魔獣創造がはっちゃけた 令和バージョン   作:静かなるモアイ

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一誠…恩師であり、相方(笑)に出会う。


後に語られるツッコミマイスターとの出会いである

駒王町。千葉県にあるそこそこ発展した地方都市。地方都市と言えど、駅近のオフィス街は都会と遜色無い程に大きなビルが建ち並び多くの企業が此処を商いの場所として選んでいる。

 

しかし…この町は只の町ではない。そもそも此処は人間の町ではなく、悪魔の町なのだ。

悪魔。アザゼルが率いる堕天使と異なり、墜ちた神々の末裔で堕天使と同じく人間を超越した力を宿す人に似て非なるもの。寿命は無限であり、殺されない限りは不死の存在だ。人間と異なり、魔法に匹敵する程の規格外な破壊力の魔術を使用する事が可能で並みの悪魔がその気に成れば山さえも簡単に消し飛ばす事が出来る。

 

「悪魔が管理する町か。最近、そう言うの多いよな」

 

JR駒王駅の近くの喫茶店。そこで寛ぎながら、スーツ姿の千手エンマはコーヒーを飲んでいた。先払いの店の為に、飲み終われば出るだけなので他の飲食店と比べてそこは楽チンである。

エンマは既に年齢は40代だが、外見年齢は誰が見ても20代前半程だ。スーツの上から分かる程度に、エンマの肉体は非常に鍛え込まれており筋肉質なのは分かる。まあ…これには訳がある。

 

エンマの肉体が若く保たれているのは彼がグレート・スピリッツでNARUTOの魔眼 写輪眼を再現した時に、序に肉体も強化したのだ。NARUTOに出てくる万能細胞、柱間細胞…初代火影こと千手柱間の細胞は特別な代物であり、エンマはそれを自分に適合させたのだ。

その後、同じくジャンプに出てくるグルメバトル漫画 トリコに出てくるグルメ食材を魔獣創造で作り出し、グレート・スピリッツで受肉させて食べる等の研究を独自に行った結果…トリコに出てくる超細胞グルメ細胞まで定着してしまったのだ。

 

エンマ自身の生来の細胞+NARUTOの柱間細胞+トリコのグルメ細胞…この3つが見事にミラクルフュージョンした結果、エンマ細胞という未知の細胞が爆誕したのである。このエンマ細胞のお陰か、エンマは40を過ぎた今でも若々しい容姿を保っているのだ。

 

「この国って日本人の国なのか、悪魔の国なのか時々分からなく成ってくるよな」

 

駒王のように悪魔が管理する町は少なくない。いや、全国都道府県を見れば試される大地である北海道以外の都道府県に悪魔が管理する町が有るのだ。むしろ、本州ではエンマの故郷のように人間が管理する町の方が珍しい程である。

エンマも今の職場に来てから知ったが、日本政府と悪魔は懇意の関係に有るらしく日本の政治家の9割は悪魔と親密な関係を結んでいる。いや、国会議員の中には悪魔も紛れ込んでいるのだ。それは京都を見れば分かるだろう。京都は町の景観の為か、建物の高さは法令で決められている。しかし、残念な事に京都市には悪魔の王が経営するランドマークタワー真っ青な高さで京都タワーよりも大きなホテルが有る程だ。

 

「で…この町の管理者は魔王様の妹ね?未成年じゃんかよ…まあ、俺の嫁さんも未成年の時に三咲町の管理者だったけどね」

 

コーヒーを飲み干したエンマ。彼はスマホを取り出し、上司から貰った駒王の管理者のデータを見る。

駒王を管理してるのは魔王ルシファーの妹であり、有力貴族グレモリー家の長女。歳は未だ17歳の高校3年生であり、世間的には未だ未だ子供だ。そんな管理者であるお姫様は数名の眷属を連れて駒王でハイスクールライフを送りながら、町の管理を行っているのである。

 

「てか、今時の高校生は発育が良すぎだろ。俺の時は青子が例外だと思ってたが、今じゃグラビア顔負けの女子高生が多いのか?」

 

管理者のデータを見て、そう言ったエンマ。無理もない、駒王の管理者であるお姫様とその眷属は美男美女の集まりであり、管理者とその右腕はナイスバディというグラビアアイドルより発達したスタイルを誇る巨乳美少女だったのだ。

 

管理者はリアス・グレモリー。グレモリー家の長女であり、豊かな胸をお持ちの紅い髪が特徴的なお嬢様。魔王ルシファーの妹であり、全てを塵に変える滅びの魔力を司っている。資料によるとリアスは現在4人の眷属を持っているそうで、その4人ともリアスと同じ学校に通っているようだ。

 

リアスの女王である姫島朱乃。リアスと同じ学年であり、リアス以上のバストを誇る爆乳の少女でリアスの右腕的な存在である。

 

リアスの騎士の木場祐斗。日本人のようだが日本人らしからぬ容姿を持っており、金髪のイケメン。学校では王子様のように持て囃されているのだとか。

 

リアスの戦車である塔城小猫。小柄で見かけは中学生や小学生程の小柄な少女であり、学校ではマスコットとして注目を集めている。

 

リアスの僧侶であるギャスパー・ヴラディ。1年生のようだが、入学当初から不登校の為に情報が余りにも不足しておりデータ不足。性別は男性との事だ。

 

「まあ…取り敢えず、町を探索するか」

 

エンマはスマホをポケットに仕舞い、食器を返却して店を後にする。しかし、駒王は悪魔の町であり何が起こるのかは分からない。もしかすればリアス・グレモリーの護衛が眷属以外に居ており、その護衛がエンマを攻撃するかも知れない。用心はあった方が良いだろう。エンマはサングラスを取り出してかけ、魔眼 写輪眼を発動させる。

サングラスのお陰で魔眼を使ってる事は周囲には分からず、エンマは周囲を警戒しながら探索する事が出来るのだ。

 

写輪眼はNARUTOに出てくる魔眼であり、うちは一族に伝わる代物だ。その能力は視線が合った相手に幻術等をかけたり、暗示をかけるのは勿論、自身の動体視力を上昇させて相手の動きを見切る事も出来る。更に相手の魔力の流れ等も視れるので相手の正体なども分かるのだ。

因みにこの写輪眼。万華鏡写輪眼という上位互換の物も存在しており、エンマはその万華鏡写輪眼も開眼している。万華鏡写輪眼は写輪眼の上位互換な性能を持ち、更に個人個人で異なる固有眼術も有り、中にはスサノオと呼ばれる「本当に眼術?」と言える代物も存在している。

 

店を出て、駒王の町を歩くエンマだが直ぐに此処が人外の町だと理解できた。

 

(随分と…魔術や技の残穢が多いな)

 

残穢とは魔術等を使えば残る痕跡であり、それは目視では視ることが困難だが写輪眼等を使えば簡単に視ることが出来るのだ。

エンマが確認した限りでは悪魔の魔力行使をした残穢、堕天使が光を行使した残穢だ。此処は悪魔の町であり、悪魔と敵対関係にある筈の堕天使の痕跡が見付かるのは可笑しな話である。

 

「イッセー君!!次は何処に行こうか!!」

「まってよユマちゃん!!」

 

ふと、そんな声が聞こえる。何処に居ても年頃なカップルは居るもんだとエンマは思い、そのカップルの方を見る。

女の子は胸が大きな高校生程の美女であり、少年は何処にも居そうな男だ。普通の民間人がこの2人を見たら、何処にでも居そうなカップルで終わりだろう。しかし、エンマは違った。

 

(女の方は堕天使か、バレバレだっつうの。男の方は左腕にドラゴンを宿した神器を持ってるな。堕天使特有の神器持ちの暗殺か…)

 

と写輪眼のお陰でカップルの正体を見抜いたエンマ。様子を見る限り、少年の左腕に宿る神器は目覚めていない状態ではない。堕天使の組織 グリゴリには堕天使と協力し、堕天使の配下と成った神器持ちの人間が居るそうだが、少なくともこの少年は神器に気付いていない民間人のようだ。だとすれば、後々に拉致されるか嘗てのエンマのように殺されてしまうかも知れない。

もしもの事を考えたエンマは、このカップルの事を尾行する事にした。少年の未来を守り、拉致or殺人を企てる堕天使の不法侵入者を捕まえるためにだ。

 

バレない程度の距離を保ち、気配を消しながらカップルを尾行するエンマ。やがて、カップルは駒王にある公園に入っていった。

 

(この公園…人払いの結界が貼られているな)

 

しかし、その公園は人払いの結界が貼られていた。考えられるのは堕天使の女が少年を誰にも悟られず殺す為だろう。この観点から計画的な犯行が考えられる。基本的に裏側の事は隠すべきと言われており、この町の人間達もまさか悪魔が町の支配者だとは一ミリも思ってないのだ。

 

カップルが結界の中に入っていき、エンマも続いていく。結界が貼られた影響なのか、公園には誰も居らず…カップルと尾行しているエンマだけだ。

 

そして…その時は来た。

 

「ねえ…イッセー君…死んでくれないかな?」

 

女が遂に本性を現した。女は化けていた人間の姿を辞め、着ている衣類を破くように背中からカラスのような黒い翼を出したのだ。

 

「えっ?」

 

その様子に少年は信じられないと言った表情をして固まってしまう。だが、現実は非情だ。本性を現し、人間から堕天使の姿に成った女は右手に光の槍を作り出しては投擲する。勿論、狙いは少年の心臓だ。

 

放たれた槍は真っ直ぐに少年の心臓を貫こうと直進する。咄嗟の事で回避は不可能であり、女は少年の死を確信した。だが、突如として少年の姿は消え、槍は少年が立っていた場所を通りすぎ後方の木々を貫通して消えた。

 

「なに!?」

 

当たる筈だった槍。だが、それは当たらず。そして女が行動に移す前に、女はまるでダンプカーに激突したような衝撃を顔面に感じる。何が起きたのか理解できなかった女だが、直ぐに分かった。何故なら、サングラスをかけた人間(エンマ)が少年を右手で担ぎ、空いている左手で女を殴ったのだ。

 

「ぐふ!?」

 

人間は原則的に堕天使、天使、悪魔と比べれば知能以外は何もかも劣る。特に劣っているのは寿命、身体能力、肉体の強度だろう。だが、その寿命以外の差を多少は補う術が人間にはある。

人間は原則的に弱いが、魔力や負の感情から生まれる呪力等を用いて肉体を強化する事が出来る。そうすれば身体能力と肉体強度の差を多少は埋めることや、場合によっては覆す事が出来るのだ。

 

「くっ…人間の分際で」

 

よろけ、顔面にダンプカー程の衝撃を感じた女の堕天使。いくら堕天使が人間より遥かに強大な力を持った人種だとしてもそこそこのダメージを与えることが可能なのだ。

しかし、どういう訳かエンマに殴られた顔面部分には術式の刻印が刻まれていたのだ。

 

(よし…飛雷神のマーキングは刻んだ)

 

エンマが刻んだのは飛雷神の術。NARUTOに出てくる時空間忍術の1つで、口寄せを応用した忍術で事前にマーキングを仕込んだ所に物体や術者自身を口寄せする事で瞬間移動を行う事が出来る忍術である。

考案したのは卑劣様の愛称で親しまれている二代目火影 千手扉間であり、エンマはグレート・スピリッツの空間で未来のジャンプを高校時代に読んだ際に「これは買いだ!!」と真っ先に習得を決意した忍術の1つである。

 

「人間が強くて悪いかい?アディオス!!」

 

エンマはそう言うと、少年を連れてその場から消えた。女から見れば瞬間移動したように見えるが、当然だ。エンマは飛雷神を用いて転移したのだから。

勿論、堕天使や悪魔も転移は可能だ。だが、飛雷神のような予備動作一切無しの転移は出来ない。堕天使や悪魔の転移は魔方陣を展開し、転移先の座標をセットしてようやく転移するという複雑な手順を踏んで行うのだから。

 

「予備動作一切無しの転移ですって!?」

 

飛雷神の事を知らない女…中級堕天使レイナーレは驚くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「此処は?」

 

少年…兵藤一誠は次から次えと変わり始める非日常な光景を前にして、思考を放棄し出していた。気が付けば恋人が翼を生やして殺しに来て、その次はサングラス姿の男に救われ、そして今は広い採掘所に立っていた。

 

「此処は日本某所の採掘所。まあ…俺の実験&訓練施設だと思ってくれ」

 

兵藤一誠にそう告げたエンマはサングラスを取り、兵藤一誠と視線を合わせる。

 

「俺は千手エンマ。外務省の職員でな、危ない所を保護した」

「あの…眼に黒子が有るんで病院行った方が良いですよ」

 

しかし、今時の子供は写輪眼の事を知らなかったようである。NARUTOは既に一昔前の作品に成ってしまい、今は不動の絶対王者ONE PIECEや呪術廻戦に鬼滅の刃が時代なのだろう。

 

「てか…さっきは何ですか!?ユマちゃんが鳥みたいな翼を生やしたかと思ったら、俺を殺しにくるし!!そしたら眼に黒子があるおっさんが助けたかと思ったら、採石所に飛ばすし…訳が分かるわけねぇぇぇだろ!!」

 

兵藤一誠は叫ぶ。無理もない。彼は先日出来たばかりの初めての彼女とデートをしていたのだ。それなのに、彼女に殺されかけるわ、瞳に黒子(写輪眼)の男に助けられるわと理解が追い付かない出来事が短時間に何度も起きてしまったのだ。

 

「お前が見たのはぜーんぶ、現実だよ。夢ならどれ程良かったか」

 

エンマの瞳が写輪眼から普通の瞳に戻り、彼はそう告げた。そう、現実だ。夢じゃない、夢ならばどれほど良かっただろうか。現実なので今後も一誠はあの堕天使達から命を狙われる事に成ってしまうのだから。

 

「駒王の駅近の路地に飛雷神のマーキングを仕掛けてる。直ぐに帰ることは出来るさ。だが、お前は何も知らずに戻れば、さっきの堕天使に殺されるかもな」

「堕天使?」

「さっきの彼女だよ。理由はだいたい分かるが、彼女は間違いなくお前を殺しに来ている。次は仲間を連れて、確実に殺すだろうな」

 

と…言うとエンマは飛雷神を応用して椅子を呼び出すと、その椅子に腰掛けた。

 

「信じたくない気持ちは分かるよ。だがな、覚えておけ。奴等は必ずお前を殺しに来る。最悪はお前の両親も殺されるかもな」

「何で…なんで殺しに?」

「奴等は恐いんだよ。俺を1度殺してきた時もそうだ。俺達の中に宿る、ありがた迷惑な物が恐いのさ。そのありがた迷惑な物は神器と呼ばれてるな」

 

神器…初めて聞くその言葉に兵藤一誠は首を傾げる。

 

「俺も全部を知っている訳じゃない。神器の中にはレア物が有ってな、そのレア物は世界に影響を与えるんだと」

 

今度は飛雷神を応用し、缶コーヒー2つを呼び出しては1つを一誠に投げ渡すエンマ。一誠が受け取ったのを確認すると、プルタブを開けて一口飲んだ。

 

「コーヒー嫌いか?もしかして紅茶派?」

「いえ…てか、どうなってるの!?」

「秘密。NARUTO読めば分かるさ」

 

飛雷神の説明がめんどくさくなったのか、原作を読めと投げやりに告げるエンマ。まあ…確かにNARUTOを読んだ方が理解は深まるだろう。

 

「お前は運が良いさ。俺が過去に助けた教え子2人は神器を宿した為に殺された後だったしな。

始…あっ、今は東京で高卒弁護士してる五条始って奴は空間と領域操作を行う絶霧って奴宿したお陰で元実家の連中に殺されてたし。

アレン君なんて俺が見つけた時には神器本体が悪魔に変えられて離れ離れになり、魂が欠損。本名を含めた記憶の大半と左腕喪っちゃったしな」

 

4年前に高校生だった絶霧を宿した青年、最近保護しては基礎を扱きまくった後に知人に丸投げした少年の事を思いだし、エンマはそう言った。

 

「あの…ユマちゃん達って強いんですか?」

「俺からすれば雑魚だよ。泳がす為に彼処では殺さなかっただけだ。

だがな、そんな雑魚堕天使でも自衛隊の基地は軽く滅ぼせるな」

 

エンマがその気なら女の堕天使は既に殺している。エンマは色々と気になる部分が有ったために、女の堕天使に飛雷神のマーキングを仕掛けて殺さなかったのだ。

 

だが、そんな雑魚でも自衛隊の基地は軽く滅ぼせる。エンマは間違いなくそう言った。

 

「堕天使や天使、悪魔は人間とは比べ物に成らないほど肉体が頑丈だ。猛スピードの車に激突しても軽傷で済む。銃だって効かない。エクソシストが持つ人外用の銃は通じるが、自衛隊の装備じゃ堕天使の皮膚を貫けない」

「ユマちゃん達、マジ物のバケモンじゃないですか!!」

 

堕天使の強さを教えられ、一誠は唖然とする。

 

「まあ…この国は生き残る為に悪魔にペコペコと頭を下げまくってるのさ。無惨に殺されるなら傘下に入って生き残った方が良いとな。

悪魔も悪魔で色々とやベーことやってるさ。敵対したらどうなるか分からないから、日本のお偉いさんはペコペコと頭を下げる。駒王は勿論、北海道以外の都道府県には悪魔が管理する市町村が必ず1つは有る」

「えっ!?この国、植民地だったの!?マジで!?」

 

日本政府は悪魔と懇意の関係だ。もはや、日本政府は悪魔の傘下と言っても良いのかも知れない。

 

「おう。だけど、俺がその気なら悪魔も堕天使も1人も残らず皆殺しに出来る」

「アンタ何者!?」

 

なお、エンマがその気なら堕天使も悪魔も滅ぼせる。

 

「で?お前はどうしたい?流されるまま、危険だからと殺されるのを待つのか?それとも…俺達と一緒に抗わないか?このクソッタレな運命に」

 

そして…兵藤一誠が選んだ結果は……




次回!!一誠…いよいよしごかれる!!

小話希望アンケート()は時系列

  • シュールストレミング改良記録
  • ドドリアンボム被害者の会
  • 五条先生の青い春(スラドク+月姫)
  • 孤児院の日常
  • 一誠の理不尽修行
  • エンマの青い春(魔法使いの夜)
  • YouTubeネタ(色々)
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