しかし、真の黒幕は彼女ではなかった。
真の黒幕を見つけるため【春】探すこととなった彼らはこれから何を見つけていくのだろう。
それは、知るべき真実なのか?続く。
「貴女の時間も私のもの…ザ・ワールド!」
『きゃあああああああああああ!』
…え~、いきなり悲鳴ですが、何があったのか説明します。
レティを倒し【春】を集めることになり、
「弾幕はパワーだぜ!…マスタースパああク!」
『きゃあああああああああああ!』
…こうやって手当たり次第、遭遇する妖精やら妖怪やらを片っ端から倒して、【春】をぶんどっているんです。【春】を持ってない人に言わせれば、なにもしてないのにスペカを放たれて憤慨しているわけですが、この【凶悪コンビ・魔法使いとメイドのスペカ風味】の前に何も言えず、泣き寝入りするしかないことになっております。
二人の代わりに謝ります。本当にごめんなさい!この子達はただ、春を待ちわびているだけなんです!でも、春が来ないから仕方ないじゃないか!
「ふう、結構倒したけどなかなか集まらないなぁ。」
魔理沙、倒したら絶対手に入ると思ってたのか?経験値じゃないんだぞ!
「確かに…もっと手っ取り早い方法はないですかね。」
それを先に考えようぜ咲夜さん。そしたら、もっと平和に出来ただろ。
「…お前らさぁ。」
「「ん?」」
「少しは他人の迷惑を考えたことがあるか?」
「「え?特には。」」
「マジか…。」
前々から思ってたけど、幻想郷の住人って自由でマイペースなやつ多いよなぁ。
「…俺が何とかしないと。」ボソ
「あ!良いこと思い付いたぜ!」
「なにか閃きましたか?聞きましょう。」
「【春】ってさピンク色に光ってるだろ?なら沢山持ってるやつは体の一部が光ってるんじゃないか?そいつを探せばいいんじゃないかと思ったんだが、どうだ?」
「…魔理沙、お前頭良かったのか…!?」
「ええ、全くもって驚きです。」
「わかってはいたけど、結構傷付くぜぇ…。」
「そうとわかれば、早速探しましょうか。」
と、いうわけで探索開始!
~少年少女探索中~
「春ですよ~!!春なんですよー!!」キラキラ
『いたぁ!!』
「!?」ビクッ
スペカ発動
ピチューン
~少年少女探索終了~
「結構探したけどあの一匹だけだったな。」
「・・・。」
その一匹、リリー・ホワイトという名前の妖精らしい。彼女には本当に悪いことをした。というか、タイミングが悪かった。
なかなか目的のモノが見つからず、メイドさんと魔法使いさんのイライラが溜まり、周りの空気がピリピリとしていたときに、陽気で大きな声で叫んでいる妖精。しかも、体がピンク色に発光しているのがいたら、色んな感情が入り混じって、野性を取り戻した野獣に襲われても仕方無かった。
・・・結果、大量の【春】を手にいれた。しかし、効率が良くないことに気がついた。
てか、これ以上宝探しなんてやってられない。
「でも、これといって妥協策があるわけではありませんし、地道に探していきましょうか。」
見つからなくて、一番イライラしてたのは咲夜さんじゃないですか…。
なんて、言えないので胸にしまっておく。
「んじゃあ、早速再開しますか。」
「りょーかい!」
とりあえず嘆いても仕方ないので探索を再開。
「ちょっと待ったー!!」
『ん?』
急に呼び止められたので、思わず声の方向を向いてしまった。そこには、
「貴方達がここらで【春】を集めている奴等ね。その【春】、私がもらっていきます!」
赤い服に緑の帽子?を被っている女の子がいた
。ここまでは、普通の少女だ。ただ、というかやっぱり人間ではなかった。彼女の頭には耳があり、尻尾が二本生えている。猫だな。
「お前、【春】を結構持ってるな。なら、それを貰っていくのは私達だぜ!」
「ええ、そうですね。ではさっさと片付けましょう。」
二人はそれぞれ、武器を構えた。
確かに彼女の服のポッケがピンク色に発光しいてた。かなりの量があるだろう。
しかしまあ、こいつら殺気立ってるなぁ。
このままだとこの猫ちゃんが危ない。
俺が何とか言葉巧みに【春】だけをもらって、穏便に済ませよう。もう、リリーのような犠牲は出してはいけない。
「ちょっといいか?二人とも、交渉してみるから手を出さないでくれ。頼む。」
『・・・。』
二人は互いに目を会わせる。そして、
「貴方がそこまで言うならいいでしょう。」
「危なくなったら私が助けてやるから軽くな♪」
「ありがとう。」
二人から許可を貰った。よし、交渉開始だ。
「え~、どうも子猫ちゃん。名前は何て言うの?俺は黒影クロと言うものだ、よろしく。」
「…私は橙と言います。」
「ちぇん?かわいい名前だね♪」
「誉めてもなにも出ませんよ。」
「何か出して貰おうと思ってないこら大丈夫だよ。」
少しは警戒心が和らいだか?
「で?橙ちゃんは、なんで俺達が【春】を持ってるって知っているの?」
「さっき会った妖怪さんが教えてくれました。メイドと箒に乗っている魔法使いとその後ろに乗っている変な人間の三人組が【春】を集めているわよ。って。」
「…レティさんか。」
あの人が教えたのか。…変な人間って俺のことだよな。
「橙からも質問ですけど、何で貴方達は【春】を集めているんですか?」
「気になる?」
「はい!気になります…。」
「ある事件の解決の手懸かりになるかもしれないんだ。だから君も協力してくれるとありがたい。」
「それは、無理な相談です。橙もらんしゃまに頼まれていますから。」
「橙ちゃんも【春】集めているの?そのらんしゃまってのから頼まれて。なんで?」
「橙にもわかりませんよ。らんしゃま、何でこんなことするのか教えてくれなかったですもん。」
「へ~。その、らんしゃまってどんな人なんだ?」
「らんしゃまですか?らんしゃまはスゴいんです!とても強くて大きくて頭も良くて、橙に優しくしてくれます。あと、尻尾がフッカフカで、くるまるととっても気持ち良くて暖かいんですよ!!」
「そ、そうなんだ。」
橙ちゃんがキラキラした目で楽しそうに説明してくる。
「って、こんなことしてる場合じゃないですね。じゃあ早速勝負です!」
「いや、ちょっと待て!とりあえず話だけでも聞いてくれ。」
「なんですか?」
「俺達に【春】を預けてくれないか?」
「ダメです。らんしゃまに誉められたいですもん。」
「じゃあ、一つ考えてみてくれ、なんでらんしゃまは【春】を集めろって言ったんだと思う?」
「…う、う~ん。わかりません。」
その言葉を待っていた!行くぞ!これが勝利のための最後のピースだ!
「なぜなら!俺もそのらんしゃまという人に【春】を集めろと依頼されたからだ!」
『な、なんだってー!!』
「そうだったのかよクロ!」「まさか貴方がそんなことをしていたなんて…。」
オイコラ、なぜお前らが騙されているんだ。演技だよ演技。
「あ、貴方もらんしゃまに頼まれて集めていたんですか!?」
「お、おう!そうなんだよ。だから、後は俺に任せてくれ。」
「う~ん。」
いけそうか?いけそうなのか?
「おい!クロ何とか言えよ!」「貴方は敵と密会していたのですか?」
うっさいな黙れよ!とか、言えないので黙っておく。
なんでもかんでも答えを聞こうとしやがって、お前らは小学生か!
「わかりました。ならこうしましょう。」
?…成功したか?
「勝負して勝った方が集めましょう。強い人が探した方が後で楽だと思いますし。」
限りなく成功に近い失敗だ!!
「いや、ちょっと待て!それじゃあ最初と同じだ!争わずに穏便に済ませようよ?」
「問答無用!弾幕ごっこに勝った方が正義です!」
ああ、もう無理だ。この子も所詮、幻想郷の住人だったってことなんですね。わかります。
でも、いいんじゃないですか?少しくらい暴力がなくても。勝負しなけりゃ死ぬわけじゃあないんだし。
ねぇ?何とかいってよ!
バァァニィィィィィィィィ!!
「じゃあいきますよ!」「魔理沙、咲夜!交渉失敗だ!下がれ!」
橙が弾幕を放った。
本当に躊躇なくやってきた。
「結局こうなるんですね。」
「面目ない。」
「まあ、そう言うなよ。こっちの方が手っ取り早いだろ!」
「そうね…、ならさっさと終わらせましょう!」
魔理沙、咲夜も応戦を始める。
「私の必殺スペカ、くらえぇ!」
──鬼符「青鬼赤鬼」──
「嘘だろおい!」
橙の後ろに2匹の鬼が現れた。
「さあ!殺っちゃってください!」
『ヴオオオオ!』
鬼達は両手を突きだし、赤と青の弾幕を作り出した。
「見た目だけだろ!マスタースパああああク!」
魔理沙のマスタースパークが放たれ弾幕をのみ込んでいく。
そして、鬼達に炸裂した。
「どんなもんだぜ!」
『ヴオオオオ!』
元気ですね。
「嘘だろ!に、逃げるぜ!」
「ははははははは!逃げてちゃ、私に勝てませんよ!行け、赤鬼、青鬼!」
魔理沙とクロが乗っている箒を攻撃しようと鬼達が接近してくる。
「へ!それを待ってたぜ!」
「私の番ですね。ザ・ワールド。」
鬼達の周りに大量のナイフが現れ囲んでいる。
「さあ、躍り狂いなさい。」
ナイフが鬼達に向かって一斉に飛んでいった。
『ムムムム…。』
その大量のナイフに鬼達は動きを止めた。
「あわわわわわ!」
橙は自分の技を完封されそうで動揺している。
「ぉぉぉぉぉぉおおおおお!!」
「ふぇ?」
上から叫び声が聞こえた。不思議に思い、橙は上を見上げた。そこには、
「つ~か~ま~え~た~!!」
ガシッ
クロが落ちてきて、橙を捕まえた。そして、
『ぎゃあああああああああ!!』
二人で一緒に落ちていく。
「にゃあああああ!!」
橙は叫ぶ。この後、地面に激突し死ぬかもしれないと思ったから。だが、
「・・・。」
目を見開いて地面を見据えているクロを見ていると不思議と安心する。
きっと何とかなるだろう。そう思う。
(ヤバイ、死ぬかも。)
「大丈夫ですよ。」カッ
「うお!」
「お疲れ様。」
俺は咲夜さんにお姫様だっこされていた。
しっかりと助けてくれようだ。
作戦はこうだ。魔理沙が囮になる。咲夜が俺を橙の上に移動させ、注意を上からそらす。俺が墜ちていき、ナイスキャッチ。以上。
しかし、小さな女の子を抱っこしている青年がメイドにお姫様だっこされるってすごくシュール(泣)
「お!何とかなったか。こっちは片付けたぜ。」
魔理沙が戻ってきた。
「おい!クロ、お前!なんて、それ」(笑)
「~~~~!!さ、咲夜さん、早く下ろして!」
「さて、どうしましょう?キャッチした後の作戦は指示されてない訳ですし、ね?」
「前のこと、まだ怒ってます?ごめんなさい、謝るので下ろしてください!」ジタバタ
「ぷ~、クスクス。クロ子どもみたいだぜ♪」
「止めて~~~!!」
「あれ?私は…何をしてたんでしょう?」
橙は木の木陰で眠っていた。
自分の体には治療された痕が見れた。
「ああ、私は負けたんですね。…【春】も全部持ってかれちゃったみたいですね。」
自分のポケットの中を確認してみたが【春】は無かった。
当然だろう、自分は勝負に負けたのだから。
橙は上を向き空を見る。白い雪がパラパラと降っている。
「クロさん、ですか。…らんしゃまみたいにかっこよかったな…。よし!」
橙はその場で立ち上がり、空に飛んでいく。
「帰ってらんしゃまに話そう♪らんしゃまの知り合いみたいだし、きっと驚くよね♪」
子猫は無邪気に笑った。
待ちました?ごめんなさい。
DAMUDOは最近忙しいのです。
違う話も書きたいな~。でも、時間がな~。
まあ、やるしかないだわさ!
英雄伝はチラシ裏に移動しました。
気になった人は見てってね。
質問なども受け付けますよ~♪