ベジットは気の方へ飛んで行く
小さな気だが見つけるのはベジットにとっては造作もないことだった
フードを被った召喚士らしい人が岩陰にいるのを見つけ声をかける
「…よう」
「ひゃっ!だ、誰ですか?!」
召喚士は可愛らしい悲鳴を上げながら岩の裏へ隠れる
「あんただろ?オレを召喚したのは」
ベジットがそう言うと召喚士は岩から顔を出す
そこにいたのは…
「あ、あなたなのですか?我々の救世主は?」
「…予想より若かったぜ…」
可憐な少女だった
(召喚士なんて言うからもっと年上だと思ってたが…こんなガキンチョにこの星の人間の命運がかかってんのか…)
ベジットは少し戸惑いながらも少女に声をかける
「ああ、さっきカミサマから教えてもらってな…オレがその救世主らしい」
「そうなんですね!よかった…!召喚に成功してたんだ…」
安心している少女にベジットは疑問を抱いた
「おい『成功していた』ってどういうことだ?」
「それはですね、召喚した位置にいないしすごい爆発だったし召喚した場所でいきなり戦いが起こるしで召喚が成功したかわからなかったんですよ!」
「おいおいどこで召喚したんだ?」
「今戦ってる場所なんですけど…」
少女は先ほどベジットが見た争いをしている場所へ指をさした
ベジットは苦笑いを浮かべるしか無かった、なぜなら…
(おいおいあの場所からここまで500mはあったぞ…死にはしないが少々手荒じゃねぇか?)
爆発や召喚の反動でベジットのみが吹っ飛んだらしいのだ
「なあお嬢ちゃんオレも戦いにいったほうがいいか?」
困惑を抑えながらベジットは聞く
「できればお願いしたいです…ずっと劣勢で…」
「わかったぜ…じゃあ行っ「あと!」ん?」
「私はお嬢ちゃんじゃありません、『レイヒ』って名前があるんです!」
少女…レイヒは頬を膨らませて言う
「わかったぜ…レイヒ…行ってくる!!」
「き、気をつけてください!」
ベジットはレイヒの激励を受け飛んでいった…
「あっ!そういえば名前聞いてないや…声も重なってるように聞こえたし…あとで聞いてみようかな」
戦場についたベジットは絶句していた
「…おいおいこれはひどいな」
ぱっと見でも人間が劣勢…というより多勢に無勢だった
召喚されたばかりの時は拮抗していた人間の数も時間が経ちすぎたせいかほとんど残っていない
それに比べて魔人の数は多い…見渡す限りといった感じだ
「グルルルル…ガッ!!」
「ヒィッ!?」
魔人の1人が人間が隠れている場所に黒い玉のようなものを飛ばす!
「ちっ!」
ベジットは人間に当たる前に玉と人間の間に行き弾き飛ばした
「た、助かった!あんたは?!」
「…召喚された救世主ってやつらしいぜ」
「召喚が…成功したのだな…!」
喜びの表情に溢れている男を尻目に魔人の方へと向き直る
魔人達はこちらに向かってきていた
「早めにカタをつけたほうが良さそうだな…一瞬で終わらせてもらうぜ!」
ベジットはそういうと構える
「か…め…」
近づいてきていた魔人達が足を止める…何人かは後退りを始める
ベジットの手のひらに集まっているエネルギーか凄まじいことに気がついたのだ
「は…め…波ぁぁぁぁあ!!!」
逃げる隙も与えずにかめはめ波を放つ
目の前まで迫っていた魔人の大群はチリとなり地面は抉れた
「グォォォオ!?」
「ガァァァ!?」
残った魔人達は目の前で仲間が消えたことに驚き飛んで行った…
「ふん、情けない奴らだぜ…おい大丈夫か?」
「あ、ああ大丈夫だ…」
ベジットは腰を抜かした兵士に手を貸す
「…あんたすげぇな、あの魔人どもが尻尾巻いて逃げていきやがる」
「まあな…それで、この損害は大丈夫なのか?」
兵士は苦い顔をする
「大丈夫…じゃねぁな…このままじゃ疲弊が続くばかりだ…いくら救世主様が来てくれたっていっても…」
ベジットは苦い顔をする兵士の肩を叩いた
「とりあえずリーダーはいないのか?…まとめて国か街へ帰って作戦を練った方がいいぜ」
「確かにそうだな…司令官を探してこよう」
「オレはそこら辺を見てくるぜ…あんたらの国にはいつか顔出すからよ」
「強要はできんな…助力感謝する救世主様…召喚に成功したと王へ伝えておこう」
兵士は司令官を探しに走って行った
兵士を見届けたベジットはレイヒの下へ瞬間移動した
「ようレイヒ戻ったぜ」
「ひゃあ!…ああ救世主様でしたか…それで終わった、とは?」
「そのままだ…魔人連中を吹っ飛ばしたら逃げた、それだけだ」
レイヒは目を輝かせながらベジットの手を握った
「お!なんだ?!」
「さすがです救世主様!ありがとうございます…!…あっ!そういえばお名前…」
「ん?ああベジットだ」
レイヒは手を離し名前を反芻する
「ベジット様、ベジット様、ベジット様…良いお名前ですね!」
「あ、ああ…ははは…」
合体戦士ベジットと召喚士レイヒの邂逅…
賑やかな少女と冷静沈着な男の出会い…
これから先どうなることやら…
To be continued…
グォォォォ!文才が欲しいィ!駄文にも程があるでしょうよ!…自分でも読みづらい(泣
訂正、アドバイス等よろしくお願いします!
我が魔王の下僕(ウィザードが好き)様、感想ありがとうございます!!