呪術廻戦xBLEACHっぽいなにかでクロス 作:かりん2022
「帳、おろしといたで。これで好き放題戦えるわ」
「わりいな、直哉」
「甚爾君、誉はもうあかんねん。堪忍して」
「俺は、親としちゃろくでもねえもんだ……! でもよ、譲れないもんがあるんだよ!」
そして、甚爾くんは詠唱をする。一歩遅れて、僕も詠唱する。戦うしかないんか?
「「破道の三十一! 君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 焦熱と争乱 海隔て逆巻き南へと歩を進めよ!! 赤火砲!!」」
炎が、二人の間で爆発した。
それから、何度も斬魄刀を交わし、詠唱をした。
わかってるやろ、甚爾君! しゃあないやん! 甚爾くんは離れんといてよ!
「散在する獣の骨 尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪 動けば風 止まれば空 槍打つ音色が虚城に満ちる! 雷吼炮!」
「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 蒼火の壁に双蓮を刻む 大火の淵を遠天にて待つ! 双蓮蒼火墜」
「鉄砂(てっさ)の壁 僧形(そうぎょう)の塔 灼鉄熒熒(しゃくてつけいけい) 湛然(たんぜん)として終に音無し! 五柱鉄貫!」
「滲(にじ)み出す混濁(こんだく)の紋章…… 」
「嘘や! それを人に……僕に使うんか、甚爾君!」
「不遜(ふそん)なる狂気の器 湧きあがり・否定し 痺れ・瞬き 眠りを妨げる 爬行(はこう)する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形」
「甚爾君……!!」
「 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ! 黒棺!」
「あああああああああああああっ!!」
死ぬ。そう思った時、細い手が滑り込んだ。
凄まじい爆発が起きるが、僕のところには風1つ来んかった。
「説明」
「呪力が使えるのを黙っていた? 馬鹿な」
「悟君。親、父……」
爆発が収まって、甚爾くんはいなくて。僕は、意識を失っていた。
「直哉」
傑君……傑君は親友や。せやから、洗脳された傑君を殺すのは僕や。
「直哉」
甚爾君……甚爾君は僕のあこがれや。せやから、裏切った甚爾くんを殺すのは僕や。
でも、でも。
「1人にするなんて、酷いやん……」
「直哉!!」
「ふ、ふわっ!?」
僕はハッと意識を取り戻す。
「直哉。お前と甚爾の使っていた技は、夏油傑と同じ技だそうだな。随分面白いことになっているようではないか。話せ」
「話すわけないやろ。ぼく、自分が呪術師だーなんて思ったことあらへんもん」
「ほう? 恵の保護を頼んでいたのではないのか」
「恵は呪術師や。才能のある呪術師や。放り出す馬鹿やないやろ?」
にやりと笑う。
「ああ、そうだ。浦原商店はもぬけの殻になっていたぞ。見捨てられたらしいな」
「っ!」
「落ちこぼれの甚爾と一般での夏油 傑はともかく、お前まで得体のしれない組織に堕ちていたとはな」
「甚爾君は落ちこぼれやあらへん! 誇り高き死神や!!! 親父なんか弱っちくてなんも知らへんくせに!!」
「ほう。裏切ったようだが」
「うるさいうるさいうるさい!!! 呪術師なんて信じられへん! あっち行け!!」
「直哉」
静かに呼ぶ声が聞こえて、その方向を見ると悟くんがいた。
「いいかげんにしろよ、ガキみたいな駄々こねやがって。こっちはわけわかんない知らせの連続でイライラしてるんだよ。傑明らかに偽物だしさ」
「悟くん……」
「お前も甚爾も傑も、力を隠してたんだろうさ。それは認めるよ。強いことも認める」
「さとるく「本気で来いよ。傑の本当の親友で、本当の最強の俺がぶっ潰してやる。そしたら、全て話せ」」
悟くん。五条家の相伝の六眼と無下限の術式持ち。
僕を助けてくれて、駆けつけてくれて、見破ってくれて。
……傑くんの、親友。
「お前が話さなくても、恵は全部話すぞ。あの子はお前が思うよりもずっと賢い」
「……」
「俺を信じろよ」
ぼろぼろと涙が溢れる。
「僕に勝ったら信じたる……。僕にさえ勝たれんかったら傑くんも甚爾くんも止められへん。そんで、約束したって。傑くんと甚爾くんを……助けたって」
それから、僕は悟くんと戦った。
悟くんはすごかった。
僕の攻撃、全部全部、柔く受け止めるんや。
これやったら、最強の甚爾くんも止めてくれるかもしれへん。
以前、聞いたことがある。
死神は、直接的な介入は出来へん。
呪霊操術で死神も取り込めたんや。近くによるのも無理やろう。
甚爾君は、偽の傑くんは、人間が止めなあかんのや。
「……というわけや。呪術師が傑くんを乗っ取ったんやから、呪術師が責任取ってどうにかして」
「泣きじゃくりながら偉そうな言い方すんなよ。そもそも、お前らがあっさり死を受け入れたり怪しげな実験してたのも原因だろ」
「夏油 傑が偽物なのは真実なのか」
「証拠はないがそうだ」
「でも、本物の傑くんも呪霊操術で操られとる。二人になって敵対したようなもんや」
「開放するにはこの刀で心臓を突くんだっけ? たしかに嫌な感じするな、この刀。持ってるだけでピリピリする」
「呪力による縁を切るんや」
突然、悟は自分を引っ張って刀を突きつけた。
「見てんだろ。ガキ1人に押し付けず、お前らもなんか協力しろよ!!」
悟くんが叫ぶと、リストがドサッと落ちてきた。
「何、このリスト」
「僕が殺さなあかん子供のリストや」
「殺させねーよ、監視はするがな」
「五条 悟。この件、表沙汰にはできん」
「あ? なんでだよ」
「当然だろう。影響が大きすぎる。死神の目的、呪霊だけの世界を創造するというのもよくわからん。……それに、実現すれば呪術師の居場所はなくなるだろう」「怖気づいてんのか?」「恐れる輩もいるだろうということだ。このままでは、恐らく子供らも甚爾も直哉も纏めて秘匿死刑となる。それは困る。直哉も、ここは堪えてまずは力を蓄えろ」
「親父……」
「冷静に考えろ。甚爾もお前の友達も、今助けるのは無理だ。ならば待て。出来るな?」
そうして、諭された僕は力を蓄えながらも待つことにした。
それから、十年の月日が流れることとなる。
さよならプロット。
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