滅国の魔女、御身の前に。   作:セパさん

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・原作オバロ、くがね先生と異なる文体を使用しております。【アンチ・ヘイト】のつもりで書いていませんが、そんなの無理という方はバックしてください。

・紹介文にも記していますがこの話は特に〝そっち系〟を想起させる話となっております苦手な方は急いでバックしてください。

 以上を踏まえたうえでお読みください。



暇に任せて書いた忠犬の取扱説明書

 与えられた仕事も終わり、愛しの犬はわたしとは別のお仕事に行っているので、暇に任せた戯れに筆を執ることと致しました。わたしの可愛い犬との遊び方、そして躾の方法をご紹介してみましょう。

 

 ……もっともこの文章は誰にも読ませるつもりはございません。わたしが記憶喪失にでもなれば別かもしれませんが。

 

 わたしの犬は頑張り屋さんで、比較的おとなしい性格をしております。ですが、非常に恥ずかしがり屋さんで、自分の欲望を押し殺しているときが多くあります。可愛いですね。

 

 主人であるわたしはそんな可愛いワンちゃんが我慢のしすぎによるストレスから精神が崩壊しないよう、適度に遊んであげる必要があります。

 

 

【環境整備と運動】

 

 わたしの犬は四六時中わたしに絶対の忠誠を誓ってくれているので、ベッドもテーブルも一つ、あとは運動が出来るスペースがあれば環境としては十分です。現在の生活区域に関しては一緒に寝て、一緒に食事がとれる最低限の広さがあるので問題ないでしょう。

 

 忠誠心と正義感の強いわたしの犬は、無辜(むこ)の民が理不尽に虐げられるこの世の救済の無い現実に強い不快感を覚え、罪悪感に苛まれてしまう悪い癖があります。

 

 事実、母国が死屍累々となり瓦礫の廃墟と化した世界を知り、一時期は精神の摩耗と紊乱が著しく、落ち着かせるのが大変でした。

 

 しかし気持ちを切り替えさせるには、新しい任務を与えるのが一番です。【自分を護ってほしい、1人にしないで欲しい】という新しい任務はわたしの希望とも合致し、ワンちゃんは無事に立ち直る事が出来ました。しかし、未だ脳裏に悪夢が過っている様子、そんな時は〝遊び〟を提案してあげています。

 

 一緒に身体を動かしてみたり、頭を使ったカードゲームを行ったりと様々です。特にわたしの犬は運動が大好きで、守護領域内にも運動が出来る程度のスペースを残しております。たまに飼い主たる自分も「一緒に運動がしたい」と声を掛けることもあります。簡単な拳闘の練習――ボクササイズと言うそうです――や剣技の御稽古なんかが最近では楽しかったことですね。

 

 昨日も丸めた紙を使って剣の練習をしていました。剣なんてお父様を殺す時にしか握った事がないので、色々な技があるんだなと勉強になります。チャンバラごっこという遊びだそうですが、わたしの犬は友達がいなかったので、こんな経験も初めてだそうです。ワンちゃんとお互いの初めてを交換しあうのはとても楽しいです。こうやって一緒に汗を流すと次項に記す【保清・整容】に誘導もしやすくなるのでいいことずくめ。

 

 

【保清・整容】

 

・洗体

 

 基本〝スパリゾート〟の露天風呂に誘っております。他の設備も魅力的ですが、男女の混浴が出来ないので、わたしの犬がオスである以上仕方がありません。一時的にでも監視のゴーレムに男女の錯覚をさせるマジックアイテムが無いか今度シャルティア様に聞いてみましょうか。

 

 犬をシャンプーするのはとても楽しい行為のひとつです。本当はお風呂場で〝色々な事〟をしてみたいのですが、ゴーレムがマナー違反を監視しており、下手をすると襲われるので愛でるだけにしておりもどかしい限りです。

 

 現在〝セーフ〟となる行為として、〝翼の後ろや背中を香油(ボディーソープ)で念入りに優しく洗ってあげる〟〝脇腹や太ももといった神経の多い箇所に指を這わせ滑らせるように洗う〟〝不可抗力を装い身体を密着させる〟ことが確認されています。

 

 ワンちゃんは顔を真っ赤にして大変混乱した可愛らしい瞳をみせてくれます。腰が砕けそうな快感を必死に我慢しようとしていますが、強烈な刺激による身体の不随意運動までは抑えきれない様子。恥ずかしがっている様子を眺めるのは至極の時間と言えるでしょう。獣欲から息が絶え絶えになっていく様など絶頂すら覚えそう。洗いっこは犬も飼い主も幸せな時間ですよね。

 

・耳掃除

 

 耳の中……耳道と呼ばれる器官は汚れが溜まりやすいと同時に敏感な〝粘膜〟です。あまり頻繁に行うと、耳を傷つけてしまう恐れがあるので少し期間を置いて実施しましょう。

 

 使用するのは細く短い木の棒だけです。

 

 膝に犬の頭を置いて耳の中と純粋な瞳が見やすいように工夫しましょう。先ほども記しましたが、耳の中とは【粘膜】であり、主に掃除してもらうのが恥ずかしいのか犬が【耳掃除】を嫌がることが多くあります。これから耳掃除をするという〝合図〟を決めておくと、犬も自分がこれからどんな目に遭うか覚悟が決まるようです。

 

 わたしは〝耳の中に優しく吐息をかける〟ことを合図にしています。ワンちゃんは全身を雷で打たれたかのように声をかみ殺して身悶えます、本番はこれからだというのに。

 

 最初は耳道内に木の棒を優しく這わせましょう。だんだんと顔が蕩けていき、全身が脱力しビクビクと震え始めます。 ある程度耳の中をほぐしてあげた後は〝弱点〟をカリカリっと刺激してあげます。

 

 すると一転し全身が痙攣したように身悶えはじめ、恥も外聞もなく素っ頓狂な声をあげて、ヨダレをたらし始めてしまいまいます。本当なら逃げたいのでしょうが、わたしの膝の上で【拘束】は完了しているので無駄な事。口に手を当てて声とヨダレが漏れないよう努力し身体を丸めだしたら、今度は〝弱点〟をこしょこしょとくすぐり、強制的に緊張をほぐしてあげましょう。

 

 緊張と緩和の繰り返しで犬の身体と脳内は大混乱に陥り、わたしのドレスをヨダレでベトベトに汚し、呂律の回らない声でひたすら謝罪と思わしき言葉を口にします。最終的に〝粗相〟をしてしまうこともありますが、気が付かないフリをしてあげましょう。やっているこちらも絶頂を覚えたことを悟られないように必死なのですからお互い様ですね。

 

【躾】

 

 いくら可愛い犬でも、悪い事をしたら【躾】を行うのが飼い主の役目です。心を鬼にしないといけません。他のメスと話をしたり楽し気にしていた時などはしっかりと主従関係をその身に刻み込みましょう。

 

 とはいえ痛いことはあまりしません。愛しい犬を嬲る趣味はないので、個人的には精神を徹底的に追い詰め、わたしのことしか考えられなくしてあげる方法が大好きです。

 

 まずは犬の方から〝躾けて欲しい〟と思わせるよう誘導することから始まります。最初は一緒にベッドを共にすることさえ、主人に対して畏れ多いと全身を真っ赤に染めて拒否するポーズを取りますが、寂しい笑顔を作ってあげれば素直に一緒に寝てくれます。

 

 そのあとは頬や首筋に口づけを落としたり、身体を密着させます。身体の緊張がほぐれていき、口数が減り、モジモジと動き出すまで続けます。息が荒くなっていき、瞳に罪悪感を宿し始めたら〝躾をしてもいい〟サインです。

 

 わたしの犬は〝弱点〟だらけで毎回どのように躾をするか贅沢な悩みをしてしまいます。冒頭に記した〝ストレスから精神を崩壊させない方法〟と真逆ですが、最近の好みは沢山〝マテ〟をさせることです。

 

 ワンちゃんはわたしと同じ部屋で衣食住を共にすることになったので〝自分を慰める〟事が出来なくなりました。沢山沢山愛でてあげつつも、〝本当にしてほしいこと〟をしないでいると、凄く憐れみを誘う瞳でわたしをみつめ、頭の中はわたしのことでいっぱいだろうと思えば何とも言えない快感が全身を包みます。

 

 この前はそれが楽しくて何十日も〝マテ〟を続けてしまい、ようやく〝本当にしてほしいこと〟をしてあげたらそのまま気絶し、翌日ベッドから起き上がれなくなっていました。凄く凄く可愛かったです。

 

 ああ、余白がなくなってしまいそうです。わたしの可愛いワンちゃん。あなたのことをもっともっと、沢山知りたいです。

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