呪術廻戦xBLEACHっぽいなにかでクロス 作:かりん2022
「一番難易度が低いリストの子で、精神病院に入院中なんですが、それは」
「とにかく手分けしていくしかないね」
「この恵の救済は僕が行くよ。ヤガセンはこっちの双子をお願い」
ということで、僕は夏油さんに頼まれた子供の保護に行くことになった。
伊地知は不安がったので呪専で待機である。
僕が会いに来たのは、雪成(ゆきなり)君。
人に噛みつき、肉を食いちぎったということで病院に入れられていた。
まだ五歳の子だが、呪力を持っているのはわかった。
「お兄さん、呪術師? 死神?」
「呪術師だよ」
「そう。僕を殺しに来たの?」
「保護しに来たんだよ」
「僕は呪霊なのに?」
「君は人間だよ」
「呪霊だ。呪霊だ。呪霊だ!」
男の子は叫ぶ。涙を流しながら。
「毎晩夢に見るんだ。人を襲って食い殺す夢。僕はいけない子なんだ」
「じゃあ」
僕は、男の子の手を握る。
「君が殺した以上の人を助けちゃおう!! それでチャラさ!」
男の子はキョトンとする。
「……変なお兄ちゃん」
「あはは。僕は君を迎えに来たんだ。君みたいな子は他にもいると思う。僕だって、呪いが見える点では一緒だよ。だから、仲間になってくれないかな?」
「……いいの?」
「僕、弱くってさあ。でも人手不足だから、強いやつと戦わされることもあって。わかるよ。君の呪力は僕より強い。僕には君が必要だ!」
「……情けないお兄ちゃん。仕方ないから、力を貸してあげるよ」
雪成は笑う。
説得が完了して、ホッとした所で伊地知から連絡が来た。
「やあ、伊地知! どうしたんだい?」
『あのっ そのっ あのっ』
「落ち着いて伊地知。何があったんだい?」
『夏油さんが、捕まって!! 今、テレビを見て下さい!!』
「は?」
病室のテレビを借りてつける。
『御覧ください。黄金に光るツチノコが今ここに!』
『この竜、喋ったんです!!』
『神の使いか天変地異の前触れでしょうか!?』
『キューン(オロオロ) けぷっ』
『ああっ 血を吐きました! どこか具合が悪いのでしょうか!?』
『獣医を呼んで下さい!』
「ああああああああああああ夏油さーん! なにやってるんですかー!」
助けるのは子供達の保護より大変だった。
「人が休日返上で子供達を助けに行ってる時に、何してたのかな、傑くんは!」
「その節はご迷惑をおかけしました」
「現在進行系で迷惑かけてるんだけどな?」
只今、硝子の膝の上で治療中である。
というか常に治療しないと吐血する。
「上司にも凄く怒られて、この義骸はしばらくお預けになったよ。代わりの義骸貰ったから良いけどね」
「この黒猫ですか」
「これはこれで可愛いだろう? ということで、このボデイはしばらくお蔵入りだから、写真をいっぱい撮ってほしくて」
「傑、反省してる?」
「正直、ドラゴン降臨を一度やってみたくてね。聖獣参上みたいな」
「やめてください」
写真を撮った後、黒猫の義骸に移る。
「ふーん、猫ってこんな感じなんだ」
「一応、チュールを買っておきました」
「猫まっしぐらのあの伝説の……!?」
「灰原……そんなの先輩が食べるわけ」
ちろちろちろちろちろちろちろ。
「めっちゃ食べててウケるww」
「あと、猫じゃらしも買っておきました!」
「灰原ぁ! お前、いい加減に!」
にゃんっ にゃんっ にゃんっ
「んんっ 猫のっ 本能もっ 面白いね!」
「めっちゃ本能に負けてるし、ウケるwww」
「じゃあ俺! 次俺! 撫でます!」
「受けて立つよ! 悟なんかに負けない!」
「良いのか夏油? 私は夏油が負ける方に一カートン」
「賭けになるんですか?」
「ならないでしょうね」
「な、ならないと思います……」
五分後、夏油はにゃいて謝ったが尋問に切り替わったので許してもらえなかった。