魔獣創造がはっちゃけた 令和バージョン   作:静かなるモアイ

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アザゼル…再び


堕天使総督アザゼル

グリゴリ本部。堕天使の総本山であり、堕天使総督アザゼルを代表として運営する三大勢力の一角である。

 

その軍事力、財力、影響力は世界でも絶大だ。並の国家や世界的大富豪を軽く上回る程の影響力を誇り、発言1つで簡単に国さえも地図から消してしまう事も可能なのだ。悪魔と違い、堕天使は政治的発言力を日本で持ってないが五大宗家とも友好的な関係を結んでいるので日本での立場は大きい。

グリゴリの軍事力は所属している堕天使達は勿論、アザゼルが各国からスカウトしてきた選りすぐりの神器保有者も在籍している。一誠の件から確かにアザゼルは神器持ちを殺してはいるが、素質があり自分達の仲間に成れると判断すれば仲間に引き入れて居るのだ。

 

「さーて。改めて4年ぶりって言えば良いかな?堕天使総督さんや」

 

グリゴリ本部の中庭。そこで不法侵入してきた千手エンマとアザゼルは互いに椅子に座り、向かい合うように話していた。互いの距離は約2メートルであり、椅子に座ってる限り互いの拳や蹴りは当たらない。

 

「ああ…そうだな」

 

そんな2人の周囲をぐるりと囲い、数多の堕天使の軍勢と神器を展開したグリゴリ所属の人間は各々の得物を千手エンマに向けている。だが、堕天使の軍勢も人間も震えており、冷や汗が停まらない。無理はない、彼等はアザゼルから千手エンマが何れ程に恐ろしい相手なのかを聞かされて理解しているのだ。

 

エンマがその気なら堕天使の軍勢も人間の神器使いも、再起不能から殺すことなんて容易い。それも僅か一瞬でだ。言うならば、彼等はエンマに武器を向けているがエンマからすれば人質と言っても過言ではない。

 

つまり、武器を向ける人質と丸腰の犯人の図である。

 

「まーまー、俺はお前達を滅ぼす事はしないさ。今の所はな」

「良く言うぜ…」

「それはこっちのセリフだけどな。4年前、サタナエル放置してテロ組織が出来る切欠が良くほざく。俺が助けなかったら、4年前にそのテロ組織の手で五大宗家もろとも殺されていたのは何処の誰だよ」

 

エンマの言葉を受けて、アザゼルは奥歯を噛み締める。確かにエンマの言う通りだった。

4年前…魔王に匹敵する吸血鬼の1体、死徒27祖の番外であるロアの復活と重なるようにグリゴリ最上級幹部サタナエルの裏切り。サタナエルが人間のテロリストと共に作り出した禍の団と呼ばれるテロ組織との戦いで、アザゼルと五大宗家は禍の団の手で敗北しかけた。

アザゼルは千手エンマを警戒し、五大宗家は神器を毛嫌いしている為にエンマ陣営の話を聞かず、禍の団と戦った結果…滅ぼされかけた。もし、エンマや始がその場に居なかったらアザゼルや五大宗家は今を生きていないのだから。

 

「用件はなんだ?千手エンマ…」

「別に…まあ、強いて言うなら魔王の実家と繋がっておいて人間から神器を抜き出して悪魔に変えようなんて良く思ったな。レイナーレ達に写輪眼をかけて分かったんだよ」

 

エンマはそう言うと、飛雷神で1枚の資料を取り出し、アザゼルに投げる。

 

「魔王の実家?確かに俺は水面下でサーゼクスやミカエルと話すことは有るが、なんの話だ?」

 

アザゼルはその資料を受け取る。アザゼルの言う通り、アザゼルを含めた三大勢力の首脳陣は個人個人で、それも水面下で話し合う事はある。だが、アザゼルはあくまでも水面下での話で魔王の実家とのコンタクトは無い。

 

「はー!?マジかよ!!」

 

だが、その資料に書かれていた内容にアザゼルは叫んだ。

 

「マジだよ。写輪眼で裏は取った」

 

その内容とは…レイナーレ一派が魔王アジュカ・ベルゼブブの実家、アスタロト家と繋がっており、アスタロト家の次期当主ディオドラ・アスタロトと繋がっていたと言うことだ。

ディオドラは魔王の弟で才能溢れる産まれ持った上級悪魔。その眷属は全てが女性で構成されており、しかも嘗ては教会で聖女として崇められた美女ばかりである。ディオドラは現在、とある聖女に目を着けていた。その聖女の名前はアーシア・アルジェント。傷を癒す神器を宿していたが、ディオドラが()()()()()()()()教会を脅してわざと破門にさせて近々日本にやって来るそうだ。

 

「教会も教会だよな…今までシエル関係しか絡み無かったけど、真っ黒にも程がある。お宅ら、まさかグルに成ってるの?人間を資材と何かと勘違いしてないか?」

 

エンマの瞳が写輪眼に変わり、回転していく。すると、回転が停まったかと思うと瞳が変化していた。六芒星の下に黒い円が重なったような瞳に成ったのだ。これは写輪眼の上位存在、万華鏡写輪眼である。

 

「そんな訳無いだろ!!」

 

エンマの言葉に対し、アザゼルが反論するように言った。

 

「まあ、良いさ。そうそう、ディオドラの他に魔王の弟が政治家とつるんで婦女暴行や殺人をやってたんでな。その政治家は表舞台から消えたよ…お前達、本当にいい加減にしろよ。本気で滅ぼすぞ?」

 

脅しではない。エンマが本気なら堕天使の国は滅ぶ。だが、アザゼルは引かない。

 

「分かってるさ…レイナーレ達は?」

「殺してない。そらよ、パルキア…バカ4人を此処に」

 

エンマが指を鳴らし、誰かに指示を出す。すると突如として手錠を填められたレイナーレ達がアザゼルの前に現れた。だが、眠らされてるのか呑気にイビキをかいてグーグーと眠っている。

 

「お前達、良かった…」

「今回はこの程度にしてやる。次にやれば…最臭兵器ドドリアンボムを使うぞ」

 

エンマはそう言うと、飛雷神で何処かに消えた。そして彼と入れ違いで…

 

「む?」

 

千手印改良型シュールストレミングと書かれた大量の缶詰が現れたのだ。その缶詰はパンパンに膨らんでおり、何時爆発しても可笑しくない。

 

シュールストレミング。それは生物兵器並の破壊力と激臭を誇る食品であり、世界一臭い缶詰として有名だ。余りの臭いのキツさに日本の空の窓口では兵器と同程度の扱いを受け、海路でしか輸入は出来ない。味はニシンの塩辛と言った感じだが、臭いは兵器であり…衣類や壁に臭いが付くと2度と臭いは取れないと言われている。

 

あと、このシュールストレミング。合法的な食品兵器と言われる所以は…発酵が限界を越えると缶詰が爆発するからだ。

 

『ヒャッハ~!!ディアルガ、やっちまいな!!』

 

エンマの声が轟。その瞬間、千手印改良型シュールストレミングは爆発し、辺り一面に激臭を解き放った。

なお、この千手印改良型シュールストレミング…エンマがマジな兵器に成るように改造した物であり、原材料にドドリアンボムのペースト、発酵酵母、ニシン、塩水等が含まれる。なお、味は絶品だ。

 

「ぐゃぁぁぁぁぁあ!!」

 

アザゼルの叫びが木霊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、始。今から空港に飛んでアーシア・アルジェント迎えに行って。亡命の手続きは俺がやっとくから」

 

千手エンマ…新たな行動を起こす。




次回はアーシアたんの亡命!!

果たして…ディオドラの運命は!?

五条先生「だって君、弱いもん!!ニヤ」
魔王「ブッ殺してやる!!」

なにやら、不穏な空気が?

小話希望アンケート()は時系列

  • シュールストレミング改良記録
  • ドドリアンボム被害者の会
  • 五条先生の青い春(スラドク+月姫)
  • 孤児院の日常
  • 一誠の理不尽修行
  • エンマの青い春(魔法使いの夜)
  • YouTubeネタ(色々)
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