呪術廻戦xBLEACHっぽいなにかでクロス 作:かりん2022
大変なことになってもうた。
羽交い締めにしてくる先輩を伸して、連絡手段の死神携帯も盗られてんのに気づいて、すぐに浦原商店に電話して。
不甲斐なくて、どうしようもなかった。
『なるほど、それで……。現状、呪霊操術を解除する方法は用意してあります』
「せやったら……!」
『被術者の心臓を、破呪の短刀で刺すことです。ソウルソサエティでの霊魂の勧誘もストップしないと危ないですね。すぐに洗い直します。禪院くん。辛い任務が降りるかもしれません』
それは、ようするに殺さないといけないということだ。
死後の世界があると知ってなお、震える。対象は当然、幼い子ばかり。
「早く解呪方法見つけたってや」
『ええ。ですが、その前にすぐに解呪しないといけない子がいます』
「誉(ほまれ)くんやな」
恵の双子の弟。死神の実験に関わったその子を、誉と名付けていた。
こんな事になるなんて思っていなかったから。
呪霊操術なんてしっかり活用する気はなかったから。
まさか、傑くんが乗っ取られるなんて思ってなかったから。
全てはいいわけだ。誉くんは内側に入り込みすぎてる。殺さなあかん。
『甚爾くんとは連絡が途切れています。十分に気をつけて。短刀の隠し場所は……』
僕は貴重品を持って京都校を飛び出した。
恐らく、このまま戻れへん。
オヤジの顔が一瞬だけ思い浮かんだ。
今更や。
僕は走った。
俺の親父は、正義のミカタなのだという。
夏油さんと、直哉さんと、ギンさんと、浦原さんと。いつも難しい話をしていて、でもとても楽しそうで。
その中心にいるのは、いつも誉だった。
誉は、親父の、あるいは夏油の膝の上でいつも笑顔だった。
俺は、誉が大好きだったけど、妬ましかった。
正義のミカタなんて大嫌い。やめてしまえばいい。
そんな事を思っていた。
「特級呪霊、か。恵。誉、隠れていろ」
親父が言って、俺は誉とともに隠れようとした。
その時、誉が俺の首にナイフを突きつけてきた。
「どうした誉?」
「ふむ。無事、夏油 傑を乗っ取れたようだの」
「あ?」
親父が冷たい声を出す。殺気が吹き出て、俺は状況が飲み込めなかった。
「さて、禪院 甚爾。こちらに従ってもらおうか。新たな主が待っている」
「……仕方ねぇな。おい、誉がこれ以上ない人質になってんだ。恵は必要ないだろ
必要ない。
いらない。
「よかろう。こちらへ、下手な真似をしたら誉に自害させるぞ」
「わかってる」
親父が行く。行ってしまう。
隠れてないていたら、直哉さんが来た。
「親父と誉が、火山の人と行っちゃって、俺……」
「悪手やろ。そら悪手やろ。甚爾くん……誉……」
そして、直哉さんは電話をしだした。
「親父。1人子供を保護して欲しい。甚爾くんの子供や。ああ? せや。甚爾君、子持ちやで。見える側やから、問題ないやろ。……うるさいな、今忙しいんや」
そして、直哉さんは行ってしまう。
俺を置いて、皆俺を置いていってしまう。
どうして、皆、誉ばっかりなんだろ。
俺は、いらないのかな。
ほんと短くて細切れですみません。
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