異変は時間が解決してくれたようだ。
幽々子はクロを気に入った。
妖夢と魔理沙の戦いが!
以上
「これでも…くらいやがれ!」
魔理沙は道具を駆使して大量の弾幕を放った。
ドドドドドドドドドド
目標物付近が煙に包まれる。
「威力は申し分無いですが、当てないと意味がないですよ。」
しかし、標的である妖夢には一発も被弾していなかった。
「次はこちらからいきますっ!」
颯爽と滑るように魔理沙に向かった。
「速い!!」
避けようと必死に体を捻る。
ギィィィィィン
「チッ!外しましたか。」
箒に乗ったまま臍を中心に転がり避けることに成功した。
「あっぶなぁ!しっかし速いな~、よし。」
魔理沙は低空戦をやめて、空高く昇った。
あいつは足の使い方が上手いのであろう。だから、地上ではなく空中なら少し遅くなる。
「とでも思いましたか?」
魔理沙の後ろから影が追い抜き前にでる。それは片手を刀の柄に掛けた。
居合いの構えだ。
魔理沙の危機察知能力が警報を鳴らし全力で回避せよと命令する。
「っく!」
すぐに方向転換しようと箒の向きを変えようとする。
同時に妖夢の刀は鞘から刃を見せている。
魔理沙にはその動きがスローモーションに見える。
刃は鞘からその全長を少しずつ見せていき、その体は薄明かりの灯籠により鈍い光を放っていた。そして、
ッシィイイイイイイイン!!
鋭い風切り音と共に斬撃により生まれた弾幕が魔理沙を襲った。
「貴方、本当に家で働かない?」
「え~、しかしですね。」
「良いじゃな~い、なんなら家の妖夢、好きにしていいから、ね♪」
「従者を大事にしてあげてください。」
白玉楼にてクロは幽々子の勧誘を受けていた。
「なんでそんなに俺を雇おうするんですか?」
「気に入ったから。」
「どの辺が?」
「そうね~、まず料理が上手で~私のお話も聞いてくれて~そばにいてくれるだけで、安心できるのよね~。」
「嬉しいこと言ってくれますね。」
「だ~か~ら~、家で「ダメです。」…ケチ!」
幽々子は子どもっぽく膨れっ面をする。
「・・・なんだかな~。」
クロは幽々子と自分の妹が少し重なって見えた。
我儘でも思いやりを持ち、偉そうにするけど実は脆い所があって。
自分の大切な【家族】。
そんなことを感じてしまう自分がいたことに少し笑ってしまう。
「ん?なにかいった?」
「え、あ~、そのな。…住み込みとか毎日とかはダメだけど。たまになら遊びにくるから。」
「え?ホント?」
「ああ、料理も作りにくるし話相手になってやる。不安になるようなことがあればすぐに呼んでくれそばにいてやるから。なんなら寝かし付けてやろうか?」
最後に冗談を言ってみる。こうでもしないと恥ずかしくて仕方がない。
「…うん、ありがとう♪」
しっかり受け止めてくれたようだ。
…今思えばすごいこと口走ったよな俺。
「それにしてもさっきのセリフ、なかなか情熱的だったわよね~♪」
はうっ!指摘された!
「やめて!それ以上はいけない!」
「うふふふ♪」
和やかな雰囲気だ。今回はなんともまあ平和的な異変だったとつくづく思う。
「なんだ?」「なにかしら?」
突然、部屋のなかに光が差し込んできた。
その光の発生源は、
「西行妖が!」
西行妖。白と桜の淡い色の光を眩く放っていた。
「なにが起こってるんだ?」
「・・・もしかしたら封印が解けるのかも。お願い、一緒に来てちょうだい。お願い。」
「言われなくても行きますよ。自分も気になるんで。」
「ありがとう♪」
「あ、でも俺飛べないんで先に行ってください。走りますんで。」
「・・・早く、来てね。」
「はいはい。」
幽々子はそのぶっきらぼうでも優しさのある返答を聞くと目的の場所へと飛び立った。
クロはしっかりと靴を履き目的の場所へと走った。
「動きは遅いのに避け方はお上手ですね。」
「はあ、はあ…そりゃどうも。」
傷付き粗い呼吸をしている魔理沙に妖夢は皮肉な称賛を送る。
「もう満身創痍のようですし楽にしてあげます。これで。」
妖夢の手のひらに一枚のカードが出現した。
──獄界剣「二百由旬の一閃」──
妖夢は頭上にスペカを放り投げた。
そして、前屈みになり居合いと同じように柄に手を掛けた。
放り投げられたスペカは頭上で弾けて光の粒子となり妖夢に降り注ぐ。
魔理沙は次の攻撃に対応しようとする。が、突然悪寒がしたためすぐさま横にそれようとする。その時魔理沙の目には妖夢が映っていなかった。
妖夢が消えた。
すると、ズブシュウウウ!!という鈍い音が聞こえた。まるで、鋭い刀で肉を力一杯裂いたときのようだった。
「うそ…だろ…?」
魔理沙は自分の脇腹から暖かい液体が足へと伝っていくのを感じた。
さっきの表現は間違っていなかった。自分の体の肉が切られたのだ。それも見えない速度で。
「ぐっ、くぅ!」
それが現実たとわかると痛みが走った。
「やはり殺し損ねましたか。」
後ろから妖夢がスタスタと歩いてきた。
「どうですか、私の技は?なかなかでしょう。難点は自分がなにを斬ったかわからないことと、急には止まれないことですね。まだまだ修行が足りませんね、お互い。」
妖夢は話をしている間は隙があった。しかし、魔理沙は痛みと疲労で動けないでいた。それをわかったうえでの妖夢の余裕の行動を魔理沙はタダ睨み付けるしかできなかった。
「苦しそうですね。今楽にしてあげます。」
妖夢は一本の刀を引き抜き、上に掲げる。
振り降ろして首をはねるのだろうか?魔理沙はそんなことを考えてしまった。
「それでは、さようなrッ!!」
突然妖夢の後ろから白とピンクの淡い色の光が見える。
「西行妖が、…祈願の時ですか。」
「なんだよ…あれ?」
「貴女には関係のないことです。」
妖夢は腕に力を込めて、刀を降り下ろす。
ガギィキィィィィィィン!!
「なに!?消えた?」
妖夢の目の前にいた瀕死の魔法使いが忽然と消えていたのだ。
考えられるのは逃げたということだが。
「いったいどうやって?」
「お探しの魔法使いはこの子かしら?」
「!?」
妖夢は声のした方に顔を向ける。そこには、
「嫌な予感が的中したわね。さて、どう落とし前つけさせましょうか。」
メイド服を着た女性が先程の魔法使いを抱えていた。
いったいどうやって?
「さて、連戦で悪いけど相手してもらうわよ、いいわよね?こっちは怪我人かばいながらですから。」
冷静な物言いのなかにある憤怒の感情を妖夢は感じた。
この場の空気が戦慄する。
最近、やることが増えてきて金欠のDAMUDOです。
初めて重症らしい描写を書きましたがもうちょっと付け足した方がいいかな?わかんにゃいです♪
小話集にお話が追加されました。読んでみてね。
お疲れ様でした~♪