遊戯王-Dark World Princess-   作:ごん小狐

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オリジナル要素を多数含みます。苦手な方はブラウザバックを推奨します。なんでも許せる方のみ、お進み下さい。


はじめに そして第1話

 はじめまして、ごん小狐と申します、

小説は初めての試みなので、ドキドキしつつも少し楽しみです。

 

 さて、私が描くのは最近になってハマった遊戯王!友達から「あげるから一緒にやって!」とカードを渡され、そこからアニメを見て、好きになり、ちょっと小説を描いてみようかな、と思い、今に至ります。

 みなさんの思っているようなキャラじゃない!といったキャラ崩壊や、ところどころ間違っている場所があると思いますが、温かく見守っていただけると幸いです!

 

 ここからはこのお話の主人公、「黒鉛ユラ」ちゃんのプロフィールを紹介いたします。

 

 黒鉛ユラ(こくえんゆら) 見た目年齢15歳、実年齢3歳。身長:143センチ。髪:灰色、腰まであるロングヘア。目の色:ルビーのような赤

 デュエルモンスターのカードの精霊達がいる精霊世界にて何者かが作成するも、精霊としての力を一切使用出来なかったため、ユラを作成した何者かが破棄。精霊界で絶命寸前の所を「暗黒界の龍神グラファ」によって拾われ、以降、精霊界の暗黒界で生活するようになる。

 

 

 物語はユラが人間界に興味を持ち、グラファにお願いをするところから始まります。

 では、はじまりはじまり……

 

 

 

 

…………。

暗黒界。精霊界の片隅にある、悪魔達の世界。悪魔達でなければ足を踏み入れないそんな地に、少女はいた。

 

「ねぇ、レンジ。人間ってどうしてずーっと働いてるの?」

 

「さあ…なんででしょうねぇ?アッシなら働きたくないからサボるんですが…この人間はかれこれ3日はこうして仕事してますねぇ」

 

灰色の髪の少女と、レンジと呼ばれた巨体の悪魔が人間界を映す[暗黒界の鏡]を見ながら話す。少女はさらに続ける。

 

「あっ、ねぇレンジ!アレ見て!人間が踊ってる!楽しそう!」

 

「おー、本当ですね。ありゃあ確かDMN48とかいうアイドルグループですぜ」

 

「私もあんな風にキラキラしたステージで踊りたい!」

 

「いやあ、お嬢…そいつぁ無理ですぜ…」

 

「どうして?」

 

悲しそうな上目遣いの少女を見下ろしながら、レンジは頬をポリポリとかいた。

 

「だって…ここ、暗黒界ですもん。暗黒界には人間界みたいなキラキラした色鮮やかな装飾やライトなんてあるわけないじゃないですか」

 

「むー………」

 

少女は頬を膨らせ、不満そうに鏡を見る。それもそうだ。レンジがいった通り、ここは暗黒界。おどろおどろしい飾りや、紫や青の炎ならあるが、鏡の向こうのアイドル達が纏うキラキラは、存在しない。精霊界にも存在はしているが、誰も悪魔の巣食う暗黒界へはその文化をつたえなかったのだ。

少女がむくれて鏡を見ていると、緑のマント姿で、モノクルを付けた悪魔がやってきた。

 

「ああ、やはりこちらでしたか。ユラ様」

 

「あっ、グリン…もうそんな時間?」

 

グリンと呼ばれた悪魔は懐中時計を取り出し、少女…ユラへと見せる。

 

「はい。ご覧の通り6の刻を超えました。休憩時間は終わりです」

 

「…わかった。じゃあね、レンジ。また遊ぼうね」

 

「へい!いつでもお待ちしてますぜ!お嬢!」

 

ユラは鏡を懐にしまい、グリンと共に城へと向かう。暗黒界の城、そこは、暗黒界を治める暗黒界の龍神グラファが君臨する城。ユラはそこに住んでいる。

 

「ではユラ様。先程の26ページのところからです」

 

「うん…」

 

自室で勉強の毎日。こうしてグリンに勉強を教えてもらい、少しずつ賢く………

 

「ユラ様。7×8は?」

 

「うぅ…7の段…きらい………63?」

 

「不正解。7×8は56です」

 

………。賢く、なっていけるのだろうか?

勉強が終わったユラは、龍神の間に来ていた。グラファに会いに来たのだ。ユラはグラファの前に傅いた。

 

「お父様、お願いがあります」

 

「お父様…だと?」

 

玉座のグラファの顔が軋む。

 

「ユラよ、我はお前に『お父様』などと呼ばれる筋合いは無い!」

 

グラファは握り拳を肘置きへと叩き付ける。肘置きは龍神の拳を受け、砕ける。

 

「っ……!」

 

「ユラよ、我はお前にいつも何と呼べと教えた?言え!言わぬか!!」

 

「……………」

 

ゴクリ、と唾を飲んだユラは恐る恐る、口にした。

 

「……パパ」

 

「そうだ!パパだ!我はお前のッ!パパだッ!!」

 

途端、グラファは咆哮。その声は暗黒界中に響き渡る。

 

「おっ、グラファ様の咆哮だ」

 

「あー、アレだろ?多分ユラ様にパパって言われたんだろ」

 

「グラファ様、溺愛してるもんなー」

 

そう。このグラファの咆哮は日常茶飯事だ。ユラから「パパ」や「好き」や、「絵本読んで」などを言われると、いつもこうだ。暗黒界の住民達も今となっては「またかー」ぐらいにしか思っていない。

 

「ユラ!傅いていないでパパのお膝の上に来なさい!」

 

「ヤダ。最近パパ、くさい」

 

「ーーーーーー」(声にならない悲鳴)

 

瞬間。声にならない悲鳴と同時に暗黒界に雷が走る。

 

「お、雷だ」

 

「あー、グラファ様、多分ユラ様にくさいって言われてショック受けてんだろ」

 

「俺も気をつけよ」

 

この雷も日常茶飯事。ちなみに咆哮より雷の方が遥かに多い。

 

「ユラ!パパが悪かった!ちゃんと洗う!だからパパを嫌わないでくれ!」

 

「…ちがうもん。かれーしゅーだもん。セルリが言ってた」

 

「よし、アイツを処そう」

 

その日、セルリという悪魔は谷底へ落とされた。

 

「しかしユラ、何用だ?わざわざパパの仕事部屋へ来るなんて…よほどのことか?」

 

「うん。実はパパにお願いがあって、来たの」

 

小さな娘からのお願い。それに勝てる父親はいない。

 

「んん〜?なんだ?パパに出来る事ならなんでもしてやろう!」

 

「なんでも?」

 

「ああ!なんでも!さあ、パパに言ってごらん?」

 

「人間界に行きたい!」

 

「へ………?」

 

娘の言葉にグラファはポカンと口を開ける。

 

「えっとね、人間界で、人間を見たいの。それで、パパだったら結界通路持ってるから………パパ?」

 

「……………」ポカーン

 

「パパ?」

 

「ハッ!いかん!いかんぞユラ!人間界なぞ!どんな奴がいるか分からん!それにお前は精霊なのだぞ!」

 

「だめ…なの?」

 

娘の上目遣い。これに勝てる父親は………。

 

「グッ…ぬぬぅ!いかん!こればかりはダメだ!パパ怒るぞ!」

 

どうやら競り勝ったようだ。

 

(許せ…ユラ!しかしお前を思うとパパは行かせたく無いのだ…!)

 

「…うそつき」

 

「ハッ!」

 

ユラの目には涙が出ていた。それを見たグラファは焦り始める。

 

「ま、待て!ユラ!そ、そうだ、他のことなら!パパ、頑張っちゃうぞ!」

 

「なんでもって、言った…」

 

「グッ……」

 

次の瞬間。グラファは全国のパパが1番ショックを受けるあの一言を聞くことになる。

 

「パパ、キライ!」

 

その言葉の後。暗黒界に過去1番の雷が落ちたそうな。

ユラは龍神の間から走り去り、グラファは固まったまま、動かなかった。

 

「…失礼します。グラファ様、来月度の………グラファ様?グラファ様!?」

 

「……スノウ、か………?」

 

「な、何があっ……あ、いえ、大体察しました」

 

「スノウ…!今すぐ全軍を集めよ…!」

 

「は?」

 

「命令だ!今すぐに!全軍首脳、並びに兵たちを城へ集めろ!緊急会議だ!」

 

スノウと呼ばれた悪魔は、この時仕事とはいえこの部屋に入った自分を呪った。

 

 

第1話 完

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