あ、あ、あらすじ。
追いかけっこが始まった。
結構リアルな鬼ごっこ。
【紅鬼】
以上です。
──紅符「スカーレットシュート」──
──禁弾「スターボウブレイク」──
永遠に幼き紅き月・レミリアの右腕が赤色の光に包まれ、銃器のような形をなす。
悪魔の妹・フランドールは巨大な弓矢を召喚し、七本の矢がクロに狙いを定める。
そして、二人の弾幕は放たれた。深紅の弾が散弾のように乱射され、七本の矢が複雑に、動きながら獲物に向かって飛んでいく。
「どっせい!!」
クロに襲いかかる姉妹のスペカ。
高跳びのように背面を下にし飛んだり、身を屈めて走ったり、前転したり、ハードルを飛ぶように足を上げてジャンプしたり。なんとか回避する。
とにかく、見ていて心配になるくらい無茶苦茶なかわし方をしている。
そんな姿をみて、
「お姉様!すごいよ!全部かわしちゃったよ!」
「ええ、そうね。まだまだいけそうね♪」
楽しんでらっしゃる。
「楽しんでいらっしゃいますね!?こっちは必死なんです!?」
「あら?こっちだって必死よ。これは勝負だもの。」
「そうだよ!まだまだ壊れないでね♪」
「可愛い顔して言うこと怖い!」
「「ありがとう♪」」
「誉めてねぇ!!」
やっぱり姉妹だな。なんやかんや、にてらっしゃる。
「これだけ元気ならまだまだ行けそうね♪」
「よーし!ペース上げていこう!」
「最高にハイッてやつですか!?やめてください死んでしまいます!」
「「問答無用!」」
また、目の前が真っ赤に染まった。
「彼、ホントもつわね。」
「私のマスパかわしたくらいだからな!当然だぜ☆」
「本当に彼を買っているのね。でも、これからどうするのよ?このまま続けたら死んじゃうわよ?」
「ああ、多分大丈夫。あいつは元々目的地に向かっていると思うから。」
「へ~。」
あと、もう少し。
次の角を右に…曲がる!
すると、廊下の突き当たりに大きな扉がみえる。
あそこまで、全力で…走り抜ける!
後ろから大量の弾幕が迫り、クロは徐々に扉に近づく。
もうちょっと!
──神罰「幼きデーモンロード」──
クロの左右に赤色の結界が張られ一本の道が作られた。
その道にいるのは、クロとレミリア。あと、扉。
「お姉様ずるい!」
そんな言葉を聞かずレミリアの右手に赤黒いオーラが纏う。そして、その手を突き出して高速で迫ってきた。
まずい!あと少しなんだ。
あと、5歩、・・・3歩、2歩、1歩!
ドカーン!!
爆発が起きた。そして、煙があがる。
「え~、私の負け~?」
がっかりしたようにフランドールは言っている。
「おい!クロ!」
魔理沙はスピードをあげ、爆発が起きた扉に向かう。
煙を抜けてその先の部屋を入ると目に写ったのは。
「クロ、お疲れ。こっからは、私の番ね。」
霊夢がお祓い棒でレミリアの右手をガードしている。
クロはその近くで、大の字で寝そべっている。
「ハアハア…よろしく…頼む。ハアハア」
キン!
レミリアと霊夢は距離をとる。
「…咲夜は?」
霊夢は後ろに指差す。
「あそこで寝てるわ。大丈夫、殺してない。」
「…そう。」
煙の中からフランドールとパチュリーが出てきた。
「あ!まだ生きてる!」
「本当にしぶといわね!」
クロをみて、二人は驚く。
「生きてちゃ悪いか?」
「まだ、楽しめるから良かったわ♪」
…泣きそう。
「さて、決着をつけましょうか。」
「ええ、そうね。」
「霊夢、助太刀するぜ!」
「お姉様!私にも殺らせて!」
「まあ、いいでしょう。」
「やった♪」
互いに睨み合う。
「…私達が勝ったら、あの雲を消してもうわよ。いいわね?」
「…ええ、よろしくてよ。その代わり、」
レミリアは指差す。
「私達が勝ったらそいつ、黒影クロを頂くわ。」
「え?」「「はい?」」
「私は同じことを言うのは嫌いよ。」
レミリアの発言に沈黙が走る。
「なんか知らないけど、負けるわけにはいかなくなったわね。」
「おう!」
霊夢は札、魔理沙は八卦炉を構えた。
「交渉成立ね。」
──神愴「スピア・ザ・グングニル」──
レミリアの手に強大な紅き槍が現れる。
そのフォルム、まさに【破壊の神愴】
「勝てばクロともっと遊べるのね!?私頑張るよ!!」
──禁忌「レーヴァテイン」──
フランドールの手に紅蓮の剣が現れる。
そのフォルム、まさに【厄災の破剣】
霊夢、魔理沙、レミリア、フランドール。
それぞれの武器と想いを掲げ、今、最終決戦が始まった。
霊夢が動いた。それに反応し、レミリアが迎え撃つ。
霊夢は弾幕を放つ。レミリアは、それを全て神愴で凪ぎ払う。すぐさま、霊夢は接近戦に持ち込む。霊夢とレミリアの武器がぶつかり合った。
一方、フランドールと魔理沙は上空に上がり、戦いを繰り広げていた。
魔理沙は魔具を展開し、弾幕を張る。
フランドールは余裕を持ち回避し、レーヴァテインで魔理沙に斬りかかる。
「遅いぜ!」
回避する。空振ったレーヴァテインは魔理沙の後ろの壁を破壊する。そして、瓦礫になり下に落ちていく。
ガガガガガガラララ
「ちょっと待てよゴラァ!」
その瓦礫は下にいたクロ達に落ちてくる。それを見て外に逃げようとする。
「あ、咲夜!」
パチュリーが気づく。
壁にもたれ掛かるように寝ている咲夜を。
「間に合えよッ!!」
クロは咲夜の元に向かう。
そして、咲夜を抱き抱えて逃げる。
先に逃げていたはずのパチュリーに追い付く。
「遅いわ!」
「仕方ないでしょ!ただでさえ動いてないのよ!?近年稀に見る超運動量よ!」
「ああ、もう!」
へばっているパチュリーも抱える。
「ちょっと!」
「走れないんでしょ?運んでやるから暴れんな!」
女性を二人抱えてクロは走る。
紅魔館・門前
「まあまあ、落ち着いて。パチュリー様なら大丈夫ですから?泣き止んでくださいよ。」
「うぅ、パチュリー様ぁ。」
美鈴が小悪魔をなだめている。
話を聞く限り、パチュリー様が負けたあと、侵入者(魔理沙とか言いましたっけ?)と一緒に部屋から出ていったのでついていったら、いつの間にかはぐれてしまったらしい。
「しかし。」
クロさんは大丈夫でしょうか?
ここから去ってしまった。一人の男が向かって行った場所を見る。
ドカーン!
紅魔館の壁が崩れた。
「「えええ!?」」
いきなり爆破した自分達の家を見て、二人は驚く。
「こ、紅魔館でいったい何が起こっているのでしょう?」
この感じはきっと、妹様が暴れているのだろう。
しかし、それだけではない。
もっと沢山の強大な力がぶつかり合っている、そんな感覚。
「ん?」
紅魔館の玄関から人影が現れた。
「ひぃいいいいぃ!」
「クロさん!!え!?咲夜さんにパチュリー様ぁ!!?」
悲鳴をあげながら走ってくるクロと、彼が抱えている人物を見て、思わず変な声をだしてしまった。
「お、美鈴か!」
「クロさん、なんで?」
「色々あってな。」
近くまできて、クロは咲夜とパチュリーをおろす。
「い、色々って?」
「ああ、そ「パチュリー様ぁ!」
小悪魔がパチュリーに抱きついて号泣する。
「むきゅ~、鬱陶しいわよ小悪魔。私は疲れてるのよ。」
小悪魔を引き離す。
「ホントに良かったです~!!」
「で、何が起こったのですか?」
「霊夢と魔理沙。レミリアとフランドールが戦ってるんだよ。」
「…ついに始まったんですね。」
「ああ、これでこの異変も終わる。」
そう言って、二人は紅魔館を見つめ続けた。
「はああぁ!」
「ううぅ、ああ!」
霊夢が陰陽玉でレミリアをぶっ飛ばす。
「もらいぃ!」
その隙にフランがレーヴァテインで霊夢に斬りかかる。
「もらわせねぇ!」
魔理沙がスペカを発動させる。
──魔符「スターダストレヴァリエ」──
魔理沙が星に似た輝きを持つ光弾をフランに放つ。
「うわっ!危ないでしょ!」
「へへんだ!悔しかったらかかってきな!」
そういって、魔理沙が天井に向かって飛んでいく。
「こら!逃げるなぁ!」
それをフランは追っていく。
そんなやりとりがある間に、霊夢はレミリアにさらに追撃をする。
札で弾幕を張る。
「くぅ!…まだまだ!」
レミリアは、空中で一度止まり、霊夢に向かっていく。
弾幕を回避し、グングニルを投擲する。
霊夢は下に移動して回避し、レミリアに向かっていく。
──「レッドマジック」──
レミリアがスペカを発動する。すると、
「っ!!」
霊夢の周りに赤色の大玉が次々現れて、霊夢に向かってスピードをあげていく。
霊夢はそれを丁寧に回避し続けるが、そのたびに新たな赤玉が現れていき、数は増えていく。
「ほらほら、頑張りなさい!」
レミリアも弾幕を放ち、逃げ道を阻んでいく。
「夢想封印。」
周りの弾幕が一掃され、それによってできた道を進んでレミリアに攻撃を仕掛ける。
陰陽玉を手に持ち叩きつける。それをグングニルでガードする。
すると、陰陽玉の繋ぎ目から光が放たれた、
バァーン!
爆破した。
「マスター…スパああああああクぅ!」
魔理沙は天井に穴を開けて外に出る。
空は雲によって、紅く染まっている。
「ここならもっと広々とやれるぜ。」
「くらぇ!」
フランは両手を思いっきり降り下ろし、大量の弾幕を放つ。
魔理沙は立って操作する方法に変えて、弾幕を回避していく。その姿を見て、フランが攻撃を止める。
「かっこいいぃ!」
「だろ?」
「うん!貴女もとっても面白いのね!」
「別に私だけが特別って訳じゃないぜ?」
「そうなの!?じゃあ、外にはもっと面白いものがあるの!?」
「もちろんだぜ!私はつまらないと思ったら外に出て世界を見る。」
魔理沙は八卦炉を構える。
「今までも!これからも!」
マスタースパークを放つ。
──禁弾「過去を刻む時計」──
フランは両手を上にあげて、手裏剣のような光弾をふたつ作り、それを放つ。
ジィリリリリリリリ!!
手裏剣の光弾がマスパを削りながら押し返す。
「まだまだ!だぁ!!」
魔理沙が力をこめる。
すると、押し返されなくなり互いに消滅する。
「どんなもんだ!」
へへっと笑って見せる。
周りに綺麗に列をなした弾幕がならんでおり、魔理沙を囲んでいた。
「え?」
──禁忌「かごめかごめ」──
「やってくれるわね。」
レミリアの服は所々破けており、頬や腕には傷が見てとれる。
「無駄話する時間があるなら、かかってきなさいよ。」
霊夢は右腕についていた布が無くなっており。少し擦り傷がある程度である。
「ふん!バカね。戦いにも美を求めなければ、ただの戦闘狂よ。」
「はやく帰って寝たいだけよ。」
「そう、なら!貴女の負けで終わりにしてあげる!」
レミリアは上に飛んでいき、穴から外に出ていった。
「いきなり逃げるんじゃないわよ!」
霊夢はそれを追いかけていく。
チラッと魔理沙とフランドールが戦っているのが見えた。それより、目の前の敵に集中だ。
「さあ、いくわよ!」
──「紅色の幻想郷」──
天が紅く染まった。
いや、元から染まっていたが濃くなったのだ。なぜか?
「嘘でしょ…!?」
空を埋め尽くすほどの紅。大量の弾幕が作り出されたのだ。
「紅き月の夢に眠りなさい。」
空から紅が降ってきた。
むがー長いよ!
DAMUDOだじぇ!
次がいよいよ紅魔郷ラスト!
見逃すな!