room3(仮)※正式タイトルはあとで付けます※   作:越後屋大輔

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部活編はここで一旦終わります


部活巡りをしてみた②

 紅茶部を出た蘭達はまたもや奇妙な部室を発見した。入り口には何とも意味不明な張り紙が張ってあり、そこにはこう書いてある。

『寒さに耐久性のある種族の方以外は、ダウンジャケットやカイロ等で、防寒対策を充分に行ってからご入室下さい。被服部部長・ミルコ(マイルーン族)』

ルビィ

「被服部かにゃ~。興味ないにゃ」

コルルン

「そう~言わずに~さ~~試しに~見学~してこう~よ~」

「……せやな」戸に手を掛けて被服部部室に入ろうとした3人を待っていたのは、強烈な冷たい風だった。

「うわっ!寒っ!」

ルビィ

「寒いの嫌いにゃ~!」蘭は思わず自分の腕を抱き、ルビィはケットシーの本能で身体を丸める。

コルルン

「あ~、あれか~……」 コルルンは首を文字通りの意味で持ち上げて、エアコンを見つける。リモコンは1℃を示していた。

「温度下げすぎやろ!」エアコンを切ろうとした蘭を制止する声がする。その主は天使を思わせる翼を持った端正な顔立ちの美少女だった。

??

「止めて!今エアコン切られると熱中症になっちゃう!」今は4月。熱中症にはまだ早い季節、外の気温にしてもそれほど高くないハズだが。

コルルン

「あ~……マイルーンなら~ね~」

「はっ?」合点がいったルビィとコルルンと対称的に、理解が追い付かない蘭。

ルビィ

「マイルーンは元々季節が変わると涼しい土地を求めて旅をする渡り鳥みたいな種族にゃ。だから暑い寒いの基準も人間等と違うにゃ」ルビィの説明を聞いていると、1人の女子部員が話しかけてきた。

??

「気温が15℃ぐらいになったら、私達にとっては猛暑なの。1桁ぐらいがちょうど良いのよ」

「……それで人間とかは防寒対策が必要なんや。ところで?」

??

「あぁ……自己紹介がまだだったわね。私はマイルーンのミルコ。被服部部長よ」改めて名乗ったミルコは3人の反対側に身体を向けると、首だけを捻って背中を見せる。

ミルコ

「この制服も自分でカスタマイズしたの。勿論、学校に許可はとってあるわよ」ミルコの制服は翼が出せるよう、背中にパックリと穴が空いていた。

「うぉぉっ、何やそれ?めっちゃ(いろ)っぽい!♥️」

コルルン

「ど~こ~の~エロ~親父~だ~よぉ~?」

ルビィ

「は、歯切れの悪いツッコミにゃ……」そして体験入部として、裁縫をしてみた3人だったが……

「寒っ!指悴んで全然動かへん」

ルビィ

「眠くなってきたにゃ~」

コルルン

「ルビィ~ダメだよ~。寝た~ら~死んじゃう~よ~」

「最早何の部活か分からんな!」

ルビィ

「今の突っ込みで目が覚めたにゃ!」

コルルン

「やっぱり~突っ込みは~蘭ちゃんに限るね~」

このあとも幾つか体験入部したが、結局3人とも部活には入らないことに決めたのだった。

 




次回は多分コウ先生がメインになると思います
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