呪術廻戦xBLEACHっぽいなにかでクロス 作:かりん2022
「平行世界の禪院 恵やて!?」
「どうだ」
「死神ではないですね。初めまして。禪院 恵と言います。こちら、お近づきの印です」
「わかってるやん。なんやこれ?」
「甚爾さんと直哉さんの手合わせを録画したものです。ほんの手慰み程度ですけど」
「そっちの世界の甚爾君、生きとるの!?」
「ええ。事情があって会えませんが」
「そうやの……。そっちでは当主はどうなん?」
「興味あるんですか?」
恵は少し驚く。
「当たり前やろ。僕、次期当主やし。まさか、恵くんが当主? 禪院やし、可能性はあるやろ」
「……!」
「な、なんや恵くん、泣いとるの?」
「いえ、俺、ちゃんと直哉さんに認識してもらったことがなかったので……。しかも次期当主としての自覚を持っているとか……。本当に平行世界なんだなって」
「なんや、もしかして、そないに僕強い?」「ちゃんと自分が呪術師だって認めれば強いと思いますよ。そもそも呪術師であることをゴミ箱に捨ててますが」
「はあ!? なんなん。まさか、一般人になりたいとでも言うたん?」
「とりあえず、呪術師は気持ち悪いからやだって暴言吐いてやめましたね。引きずってでも連れ戻しますけど」
「何が気持ち悪いんや」
「呪力がネチョネチョどろどろしててヘドロみたいで生理的に嫌だとか言ってました」
「なんやそれ」
直哉は絶句する。ちょっと理解不能な感覚である。
「全ての呪術師に謝れと言いたい」
「僕は違うから謝らへんよ。っていうか自分の事をヘドロってありえへんやろ」
「あの人、呪力と術式を失う方法見つけたから……」
「はあ? 頭おかしいんちゃう?」
「そんなわけで、早く保護したいんですよ。何かあったら大変ですし、危険に無頓着な所ありますし、トラブルメーカーですし」
「せやけど、戻っても呪力ないなら、どうするんや」
「それは対処法があるので、戻すだけならなんとか」
「てことは、次期当主は恵くんか。そんなんなら、任されへんもんな」
「俺は……できれば、直哉さんに更生してもらってお願いしたいところです。当主が嫌とかではなくて、ちょっと問題がありまして。それは直哉さんも同じなんですけど、まだマシと言うか」
「問題ってなんや?」
「その辺りは、いえませんけど。甚爾さんと直哉さんのやらかしが原因で、ちょっと」
「やらかしって、自分の呪力捨てる以上のものがあるんか」
「六眼を引きこもらせた男ですよ? そんなの序の口に決まってるじゃないですか」
「は? 自分なんかに悟くんがどうこうされるわけないやろ!」
「ちょっと待て、どういうことだ」
「直哉さんはしてはいけない嘘と言ってはいけない暴言があることを肝に銘じて下さい」
「チョット待ってや。口だけで?」
「正確にはたちの悪いドッキリですね。よりによって夏油さんと共謀して、夏油さんの凄惨な死を演出したんですよ。しかも関係各所に飛び火して大問題になって。流石にそれは反省したみたいですけど。禪院家の恥晒しにも程があるというか……。心配なのもありますけど、それもあって周囲に迷惑を掛ける前に早く連れ戻したくて」
「それを早く言いや! 迷惑掛ける前にさっさと見つけんと、僕が悟くんに嫌われるやん!」
「そのドッキリについて話を詳しく聞かせてもらおうか」
「挨拶も終わったので、すぐに捜索に行きます。えぐり取られてなければ、GPSもついてますし」
「え」
「何度脱走したと思ってるんですか。対策は出来るだけ取ってます」
「さ、さよか……。あまり言いたないけど、当主どころかもう殺したほうが早いんちゃう?」
「そんな簡単な話ではないんですよ……」
恵はため息を付いた。
ということで、捜索を開始したのだった。