こいつ騙されてる
以上!
※すごく申し訳ない文法になってます
私の名前は鈴仙・優曇華院・イナバ。
普段は薬学を学んでいる元月兎よ。でも今は違うお仕事中。
今は師匠の命により侵入者の発見及び撃退のミッションを実行中よ。
そして、私は見つけた。
「あ~もう、酷い目にあったわ。……それにしてもクロの奴、強くなったわね」
「あら~、なに霊夢、寂しいの?」
「……紫、それ以上言うとボコボコにするわよ」
「は~い♪静かにしま~す♪」
「あ、あんたねぇ……」
発見した侵入者は二人。
紅白色の巫女と傘を持っている紫色のドレスを来た妖怪だ。
霊夢と紫と言う名前らしい。
私は人や物から放たれる波長を感じ、そのモノの力を知ることができる。
彼女達、かなりの力を秘めているようね。私だけでどうにかなるのかしら……いや、何を怖じ気付いているのよ私は!師匠の命令は絶対、逃げるなんて選択肢は無いわ! それに……ご褒美貰えないし……。
「で、紫さん、魔理沙組やクロ組は何処に行ったの?」
「さあ?私の隙間から出してあげたら、アリスの方は目を真っ赤にしながら走って行って、萃香は霧になってどっか行っちゃった」
「二人も必死ね」
あ、二人が行っちゃう。追いかけなきゃ。
話を聞き入ってしまったけど、良いことを聞いたわ。
あの二人の他にも四人侵入者がいるのね。これを聞くことが出来ただけでも収穫祭よ。
ならさっさとこの二人を倒して他の四人を倒しに行かなきゃ。
私は両手を銃に見立てて彼女達の頭に狙いを定める。
人指し指に力を込めて……射つ!
「で、さっきから私達を狙っているのは誰かしら?」
「さあ、そこら辺にいる妖怪じゃないかしら……ね!」
気づかれていた!
指先から放たれた銃弾型の光弾は頭部目掛けて飛んでいくが金髪の───紫の作り出した結界により防がれてしまった。
「こそこそとせこいのよ!姿を見せなさい!」
巫女───霊夢は札と針で私がいる場所に集中砲火。
凄まじい弾幕が襲う。
*ズガガガガガガン*
一点を中心に何本かの竹が木端微塵となった。
「ふぅ、やったかしら?」
「霊夢、最近戦い方が豪快になってきてない?」
「あら悪いかしら?一気に潰す方が楽なのよ」
「私はそう簡単に潰されませんけどね」
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永遠亭前
クロと永琳の戦いはてゐの策略により引き起こされたが、クロはその事に気づいていなかった。
「おらぁ!」
右手に穢れを纏わせて刃の形に形成し、永琳に斬りかかる。
しかし、永琳はヒラリと優雅に避ける。
負けじと左手も刃にし連続で斬りかかるも、無駄な動き一つも無しにかわされ、風切り音だけが虚しく響く。
この動きに一定のリズムが作られた刹那、クロは足に力をいれ踏み込んだ。
強力な突きが放たれ刃先が永琳の顔へと近付く。
攻撃が当たりかけた時、永琳最少限の動きでクロの懐に入り込み手をクロの腹部に当てて力を込めた。
*バォン*
ハンマーで壁を殴った様な音と共にクロの体が上へと跳ね後ろへ吹き飛んだ。
「がはッ!……ッつ、げほっげほっ……くッ!」
クロは素早く立ち上がり次の攻撃に対応しようとするが永琳落ち着いた表情で此方を見ているだけだった。
自分が付けた頬の切り傷から血が出ておらずダメージを与えることが出来なかったと認識した。
「貴方、戦い方は素人なのにセンスはあるみたいね」
「すみませんね~、頻繁に喧嘩なんてしないもんで。平和が一番ッスよ」
「掛かって来なさい!徹底的に潰してあげるから」
「完全な後手に回るってか?後悔すんなよ!」
クロは永琳に向かって走りだす。
そして、右手から穢れの物質を素早く放つ。
黒い塊はドンドンと針を形成すると同時に面を広げていく。
穢れの物体は最終的に巨大な剣山となった。
「死山呪兎贄」
巨大な剣山は獲物を確実に仕留める邪気の表すようにギラギラと黒光りしていた。
その獲物である永琳は恐れを知らないと言わんばかりに表情を変えない。そのまま両手を弓矢を構える。
ぎりぎりと力一杯曲げられ音を立てる弓は矢を剣山の中心に放つための砲台となる。
「・・・ッ!」*ビシュッ*
矢は弓から放たれ剣山と衝突する。
パリッと言う音と同時に……剣山にヒビが全体に走る。
「ッ!!黒壁!」
剣山は矢に穿たれ形を崩し消滅した。貫いた矢は失速することなくクロの心臓部分に正確に飛んでいく。
避けるのは困難と判断したクロは穢れで壁を作る。
「禍津玉!」
更に禍津玉を作り攻撃に応戦しようとする。
矢は壁を何事も無かった様に貫通し、そのまま胸の前にある禍津玉に突き刺さる。
*ズシュ*
はずだった。
「……ッあ、うがあああああ!!」
禍津玉で無力化できる算段であったが、弓矢の力がそれを凌駕していた。
幸い胸は貫くことは無かったが左肩の肉を抉られ、骨が目で確認でき血が大量に流れ出す。
今、思い返せばこう言った痛みを感じることがなかった。
初めて自分は鋭利な物に肉を断たれ人生を終わらされるという自覚。
明確な『自分の死』を感じとり、今まで重く捉えることのなかった『殺意』『恐怖』が襲い掛かった。
絶対零度の世界に閉じ込められ、出ることも終わることもない極寒の冷気を全身に浴びせられる様な感覚に意識が沈む。
ただ怯えながら逃げることもなく傷を押さえて痛みを我慢し、心の中にある黒い絶望に呆然とすることしかしなかった。
チクショウ、カッコつけてたけど怖いよ。
なんでこんなことに。どこで間違えたよ俺の人生は。……間違ってねぇよ何も。幻想郷に来たことも、異変解決に一生懸命になっているのも。
本当に間違ってるのは今の俺だろが。
なんで何もしないんだ?動けよ俺、母さんの時も何も出来なかっただろうが!
せめて自分の身ぐらい守れよ!母さんが守った俺を守れよ!
「……くぅ、ははははっは!あ~あイテーよチクショウ!俺はなんでこんなことやってんでしょうね?……約束したからだろ!?なんでこんなに痛くて怖い思いしなきゃなんないんだよ!俺は普通の学生だったろ?……ここに来てどれだけ経ってると思ってんだ、俺はここの住人だろ!何時まで引きずってんだ!このど阿呆がぁ!!」
自問自答を口から吐き出す。その声色には色々な思いが滲んでいて、なんだか胸の辺りが苦しくなっていく。
とっくの前に受け入れていたつもりだったのに、そうでも無かったのか。
だから色々引っ括めて子どものままの俺に渇をいれる。アホで幼稚な俺とは今日で……本当にさよならだ!
クロは傷を押さえていた手を上にあげ、そのまま降り下ろす。
「ッ!な、なにを!?」
「ッ!!……ッ、くっ……!」
傷付いた自分の肩を殴った。クロの奇怪な行動に永琳は動揺し思わず声をかけてしまう。
傷を抉るような痛みにクロは声をあげようとしなかった。意味はないかもしれないけどこのぐらいの痛みに耐えなくてはいけない気がした。
この痛みで今まで俺は死んで、痛みに耐えた新しい俺が産声をあげる。
「い、ぉシャッアアアアアアア!!もう何も恐れねぇ!ヒヤッハーやってやるぜ!」
「な、なんなのよ……空元気?頭の病気?」
「うっさい!てか痛いぞコラァ!テメーにも返してやる、倍返しだ!!」
クロは吹っ切れた?
どうもDAMUDOです。
前書きにも書きましたが。すみません、そのうち直します。
最近忙しくて更新頻度が下がると思いますが何とぞご了承ください。
早く書こうとしてこの有り様なんです、はい。