とばされて☆幻想郷   作:DAMUDO

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霊夢vs魔理沙vsクロ


三つ巴・終

 

迷いの竹林。

その中にある名もない場所。

この場所に意味があった訳ではない。ただ、偶然この場所に三人が集まってしまっただけ。

 

「指五二重!」

「また黒い手か!!」

「避けるの面倒臭いのよ!」

 

黒い手が地面を砕く。

 

「くらえ!マスタースパーク!」

「また私か!」

 

霊夢は魔理沙のマスタースパークを避ける。

そのまま極太レーザーは竹林の竹を焼き払った。

 

「もらいッ!」

「やらせねぇよ!」

 

魔理沙に迫っていたクロが黒針で切りかかったが、八卦炉で止められた。

そんな二人の視界に光が入る。見ると大きな光球が迫っていた。

 

「夢想封印」

「「ぎゃああああああああ!!」」

 

そして、爆発した。

 

「魔理沙あああああああああ!!」

 

爆発に巻き込まれた自分の友人の名を叫ぶアリス。

 

「いやーやっぱ霊夢は強いねー。クロ、勝てるかな?」

 

同じく、爆発に巻き込まれた友人を見ている萃香。

こちらはさほど心配してはないようだが。

 

「勝負は最後までわからないものよ。それになんといっても、あの三人の戦いですもの。どう転がっておかしくないわ。証拠に、ほら」

 

そう言って紫は指を指す。

 

「やりやがったな霊夢!」

 

魔理沙が霊夢に向かって行く。

 

「アステロイドベルト!」

 

魔理沙の周りに星弾が現れる。

宇宙空間にある隕石地帯。

それは、彼女の意思で標的を襲う。

星弾は強く輝き、霊夢に降り注ぐ。

 

「夢想妙珠」

 

霊夢は陰陽玉のミニチュア版を魔理沙の弾幕にばらまく。

弾幕の所々で爆発が起こり弾幕は消滅した。

 

「夢想封印・集!」

「アースライトレイ!」

 

霊夢の放った光球は明後日の方向に飛んでいったが途中で静止し魔理沙目掛けて飛んでいく。

魔理沙は魔具を展開し、そこからレーザーを大量に放つ。同時に魔理沙自身も星の光弾を放つ。

うまい具合に互いの攻撃がぶつかり合わず、的に飛んでいく。

 

「まずい!」「ヤバッ!」

 

二人は急いでその場から退避しようとする。が……

 

「やらせねーよ」

ガシッ!ガシッ!

「「な、なに!?」」

 

霊夢と魔理沙をクロが捕まえて動きを止める。

しかし、クロは霊夢を捕まえているのと魔理沙を捕まえているの、そして地上からその様子を見物しているの。

何故か三人存在している。

 

「黒人形」

 

正体は穢れで作った禍津人形だ。

 

「使うのは嫌だったんじゃないのー?」

「まあ、真剣勝負だし、ね」

 

黒人形に捕まり動けない二人はそのまま弾幕にのまれた。

 

「魔理沙あああああああああ!」

「五月蝿い!」

 

観戦していたアリスが吠える。それを萃香が注意する。

 

「だって魔理沙が、魔理沙って魔理沙ったのよ!?」

「意味がわからないよ!」

「あらあら、本当にどうなるか見物じゃない」

 

観戦者の状況に影響されず戦いは続いている。

 

「どうした二人とも、あれで仕舞いか?」

「んなわけないでしょ!」

「甘くみんな!」

 

霊夢も魔理沙も服がボロボロであった。

口では元気でもかなりのダメージを受けたようだ。

 

「にしても、あの三人はやっぱり強いね」

「そりゃ私達を倒した事もあるくらいだからね。強くないと困るわ」

「彼女達が協力すれば大抵の敵は倒せるぐらい強力になるしね」

「わかってるじゃない。でも、だからこそここで証明したいんでしょうね。誰が一番強いか」

「人間特有のライバル意識ってやつかね?わからんねー♪」

「わかってるくせに、あんたも充分人間臭いわよ」

「人間臭い、ね……確かに、ここまで人間に慣れ親しむ妖怪なんてそういないわ」

「私は魔法使いだけどねー」

 

そんな三人の呑気な会話など見ず知らず、こちらの三人の戦いは最終局面を向かえていた。

 

「覚悟しなさい。終わらせてあげるから!」

「力を込めに込めまくってやる!!」

「ラストスペルだっけか?やってやるよ!」

三人は自分達の力をありったけ込める。

 

神霊「夢想封印・瞬」

魔砲「ファイナルスパーク」

九苦「九苦覇魑銃威地(くくはちじゅういち)

 

全てを破壊する宝球の雨。キラキラと輝くその珠は美しさを具現化し、とてつもない力を秘めている。

地空竹を焼滅させる光の柱。空を消し、地を滅し、竹を焼く。万物は炎上し、分子の一つ一つが焦げに焦げ、形を崩す。

世界の影を具現化せし黒。足を踏み入れたものを無の海へと引きずり込むほどの闇。そんな闇は意思のままに世界を無へと呑む。

 

「あ、やばいわこれ!」

「ちょちょちょっ!」

「二人とも!こっちに来なさい!」

 

紫はスキマを開き二人を招き入れる。

巻き添えを逃れるために三人は脱兎の如くスキマに入っていき、スキマは閉まる。

同時に三つのラストスペルはぶつかり、互いにその場を呑み込んでいった。

 

次の瞬間、力の中心点から光が溢れだし辺り一帯を包み込んだ。

 

 

──────────────────────

 

 

迷いの竹林深部

 

竹林の中に隠れる様にひっそりと建っている建物。

その中にある二つの人影は窓から見える光について話していた。

 

「あの光は何かしら?」

「もしかしたらあっちの使者が来たのかも」

「だとしたら不味いわね……鈴仙は居るかしら?」

「はい師匠こちらに」

 

さらにもう一つ、人影が増える。

 

「鈴仙、あの光を調べて来てちょうだい。ついでに、てゐの捜索もお願いするわ。なんだか嫌な予感がするの」

「了解です。では……」

「行ったわね。……本当に今日は長い夜ね」

「でも、今日を過ぎれば」

「私達は何も心配する必要はないわ」

 

外の竹は風に揺られ、ザアザアと音がなる。

低く遠くに響く様に長く長く風に揺られた。

 




最近、スマブラ買いました
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