イチャコライチャコラむっふーん!
以上
「で、霊夢さん。今更ここに来てどうしましたか?」
「なによ、まだ怒ってるの?謝ったじゃない。」
「いや別に怒ってませんけどぉ?」
そう、怒ってない。別に勘違いで陰陽玉投げられたぐらいでは怒りませんよ。はい。
「あれは絶対怒ってるぜ。」ヒソヒソ
「クロって以外に怒りっぽいですものね。」ヒソヒソ
「普段は優しい顔してますけど…怒ったときの顔とか声色とかあまり子どもに見せられたものじゃないですよね。」ヒソヒソ
「ああいうのが付き合いはじめて暴力振るうようになるのかしら?」ヒソヒソ
べ、別に…怒ってなんか…。
「・・・」
「…あんたも散々ね。」
「別に…怒りたくて…怒ってるわけじゃないんだぜ?」
おかしいな、声が震えやがる。
「気の毒なとこ悪いけどさっさと本題に移らせてもらうわよ。…クロ、手伝いなさい。」
「なにをだよ?異変ならもう解決したろ?…誰かさんは手伝わなかったが。」
「私は別のことで忙しかったの。で、その仕事にあんたの力が必要なのよ。」
「ふ~ん、まあいいけど。…霊夢が人に頭下げるなんて珍しいな。」
「私だって人間よ。モノの頼み方ぐらい心得ているわ。」
「その前に【迷惑】と【他人の心】を心得ようか。…んじゃ、行きますか!」
気合いを入れ俺は立ち上がる。それをアホを見るような目で霊夢が見る。
「あんた、自分が気合い入れてどうすんのよ?私でしょ、あんた運ばなきゃいけないの。」
「その言葉を待っていたあああ!!」
「ひぃ!何よ急に!?」
「これを見よ!とうっ!」
ジャンプしてそのまま宙に浮く。そして、どや顔を決め込み霊夢を見下ろす。
「あんた飛べたの?」
「飛べるようになったの。」
「へぇ、そりゃラッキーね。運ばなくていいわ。」
「もっと言うことないの!」
「うっさいわね!早くいくわよ!」
「…はい。…そんな怒らんでもええやん。」
霊夢は俺の言葉を聞かずさっさと飛んで行った。俺はその後ろを飛んで行くのであった。
「霊夢ースピード落としてー!」
情けない声を挙げながら。
──────────────────────────
「で?霊夢さん。なんでまた、こんなところに来ているんでしょうか?」
「うるさい、今集中してるから黙ってて。」
「・・・」
最近理不尽に発言をキャンセルされる。
今俺たちが居るところは・・・階段です。はい、階段です。
また、なんですよ。別に階段愛好家とかじゃないんです。
ただ、俺が向かう先々に階段があるだけなんです。
「う~ん、どこだっけ?」
「霊夢、お前はいったい何を探してるんだよ?」
「ん~?ええ、境界というか結界みたいなものよ。」
「ふ~ん、で、なんでまた?」
「そこに住んでるやつに話があるのよ。普通ならこんなことは柄じゃないんだけどね。」
いったい誰を探しているのか、私には皆目検討もつきませんぞぉ。
「・・・」
「あれ~?本当にどこいったのかしらね?」
暇である!
霊夢は探し物してるからいいけど、俺はなんもできんよ!
結界探すとか俺に手伝えることなんて何もないだろうし。
「・・・飛ぶ練習でもしよ。」
そう考え付いた俺は宙に浮き速く思い通りに飛べるように練習し始めた。
─少女探索中─
「見つからないじゃない!」
「痛い!俺に八つ当たりすんな、ゴラァ!」
結局見つからなかった。まあまだ最後まで探してないんですけど、この階段も長くて目的の場所探すのも一苦労だとわかる。
「どうすんだよ、諦める?」
「それはないわ!」
「さいですか。」
しかし、いったいどうする気かね、こいつは。
若干諦めかけている俺。らしくないが、どうしようもできない。
「あれ?クロしゃんですか?」
諦めかけている俺に天の声…ではないが、聞き覚えのある声が聞こえる。
「なにキョロキョロしてるんですか?こっちですよ!」
「え?っのわ!」
「えへへ♪ビックリしましたか?」
「ちぇ、橙じゃないか…!」
「また会いましたねクロしゃん。」
「まあ、なんとまあ。」
「クロしゃん、なんでこんなところにいるんですか?」
「え~と、ダチの手伝い。」
「へ~、大変ですね。」
「で、橙はどうしてここにいるんだ。」
「はい、これから藍しゃまに会いに行くんですよ。」
出た【らんしゃま】!…結局、この子には俺とらんしゃまは知人って認識になってんだよなぁ。少しばかり心が痛いな。
ん?らんしゃまに会いに行く?ここで?
「橙、らんしゃまの家ってここの近くか?」
「そうですけど、知らなかったんですか?」
「え~と、行ったことなくてな。だから知らないんだ。」
「そうですか、なら一緒に行きましょう!…そう言えばお手伝いはいいんですか?」
「ついでだよ。ついで。」
「わかりました!」
「ちょっと待って。…おーい、霊夢!」
俺は遠くで探し物をしている連れの巫女に声をかける。
気がついた霊夢はこっちに飛んできた。
「なによ、なんか見つけたの。ん?その子…」
「ひっ!」
霊夢が近付いて顔を会わせると急に橙が怯え始めた。
「どうした、橙?」
「いや、あの…クロしゃん、その人が友人ですか?」
「ああ、そうだよ。名前は博麗霊夢って言うんだけど。それがどうしたの?」
「ちょっと!何かってに人の個人情報を漏らしているのよ!」
「別にいい子だよ?…初めて会っていきなり戦闘がはじまったが。」
「へぇそう。…どっかで見たことあるような気がするわ、その子…。」
「あったことあるってそれってどこで「クロしゃん!」
橙はいつのまにか俺の後ろに移動し、服の裾を掴んだまま顔を覗かせるように霊夢の様子を窺う。
「ど、どうした橙?」
「そ、その人は私をいじめた人です!」
「えっお前…ついに子どもにまで…」
「なにが言いたいのよ…」
「今の話、本当か?」
「本当です。あれはクロしゃんに負けて帰ろうとしたときのことでした…」
私はクロしゃんに負けてこれ以上【春】を集める必要がなくなったため、藍しゃまの所へ向かおうとしていました。ところが急にあの女が現れたんです。
紅白の巫女服で身を包んだ彼女は冷たい目で私を見据えてこう言ったんです。
「ちょうど良いところにいたわね。今探し物が見つからなくてイライラしてたのよ。そんなわけでストレス解消の弾幕勝負に付き合いなさい!」って。
「・・・おい、霊夢。」
「なによ?」
「児童相談所と動物愛護団体に通報しますね。」
「なによそれ。」
「・・・」
そして、私はズタボロになるまで戦って負けました。その時に気絶してしまい、目が覚めたら雪が止んでいました。
急いで帰ろうとしたらクロしゃんに会って現在に至るわけです。
「橙、よく頑張ったな…本当に。」
話しきってご満悦の橙の前にしゃがみ、頭を撫でる。
「わあ!な、なんですか急に!…なんで泣いてるんですか?」
自分の頬を触ってみると確かに濡れていた。
「…本当だね、なんでだろう…。」
「泣かないでくだいよ。私も悲しくなってきます。」
そう言って橙は俺の頭を撫でる。
「うん…ごめんね。」
互いに大事に思っていることがわかった。
橙との絆を感じる…。
「…なんか、私が悪者みたいじゃない。」
「今の話を聞く限りその認識であってると思うぞ。」
「うっさいわね、クロ。」
「ん?俺なんも言ってないぞ。」
「え?…そう言えばさっきこの子の話を聞こうとしたのあんただっけ?」
「ん?お前じゃないのか?」
「あの、橙は、その話本当か?って言われたから話しただけですけど?」
「それ誰に言われた?」
「・・・さあ?っなんで怖い顔でにらむんですか!?ふぇ~ん、クロしゃ~ん。」
余程怖かったのか涙目になりながら俺に抱きついてくる。するといきなり…
「そこの巫女。貴様の質問の答えは私だ。」
聞き覚えのない声が聞こえる。
「どこを見ている?ここだここ。」
声の聞こえる方を向くと…
「さっきの話聞かせてもらった。家の橙がお世話になったそうだな。」
昔の中国人のような袖と袖に手を突っ込むポーズで彼女は立っていた。そのポーズのせいでやけに強調される胸に目がいくが、それ以上に彼女のお尻を中心に生えている九本の尻尾に注目してしまう。なんとなく橙と似た服を着ている。
…家の橙?
「あ!藍しゃま!」
「あんたがらんしゃま!!?」
「貴様に藍しゃまなどと呼ばれる覚えはない!」
「…クロ、気を付けなさい。こいつ、なかなか強敵よ。」
「ふっ、橙を苛めた罰。報わせてやる!」
異変は解決したのに、また大きな戦いに巻き込まれる気がします。
どうもDAMUDOで~す。
頑張らんとあきまへんと常々思っておりますがやらなきゃならんことが多すぎやしあせんか?
失敗しようがナンクルナイサーと言えませんからね。
さて、橙と藍が出たわけでね。そろそろ一話から出番の無かったあの方もそろそろですね。
それではお久しぶりでしたがお別れです。次回もお楽しみに!