「初めまして!藤野悠花って言います!よろしくお願いします!!」
「やぁやぁ!私はレオナルド・ダ・ヴィンチだ!よろく頼むよ!」
「前回は南雲君達の訓練開始だったね!」
「流石にスパルタ過ぎないかい?」
「スパルタにしなきゃ期間内に能力を身に付けて制御までが出来ないんでね」
「今回はサーヴァント達と組織の人達と合流と強化細胞の移植だよ!」
「それじゃ、行ってみる?」
「「うん!」」
「「「移植と変化!!」」」
I˙꒳˙)ヒョコ どうも作者です、ここから先の話ですがかなりの進みが早いです。ご了承くださいm(*_ _)m早めに原作に移らないとなのでね。それでは改めてどうぞお楽しみ下さい。
Side 三人称
トータスに零斗達が召喚されてから一週間が経った。ハジメ達の訓練も順調に進み、本格的な戦闘訓練が始まっていた。そして、ハイリヒ王国に残っていたサーヴァントや組織のメンバー達は全員、零斗の元に向かっていた。
本当なら直ぐさま零斗について行きたかったのだが、賢王の方のギルガメッシュから『やるべき事をやってから行動しろ』と注意されてしまった為、少々行動が遅れてしまったのである。だが、それも今日までの話……やるべき事も終わり、重要な執務の引き継ぎも完了したため自由の身となったサーヴァント一行は矢継ぎ早に零斗の元に向かった。
─────────────────────────────
サーヴァント一行が目的地に着いた際に全員が驚いた。何故なら眼前にある白磁の巨大な建造物……フィニス・カルデアがあった。たった一週間で再現出来る物ではない……ただ一人を覗いてはーーー
「お、来た来た……皆、おひさ〜」
カルデアの入口付近に立っていた零斗はサーヴァント達の存在に気が付くと、手を振りながら駆け寄って来た。集団の後ろの方で溶岩水泳部を筆頭としたマスターLOVE勢が騒ぎ始めた。
「ようやく来たな……改めて、久しぶりだな皆」
「お久しぶりです!先輩!」
零斗は朗らかに笑いながら、私達の事を見渡してきた。全員の代表としてマシュが零斗の手を取りながら話し始めた。
「先輩…後ろのカルデアは先輩が……?」
「あぁ、かなり苦労したけど何とかな……まぁ、その辺はおいおい話すさ、とりあえず今は中に入ろう」
零斗はマシュの手を引きながら、カルデアの中に入って行く。その後ろにサーヴァント一行がぞろぞろとついていく。
●○●
Side 零斗
サーヴァント達を一先ずは食堂まで案内し、自主訓練をしていたハジメ達も呼んで顔合わせをする。顔合わせも済んだ所でノイントから聞いた情報伝えておくか。
「全員、今から話す事を良く覚えておいてくれ……今から話すのはこの世界のことに関してだ」
俺が話し始めると、全員の表情が強ばる。俺は脳内でノイントから聞いた話を整理しながら話す。
「まず俺達をこの世界に召喚したエヒト神だが此奴ははっきり言って屑だ。神を自称しているが所詮は神代の生き残りで死に損ないだ。こいつはこのトータスをボードゲームの盤上に見立てゲームをしている。だがそれに飽きてきたらしく新たな刺激を求めて俺達を召喚、そして新たなステージに地球を選んだらしく世界間の移動には肉体が必要だが肉体どころか実体すらない精神体だから依代の捜索も兼ねていたらしい。ここまでがノイントから聞いた情報だ」
「うーん、思ったよりも最悪な状況だね。ちなみにその依代は見つかったのかい?」
「依代の候補があるらしくそれには俺と天之河、刀華、あとアレーティア?って子だ……今の所確認出来ているのは以上の四名だ」
「私も入っているのね…… 」
「まぁ、俺と刀華の方は対策できる」
精神体でただの神代の生き残り風情が俺達の身体を奪えるわけがないんだよなぁ……天之河辺りが問題だが最悪アイツは殺せばいいしな。
「この世界の事に関してはこんな感じだ、あとハジメ達に連絡だそろそろ強化細胞の移植をする……その前に相性の確認をするから着いて来てくれ」
─────────────────────────────
カルデア内の大部屋にハジメ達を呼び、軽い雑談をしてから本題に入る。
「よっしと、じゃあ相性の確認するか」
「僕らはどうすればいい?」
ハジメが不思議そうに聞いてくる。俺の周りには空の注射器に綺麗に洗浄されたフラスコ、そして容器に入った赤黒い液体が六つだけだった。
「お前から取った血液と俺達の血液を混ぜて、その反応から判断するんだ」
「最初は採血からよ……さ、こっちに順番に並んで」
全員分の採血が終わり相性の確認作業に移行する。フラスコの中に容器内に入っていた俺ら六人の血を入れる。
「んじゃまずはR-Ⅰ型からだな」
一つ目のフラスコに全員の血液を一滴ずつ入れていく……入れた瞬間にフラスコ内の血液の一部が黒い結晶に変わった。より多くの血液が結晶化したのは……ハジメ、幸利、浩介の三人だった。
「……次はR-Ⅱ型だな」
二つ目のフラスコにまた全員の血液を入れていく。フラスコ内の血液がゆっくりと凍りつき始めたかと思えば、バチバチとスパークし始めたり、発火し始めたりする。変化が長く、激しくなっていたのは恵理だった。
「次はV-Ⅳ型だな」
三つ目のフラスコに全員の血液を入れる。フラスコ内の血液が急激に振動し始め、フラスコにヒビが入った。振動が激しく、フラスコが割れてしまった……入れた血液は龍太郎の物だった。
「次はN-Ⅰ型」
四つ目のフラスコに全員の血液を入れる。フラスコ内の血液は赤黒いものだったが白く変色した。かと思えば変色した一部の血液が透明になってしまった。完全に透明になった物は雫の物だった。
「お次はN-Ⅳ型」
五つ目のフラスコに全員の血液を入れる。フラスコ内の血液が一瞬凝固し、膨張を始めた。二つのフラスコの血液だけ膨張を続き、遂にはフラスコを内側から粉砕してしまった。粉砕してしまった物は谷口と園部の物だった。
「最後、L-Ⅱ型」
六つ目のフラスコに全員の血液を入れる。フラスコ内の血液の水面がゆっくりとを揺らめき始めた。それは次第に大きくなり、あり一つのフラスコは血液が零れてしまう程に揺れ動いていた。それは白崎の物だった。
「よし終わったな、じゃ明日からの訓練はハジメ、清水、遠藤が俺と一緒に、中村が刀華と、龍太郎は恭弥と、八重樫と谷口、園部は柊人と悠花の合同で、白崎は鏡花とマンツーマン形式で行う。後移植の準備も進めていくからな移植の予定はもう少し先だがなそんじゃ今日の訓練は休みだ!ゆっくり休めよー」
──────────約1ヶ月後─────────────
今日はハジメ達に強化細胞を移植する日だ。と言っても相性のよかった者の血を呑むだけで終わりだけどネ!
「全員揃ってるな、それじゃ今から強化細胞を移植するからな心の準備はOK?」
全員が無言で頷く。それを確認し、俺を含めた強化細胞持ちの六人全員の血を抜きコップに注ぐ。それをハジメ達に手渡して最後の確認をする。
「……これが辞める最後のチャンスだ……本当に覚悟出来ているんだな?」
「くどいよ、零斗……ここに居る皆、最初から覚悟は出来てるよ」
ハジメはコップに向けていた視線を俺の方に向け直して、目をみてしっかりと応えた。他のメンバーも頷き、肯定していた。
「そうか……なら、これ以上は何も言わないでおく。さぁ、その血を飲み干せ……そうすれば、移植が始まる」
ハジメ達は飲むことに一瞬だけ躊躇ったが、ハジメが最初に口を付け、注がれた血を飲み干した。それに続いて他の者も続いて飲み干した。
「……あれ?なに──ッ!?ッあ"……ガッ!!!」
額に皺を寄せて、何かを言おうとしたハジメ達が急に膝をつく様に倒れ込んだ。その後直ぐにハジメ達の身体に変化が起こり始めた。
●○●
Side 三人称
血を飲んだハジメ達の身体は急速に変化し始めた。骨はより頑丈に堅牢に、筋肉はより柔軟で高密度に……身体がまったく別の物へと置き換わる。それに伴い全身を激しい痛みが襲った。
耐え難い痛み。ハジメ達は地面をのたうち回る。そんなハジメ達を他所に身体の変化は加速する。髪から色が抜け落ちてゆく。許容量を超えた痛みのせいか、それとも別の原因か、日本人特有の黒髪がどんどん白くなってゆく。次いで、体の内側に薄らと赤黒い線が幾本か浮き出始め、身体の中心……心臓からは黒い血が全身へと送られる。壊れた端からすぐに修復してされ置き換わる。その結果、肉体が凄まじい速度で強靭になっていく。
壊し、治し、造り直す、また壊し、治し、造り直す。
全身がどくりどくりと脈打ち続ける。それを見ている零斗達は倒れているハジメ達をただ、ただ見ている。彼らには出来ることは無い……痛みを無くす事も、変わってやる事も出来ない。ただ見守る事しか出来ない。
「ッア゙ア゙!!グゥ!ハァ……ハァ………」
急に全員を支配していた痛みが消える。ハジメ達は息も絶え絶えの中、何とか身体を起こす。意識は痛みのせいかボンヤリとし、視界もぼやけている。
「……よく耐えたな。常人じゃ、とっくに狂っても可笑しく無いレベルの苦痛だったろ?まぁ、こっからが本番だ……頑張れよ?」
零斗はハジメ達の前に座り、目線を合わせながら言う。ハジメ達は何を言っているのかが理解出来ないのか、ジッと零斗の事を見ていた。
「ッ!!??!?」
またしても、ハジメ達の身体に異変が起こる。視界が黒く染まり、身体の内側から何かに侵食されているようなおぞましい感覚が走る。それは、時間が経てば経つほど苛烈になる。そして、遂には意識が途絶えた。
●○●
Side ハジメ
「ぅッ…ここは……」
急に意識が浮上し、視界が開ける。キョロキョロと周りを見渡すが、何処を見ても白いだけの空間が続いているだけだった。
『……君は』
「!?」
混乱していると、後ろから知らない声がした。振り返ってみると、人の形を真っ黒なモヤが浮いていた。
『……君はどんな力を求める?敵を嬲って痛め付けて蹂躙する力?それとも目の前にある物全てを破壊する力?』
意味がわからなかった。どうしてこんな所に居るのか、目の前の人物はなんなのか……でも、質問に応えなきゃいけない気がしてならなかった。
「僕の…僕が求める力は……」
敵を殺す為の力?……違う
邪魔な物を退ける力?……それも違う
誰かを傷つける為の力?……全部違う
僕が……僕が求める力はーーーー
「ーーーー誰かを護る為の力」
『……どうして?』
「誰かを傷付ける力では大切な物も護れない……だから僕が求めるのは誰かを護る為の力、誰かを優しく包み込む力……それが僕が求める力」
僕の応えを聞いた黒い人型はゆっくりと僕の方に近ずいて来て、僕の手を握ってきた。そして、少し悲しそうな声色になりながら質問を投げかけてきた。
『……それが君の答え?』
「うん……そうだよ」
『そっか……でも、一つだけ覚えていて……ただ守るだけじゃそのうちーーーー
目の前の人物がそう言うと、僕の意識が急激に遠のき始めた。全部失う……僕がホントに欲しいのは……
─────────────────────────────
「……ぃ……き………め…」
近くで誰かの声が聞こえる……誰の声だろう?意識がボンヤリする……
「い…げ……起きろ!」
「げふっ!」
鳩尾に鋭い痛みが走る。その痛みで意識が強制的に浮上する。痛む身体を起こし、隣を見る。そこで声の主が零斗な事に気が付く。
「零…斗……?」
「はい、おはようさん……とりあえずはこれ飲んどけ」
零斗はコップを差し出してきた、それを口を付け中の液体をを飲み込む。液体は少しだけドロッとして、甘い様な苦い様な……変わった味をしていた。
「身体の調子はどうだ?何か違和感は無いか?」
「違和感とかは特に無いよ……」
「そうか……とりあえずはステータスプレート見せてみろ」
そう零斗に急かされてステータスを確認する……いったい何があるんだろう?
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:6
天職:錬成師 ・
適正率 95%
筋力:1680
体力:1366
耐性:1164
敏捷:1093
魔力:2000
魔耐:2000
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・言語理解・剣術・棍術・闘術・銃術・抜刀術・念話(零斗、浩介、幸利)・R-Ⅰ型強化細胞・◼◼◼・魔力操作・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破
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「え?」
「……よし、一先ずは定着したみたいだな」
え?え!?何コレ!?ステータスが以上なまでに伸びてるし、天職に
「れ、零斗?これは……」
「今から説明してやる」
零斗は空になったコップに水を注ぎ、僕に渡してくれた。それをちびちびと飲みながら零斗の説明に耳を傾ける。
「まず、おめでとう。お前は無事に強化細胞に適合し、強化細胞からも認められた……身体能力が上がったのはそれが影響している」
そこで零斗は一度話すのを止める。そして、複雑そうな顔をして再度話を再開した。
「文字化けしている技能は恐らくは俺らと同じ『喰種化』だ……文字化けしている理由はお前が中途半端だったからだ」
「中途…半端……?」
零斗は僕の頭に手を置いて、優しく撫でる。
「……ハジメ、お前の優しさは十分に理解している……だがな、その優しさは時に邪魔になる。これから先、その優しさを捨てなきゃいけない時が必ず来る……それだけは覚悟しておけ」
僕の頭から手を退けた零斗は部屋の出口に向かった。
「ハジメ。その力をどう使うか、誰に向けて使うか……良く考えておけ」
構成考えるのムズスギィ!!