呪術廻戦xBLEACHっぽいなにかでクロス   作:かりん2022

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続いちゃいました

 温かい食事をして、いっぱい寝て、起きて。まず伸びをする。久々に清々しい気分だった。やはり、人間は休まないと駄目なのだ。

 自分がやってしまったことからそっと目を逸らしながら、私は硝子が用意してくれたほかほかのホットケーキを食べた。用意してくれたのは硝子だけど、チョイスは悟だな。

 甘いものはあまり好きではないけれど、足りてなかった栄養が回復していくような気がした。

 

「顔色、良くなった」

 

 硝子は頬を緩ませて頭を撫でる。情けない所を見せちゃったな。

 ……本気で情けないな。うわ、恥ずかしい。

 携帯で硝子が悟と夜峨先生を呼んだ。

 でも。……でも。私は、キュッとシーツを握りしめる。

 

「聞かなかったことには出来ませんか?」

「悪いが無理だ」

「なんだよ、傑。死神サマが怖いのか?」

「死神様は怖くないよ。ただ、死神様の理念に私も賛同しているだけで」

「はぁ? あんな追い詰められといてそんな事言うのか?」

「だって、私は……」

「任務しかしてねえ!! 今、日本が滅び掛けてんのか? ああ!?」

「傑。ゆっくり話してくれないか。出来る限り力になると約束しよう」

 

 私は、困ってしまった。どうしたらいいのだろう。

 考え考え、話せることを話していく。

 

「死神様は、運命を知っていて、人間に関わったり、ましてや、死神として知り得た運命を悪用しちゃ駄目なんだ。だって、医者だって守秘義務があるだろう? 死神の仕事は、幽霊を成仏させる。それだけなんだ」

「んー? 既に色々突っ込みたいところがあるけど……まあ、続けろ」

「でも、運命通りに放っておくと、日本が滅んで、死者が大変なことになって、それはそれで困るんだ。死神様も、どこまでやっていいのかわからなくて、辛いところなんだよ」

「それって、天元様の同化とか傑の術式とか、呪詛師とかが関わってくるのか?」

「そのあたりは守秘義務もあって、詳しくは言えないよ……。そもそもあまり知らないし。ただ、その呪詛師、寿命ないらしくて、放っておくと遅かれ早かれらしいんだ」

「死神様が倒せば良いんじゃねーの」

「それは絶対に駄目。人間のことは人間が解決しないと」

「まさか、それで傑に解決しろって?」

「最悪の場合は、そう、かな……。私が死神陣営として動くのが、一番干渉が少なくて済むらしくて。最善は、呪詛師が私の脳みそくり抜いて体を乗っ取って悟を封印しに行くから、その時に悟が返り討ちにするのが一番スマートかなって」

「は? 最善でそれかよ。傑死ぬじゃん」

「スパイだから、それは死ぬ前提だよ。でも……怖くて。情けないね」

「当たり前だろ! それは却下だ、却下」

「そもそも、もう既に傑に干渉してんじゃん。何が不干渉だよ」

「そうだけど」

「傑。ここまで話したんだ。もう全部、話してしまって良いんじゃないか? 半端な知識というのが、一番危険だ」

 

 私は、首を振った。死神様を裏切ることは出来ない。

 

「死神様に報告します。たとえ殺されるのだとしても。そのうえで、協力を進言します。いっぱい怒られるだろうけど、でも。死神様を信じます」

「傑!!」

「お前、本当にそれで良いのか?」

 

 悟と硝子の言葉に、コクリと頷く。

 

「交渉の場には私も行くぞ。担任として挨拶をせねばならん」

「俺も!」

「私も」

 

 そういう事で、悟達を連れて定時連絡に出た。

 誰もいない所に話しかけているように見えるけど、仕方ない。

 

「すみません、疲労で錯乱して、悟達に色々喋ってしまいました」

『怪我をしたて聞いてたけど』

「過労と診断されて、寝ていました」

『そうか。最近無理をさせとったさかいな……。いや、人間は脆いもんや。詳しい報告を』

「はい」

 

 私が報告と三人の紹介を終えると、その場に侍装束の男が現れた。義骸を使ったのだ。

 悟が直哉、と呟く。知っている人に似ていたのかな?

 

「死神二番隊隊長。夜天や。夏油の直属の上司にあたる」

「そうか。じゃあ、一発殴らせろ!! 人間は! 一日三時間は寝て、七日に一度休まなきゃ! 死ぬんだよ!!」

 

 硝子が殴る前、夜天隊長はその言葉に目を見開き、そしてあえて拳を受け入れた。

 

「無理はわかっとった。そやけど、ほんまに時間があらへんねん」

「えっと。でも、今のままだと任務の遂行は難しいです。休みがいただけるならありがたいです」

「ありがたいですじゃねーよ、ちゃんと分捕れ! もう辞めるって泣いてたじゃね―か! 戦え!! 自分で勝ち取れ!!」

「そうだよ、弱ると効率も悪くなるんだよ! っていうか普通にあれは寝る暇もないしひどすぎるだろ、 そもそも傑を開放しろ!」

「傑。確かに任務は苛烈を極める。そやけど、傑なら出来ると信じてる。ほんでも傑嫌がるんやったら、記憶を消して開放することも考えよう。あんたはどないしたいんや、傑」

 

 夜天隊長は、まっすぐに私を見てくれる。

 

「……本当は、記憶を消すの、嫌なんです。私、一生懸命頑張ってきたの、全部0になっちゃうから」

「そうやな」

 

 我儘を言っている。それは、とても勇気がいった。私は、ゴクリとつばを飲み込んで、でも、悟と硝子と先生がいてくれるから。勇気を出して、弱音を吐きつづけた。

 

「でも、このペースで任務は無理です」

「うん」

「仕事が減る方向で仕事、練り直せませんか? 人数も増やしてほしいし、死神の一般常識とかはとりあえず後で学ぶことにしても良いのかなって」

「そうやな。どっちみち、呪術師側にバレた以上、計画の修正は必要や。追うて指示を通達する」

「すみません」

「ええよ。辛い処遇出るかもしれへん。覚悟はしといて欲しい。ひとまずは、伏黒甚爾に勝つための戦闘訓練だけはしときなはれ。その件に関しての情報開示は許すわ」

「はい」

「君達、傑を心配してくれておおきに。今しばらく、可愛い部下を預けとく。そやけど……ほんでも、傑はうちの部下や。呪術師やあらへん」

「……こいつ!」

 

 そして、私を撫でて、隊長は消えた。

 

「傑、無理って言えば仕事減らしてもらえたんじゃね―か?」

「潰れる前に言えよ。でも、たしかにあれは騙されそうだな」

「話は通じそうじゃないか。それで、術師殺しに勝つとはどういうことだ」

 

 呪専に戻った私は、ポツポツと話し始めた。

 

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