ありふれた黒幕で世界最凶   作:96 reito

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「よっと、はいよちょっと久しぶりの零斗さんでーす」
「ハジメでーす」
ふぁい、さくふぁです(はい、作者です)マエガミエネェ
「何でそんなボコボコになってんだ?」
ゆふぅかふぁんのふぉんふぁいわふぅれてら(悠花さんの存在忘れてた)
「「あー納得」」

「前回は俺がサーヴァント化したな」
「で最後はー?」
「はいはい、俺が八重樫にキスしたな」
ヒューヒュー!
「お前ら覚えておけよ?」


「さ、さて今回は零斗達のの目線での話ダヨ!」
「露骨に話しそらしやがって. . . んまいいや」


「んじゃそろそろ行ってみようか. . . せーの!」


「「奈落の底!」」


奈落の底

 

 Side 零斗

 

「あーくそ. . . 全身ずぶ濡れだよ. . . 」

「ウーンウーン」

「ハァーくそが」

 

 えーはい零斗です、天之河に落とされてご機嫌斜めです. . . はい。とまぁアイツは後で殺すからいいとして. . .

 

「ここ何処だ?」

 

 かなり下の階層まで来たのは確かだが明らかに雰囲気が違うな。

 

「んー、零斗?」

「起きたか. . . は?」

「どうしたの? . . . え?」

 

 ハジメが目を覚ましたがちょっとした問題が. . .

 

「何で女になってんだ俺???」

「こっちが聞きたいよ!?」

 

 うーむ. . . よりによって強化細胞の暴走が起こるとはなぁ. . . 前世でも何度か起きてるけど突拍子ねぇんだよなこれ (零斗の強化細胞は強力な分大分可笑しな事が起こります)

 

「とりあえず服乾かすか. . . "火種"」

「うん. . . ヘクチッ」

 

 随分可愛いくしゃみだな. . . 二十分ほど暖をとると服もあらかた乾いたので、出発することにした。いつ魔物が出てもおかしくないので、とても慎重に奥へと続く巨大な通路に歩みを進めた。

 

「うーむ、いかにも迷宮って感じだな」

「そうだね. . . 」

 

 周囲を警戒しながら通路を進む。形状は洞窟そのもので、一本道では無くうねうねしてる。あの罠のあった最後の部屋への道みたいだ。ただし、大きさは比較にならない。通路の直径は優に二十メートルはある。狭い所でも十メートルはあるのだから、相当な大きさだ。

 

「ま、隠れられる場所も多いのは利点だな」

「そうだね. . . 」

「なぁ、何でさっきから返事が上の空なんだ?」

「へ!? ソ、ソソ、ソンナコトナイヨ!?」

 

 いや明らかに挙動不審なんだが? 信憑性0なんだが. . . あーもしかして

 

「俺が綺麗だから見惚れてたか?」

「ソ、ソンナコトアルワケナイジャナイカ」

「図星かい!」

 

 と巫山戯ながら奥へと進んで行く。

 

 ────────────────────────

 

 しばらく進んでいると分かれ道にたどり着いた、巨大な四辻である。どの道に進むべきか逡巡した。

 

「ハジメそのまま動くなよ?」

「? わかった」

 

 暫く考え込んでいると視界の端で何かが動いたので、岩陰に身を潜めて顔を少しだけ出して様子を伺った。 すると、通路と真正面の道で、白い毛玉がピョンピョンと跳ねているのがわかった。長い耳もある。見た目はまんまウサギだった。

 

((デカくね?))

 

 ハジメと同タイミングで呟く. . . 見た目はウサギなんだが大きさが中型犬くらいある。後ろ足がやけに大きく発達していて、赤黒い線が血管のように脈打っていた. . . そうだ! 

 

(ハジメここでちょっとした問題です)

(え!? ここで!?)

(今の状況で取るべき行動は?)

(. . . 相手の観察と退路の確認?)

Excellent(素晴らしい)! 正解だ!)

 

 その通り、まずは相手の力量と不測の事態に備えての退路の確保が重要と言う訳だ。1つ問題があるがあの兎. . . ベヒモス以上の気配なんだが? どうなってんだ? 

 

(ハジメこれからアイツを殺りますよ)

(分かった)

(3. . . 2. . . 1 . . . GO!)

 

 ウサギが後ろを向き地面に鼻を付けてフンフンと嗅ぎ出したところで、今だ! と飛び出そうとした瞬間、ウサギがピクッと反応したかと思うとスッと背筋を伸ばし立ち上がった。警戒するように耳が忙しなくあちこちに向いている. . . どうやらウサギが警戒したのは別の理由だったようだ。

 

「グルゥア!!」

 

 獣の唸り声と共に、これまた白い毛並みの狼のような魔物がウサギ目掛けて岩陰から飛び出したのだ。その白い狼は大型犬くらいの大きさで尻尾が二本あり、ウサギと同じように赤黒い線が体に走って脈打っている。どこから現れたのか一体目が飛びかかった瞬間、別の岩陰から更に二体の二尾狼が飛び出す。再び岩陰から顔を覗かせその様子を観察するどう見ても、狼がウサギを捕食する瞬間だ。だがしかし. . .

 

「キュウ!」

 

 可愛らしい鳴き声を洩らしたかと思った直後、ウサギがその場で飛び上がり、空中でくるりと一回転して、その太く長いウサギ足で一体目の二尾狼に回し蹴りを炸裂させた。

 

 ドパンッ! 

 

 およそ蹴りが出せるとは思えない音を発生させてウサギの足が二尾狼の頭部にクリーンヒットする。ゴギャ! という鳴ってはいけない音を響かせながら狼の首があらぬ方向に捻じ曲がってしまった。そうこうしている間にも、ウサギは回し蹴りの遠心力を利用して更にくるりと空中で回転すると、逆さまの状態で空中を踏みしめて着地寸前で縦に回転。強烈なかかと落としを着地点にいた二尾狼に炸裂させた。ベギャ! 断末魔すら上げられずに頭部を粉砕される狼二匹目。その頃には更に二体の二尾狼が現れて、着地した瞬間のウサギに飛びかかった。今度こそウサギの負けかと思われた瞬間、なんとウサギはウサミミで逆立ちしブレイクダンスのように足を広げたまま高速で回転をした。飛びかかっていた二尾狼二匹が竜巻のような回転蹴りに弾き飛ばされ壁に叩きつけられる。グシャという音と共に血が壁に飛び散り、ズルズルと滑り落ち動かなくなった。

 

 

 最後の一匹が、グルルと唸りながらその尻尾を逆立てる。すると、その尻尾がバチバチと放電を始めた。どうやら二尾狼の固有魔法のようだ。

 

「グルゥア!!」

 

 咆哮と共に電撃がウサギ目掛けて乱れ飛ぶ。しかし、高速で迫る雷撃をウサギは華麗なステップで右に左にとかわしていく。そして電撃が途切れた瞬間、一気に踏み込み二尾狼の顎にサマーソルトキックを叩き込んだ。二尾狼は、仰け反りながら吹き飛び、グシャと音を立てて地面に叩きつけられた。二尾狼の首は、やはり折れてしまっているようだ。蹴りウサギは、「キュ!」と、勝利の雄叫び? を上げ、耳をファサと前足で払った。可愛いな. . . ペットとして飼えないかな? . . . 無理か

 

(ハジメ撤退しますよ)

(う、うん)

 

 動き出そうとした瞬間. . .

 

 

 カラン. . .

 

 

 

 その音は洞窟内にやたらと大きく響いた。下がった拍子に足元の小石を蹴ってしまったのだ。やべぇやらかしたわ笑

 

 蹴りウサギは、ばっちりこっちを見ていた。そうしているうちに、首だけで振り返っていた蹴りウサギは体ごとこちらを向き、足をたわめ、グッと力を溜めた。

 

(来る)

 

 と本能で感じ取った瞬間、蹴りウサギの足元が爆発した。後ろに残像を引き連れながら、途轍もない速度で突撃してくる. . . だが

 

「ほい」パシ!! 

「は!?」

 

 ウサギの突進を片手で受け止める。そしてそのまま. . .

 

「フン!」ゴシャ! 

 

 ウサギの頭を握る潰す。貧弱! 貧弱ゥ. . .ちょいとでもおれにかなうとでも思ったか! マヌケがァ〜〜! 

 

「むぅ、返り血が凄いな. . . 」

「僕の親友が可笑しいよ神様. . . 」

 ハジメの呟きが聞こえたが無視する。実際そうだから反論はしない! 

 

「グルルルル」

 

 やけに低い唸り声が聞こえたぞー? 

 

「ハジメ今すぐここを離れますよ」

「分かった」

 

 全力でその場を立ち去り近場の岩場に身を隠す。

 

「グルルル?」ヌゥ

 

 通路から魔物が姿を現した。その魔物は巨体だった。二メートルはあるだろう巨躯に白い毛皮。例に漏れず赤黒い線が幾本も体を走っている。その姿は、たとえるなら熊だった。ただし、足元まで伸びた太く長い腕に、三十センチはありそうな鋭い爪が三本生えているが。

 

(流石にあれを殺すとは言わないよね?)

(殺りますよ?)

(デスヨネ)

(あれは俺がやるからここで待機ね)

(ア、ハイ)

 

 ハジメを置いて岩場から出て仮称名称"爪熊"の目の前に出る。武器は. . . 拳闘辺りでいいか。

 

「グルルルル」

「俺を食う気か?」

「グルゥアアアアア!!!」

「威勢がいい事で. . . んじゃ死ね」

 

 "レヴァリー"を装着し応戦する。

 

ヒュオオオオオオ

 

「ん? 風?」

「ルグゥオオオ!」ブン

「!? (ガキィン!)なるほど不可視の風の刃か. . . いい技だなだが無意味だ( ^ U ^ )」

 

 1度見れば簡単に対処は出来るしな. . . あれ刀とかに纏えないかね? 

 

「フゥーフゥー!」

「おうおう息が上がってるぜ?」

「グゥルルル!」

 

 挑発しているのが分かるのか怒り始める爪熊. . . 短気な事で。

 

「もういいや安心して死ね. . . "虚血の乱撃(イスキミア・ランペイジ)"フゥー. . . 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

 爪熊の上半身と下半身を泣き別れさせ後方の壁まで吹き飛ばす. . . やり過ぎちった♡

 

「どうすっかなこれ? . . . とりあえず喰うか」バク

「え!? ちょ零斗!?」

 

 うーむ. . . カメレオン型の魔物よりも不味いな。

 

「!? ────グッ!」

 

 カメレオン型の魔物を喰った時よりも激しい痛みが身体中に走る。

 

「零斗!? 大丈夫なの!?」

「問題ない」

「そ、それならいいけど. . . 無理はしないでね?」

「ああ、分かってるよ. . . とりあえず移動するぞ血の匂いで魔物達が寄ってきてる」

「分かった」

 

 ハジメが錬成で壁に穴を作りそこへ入る。さて、しばらくはここで生活だな. . . 食糧どうしよ? 

 

「ハジメ. . . 1つ問題がある」

「何?」

「食糧が無い」

「え?」

「現状食えるのが魔物の肉くらいしか無い」

「マジか. . . 」

 

 あるにはあるけど1週間位で無くなる。

 

「と言う訳でだ喰え」

「せめて調理してからにして?」

「贅沢な奴だな. . . 」

 

 蹴りウサギの方から調理するか. . .と言っても捌いて軽く塩振って焼くだけやけどな。

 

 ストン「ん?」

「どうしたの?」

「いや明らかに肉質が変わってな. . . 」

 

 かなり噛み切るのに力がいるのにだ包丁を当てて切った瞬間に肉質が変化したのだ. . . あれか天職の料理人のエンチャント効果か? まぁ有難いことこの上ないけどね。

 

「ほい一丁上がり」

「これ本当に魔物の肉?」

「見てだろ. . . 」

 

 出来た上がった料理は普通の物と遜色ない程に出来栄えが良かった. . . 効力強すぎじゃね? 

 

「さぁ食え」

「ちょっと心の準備を. . . 」

「食うんだ!」

「ムグゥ!?」

 

 無理やりハジメの口に調理した肉を捩じ込む。

 

「あれ? 美味しい. . . 」

「え?」

「普通に美味しいよ? これ」モヒ( ´ω`c)モヒ

 

 そこまで変わるもんか? 

 

「ふぅ〜お腹いっぱい!」

「はいお粗末さま. . . さて、しばらくはここが拠点になるな」

「うん. . . 救援隊が来るまでは. . . 「残念だがハジメ救援隊が来ることは無いぞ」どうして!?」

「さっきから念話で恭弥達に呼びかけるてけど反応が無いとりあえずスマホ(魔改造)で連絡が取れないかは試してみる. . . それまでお前は休んでろ」

「で、でも」

「休んでおけ. . . いいな?」

「う、うん」

 

 ハジメをおどぉ. . . ゲフンゲフン。説得して寝かせる。

 

「さて、と. . . フン!」ザシュ! 

 

 "血狂い"を自分の腹に突き立てる。よしこれで擬似的な英霊化ができるな. . . 時間は15分くらいか。

 

 

 ────────────────────────

 

 

「ふぅー終わったか. . . 流石に止血くらいはしておくか」

 

 傷口に熱したナイフを押し当てる。現状だとこれが1番手っ取り早いからね! 

 

「ッグ. . . アッ . . . フッ」

 

 やっぱ慣れてても痛てぇな. . . 後は包帯巻いて. . . と応急処置は出来たな。

 

「ハジメそろそろ移動するぞー起きろー」

「んむぅ. . . 後5分だけー」

「ハァー」ドパァン! 

「ひぁい!」

「起きたなそら移動するぞ」

「起こし方. . . 」

 

 起きないおめぇが悪い。




零斗くんが零斗ちゃんになりましたね。まぁそのうち戻しますけどね。感想お待ちしております。
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