だが、それがスペンサーの怒りをかってしまい……。
アホなバイオハザード、はーじまーるよー。
水虫薬を作ったらタイラントにされた
俺はアンブレラ日本支社の研究員だった。
専門は真菌と黴であり、画期的な水虫薬『シンキンバスター』や他の酸性洗剤と混ぜても危険なガスを発生させない黴用洗剤『カビジェノサイド』など、人々の生活を脅かす真菌や黴をことごとく殺し尽くす薬剤を開発した男だ。
この俺の開発した『シンキンバスター』も『カビジェノサイド』もどちらも販売開始から瞬く間に世界的にヒットし、どちらも人体に害も負担も全く無く、ほぼ100%真菌、黴を殲滅する事が出来ると好評であった。
で、俺はその功績を認められ、なんかアメリカのアンブレラ本社に呼び出される事となったわけなんだが……。
その後の展開は正直、俺には訳のわからない事ばかりだった。
功績が認められたと言うのに俺はなんか会長のスペンサー氏にモニター越しに怒鳴られ罵られた。なんかよくわからんがかつての恩師がどーたらこーたら、その温情がうんたらかんたらとまるでキチガイのような剣幕であったが、
「どれだけ優れていようと画期的であろうと所詮、水虫治療薬と風呂の黴用洗剤でしょうに。何をお怒りになってらっしゃるのか」
と俺が宥めようとしても、スペンサー氏はギャーギャーギャーギャーと怒鳴り続け、
「このような日本の黄色い猿の薬品のせいで素晴らしい彼女の研究が潰えてしまうなど、あってはならんのだ!!」
的な事を言いだし、あまつさえも
「下等な極東の○○、島国の××め!!」
などと暴言を吐くものだから俺も頭に来て、
「るせぇわボケジジィ!金持ってるからって礼儀も糞もねぇぼっち野郎!!テメェみてぇなのが会長やってるなんざアンブレラも長くねぇな、おい、誰かこのボケ老人に老人ホーム斡旋してやれよ!!」
そう言った途端に俺はなんか黒服サングラスの連中に囲まれ、どつき回され、あれよあれよと言うまもなく連行され、なんか注射を打たれて意識を失ったのであった……。
以上が回想だ。
で、意識を取り戻したら、なんか妙な研究施設に俺は居り、その研究施設内の辺りのあちこちに蠢く腐った死体、つまりゾンビやらグロい怪物やらが徘徊しているというわけのわからん状況に陥っていたのだ。
「……あー、こりゃあなんかろくでもない薬品かウィルスでも漏らしたってとこ……だろなぁ」
ゾンビの大半が白衣を着た研究者の成れの果てで、なんか防護服を着たようなのまで混ざってるし、あちこちで警告アラームが鳴っている。
とはいえ、なんでコイツらこんなにちっこいんだろな。ここにいる連中って大半がアメリカ人だろ?ひょっとしたら感染したら背が縮んじまうとかそんなんか?
その辺で拾った鉄パイプでシバけば直ぐに倒せてしまうし、頭とか脆いし。まぁ、ここから逃げるには好都合だ。グロいけどなんとかなる。
「……いや、なんかおかしいだろ」
いや、薄々は感じていたんだ。何この筋骨隆々な腕。あと、なんかなまっちろくなったこの肌の色。何より頭を触れば髪の毛が無い。ずっと人知れず育毛に励んで守り続けていた俺の髪の毛が一本とてその形跡すら無い。
「お、俺の大事な髪の毛、守り育んで来た黒い髪の毛が無ぇ、まったくねぇ、剃られたんじゃねぇ、毛根の痕跡すら無ぇ!?」
あ、あああああああっ!!そんなの嘘だ、嫌だ、ハゲは嫌だぁぁぁっ!!
研究室らしき部屋のピカピカなステンレス製の薬品棚に俺は自分の姿を映して見てみた。
何この巨人。マッチョってレベルじゃねぇぞこれ。しかも顔がやたらといかつくなって……って、化けモンじゃねぇか!!しかもハゲ頭がつるつるぅぅぅっ!!
つか、ス○ラッターハ○スかよ!!(※ゲーム会社が違います。あとホッケーマスクもありません)
「悪の博士に改造されてクリーチャー化したのか俺……」(※だいたい似たようなものである)
これで彼女が拐われてたら彼女もクリーチャーにされてんだよなぁ。彼女とかいねーけどさ。
ああ、これから先どうすりゃいいってんだ?いや、まぁだいたいやることは決まってんだけど!!
「スペンサーのボケジジィを、ぶち殺す。どうせだいたいあのジジィのせいに違いねぇ」
俺はとりあえずポジティブにこれからの目的をそう定めると、研究施設を出る事にした。
殴る蹴る骨をバッキバキにする、とにかくコロース。そう、とりあえずスペンサー殺さなきゃ(使命感)。
ベキベキっボキボキっ、と両手の指を鳴らして俺はとりあえず研究施設の廊下に出たのだった。
なお、シンキンバスターとカビジェノサイドは。E型特異菌を死滅させることが可能なため、ミランダを師と仰ぐスペンサーが激怒した、という。
なお、主人公は天才ですが喧嘩っパやい江戸っ子気質の結局アホ、という設定です。
村まで行けりゃ良いなぁ。
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