あらすじ
ラストに向かってるよ。
以上
【シロの場所】
どうだ?
ダメ、全然繋がらない。
そうか。……彼に何かしらの変化が現れたってことだね。
何かしらって何?
そうだね……可能性としては彼が死んでしまった。
ええぇ!【クロっち】死んじゃったの!?
可能性の一つだよ。そして、もう一つあるんだ。
きっとそれだよ!
我はまだ何も言ってないのだが?
なら早く言えよ。
お主は最近、我を【神】だと忘れていなか?
神って、どちらかと言うと……邪神だよね。で、もう一つの可能性って?
……邪神か。まあいい。もう一つの可能性とは、彼がお主、【シロ】の干渉を受けないレベルの力が、今の彼にあると言うことだ。
わかりやすく例えると、私を捨てて別の女に乗り換えたってことだね。
出来るものなら、お主の頭蓋を割って脳を弄くって、今一度真人間へと更正させてやりたい。
……女の子なんだからそんな怖いこと言っちゃ、らっめ♪
後者の可能性なら、あの手が使えると言うことだな。
無視しないで!シロは寂しいと死んじゃう生き物なんです!
今から集中するから、我に話しかけるなよ。
うわっほー♪ナチュに無視するね!
さて、今度は我が手を貸すぞ……【クロ】
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「はああああああ!」
「やあっ!」
博麗霊夢のお払い棒と八雲藍の妖力を纏った爪が力一杯ぶつかり合った。
互いに腕に力を込め、押し返そうとする。
「ぐっ、くうぅ……!」
「うぬぬぬぬっ……!」
「こ、こんなもの。……うらぁ!」
「くっ……!」
押し合いは藍が勝利した。
霊夢は後方へと飛ばされる。しかし、飛ばされながらも藍に向かって札を放つ。
「器用な奴だ!」
藍には当たりはしないもののの、追撃のチャンスを潰した。
「褒めても何もでないわよ。」
「そうか。」
お互いは目の前にいる敵と睨み合う。
二人の服はかなり汚れていて、戦いの激しさを物語っていた。
「さて、いい加減……橙をどこにやったのか吐いてもらおうか!」
「だーかーらー、私は知らないって!それより、あんたこそクロの居場所を教えなさいよ!」
互いに八雲紫が二人を連れ去ったことを知らないでいたため、互いに目の前の敵が連れ去ったモノだと思い込んでいる。
この勘違いにより、争いはさらに激化する。
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【八雲紫のスキマ内】
「ほらほら、捕まえてみなさい♪」
「このっ!ちょこまかと!」
八雲紫の能力により、橙と一緒に別空間へと飛ばされた俺は無謀にも紫に勝負を挑んでいた。
最初は覚えたてだった弾幕も一発ずつ放つことしか出来なかったが皆のように連射できるようになり、飛行も思い通りの動きをし、スピードも出せるようになっていた。
紫との勝負のなか俺は今までの比ではないくらい、異常な成長力を見せていた。
しかし、この成長の異常さを感じながらも紫に勝てる気が全くと言っていいほどしない。
それほどまでに紫の力の底が見えないのだ。
「ハァハァ。」
「もうへばってるの?私を一発殴るんじゃなかったの?私はまだ全然元気よ?」
俺の体力も限界だった。
「ハァ、すぅ~は~……黙ってろ、すぐにお望み通りにしてやる。」
深呼吸をし、棘のあるように言い放つ。
「かなり嫌われちゃってるわね。私は貴方のこと気に入っているのに。」
「・・・」
「そんな疑うような目で見ないで、今のは本心よ♪」
「さいですか。あんたは嘘が上手いからわからねぇよ。」
「ありがとう。ついでに、一つ聞いても良いかしら?」
「なんだよ。」
仮面を着けたようなに笑顔を変えず、淡々と聞いてきた。
「貴方は、なんのために私と戦っているのかしら?」
は?なんのため?決まってる。
「お前が幽々子をけしかけて異変を起こさせたんだろうが!そのせいでアイツは辛い目に遭ったんだぞ!お前は友達なんだろ?なんであんなことさせた!ああなる事ぐらいあんたなら予想出来ただろ!」
「つまり、幽々子のためにってことよね?……なんであの子のためにそこまでするの?今回初めてあったばかりよね?そこまでして貴方に一体なんの特があるっていうの?あ、もしかして……貴方、幽々子に惚れているのね。キャーーー♪」
口元を押さえてわざとらしく歓声をあげる。
「そんなんじゃないが、俺はただ、幸せでいてほしいんだ。過去で起こした罪でがんじがらめになって今を楽しめなくなるような人生を歩んでいちゃダメなんだよ。そんな不幸者は俺だけで十分なんだよ。」
「ふ~ん、境遇が似ているからってことかしら?でも、幸せになってほしいなら、私を倒さなくても良いんじゃない?幽々子の所にいって、料理の一つでも振る舞ってあげた方が彼女は幸せよ?」
確かにそうだが、それじゃあ意味がないんだよ。
「……お前をほったらかしにしてたらまた、問題を起こすだろ?だからお前を倒す。偉い人は言いました、”大切な人を守りたかったら、襲い来る問題の根本を解決しないと意味がない!”ってね。」
「またそれ?誰よ、その偉い人って。」
「俺が憧れているカッコイイ大人だよ。」
「ふ~ん、なるほどね。まあいいけど、私が問題で幽々子が大切な人ってことね。」
不機嫌そうに紫は結論づけた。
なにもわかってないな、こいつは。
「それは違う。」
「え?」
予想とは違う返答に紫は初めて戸惑う。
一矢報いた感じがして、気分がいい。
「こんなことを言うのは烏滸がましいけど、俺も幻想郷が大好きなんだ。紫はその宝物を守るためにあんなことしたんだろ?なら、俺は紫も守らなきゃ。」
「貴方は何を言っているの?笑えないわよ?……でも、それって私も大切な人ってことね。そんな私を倒すのね?守るんじゃなくて。ただ聞こえの言い言葉ってことかしら?」
さっきよりも、少し高い声で早口で話す。
その声の質は本当に何を言っているのかわからないと言うものだった。
最後の方には言葉の速さも失速して声が低くなった。
「いいんや、俺は幽々子も紫も大切なんだよ。だから、今回の問題は”お前の価値観”や”考え方”だ。大切なモノを守るために犠牲はいくらでも払うって考え方だろ、お前。それはいけねえな。仲間は犠牲じゃない、力だ!」
俺は堂々と胸を張り、答えてやった。
そんな俺を、キョトンとした顔で紫が見つめる。
・・・俺、変なこと言ってないよね?
「・・・ふふ、アハハハハハハ♪良いわねぇ。久しぶりよ、こんなにもゾクゾク、ドキドキとするのは。なるほどね、価値観かぁ……若さってやつかしら?それとも種族の違いか。どちらにしろ、勝者の言葉こそ正義なるのが世界よ。わかるわよね?」
紫は俺の顔を見て笑う。
その笑顔はさっきまでの自分の感情を読み取られないようにする仮面のような表情ではなくて、一つの頂きへと辿り着いた時のような清々しく、綺麗な笑顔だった。
不覚にもドキッとしてしまう。イカンイカン。
「ああ!俺はお前を倒す。そしたら、幽々子の所に連れてって謝らせる。そんで、仲直りしてもらう。」
俺は構えを作り、高らかに宣言した。
友達───繋がりは切らない限り、人を幸せにできる。俺はその考えを貫き通す。俺を救ってくれた繋がりに誓って。
「覚悟を決めた目だけなら、英雄並ね。しかも、さっきとは比べ物にならない位の力が秘められている気がするわぁ。さて、始めましょうか。」
紫は妖しく輝く一枚のカードを取り出した。
「最後ぐらい、私も素直に楽しむわ♪」
お疲れ様です。DAMUDOです。
お盆ですから、しっかりと御先祖様に挨拶しましょうね。
もうすぐ終ります。……エイヤのストーリー考えないとな。
まあ、今まで勢いでデキマシタシ行けますやろ。
それではまた、お会いしましょう、DAMUDOでしたー。