呪術廻戦xBLEACHっぽいなにかでクロス   作:かりん2022

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緊張感は続かない

 五条 悟はどこにでもいる呪術高等専門学校に通う男の子である。

 そんな五条 悟には秘密がある。

 今日も、獲物を前に望遠鏡を装備。

 

「私は夏油傑。高校生、兼、死神代行!!」

 

 そう、死神の代理人と名乗るやべー組織に所属する夏油 傑をスパイすることである!

 傑はキャンディを舐めるとすぐに様子が変わる。

 

「やっちまえ、傑兄ィ!」

 

 何もない虚空に向かって応援する傑。いや、狐丸。

 そして、呪霊に唐突に刀傷と獣のような爪の傷跡ができる。

 もっと言えば、なにか大きな呪力を遮る存在が虚空にあるのが見て取れた。

 

 全くもって未知の力を持つ夏油 傑。

 すぐさま処刑しろ、とならないのは背後関係を洗うためである。

 

 実は、死神代行は夏油だけではない。だが、尋問しようとするとすぐ自害するため、背後関係を洗えないでいた。その為の調査である。

 

 任務だから、始めから夏油を殺すことを織り込み済みで接触した。

 それでも。

 

 悟は、傑と狐丸が好きだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『また見られているぞ』

「うーん、やっぱり呪術界側にバレてはいるのかな? 見て見ぬ振りをしてくれるなら、それはそれでありがたいけど。その間に必要な情報は集めなきゃね」

 

 報告の時間になったから呪専の外に出て報告していたら、死神から忠告である。

 

 呪術界を調査せよ。

 それが、夏油 傑の任務だった。

 前任者が何人も散っている以上、ばれないですむとは夏油傑も思っていない。

 騙し騙され。茶番劇を繰り広げつつ、2人は友情を育んでいく。

 これは、呪術師と死神のスパイな物語である。

 

「悟。私は一般出で無知だから、色々教えてほしいのだけれど」

「おー。良いぜ」

「呪術界の組織構造について色々教えてほしいんだ。あと、御三家とか」

「基本だな」

 

 悟は惜しげもなく知識を披露してくれる。

 正直とても助かる。前任者はそこに辿り着く前に殺されていたので。いつまで見逃してくれるのか、何故見逃してくれるのかはわからないけれど。

 悟も、私を友だちと思ってくれるのかな。そうだったら、嬉しいけど申し訳ない。

 でも、私も悟を友達だと思っているよ。

 

「なあ、傑」

「んー?」

「お前のことも、たまには教えろよ」

「たとえば?」

「俺が教えたようなこと」

 

 私は、きれいな笑みを心掛けて答える。

 

「何を言っているか、わからないな」

「……ちぇ」

 

 ふふ。ごめんね、悟。

 あと、どれくらい一緒にいられるのだろう。わからないけれど、一日一日を大事にしていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『狐丸。じゃあ、良い子だから留守を頼むよ』

「任せて下さい、兄ィ!」

 

 狐丸は夏油 傑の体で元気良く答える。

 今日は、輪廻転生を果たした子供達の様子見の日である。

 戦闘訓練だけだし、悟もお目溢ししてくれているようだから、という暴挙だった。

 

 そして、夏油 傑は移動していく。

 

「おはよー! 硝子の姉ぇ! 悟の兄ィ!」

「!??」

「傑、何いってんだお前!」

 

 悟は、傑の頬を引っ張る。

 

「悟兄ィー?」

「お前な、傑の振りするんだったら、ちゃんとしろよ!」

「おー、狐丸ってやつ?」

「硝子! ったく、いつ秘匿死刑になってもおかしくないんだからな!」

「き、気をつけるよ……」

「やればできるじゃねーか」

 

 傑の口調で謝れば、ガシガシと頭を撫でる。

 

「夜峨先生の前ではしっかりしろよ。一応、俺らにも本音と建前があるからな。お前が狐丸だって言ったら、じゃあ不審者だなって処分するしかなくなる」

「わかったよ、悟」

「よし! 上手く出来たら、お菓子やるよ」

「わかった!」

「ふーん。先生来るまで時間あるよね。狐丸ってなんなの?」

「俺はソウル☆キャンディーなんだぞ!」

「お菓子かよ」

「本当は義魂丸なんだけど、女性団体の可愛くないという訴えかけでソウル☆キャンディーって名前に変わったんだぞ! ちゃんと歴史わかる俺、偉い!」

「偉い偉い。女性団体に訴えに歴史、ね」

「女性団体つよっ」

「女性の会の方が男性の会より予算が多くて会場が立派なんだぞ。女は怖いんだぞ。でも怖いって言ったらいけないんだぞ」

「ほうほう」

「死神代行って女性優位なの?」

「あっ……お、俺は何も言ってないんだぞ!」

「んー。前から聞きたかったんだけど、お前らってマジで死神の遣いなの?」

「ノーコメントなんだぞ!」

「死神の仕事と目的が知りたい。呪霊は倒しているようだけど」

「ノーコメントなんだぞ!」

「傑の事だから、なんか耳障りのいい言葉で騙されてるんだろ?」

「違うんだぞ! ちゃんと世のため人のために活動しているんだぞ!」

「例えば?」

「うー、うー!」

「ほら、言えねーじゃん」

「うー!」

 

 そこで扉が開く。

 

「おはよう」

「おはようございます、夜峨先生」

「おはよー」

「今日は戦闘訓練をするぞ。校庭にでろ」

「「「はーい」」」

 

 三人は、グラウンドに出て柔軟運動をする。

 

「じゃ、狐丸。揉んでやるよ」

「術式なしだったら、私が勝つよ?」

「は?」

「だって私は、最強だからね!」

 

 えっへん、と胸を張る狐丸。

 

「じょーとーじゃん。やってみろよ

「私見学しまーす」

 

 ということで、狐丸対五条 悟である。

 

 狐丸は目にも留まらぬ速度でパンチを繰り出した。

 

「うおっ やるじゃん!」

「言ったろ、私は一番強いって!」

 

 蹴り、パンチ、膝打ち、流れるようにコンボを繋げていく。

 

「じゃあ、こっから術式ありな!」

「えっ!? えと、えと、呪霊操術!!」

 

 五条の術式に、夏油は呪霊操術で対抗する。

 家入が目を丸くして、五条はニィっと口を歪めた。

 

「やっぱ使えたか!」

 

 だが、散発的で使い方が全くなっちゃいない。

 

「今日は調子悪いな、夏油。大丈夫か? ここまでにしよう」

 

 夜蛾が席を外した後、五条は狐丸に言う。

 

「お前、呪霊操術、全然だめだな」

「俺、兄ィみたいに呪霊皆覚えてない……」

「ああ、なるほど。勉強も頑張らないと、頭良くないと強くなれないぞ」

「うー。勉強教えて?」

「ああ、良いぜ。でも、お前も色々教えてくれよ」

「兄ィは売れないよ?」

「お前の話せるもんでいいよ。好きなものとか、嫌いなものとか」

 

 ぱぁっと笑顔になって、その狐丸の頭を撫でる五条だった。

 

 

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