とばされて☆幻想郷   作:DAMUDO

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あらすじ

霊夢が咲夜に勝ちました!

クロはレミリアと鬼ごっこ

以上


紅魔館廊下!爆走×真実×妹

「これでよし!」

霊夢は咲夜を運び、壁に凭れさせた。

「私も休むか。」

霊夢も腰を落とす。

「ふぅ~。」

取り敢えず疲れた。それが率直な感想だ。

体力を回復させようと目をつぶってみる。

心が落ち着く。清んだ水面のイメージだ。

冷静になってくるとあいつの顔が脳裏に浮かぶ。

 

黒影クロ。

攻撃を予知レベルで理解し回避する能力と相手の能力に何かしらの耐性をつける能力を持ち、外の世界からきた人間。

ヤル気のなさそうな態度とは裏腹に自分なりのこだわりがあり、その信念を貫き通す時にはしっかりとした芯を見せる。

そして、妖怪に好かれる。そういう私もあいつと一緒にいたいと思っている。決して恋ではない。ここは断固として申し立てる。

強いて言うなら、なくても困らないけど側に置いときたいもの。寝るときの布団みたいな感じ。

「大丈夫かしらね。」

そう言って、上を向く。光は一筋も差し込んではいない。

あ~あ、心配だわ。

 

 

 

魔理沙side

 

「ホントにやってくれたわね。」

パチュリーは激怒した。

この魔法使いのせいで、ある問題が生まれたからだ。

「まあまあ、そんなに怒るなって。シワが増えるぜ?」

その問題の原因の魔理沙はヘラヘラと笑いながら言う。

どうもパチュリーの話によると、

さっきの戦いによる影響(主にマスパ)で、この館に閉じ込めていた怪物が放たれたらしい。

そんな、おとぎ話みたいなことがあるわけないと思っていたが、パチュリーの顔が如何にもなんで信じることにした。

「怪物か~。その怪物って何者だ?」

パチュリーは一瞬躊躇ったが口を開いた。

「この館の主で私の親友のレミリア・スカーレット「主が閉じ込められてるのか!?」…話は最後まで聞くものよ。」

パチュリーは不機嫌そうに魔理沙を睨んだ。

「お、おぉ。悪い悪い。続けてくれ。」

「…怪物ってのはレミィことじゃなくて、その妹よ。」

「妹?」

「えぇ。ありとあらゆるものを破壊する程度の能力を持つ悪魔の妹。」

「なるほど。でもなんで閉じ込められてるんだ?能力がすごいだけだろ?」

「彼女、ちょっと精神的に危ないのよ。聞いた話じゃ、レミィは最初、能力を怖れて閉じ込めたらしいわ。明らかに異端児だったから。」

「異端児?」

「羽根がね。吸血鬼のものじゃなかったのよ。しかも、他のどの生物のモノとも一致しない。そんな不思議な存在が恐ろしい能力を持っていたら何かしらの対処はするでしょ?しかも、力があり、誇り高い吸血鬼の一族ならその対策が幽閉でも頷けるわ。」

「ひでー話だぜ。」

「ええ、そうね。その結果、彼女の精神は不安定になっていき最初よりもっと危険な存在、怪物になってしまったのよ。」

危険防止の行動が逆にもっと危険な状況を作ってしまったというわけだ。皮肉が効きすぎている。

「そして、私の仕事は図書館の整理と、妹の部屋の結界の管理だったわけよ。」

「そんでもって、私のせいでその結界が弱まってしまったわけで。」

「そう、妹が部屋から出て、館内を動き回っているかもしれないのよ。」

それは確かにマズイ。私は戦いに勝利して終わっているが、霊夢やクロが今どうなっているかわからない。

もし、戦っているときにそんなのが乱入してきたらたまったもんじゃないな。

「じゃあ、速く探そうぜ!」

「だからそう言っているじゃない!」

なんて、漫才じみた会話をしている二人の前方に、

「「ん?」」

人影が見えた。

 

 

 

クロside

 

「ハア………ハア………。」

紅魔館にある、とある一室。

何とかレミリアをまいたクロはそこで休んでいた。

「ハァ~。キッツイ。」

幻想郷にきてから走ってばっかだ。驚くことは自分の身体能力が人外並みに上がっていってる気がすることだな。

にしても、なんか嫌な予感がする。

「ッ!!」

ドアに向かって走る。ドアノブに手をかけ開ける。その時、後ろから爆発音が聞こえた。

「うおぉ!!」

「やっぱり勘がいいわね。」

レミリアが壁から現れた。そして、直ぐにクロを追う。

ああ、もう!この幼女、悪趣味だよ!絶対俺をじわじわといたぶるきだよ!

「捕まるかああああぁ!!」

俺のエンジンに再び火をつける。

また、広い廊下を男が幼女に追われながら走るシュールな光景となった。

クロは左に曲がったり、右に曲がったりして、振り切ろうとする。

「また、逃げられると思わないことね!」

レミリアから小さな赤色の弾幕を放つ。

「うおぉ!!」

フットワークを駆使しかわしていく。そうすると、必然的に体力も多く削られる。

ヤバいって!捕まったら即アウトだ!頼む、なんか起これ!

そう念じながら次の角を曲がると、見覚えのあるシルエットが

 

「魔理沙!!」

 

魔理沙は驚いた。

クロが幼女から必死になって逃げている姿に。

なにをやっているんだ?

「あら!レミィじゃない。」

「あれがレミィか!!」

クロを追っている幼女がレミィ、じゃなくてレミリアだそうだ。あれが。

「魔理沙!頼む!」

「え?ん、ああ!!任せとけ!」

魔理沙は魔具を展開して弾幕を放つ。

クロはこっちに進みながら回避し、レミリアは一旦下がり回避する。

「魔理沙。ナイス。」

「おう!」

よし、こちらは二人。数の差で十分勝てる。ん?

魔理沙の隣に目をやる。

「あの~、どちら様?」

見知らぬ人がいた。どうも一緒に喋ってたみたいがだ?何者だ?

「あら、パチェ。どうして侵入者と仲良くいるの?」

「ごめんなさい、レミィ。私負けちゃったの。」

レミリアの仲間のようだが敵意は見えない。

あまり悔しそうには見えないな。

「なるほど、なら二人でかかってらっしゃい。」

「おいおい、いいのか?」

「ええ、問題ないわ。パチェを倒した力が見てみたいのよ。」

「お楽しみの所悪いけど、今問題が発生しているのよ。」

「?何かしら?」

「それは…」

 

クロが突然、並んで立っていたパチュリーと魔理沙を自分の方に引っ張った。

「「え?」」

二人は驚く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカーン!

 

二人がいた場所の壁が爆発した。

 

「あはははははは♪玩具み~っけ☆」

そこには、レミリアぐらいの背丈の金髪の少女がいた。その少女の羽根が異質だった。

言葉にしがたい、茶色の、なんだ?骨か?触手か?それっぽい、ものが背中から生えていて、それに綺麗に透き通った色んな色の結晶体がぶら下がっていた。

一言で言うなら、異質。あんな翼は、どこを探しても目の前の生物にしか備わっていないだろう。

「フラン!どうして外に!?」

レミリアが驚愕している。なるほど、この子はフランって名前なのか。

「どうしてもこうしても、こんなに楽しそうなことに参加しないわけないじゃない。」

フランは無邪気に笑っている。

「…それよりお姉様。今回も私は…仲間外れなんだね?」

お姉様?レミリアの妹か?

「なあ、パチュリー。この状況ってなんかやばくないか?」

「ええ、かなり不味いわ。レミィがうまくやってくれなければ皆殺しにされるわ。」

なんか、こそこそとしたお話が聞こえてくるんでけど。しかも、皆殺しとか言う不吉なキーワードが!

状況を呑み込めていないのに死ぬのとかごめんだよ俺。

「いっつもいっつも私だけ除け者にして!お姉様達だけ楽しそう!ズルイズルイズルイズルイ!!」

フランの言葉に悲しみと怒りの色が。色々と溜め込んでたらしい。

「落ち着きなさいフラン!」

「うるさい!!なんで?どうしていつも私ばっか!この力のせいなの?好きで壊してる訳じゃないのに!私だって壊しちゃいけないものの区別ぐらいできるわ!でも、勝手に壊れちゃうの!!」

なんか、嫌だな。こういうの。

「そうだ、なら全部壊しちゃおう。楽しいことも嫌なことも。全部壊せばどうでもよくなるよね!」

フランが狂気に満ちた表情をする。涙を流してとびきりの笑顔だ。

よくないよな。見てるだけしかできない自分が嫌だ。

ホントに見てることしかできないか?いや、俺には力があるだろ?

 

「お~い。えと、ふ、フランちゃん?」

 

気づいたら声をかけていた。お人好しだな俺。そのうち損するなきっと。でもいいよな、損したって。

俺の声にフランだけでなくその場にいた皆がこちらを向いていた。

うわ、恥ずかしい。

「なに?貴方はだあれ?」

「えっとね、俺は黒影クロってもんですけど、フランちゃんは皆と遊びたいんだよね?」

「え?なに!?貴方は私と遊んでくれるの!!?」

「うん、別に構わないが。」

その言葉を聞いて、フランは年相応の可愛い笑顔で喜んでいる。こう、上空でアクロバティック飛行してるの。

「ちょっとあんたバカ!!?死にたいの!?」

「そうよ、もっと命は大切にするものだわ!!そんなバカなことは止めなさい!」

レミリアとパチェさんが俺にいった。

おれ?敵なのに心配してくれるのね。優しいな、意外!

 

「じゃあ、クロ!速く遊びましょ!弾幕ごっこね、スタート!!」

有無を言わさす弾幕ごっこが始まった。

「ぎゃああああ!多い!凄く多い!」

弾幕の密度が半端じゃない。あれ?これ、死ぬかも。

そんな二人の姿を三人は呆然と見ていた。

「なんなのあいつ?命知らずにも程があるわ。」

「クロはそういう奴だぜ♪」

「ふ~ん、そう。」

そう言うと、レミリアは大きく翼を広げて飛んでいく。

そして、フランの側に寄った。

「ねえ、フラン。私と勝負しない?」

「え?お姉様と勝負?」

フランの攻撃が止まる。

ここぞとばかりにクロはゆっくり走る。

「ええ、そうよ!」

「面白そう!ねえ、どんなの!?」

「簡単よ♪先にあいつ、黒影クロを被弾させた方の勝ち。」

指差して言った。

なにいってんの!?このS幼女は!?

レミリアは話続ける。

「もし、貴女が勝てば、自由に出歩く許可をあげるわ。」

「ホント!?」

「ええ、もちろん。でも、色々とルールは守ってもらうわよ?」

「うん、わかったわ!お姉様大好き!!」

「じゃあ、」

二人の視線が俺に向く。

…目が怖いです。

「始めしょうか♪」

楽しそうな言葉と共に、吸血鬼姉妹の弾幕のコラボレーションが俺に襲いかかる。

「いんにゃあああああああ!!」

周りが真っ赤に染まった。

 

 

 

「うわぁ、酷いこと考えるわねレミィも。」

パチュリーと魔理沙は二人の後をついていっている。

「で?貴女は助けに入らないの?」

「クロなら大丈夫だ。それに、姉妹の勝負に水を指すマネは私にできるわけないぜ!」

そういう顔は少し楽しそうだ。

「にしても、あの状況を丸く納めちゃうなんて凄いわね、彼。」

「クロは人気者だからな。」

「どういうこと?」

「あいつは人や妖怪に好かれやすいんだ。霊夢とは、また違った魅力を持っている。」

「霊夢ってあの博麗の?」

「ああ!私のライバルだぜ!」

「つまり、三人の侵入者に紅魔館内部は半壊させられたのね。この様子だと咲夜もやられただろうし。私達の負けかしら?」

そういうパチュリーの顔に悔しさはない。

「でも、これはいい経験になったわ。自分達の箱庭に籠りきって自分の力を過信した私達にとっての換気ができただけでもいいことよ。それに、」

 

「「あははははははは☆」」

「ぬあああああああああ!」

吸血鬼の姉妹が一人の目標に攻撃している。

 

「二人で楽しく笑ってる所なんて見たことなかったわ♪」

そう言ったパチュリーは。子を持つ母親のような顔で笑っていた。

 

 

 

 




DAMUDOですぅ!!

今回は良くできたんじゃないですか!?

ちくしょう!楽しすぎるのら~!

ではでは、頑張っちゃって行きますよー!!
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