか、白髪に近い髪をした十代後半程の少女だ。しかし、この平和な世界なのに日本刀を腰に下げており、和服を身に纏っている。
そして最後の女性は十代後半から20代前半程の少女であり、金髪に紅い瞳が特徴だ。金髪はもう少し伸ばせば床に着いてしまう程に長く、胸は谷間が普通に出来るほどに巨乳である。しかし、彼女は他のメンバーと違い明らかに気配が違った。まるで、人間ではないのかと言いたげに。
「アルク。光太郎さんとシエル先輩は?」
しかし、本来ならメンバーが居たのだろう。始は金髪の女性に残りのメンバーの事を問うが、アルクと呼ばれた金髪の女性は直ぐに答えてくれた。
「チート仮面ライダーは店の準備、アーシアが手伝ってるけど。シエルはイナバとアルトルージュにフォウ連れてカレーの買い出しだって」
「あー、光太郎さんはステーキハウス経営してるから仕方ないか。まあ、シエル先輩はカレー狂いだから当然として」
どうやら、まだまだ孤児院の愉快な仲間達は居るのだろう。
「で?トビオは?」
「エンマさんの手でヨーロッパに飛ばされました。なにやら調べて欲しい事が有るそうです」
始の問いに答えるように赤い髪のメイドが答える。
「そっか。じゃあ仕方ないか。居るメンバーだけでも先に紹介しようか。
因みにこの子は兵藤一誠。ほら、この前此処に来た兵藤夫妻のお子さんだよ」
居ないのならば居るメンバーだけでも紹介するしかない。始は先ず最初に、このメンバーに一誠の事を紹介した。勿論、彼等は一誠の事を一方的に知っている。兵藤夫妻からは勿論、一誠を日頃から振り回したエンマからと一方的に聞いているのである。
「兵藤一誠です!!宜しくお願いします!!」
ペコリと頭を下げる一誠。一誠の自己紹介は終わった。一誠の次は彼等が自己紹介するのである。
「はい!!皆、一誠に自己紹介!!」
「初めまして。僕は千手アレンです」
「うぉ!?アレン・ウォーカーそっくり!!」
「はは、良く言われるんですよ」
先ずはアレンが自己紹介し、次に名乗り出たのは黒い髪の少女だった。
「私は千手秋葉。いつも兄さんとエンマお父様から貴方の事は聞いてますわ。絶えずツッコミ…ツッコマイスターだと」
黒い髪の少女の名前は千手秋葉。始の事を兄さんと呼んでおり、エンマの事をお父様と呼んでいる。元々は遠野と呼ばれる人外の血を受け継ぐ一族の元で産まれたが、元の実家は人外の血を引いていた為に遠縁の分家を残して五大宗家と悪魔の手で討伐されてしまいエンマに保護された過去を持っているのだ。
「私は琥珀さんでーす!!宜しくお願いしますね、ツッコミマイスターさん!!」
「翡翠です。此処で姉さんと共に育った施設、千手の家の職員をしております」
和服エプロンを着ているのは琥珀さん。メイド服を着ているのは琥珀さんの双子の妹である翡翠ちゃん。瓜二つだが、厳密には二卵性の双子だとか。2人は幼い頃に千手の家に引き取られ、此処で育ち…高卒と共に住み込みの職員をしているのだ。
「初めまして。私は沖田総司です。あっ、悪魔政府の脱け殻と違って、私が本当の沖田総司ですよ?沖田さんって呼んでください」
「貴方が本物!?」
腰に刀を提げた十代後半の少女は正真正銘の沖田総司こと沖田さん。かつて、京都の町並みを未練沢山でぷらぷらしている時にエンマにスカウトされて、肉体付きで蘇生された伝説の幕末志士である。
「最後は私ね?私は五条・アルクェイド・ブリュンスタッド。始のお嫁さんで、真祖って呼ばれるスゴーい吸血鬼だよ?」
そして最後はアルクェイド・ブリュンスタッド。4年前、始に殺されちゃって自力で復活し、昨年度に始と結婚した最強の吸血鬼?である真祖と呼ばれる規格外の人外である。
「だっ誰よ!!」
三咲にやって来たゼノヴィアとイリナ。2人はアーシアを見つけ次第、斬りかかろうとした。しかし、それは1人の男の乱入で未遂に終わる。
「俺かい?俺は南光太郎…そこのステーキハウスを営む、正義の味方だ!!」
彼は南光太郎。容姿は若かりし頃の倉田てつをだとかは言っては行けない。因みに…唯一、完全な本気を出したエンマと互角に戦える唯一の存在であり、3年前に復活した月の究極の一を完全消滅させたヤベー奴である。
そして人々は彼の事を仮面ライダーと呼んでいる。因みに光太郎がこの世界に存在するのは、エンマのワガママである。
「君達…天界の長であるミカエルから、アーシアちゃんに手を出すなとは言われて無いのか?」
次の瞬間…ヴァチカンと天界にシュールストレミングが解き放たれた。
予告編…
ミカエル「しゅシュールストレミング!!」
天界とヴァチカンにシュールストレミングが解き放たれ、同時にYouTubeを通して神の不在が明らかに!?
コカビエル「ふっ…ばらす必要がない」
コカビエル…日本に上陸し、大量虐殺を開始!?
そして…三大勢力の首脳会談が始まり、和平が結ばれるが
リアス「お兄様!!」
サーゼクス「リアス!!ミリキャス!!」
サーゼクス・ルシファー…クーデターに逢う!?
???「悪魔はこれまで日本を守ってきたんだよ。いちいち、此方に口を出さないでくれるかな?人間は悪魔に奉仕しなよ」
サーゼクス&セラフォルー失墜!!そして悪魔の手で日本人奴隷計画が始まり、大勢の日本人が犠牲になる。内閣は全滅、もうお仕舞い!?
エンマ「やはり…お前達は皆殺しにするべきだった…情けをかけた俺が悪かった。容赦なく潰してやる!!」
???「やってみろよ!!人間!!人間が魔王に勝てるわけ無いだろ?」
エンマ…立ち上がり、エンマVS悪魔政権勃発!!
悪魔との戦いは終わる。だが、内閣全滅、多大な損害を受けた日本は新たに立ち上がる為に…
???「神秘の秘匿が無くなりました。我等、五大宗家もほぼ壊滅。いえ、仮に五大宗家が健在だとしても日本の新たな長は決まってます。私、姫島朱雀は千手エンマを日本の長に推薦します!!」
そして千手エンマはリアル火影になる。
新章…スタート!!