呪術廻戦xBLEACHっぽいなにかでクロス 作:かりん2022
「傑兄ィ! お疲れさまです!」
『はい、狐丸もお疲れ様。どうだった?』
「悟の兄ィは狐丸のこと知ってました!」
『やっぱりそうか。直ぐにバレたかい?』
「はい!」
『やはり、六眼はごまかせないか……厄介だね。ありがとう、狐丸。体を返してもらおうか』
「はい!」
呪専の敷地に戻ると、悟が待っていた。
「どこ行ってたんだよ、傑」
「ちょっとね」
「たまには、部屋で話そうぜ」
「ああ。いいよ」
部屋に入ると、悟は早速口火を切った。
「傑。お前、わかってないみたいだから言うけど、このままだと秘匿死刑だぜ?」
「だろうね。そこはまあ、うまくやるつもりだよ。丁度いいから、悟にお願い」
「なんだ?」
「もしも私が死んだ時は、その体をチリ1つ残さず燃やして欲しい」
「は?」
「出来るだけ、自分でどうにかするつもりだけどね。なかなか難しくて」
「お前、どうしてそこまで、死神気取りの奴らに義理立てするわけ?」
「んー。日本の平和のため、かな」
キリッとした顔で言ってみる。まあ、日本の平和がピンチなの、私のせいなんだけどね?
だからこそ、私が動かないといけないというか。
「はぁ? それでなんで呪専にスパイしに来る必要があるんだよ」
「あのね。スパイしに来たんじゃなくて、スカウトされたんだよ。呪霊を狩っていると、君等がスカウトしに来ちゃうから、こっちとしても困っているんだよ。呪術師はリスペクトしているけど、君等すぐ秘匿死刑とか言い出すだろ? 前任者も特に悪い事してないのに殺されちゃったし」
「殺してねーよ。自殺したんだ」
「そこまで追い詰められたってこと。私達としては、できれば君達に関わりたくないんだよ。でもちょっかいかけられるから、仕方なく棲み分けの方法を探しに来てるの。私としても、下手に呪専所属するの嫌がって秘匿死刑になったり、自殺させられるよりスパイとして調査に来る方が良いしね」
「そもそも、お前らの組織、資金調達どうしてるわけ? 呪霊を狩って給料をもらってる様子もないし、ボランティアで命がけで呪霊退治? ありえねー」
「それは内緒。でも、ボランティアってわけじゃ……あっでもうーん」
お給料は沢山もらっているけれど、それは私の義骸に注ぎ込んでいるんだよね。
「なんだよ」
「いや、仕事にばっかり使ってるなぁって。それは良いんだ」
「棲み分けって、どうするつもりなんだよ」
「私の考えることじゃないかな……。でも、呪術師が見つけてない呪霊を退治する方向性になる、のかなぁ……? 仕事を取るつもりは全然ないんだよ? そもそも、私達みたいな小さな組織、放っておいてくれていいのに」
「未知の力を人は恐れるもんなんだよ」
「呪力だって大概だと思うけどなぁ。こっちは死者を出しても黙ってるくらいには敵対の意思はないよ」
「だから恐れるし、調査しようと思うんだろ」
「はぁ。でもさ。表に出てる情報だけでもよくない?」
「は?」
「私は死神代行と名乗ってる。呪霊を狩ってる。人間に関わるのはご法度。以上!」
「本当に死神がいるとでも言うつもりか?」
「そうだけど」
「なんで人間に関わるのはご法度で人間が死神代行やってるんだよ」
「その辺色々あるんだよ。ちょっと紛糾してるけど」
「その色々を教えろよ」
「あーあー聞こえなーい聞こえなーい! 一つだけ言うと、私って、死神に助けられてるんだよ。だから、死神に仕える義務がある」
「は? じゃー俺が助けたら俺に仕えんのか」
「ええ……? そこはほら、悪いけど、先着順ということで。でもさ、私も死神代行も悪いことはしてない。それは確かだよ」
「そーかよ。けどよ。残された時間はすくねーぜ?」
「準備はしておくよ」
「投降の準備か? ダブルスパイになるなら庇えるぜ?」
「いや、逃げ出す準備。なんとかするから、そこは庇わなくていいよ」
「そーかよ」
「悟。ありがとう」
「けっ」
「天内 理子の護衛?」
「私が請け負っても良いのかい?」
「二人共、天元様のご指名だ」
裏から動くつもりだったのだが。
「うーん。まあ、毒を食らわば皿までか」
「なんだよ、それ」
「早く行くよ、悟。理子ちゃんが危ない!」
そうして、沖縄まで行くところはそのままに、私は一年生たちにある人を護衛してもらって合流した。
悟が気を抜いたその瞬間。
「甚爾! ダメッ」
「はっ?」
五条を殺そうとした伏黒甚爾は、五条を殴り倒して固まった。
「誰だお前」
「伏黒甚爾。天内 理子の殺害依頼を受けている人で、死神代行でスカウトするつもりの人」
「ゆ……う? お前、死んだはずじゃ……」
「甚爾。ごめん。これだけは言わせて。恵を頼むって、言ったよね!?」
「け、けどよ」
「けどじゃない!! なんでよ、なんで禪院家に売ることになってるのよ! 貴方あの家、嫌っていたじゃない! どうして……! 恵のこと、迷惑だった!? 私のこと、迷惑だった!?」
「違う! それは……」
「えっと、お話中ごめんね? その義骸は、充電式です。言いたいこと、わかってもらえるかな?」
「死神代行……!! マジってことか!?」
「おっと。偽物って疑わないの?」
「俺がゆうを間違えるはずがねぇ。体は偽物でも、魂は本物だ」
「そういうこと! で、どうする? 電池を買うのって、人間のお金じゃ駄目なんだよね。困ったね?」
「……何でもする」
「じゃあ、無抵抗で私に刺されてもらおうか♪」
「甚爾……!」
「心配すんな、ゆう」
私は、斬魄刀を甚爾に刺して、死神の力を譲渡した。
「よし、これで後は私の上司が接触しに行くから。その人連れて、安全な場所まで逃げたら? どこにいてもその人がいる限り、こっちは見つけられるしね」
理子ちゃんは無事、天元様の元へ行ったし、これで大きなフラグはへし折れたかな?
戻ってきた悟は、大きなため息を付いた。
「傑。説明」
「えっ 出来ないよ。護衛任務は成功できたんだから良いでしょ?」
「何やったかわかってんのか」
「わかってるよ。だから、狐丸も返してきた」
ニコリと、笑いかける。
「楽しかったよ、親友。今までありがとう」
そして、奥歯を噛む。
ごふり、と血を吐いて。
「傑!!!」
「私の、したい。ちゃんと、もやし、てね」
「先輩!」
「夏油さん!!」
そうして、私は命を落とした。
まあ、新しい義骸は用意してあるんだけどね?
夏油傑、晴れて代行が取れて死神となりました!