呪術廻戦xBLEACHっぽいなにかでクロス 作:かりん2022
今日中に続き更新します。
僕は、直哉に見つめられていた。
「なんやの。そない見つめて」
「助けてほしいんやろ。いつ言うん? 命乞いは早いほうがええで」
「け、決心ついたらや」
「いつ決心つくんや? どうせあれやろ。悟くん怒らせすぎてこわなったんやろ」
「そうや……。傑くんは仕方ない言うとったけど、こっちの悟くんで練習したり協力してもろて、橋渡しできへんかなって。ほら、計画壊されるのもよくあらへんし、甚爾君いつも勝ってるゆうけど、追いつかれつつあるんや。もういつ負けてもおかしくない」
「まあ悟くんやしな」
やっぱり自分やな。ばればれや。
自分は、深呼吸する。
「うう……やっぱ駄目や。裏切った先でまた裏切るなんて地獄や」
「せやけど追い詰められとるんやろ?」
「せやけど、うう……」
「悟くん呼ぶで。覚悟決めとき」
直哉が電話を取ると、悟くんが部屋に入ってきた。
「その必要はないよ。……全部話す気になったのかな? 直哉」
「さ、悟くん……。怒っとる? 悟くん」
僕は僕と手に手を取って思わず寄り添う。
「少しね。じゃ、話して。最初から全部。ごまかしも例えもなしだ」
「最初……最初と言ったらあれやな。異世界の成り立ちからや。話が長くなるけど、ええ?」
「……いいよ」
「はるか昔、亡者と生者が一緒の世界があった。霊王様は生贄になることで、世界を3つに分けた……。そうすることで棲み分けをしたんや。そうして、死神様はソウルソサエティゆう世界で魂の管理をしとった。そこにクインシーゆう存在が産まれた。クインシーは人間でありながら、悪霊を倒せる。せやけど、悪霊を魂ごと完全に消し去る為、魂の総量を減らす言うて死神様に粛清された……。それから時が経ち、霊王様の再来が現れた。流魂様や。流魂様は、配下の死神とともに、僕らの世界に落ちる夢をずっと見ていたそうや。そうして、実際に流魂様は落ちてきた。始まりの世界に似た、呪いと人が一緒に暮らす世界を流魂様は憐れまれ、自分が生贄になることを決意して、まずは調査を始めた。それで、見つけたのが呪力を持ってへん甚爾君やった。甚爾君は呪力に関する家におったから、なおさら都合が良かった。ここまではええ?」
「ああ。それで君が気づいて甚爾の仲間に無理やりなったんだろ。傑も、同じ頃その能力から死神たちに見いだされた」
「そうや」
「君は当主になる夢を捨てて踏みにじった」
「なんでや」
「死神様とおるほうが楽しいもん。あんな家価値ゼロや」
「君達は出奔して、人前では鬼道を使わないようにしながら、実験と訓練、資金稼ぎを兼ねて呪霊を倒していった。そして、甚爾が僕に見つかった」
「せや。それも、斬魄刀を見られて、隠蔽術式やと勘違いされたんや。見えない刀やから」
「呪力は阻害していたから、位置の把握はできたけどね。そして、僕が呪術界に誘って、それがきっかけで甚爾は無理やり連れ戻された。禅院家にとって嬉しい誤算は、逃げていた当主候補の君が甚爾の前に這いつくばって次期当主を祝いだこと」
「這いつくばってへんけど……いや這いつくばったわ」
「甚爾を連れ戻せば、君も戻ってくる。それで、甚爾は次期当主として連れ戻された。僕は本当は、死神からも君に当主になるよう打診があったと睨んでいるけれど」
「断ったし、出来んやろって言われたわ」
「それから、傑が半ば脅される形で呪専にスカウト。東京呪専で僕と出会った」
「ほんま六眼厄介やって言ってたわ」
「そして、天元様の護衛依頼。君達は動いた」
「せや。ついでに傑くんに天元様へのお願いをしてもらいに行ったんや。結界張るのやめたってって」
「チャレンジャーやな……」
そう言いつつも、僕は腰が引け気味だ。こっちの世界の僕も気づいたんや。
この悟くんは、平行世界の悟くんや。なんでこんなところにおるんや、こんなに早く。
「天元様が断ると、傑は暗殺に切り替えた。君も一緒になってね。親友の直哉です、なんて名乗ってね」
「堪忍して! あれは悟くんのこと、いっつも傑くんが楽しそうに話すから、つい……」
「僕は傑を捉えられなかった。甚爾が傑を捉えて、傑は拷問されて殺された」
「聞いてへんよ!」
「仲間を切って信頼得るのは常識やろ。あの辺りから悟くん怖くなったんや」
「まあね。普通命は1つきりで、体をとっかえひっかえ出来るなんて思わないしね。傑に裏切られて、傑が他の人間に捉えられて、殺されて、傑の体が盗まれた上に利用されて、それだけでも辛いのに、当の本人はのほほんと幼女と旅行とか切れても仕方ないよね。呪霊がいきなり東京からいなくなる事件とか、強力な呪霊が現れる事件で目撃されたりとか、実験体とか、呪霊と戦って四肢欠損レベルでぼろぼろになったりとか。挙句の果てに「ごめん! 体盗まれちゃったから注意しといて」だからね」
「しゃあないやろ。強い敵が現れたら義骸を溶かして攻撃の為の霊力に回すん、楽やもん」
「心配した僕の気持ちは?」
悟くん、めちゃくちゃ怒っとる。せやけど、それは心配の裏返しやから、僕としてはひたすら頭を下げるしかない。
「……どうしたら、許してくれる? 僕はどうなってもええ。この際、傑くんも好きにしたらええ。せやけど、計画は何を犠牲にしても実行されなあかんねん」
「言ったね? 聞いたな、恵」
「聞きました。五条さん」
「ひっ」
こっちの世界の僕が、悲鳴を上げて腰を引け気味にして僕の後ろに隠れた。
笑顔で何故かブチ切れとる禪院 恵と、心配そうにこちらを伺う面々。
「なんや! 禪院 恵は関係ないやろ!」
「嘘やろ、勇気ありすぎやろ、ぼく!?」
悟くんが僕を拘束して、禪院 恵が
その瞬間、何より大事な僕の死神の力が恵くんに吸われていった。