タイラントくんは、おとなしくタイラント制服でかくされた出て来れないんだ。しかたないね。
なお、施設爆破はハンクさんのせいなのかエイダのせいなのかどっちなんでしょうね?うーむ。
レオン君、やっとこ登場(映像だけだけど)。や
心にわだかまりはあるが今はそれに捕らわれている場合ではない。
俺達は核攻撃が実行される前にここから、そしてこの街から脱出せねばならない。流石の俺も真面目にならざるを得ない。いや、いつも真面目だけどな。
ってか、なんかサイレンと共にアナウンスがデカい音で鳴り響き始めた。
『レベル4ウィルスの不正持ち出しを確認しました。施設封鎖を開始します』
……?!
『警告・自己破壊コードが入力されました。中央エレベーターより最下層のプラットフォームに至急避難してください』
「おい、これってまさか……」
「自爆装置が作動したのよ。何者かがG-ウィルスを施設外に持ち出そうとしたのよ。まさかこんな時に!!」
アネットが顔を真っ青にして言った。それは自爆装置が作動したからなのか、レベル4ウィルス、つまりG-ウィルスを何者かが持ち出した事からなのかそれとも両方なのか。
「Gウィルスを持ち出したって誰が?!」
クレアも顔を青くしている。
あれがもしも使われでもしたらマジでシャレにならん。俺だって……いや、俺は最初から顔色青かったわ。うん。だが、事の重大さは理解している。
「……おそらくアンブレラのエージェントか、他社のスパイか。わからないけれど、この騒ぎに乗じて侵入してきたのね……」
『爆破まで、○○○分。爆破まで○○○分』
アナウンスは容赦なく無機質に繰り返し繰り返し爆破予告時間を俺達に告げる。G-ウィルスを誰が持ち出したのかを確認する時間の余裕は、俺達には残されていない。
「もう犯人をどうこう言っている時間の余裕は無いみたいだぞ。早く脱出しよう。話はそれからだ!!」
俺は急いで床に置いていたズタ袋を背負い、そしてシェリーを左手に抱きかかえ、中央エレベーターへと向かった。
中央エレベーターの電子キーはアネットが持っており、アネットの話によるとここから行ける最深部には非常時に脱出するための列車があるらしい。
俺達は難なく中央エレベーターへと乗り込めた。
「アンタ、アンブレラの幹部だったのか?」
「……夫が幹部研究員だったのよ。私は家族……だったから」
目を伏せ、途切れるように言うアネット。俺は、だった、と過去形で言われる事が引っかかった。
確かにアンブレラの研究員はおそらく死ぬまで、いや死んでからもずっとこの未曽有のウィルス災害を引き起こした罪を問われ続けるだろう。だがどんな奴にも家族はいる。死んだからと言って過去にするのは間違いではないだろうか。
「今でもアンタらは家族だ。ずっとな」
言ってから、しまったと思った。こいつらはスペンサーの手下だ。それに情けをかけるなど俺らしくも無い。
仏頂面でいると、クレアが俺の顔を覗き込んで来た。
「いい事言うじゃない」
「……当たり前の事だと思うが?」
俺は仏頂面を崩さず言った。というかなんかやたらとクレアは俺に馴れ馴れしく接するようになったが、一応、おっちゃんこれでも君より十歳くらい年上なんだからねっ!
……なんかニマニマと笑われた。
エレベーターが下に着くと、そこからが大変だった。
脱出用の列車に行くには非常通路を抜けて行くのだが、そのルートを示したマップを見るになんとなくこの研究施設の設計者は多分幹部連中になにか思うところがあったのではなかろうかと勘ぐってしまうほどに入り組んでいた。
というか。
「何でこんなに複雑でハシゴ降りたりなんだりせにゃならんのだ?!これは脱出ルートだろ、おい?!」
非常通路とは非常時には速やかに通れて待避出来ねば意味がない。
そしてこの施設で想定されうる非常時とはウィルス流出によるバイオハザードであり、ゾンビやらバケモンがウヨウヨしとるような状況でこんな複雑な経路、到底逃げられんだろが。
……マジでこの経路を作った設計者は俺達を逃がす気ねぇだろ?!
だが四の五の言っている暇は無い。俺達はとにかく駆け足で非常識な非常通路を進んだ。
あちこちからわいてくる大量のゾンビをなぎはらい、犬のゾンビを蹴り倒し、脳みそ露出野郎の頭をぶっ潰し、植物系ゾンビみたいな奴を斧で薪割りしてやり、デカい二足歩行のウーパールーパーの頭を神速の槍でめった刺しまくって駆除しながら、それでも俺達は走る足は緩めなかった。
アナウンスが『爆破まで○○分、爆破まで○○分』なんぞと言ってるがマジでこれ、人を焦らせて楽しんでるだろ、つーかこのアナウンスを担当した声優さんの事務所はどこだオラァ!!不幸の手紙送りつけまくるぞゴラァ(やめてさしあげろマジで)。
まぁ、そんなこんなで脱出用の列車の所まで着けた頃にはみんなヘトヘトだった。
「一時はどうなることかと思ったがなんとかなったな……」
さすがの俺もヘトヘトだ。だがまだ列車の軌道エレベーターをさらに地下鉄の線路のある所まで降ろさなければならなかったり、電源プラグを基盤に設置せねばならなかったり、まだまだやることがあった。
というか、何でガトリングなんて物騒な武器が列車の制御室に無造作に置いてあるんだ?誰か答えを教えてくれ……いや、嫌な予感がするからやっぱいいや。
どうせわんさかゾンビが押し寄せて来るんでしょぉぉ!!雪崩みたいにぃぃぃっ!!こんな重火器がこれ見よがしに置いてあるってそういう事だってわかってんだからぁぁぁっ!!もしくはなんかでっかい奴がくるんでしょおぉぉっ!!
いや、マジで俺疲れてんな。うーむ、なんだろうな。今まで疲れなんぞ感じた事はなかったんだが。
とはいえこれは列車に乗せとくのが吉だろう。使う機会は無い方がいいと思うけど備えは必要だろう。
「ええ。本当、ダメかと思ったわ……」
クレアも額に汗して列車の制御盤を操作している。アネットも列車の車輪のストッパーを外の基盤で操作しに出ている。
シェリーは、とりあえず先に列車の中に寝かせている。ワクチンを打ってある程度は回復してはいるが、本来まだまだあの子は無理をさせられない状態だ。
と、ザザッ、ザザッと制御室のモニターに何か映像のノイズが走り、誰かが映し出された。どうやらそれは若い警察官のようでベストの胸の所に『ラクーンシティポリスデパートメント』と書いてある。
「レオン?!あなた一体どこにいるの!?」
どうやらその警察官はクレアの知り合いらしい。
『クレア、よく聞いてくれ……ザザッ……ここはもう保たない!早く脱出するんだ!!……ザザッ』
「私達はもう脱出の準備をしているわ。レオン、どこにいるの?出来るなら早くこっちに合流して!もう時間があまりないわ!!」
だが、そのレオンという警官は首を横に振り、
『俺のことはいい、クレア。早く脱出するんだ!』
と言って、後ろを振り返り何かを確認すると焦ったようにその場を走り去って行った。そして去ったレオンの後ろから、ズン!ズン!と大股で追いかけるバケモン。
それは炎をまとい、腕にデカい爪を生やした巨人。どう見てもそれは変異したタイラントだった。
俺とクレアはお互いの顔を見合わせると、
「助けなきゃ!」「助けに行かんと!」
と同時に言った。
・主人公の年齢は、クレアより十歳年上の三十路のおっさんです。
・アネットは老けて見えますが、だいたい主人公と同じか少し年上ぐらいの年齢ですかね。
・スーパータイラントさん登場。
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