呪術廻戦xBLEACHっぽいなにかでクロス   作:かりん2022

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死神代行直哉、原作軸にトリップする4

「直哉、大丈夫かな」

 

 自称蛇、他称チワワの魂を持ったドーベルマン(命名 禪院 恵)。

 そんな大切な幼馴染を思い浮かべる。

 

 まあ、直哉が大丈夫だったら、今頃禪院家当主となっている。

 こっちとしても、直哉が禪院家を纏めてくれたらこれ以上なく助かったのだが……直哉は甚爾が次期当主になったのは悟のおかげだと思っているが、実際は早々に嬉々として甚爾に腹を見せてしまった直哉のせいである。直哉は甚爾や傑、悟、死神様達以外には躊躇なしに噛む。しかも出奔していたのが、甚爾には大人しく従って帰還すると言うのだ。直哉を呼び戻す為にもそれはそうなるだろう。

 

 恐らく、悟に懐柔されてしまうだろう。それでなくともこの世界の甚爾が出てきたら終わる。

 わかっていても、祈らずにはいられない。助けは一ヶ月以内には来るのだから、それまで黙秘を貫いていてくれたら……!

 明らかに非常事態だったから、拷問はされるかもしれないが、自害という手もある。

 死神化してしまえば……。いや。

 

「それは私にも言えることか」

 

 ただ、この封印具を開放して使えるようになってしまうと、また悟に使われるかもしれない。平行世界の悟ではあるけれど、悟は悟。追い詰められていたようだし、それは平行世界の私のせいなようだ。

 あまり人間に干渉してはいけないのだけれど、それでもほんの少しここに滞在するぐらいは許されるのではなかろうか。

 囚われの身は不安ではあるけれど……何度目かのため息を吐くと、外へと出されていた。

 どうやら、尋問のお時間のようである。

 傑は再度、ため息を吐いて、笑みを浮かべた。

 

「ええと、初めまして。平行世界の私の身体を盗んだ呪詛師さん」

「初めまして。でも、君からは呪力を殆ど感じないね」

「こちらの世界の私は呪術師だったのかな? 私は一般人でね」

「六眼や禪院 直哉が一般人と仲良くなるなんてありえないね」

「そうでもないよ。直哉、津美紀ちゃんと仲いいし。こっちの二人は違うのかな?」

「まあ良い。平行世界と言えども、君は本物の夏油 傑だ。しかも、一般人ならなおさら都合がいい。人質にさせてもらう。真人」

「っ」

 

 流石に魂を弄くられるのは許容できない。

 それと同時に、悟の呪力と直哉の霊圧が近づいてくるのを感じた。

 

 希望にすがりたくなる自分を叱咤し、自害をしようとして……目を見開いた。

 

「赤火砲!!」

「嘘だろまだ一日だぞ黙秘しろよ!! 白雷!!」

 

 即座にメリット・デメリットを天秤にかけ、ひとまず鬼道を使って真人を貫く。

 

「ふん、やっぱり一般人じゃないじゃないか!」

 

 呪霊が爆発するかのように大量に出る。

 飛び込んできた直哉が斬魄刀を使っていたので、夏油も斬魄刀を使う。

 なんとか呪霊を倒し切ると、チワワの魂を持つドーベルマンはドヤ顔をした。

 

「来たったで!」

「直哉。話がある」

「はいはい。傑。死神だっけ? 直哉から呪霊の移住計画とか色々話は聞いてるよ。こっちの世界の傑は呪詛師だし、そっちの世界でも天元様と敵対してたりするみたいだね。そういうわけで、拘束させてもらうよ、直哉との情報のすり合わせはさせないから。直哉。直哉を頼むよ」

「わかったわ。こっち来いや、僕」

「傑くんっ」

「直哉嘘だろ!? 一日経ってないのに全部話したとか嘘だろ!? だいたい、話すくらいならなんで自害してないんだよ!」

「す、傑くん怒っとる……? なんでや、自分頑張ったやろ?」

「はいはい、仲間割れしない。直哉、絶対死なせないようにね」

「わかったわ」

「傑も、妙な真似したら駄目だからね―。とりあえず、色々聞きたいことがあるんだ。色々、ね」

 

 駄目だ自害を!

 

 舌を噛もうとした時、私は気絶させられた。

 

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